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第一章 乱世到来
野営地
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砂漠街道21ポイントは現在、アルナハブ遠征軍の支配下にあった。
数年前の反乱の際、反乱軍が隣国アルナハブから亡命してきた王子と組んで落とした砦である。以来、アルナハブ遠征軍の駐屯地となっている。
アルナハブ王家とイシュラヴァール新政府とは複雑な関係にあった。
砂漠の遊牧民がアルヴィラ解放戦線を名乗って起こした反乱は、アルヴィラ解放戦線がアルナハブの第六王子ダレイとイシュラヴァール王子バハルを味方につけ、最終的にはバハル王子によるクーデターという形で幕を閉じた。王都ララ=アルサーシャはバハルが統治し、解放戦線の首領ジェイクは砂漠地帯の要衝アルヴィラ砦を拠点に遊牧民の自治区を広げている。
領地拡大を目論むアルナハブ王国のダレイ王子もまた、イシュラヴァールの新政府から手に入れた21ポイントを拠点に勢力を保っていた。このダレイ王子は、アルナハブの実質的な最高権力者であるニケ王妃と対立している。更に、他の五人の王子たちも、それぞれ王宮内に派閥を持っていた。一方のニケ王妃は、前王マルスと親交が深く、共に隣り合う両国の和平を保ってきた経緯があった。イシュラヴァールの一連の反乱により、ここに前王マルス=ニケ王妃と新王バハル=ダレイ王子という対立構造が生まれる。近年、高齢だったアルナハブ国王が逝去したが、この王家の混乱のために、次の国王の戴冠をできずにいた。
アルヴィラ解放戦線と袂を分かった砂漠の戦士カイヤーンが結成したのが「インドラの戦士」である。生粋の戦闘部族出身のカイヤーンは、商人出身で計算高く立ち回るジェイクとは方針が合わなかった。(当の本人は単純に「馬が合わねえ」と話していたが)自治権を求めるあまり、王族と手を組んだり外国の軍を駐留させたりという手段に出ることが、どうしても受け入れられなかったのだ。
カイヤーンは、かつての朋輩であるジェイクへの敬意を表して、アルヴィラとの正面衝突は避けてきた。だがアルナハブ遠征軍とはその限りではなかった。砂漠の限られた資源をめぐり、折に触れて小競り合いを繰り返していた。
「よう」
カイヤーンがユーリのテントに顔を出した。ユーリは売り物の塩を秤で計っていた。
インドラの戦士は、これといった拠点を持たずに行動していた。支配下にある村々には最低限の警備を置くのみで、本隊は常に砂漠を移動していた。村に何かあれば、近くにいる部隊が駆けつける。
「やあ」
ユーリはちらりとカイヤーンを見て、再び作業を続けた。塩売りのユーリは、採掘した岩塩を細かく砕いて計り、小さな包みに分けている。
「夕食は済んだか?」
「まだだ……もうそんな時間か?」
「外は真っ暗だぞ」
カイヤーンはテントの入り口を少しめくってみせた。
「うっかりしてた。ファジュルに何か食べさせないと」
ユーリはすぐに作業を中断して、テントを出た。
「ファジュル!」
近くで遊んでいるはずの幼い娘を呼ぶ。
「ファジュル!どこだ?」
「はぁい」
少し離れた大きな焚き火の方からかわいらしい声が聞こえ、小さな影がたどたどしい足どりで駆け寄ってきた。
「ファジュル、腹がすいただろう。何か食べよう」
ユーリがファジュルを抱き上げると、ファジュルはふるふると首を振った。
「ファジュル、もう、たべたよ」
「え?」
「あそこでねえ、もらってねえ、たべた」
ファジュルは焚き火を指差すと、するりとユーリの腕から降りて、そちらの方へとユーリの手を引っ張った。ファジュルに手を引かれるままに、ユーリは明るい焚き火の前まで来た。
焚き火は大きく、男女合わせて二十人ほどが周りを囲んで飲み食いしている。
「ナディア!」
ファジュルの呼びかけに、女が振り返った。
「あら、ユーリをテントから引っ張り出してくれたのね。えらいわ」
ナディアに褒められて、ファジュルは嬉しそうに笑い声を上げた。
「ナディア、こいつに食べさせてくれたのか?」
ユーリが尋ねると、ナディアは白い歯を見せて答えた。
「ええ、たくさん食べたわよ」
「悪いな、助かったよ。なかなか気が回らなくて」
「いいのよ。それよりユーリ、あなたこそ今日なにも食べてないでしょう?気持ちはわかるけど、身体に良くないわ」
ナディアはそう言いながら、焚き火の周りに並んだ大皿から手早く料理を取り分けて、ユーリに手渡した。
「ああ……ありがとう」
ユーリは皿を受け取ると、陽気に飲み食いしている人々から少し離れた場所を選んで座った。ファジュルが甘えて背におぶさってくる。カイヤーンもまた、すぐ隣に腰を下ろした。
「飲るか?」
カイヤーンが酒盃を差し出す。
「ああ」
ユーリは酒を受け取り、一気に煽った。
「飲みすぎるなよ。あんたはほっとくと溺れるからな」
「わかってる」
ユーリにとって、酒は機嫌良く酔うためのものではなかった。やりきれない後悔とままならない現実をいっとき忘れるために飲む。そのうち身体が酒に慣れ、酩酊はなかなかやって来なくなった。強い酒を浴びるように飲んで、気絶するように眠りに落ちる日々。ファーリアと暮らしていた頃は落ち着いていたが、最近再び酒量が増えていた。
「ファジュール!」
そのとき、気を利かせたナディアに呼ばれて、ファジュルはユーリの背から滑り降りてナディアの方へ駆けていった。その様子を眺めて、カイヤーンが言った。
「ナディアに懐いてるじゃねぇか」
「ああ、俺じゃなかなか構ってやれないから、有り難いよ」
「乗り換えるか?」
「……」
カイヤーンの軽口に、ユーリの表情が険しくなる。
「そう怒るなよ。例えばの話だ。もしファーリアが戻らなかったら」
「ばかばかしい」
「ナディアはいい娘だ。ガキの面倒見るのも慣れてるしな」
「それで?俺からファーリアを引き離しておいて、あんたが彼女を口説くのか?あんたこそファティマがいるだろうが」
「そう噛み付くなよ。俺がどうこうせんでも、元からあいつは家庭に収まる器じゃねぇだろ。――ユーリ・アトゥイー、あんたもな」
カイヤーンは酒盃を持ったまま、ユーリの鼻先を指差した。
「買いかぶりだ。俺はもう」
静かに暮したい、と言いかけたユーリの言葉をカイヤーンが遮った。
「21ポイントを落とす」
「21ポイント……今は確か、アルナハブの連中がいたんだったか?」
「ああ、あの反乱以来、ダレイ王子の遠征軍が駐留してる。『砂漠の黒鷹』ユーリ・アトゥイー。あんたと俺ならやれる」
「……気が進まない」
「ああ!思い出したぞ。お前はあそこで国軍にとっ捕まったんだっけな」
「嫌味なやつだな」
ユーリは露骨に嫌な顔をした。カイヤーンの言ったとおり、ユーリには苦い思い出がある場所だった。
「そもそもダレイ王子をこの国に引き込んだのは、カイヤーン、あんたじゃなかったか」
「まあな。だが王子は元々イシュラヴァールを狙っていた。あのときはアルヴィラ解放戦線が勝つために、ちょっと利用しただけだ。第一、俺は国を追われていた王子を助けたんだ。貸し借りなしだぜ」
「だとしても、前王が復権に動いたら……ダレイ軍なしでアルヴィラが持ちこたえられるだろうか……?」
「新王とよろしくやってるヌルいアルヴィラなんざ、知ったこっちゃねぇよ。俺はもうアルヴィラとは縁を切ったしな。……それよりももっと喫緊の問題がある」
カイヤーンが声を潜めた。好戦的な瞳に、ぎらりと禍々しい光がよぎる。
「ダレイ軍が、遊牧民の孤児たちを集めてるって噂だ。内乱の同盟関係を持ち出して、味方だと言って保護しておきながら、兵士として使えない女や幼児は奴隷扱いだとか」
「まさか……」
ユーリはつい、遠く焚き火の明かりの中で遊ぶファジュルを見遣った。そしてファーリアの話を思い出した。幼い頃から奴隷として鎖に繋がれ、鞭打たれて――。ユーリは、ぎり、と奥歯を噛んだ。
「奴らにしてみれば同胞でもなんでもないからな。だが」
カイヤーンは盃に残った酒をぐいと飲み干した。
「砂漠で子供の命を粗末にするやつは、俺が許さねえ」
数年前の反乱の際、反乱軍が隣国アルナハブから亡命してきた王子と組んで落とした砦である。以来、アルナハブ遠征軍の駐屯地となっている。
アルナハブ王家とイシュラヴァール新政府とは複雑な関係にあった。
砂漠の遊牧民がアルヴィラ解放戦線を名乗って起こした反乱は、アルヴィラ解放戦線がアルナハブの第六王子ダレイとイシュラヴァール王子バハルを味方につけ、最終的にはバハル王子によるクーデターという形で幕を閉じた。王都ララ=アルサーシャはバハルが統治し、解放戦線の首領ジェイクは砂漠地帯の要衝アルヴィラ砦を拠点に遊牧民の自治区を広げている。
領地拡大を目論むアルナハブ王国のダレイ王子もまた、イシュラヴァールの新政府から手に入れた21ポイントを拠点に勢力を保っていた。このダレイ王子は、アルナハブの実質的な最高権力者であるニケ王妃と対立している。更に、他の五人の王子たちも、それぞれ王宮内に派閥を持っていた。一方のニケ王妃は、前王マルスと親交が深く、共に隣り合う両国の和平を保ってきた経緯があった。イシュラヴァールの一連の反乱により、ここに前王マルス=ニケ王妃と新王バハル=ダレイ王子という対立構造が生まれる。近年、高齢だったアルナハブ国王が逝去したが、この王家の混乱のために、次の国王の戴冠をできずにいた。
アルヴィラ解放戦線と袂を分かった砂漠の戦士カイヤーンが結成したのが「インドラの戦士」である。生粋の戦闘部族出身のカイヤーンは、商人出身で計算高く立ち回るジェイクとは方針が合わなかった。(当の本人は単純に「馬が合わねえ」と話していたが)自治権を求めるあまり、王族と手を組んだり外国の軍を駐留させたりという手段に出ることが、どうしても受け入れられなかったのだ。
カイヤーンは、かつての朋輩であるジェイクへの敬意を表して、アルヴィラとの正面衝突は避けてきた。だがアルナハブ遠征軍とはその限りではなかった。砂漠の限られた資源をめぐり、折に触れて小競り合いを繰り返していた。
「よう」
カイヤーンがユーリのテントに顔を出した。ユーリは売り物の塩を秤で計っていた。
インドラの戦士は、これといった拠点を持たずに行動していた。支配下にある村々には最低限の警備を置くのみで、本隊は常に砂漠を移動していた。村に何かあれば、近くにいる部隊が駆けつける。
「やあ」
ユーリはちらりとカイヤーンを見て、再び作業を続けた。塩売りのユーリは、採掘した岩塩を細かく砕いて計り、小さな包みに分けている。
「夕食は済んだか?」
「まだだ……もうそんな時間か?」
「外は真っ暗だぞ」
カイヤーンはテントの入り口を少しめくってみせた。
「うっかりしてた。ファジュルに何か食べさせないと」
ユーリはすぐに作業を中断して、テントを出た。
「ファジュル!」
近くで遊んでいるはずの幼い娘を呼ぶ。
「ファジュル!どこだ?」
「はぁい」
少し離れた大きな焚き火の方からかわいらしい声が聞こえ、小さな影がたどたどしい足どりで駆け寄ってきた。
「ファジュル、腹がすいただろう。何か食べよう」
ユーリがファジュルを抱き上げると、ファジュルはふるふると首を振った。
「ファジュル、もう、たべたよ」
「え?」
「あそこでねえ、もらってねえ、たべた」
ファジュルは焚き火を指差すと、するりとユーリの腕から降りて、そちらの方へとユーリの手を引っ張った。ファジュルに手を引かれるままに、ユーリは明るい焚き火の前まで来た。
焚き火は大きく、男女合わせて二十人ほどが周りを囲んで飲み食いしている。
「ナディア!」
ファジュルの呼びかけに、女が振り返った。
「あら、ユーリをテントから引っ張り出してくれたのね。えらいわ」
ナディアに褒められて、ファジュルは嬉しそうに笑い声を上げた。
「ナディア、こいつに食べさせてくれたのか?」
ユーリが尋ねると、ナディアは白い歯を見せて答えた。
「ええ、たくさん食べたわよ」
「悪いな、助かったよ。なかなか気が回らなくて」
「いいのよ。それよりユーリ、あなたこそ今日なにも食べてないでしょう?気持ちはわかるけど、身体に良くないわ」
ナディアはそう言いながら、焚き火の周りに並んだ大皿から手早く料理を取り分けて、ユーリに手渡した。
「ああ……ありがとう」
ユーリは皿を受け取ると、陽気に飲み食いしている人々から少し離れた場所を選んで座った。ファジュルが甘えて背におぶさってくる。カイヤーンもまた、すぐ隣に腰を下ろした。
「飲るか?」
カイヤーンが酒盃を差し出す。
「ああ」
ユーリは酒を受け取り、一気に煽った。
「飲みすぎるなよ。あんたはほっとくと溺れるからな」
「わかってる」
ユーリにとって、酒は機嫌良く酔うためのものではなかった。やりきれない後悔とままならない現実をいっとき忘れるために飲む。そのうち身体が酒に慣れ、酩酊はなかなかやって来なくなった。強い酒を浴びるように飲んで、気絶するように眠りに落ちる日々。ファーリアと暮らしていた頃は落ち着いていたが、最近再び酒量が増えていた。
「ファジュール!」
そのとき、気を利かせたナディアに呼ばれて、ファジュルはユーリの背から滑り降りてナディアの方へ駆けていった。その様子を眺めて、カイヤーンが言った。
「ナディアに懐いてるじゃねぇか」
「ああ、俺じゃなかなか構ってやれないから、有り難いよ」
「乗り換えるか?」
「……」
カイヤーンの軽口に、ユーリの表情が険しくなる。
「そう怒るなよ。例えばの話だ。もしファーリアが戻らなかったら」
「ばかばかしい」
「ナディアはいい娘だ。ガキの面倒見るのも慣れてるしな」
「それで?俺からファーリアを引き離しておいて、あんたが彼女を口説くのか?あんたこそファティマがいるだろうが」
「そう噛み付くなよ。俺がどうこうせんでも、元からあいつは家庭に収まる器じゃねぇだろ。――ユーリ・アトゥイー、あんたもな」
カイヤーンは酒盃を持ったまま、ユーリの鼻先を指差した。
「買いかぶりだ。俺はもう」
静かに暮したい、と言いかけたユーリの言葉をカイヤーンが遮った。
「21ポイントを落とす」
「21ポイント……今は確か、アルナハブの連中がいたんだったか?」
「ああ、あの反乱以来、ダレイ王子の遠征軍が駐留してる。『砂漠の黒鷹』ユーリ・アトゥイー。あんたと俺ならやれる」
「……気が進まない」
「ああ!思い出したぞ。お前はあそこで国軍にとっ捕まったんだっけな」
「嫌味なやつだな」
ユーリは露骨に嫌な顔をした。カイヤーンの言ったとおり、ユーリには苦い思い出がある場所だった。
「そもそもダレイ王子をこの国に引き込んだのは、カイヤーン、あんたじゃなかったか」
「まあな。だが王子は元々イシュラヴァールを狙っていた。あのときはアルヴィラ解放戦線が勝つために、ちょっと利用しただけだ。第一、俺は国を追われていた王子を助けたんだ。貸し借りなしだぜ」
「だとしても、前王が復権に動いたら……ダレイ軍なしでアルヴィラが持ちこたえられるだろうか……?」
「新王とよろしくやってるヌルいアルヴィラなんざ、知ったこっちゃねぇよ。俺はもうアルヴィラとは縁を切ったしな。……それよりももっと喫緊の問題がある」
カイヤーンが声を潜めた。好戦的な瞳に、ぎらりと禍々しい光がよぎる。
「ダレイ軍が、遊牧民の孤児たちを集めてるって噂だ。内乱の同盟関係を持ち出して、味方だと言って保護しておきながら、兵士として使えない女や幼児は奴隷扱いだとか」
「まさか……」
ユーリはつい、遠く焚き火の明かりの中で遊ぶファジュルを見遣った。そしてファーリアの話を思い出した。幼い頃から奴隷として鎖に繋がれ、鞭打たれて――。ユーリは、ぎり、と奥歯を噛んだ。
「奴らにしてみれば同胞でもなんでもないからな。だが」
カイヤーンは盃に残った酒をぐいと飲み干した。
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