117 / 230
第七章 愛執編
王子の証言
しおりを挟む
夕暮れの、どこかの屋敷の庭にいる。
(ここは……どこだ……)
エディはあたりを見回す。
見覚えのあるようで、はっきりとどこなのかわからない。幼い頃過ごした郊外の生家か、昨夜訪問したシハーブ家の庭か。
ふと、どこからか細い悲鳴が聞こえた――気がした。幻聴かもしれない。それともただの鳥の声かもしれない。だがそれでこの場所がどこなのかエディは悟った。
(これは、夢だ)
だってあそこには、あれから行っていない――。
また悲鳴が聞こえた。
幻聴だ。夢だ。そう思いながらも、足が勝手に進んでいく。庭を突っ切り、娼館の外階段を上がる。(そうだ、ここは『夜の兎』だ)屋根裏から忍び込んで、床板を外し、梯子を下ろすと――。
そこはライラの部屋だった。
鼻をつく異臭。血と体液で汚れたシーツの上に、ぐったりと動かない女の姿があった。
「アトゥイー!」
エディが呼んでも、アトゥイーはぴくりともしない。既に事切れて、青ざめた顔には死相が浮かんでいる。その身体は変に歪んで、中身が抜け出てしまったゴム人形のようにぐんにゃりとしていた。
「いやだ――アトゥイー!死ぬな!いやだあぁっ!アトゥイー!アトゥイー!アトゥイー!!」
ひやりと首筋に冷たいものを感じて、エディは声を呑んだ。エディに剣を突きつけているのはアトゥイーか、それとも。
――マルス様に斬り捨てられるぞ――
「――――っ!!」
エディは飛び起きた。そこは兵舎の個室だった。
時計は十時を指している。結局明け方まで眠れなかったので、五時間ほど眠ったことになる。
(嫌な夢を見た――)
ドアの前の床に、一通の封筒が滑り込ませてあった。開けてみるとスカイからだった。
――ヤーシャール王子と会見の約束ができた。午後一時に王宮まで来られたし――
エディは身支度を整え、日誌や地図などいくつかの資料を持って部屋を出た。
外に出たところで、エディは呼び止められた。
「エディ」
エディが振り返ると、傭兵隊のリンがいた。
「リン!」
リンはエディに追いつくと、声を落として言った。
「君も王子のところへ?」
エディは頷く。その口ぶりから、リンもスカイに呼ばれたのだと察した。
「呼ばれたのは君と俺だけか?」
「そのようだね……ねぇリン、エクバターナから戻ってから、スカイ様と何か話したか?」
リンは首を振った。アトゥイーの捜索に出ていたエディより先に、リンはアルサーシャに戻っていたが、エディとは所属が違うので特に報告を求められていなかった。作戦の責任者はエディだったし、余程のことがなければ伝達経路を飛ばして報告を上げることはない。
王宮の、そう広くはないが瀟洒な一室でエディとリンが待っていると、ヤーシャール王子がシハーブとスカイに伴われて現れた。
「その節は世話になった」
ヤーシャール王子はリンを見て、丁寧に礼を述べた。エディとリンは畏まって片膝を折り礼を執る。
リンはちらりと目を上げた。地底に幽閉されていたときもどこか浮世離れした雰囲気を纏っていたが、こうして王侯貴族の着るような衣装を身に着けて、客分とはいえど王宮にいると、さすがに王族の風格を感じる。
「さて、何やら私に証言してほしいことがあると聞いたが」
ヤーシャールの問いかけに、「は、」とスカイが進み出る。
「エクバターナにエディアカラ少佐らを派遣した、近衛隊長のスカイ・アブドラです。直接王子を地下牢からお救いしたのは、こちらにいるリンで間違いありませんか?」
「いかにも、その青年と他に数名、若い兵たちに救われた」
「中に女性の兵士はいましたか?」
「二人いたな」
「サハルとアトゥイー?」
スカイはエディからの受けていた報告の通りに尋ねた。
「そんな名であったか」
「大変失礼ですが――王子は具体的にどなたの陰謀で幽閉されるに至ったのでしょう?――本来、我が国王よりお伺いすべき内容ですが、只今伏せっておりまして」
スカイはちらりとエディに視線を送った。口裏を合わせろと無言で命じる。
「リンと言ったか。その方にも話したが、私は幼き頃より病がちでな。人事不省の折りに何者かの陰謀で投獄されたらしい。誰の差し金かは分からぬのだ」
「それは――さぞお辛かったことでしょう」
「なに、元々侍医らにも長くは生きられぬと言われていた命だ。が、皮肉なことに地下では八年も生きながらえることができた。私の身体には地下暮らしのほうが合っていたのやもしれぬな」
からからと笑う。王子はどこか飄々としていた。無論、救い出されたことを少なからず喜んでいる様子ではあるが、これまでの不遇を殊更に嘆いたり、誰かを恨んだりしているようでもない。
(あるいは――毒でも盛られていたか)
シハーブはちらりとそんな考えが過ぎった。病と見せかけて、何年もかけてじわじわと肉体を蝕んでいく毒がある。
「とはいえ――リンといったか。其方らには大層感謝している。偶然とはいえ、其方らがあの場所に来なければ、私はこうして再び陽の下に出ることもかなわなかったやも知れん。今は貴国の客分ゆえ、何も与えることはできぬが、心より礼を申す」
「――もったいないお言葉でございます」
名指しされたリンは、その場で膝を揃え、床に頭をつける東洋の古風な作法の礼をした。
「彼らには相応の報酬を与えておきます、王子」
シハーブが言った。
「おお、ありがとう。この場にいない者たちも同様に厚遇されることを願っている。特に、アトゥイーと言ったか」
「……は」
シハーブが硬い声で応じた。スカイとエディにも緊張が走った。
「彼女はあの場に囚われていた奴隷たちを救命すべく、大層な尽力をした。並の人間ではできぬ。貴賤に関わりなく生命を大切にする思いに、このヤーシャール、深く心を打たれたと伝えておくれ」
「確かに承りました」
(ここは……どこだ……)
エディはあたりを見回す。
見覚えのあるようで、はっきりとどこなのかわからない。幼い頃過ごした郊外の生家か、昨夜訪問したシハーブ家の庭か。
ふと、どこからか細い悲鳴が聞こえた――気がした。幻聴かもしれない。それともただの鳥の声かもしれない。だがそれでこの場所がどこなのかエディは悟った。
(これは、夢だ)
だってあそこには、あれから行っていない――。
また悲鳴が聞こえた。
幻聴だ。夢だ。そう思いながらも、足が勝手に進んでいく。庭を突っ切り、娼館の外階段を上がる。(そうだ、ここは『夜の兎』だ)屋根裏から忍び込んで、床板を外し、梯子を下ろすと――。
そこはライラの部屋だった。
鼻をつく異臭。血と体液で汚れたシーツの上に、ぐったりと動かない女の姿があった。
「アトゥイー!」
エディが呼んでも、アトゥイーはぴくりともしない。既に事切れて、青ざめた顔には死相が浮かんでいる。その身体は変に歪んで、中身が抜け出てしまったゴム人形のようにぐんにゃりとしていた。
「いやだ――アトゥイー!死ぬな!いやだあぁっ!アトゥイー!アトゥイー!アトゥイー!!」
ひやりと首筋に冷たいものを感じて、エディは声を呑んだ。エディに剣を突きつけているのはアトゥイーか、それとも。
――マルス様に斬り捨てられるぞ――
「――――っ!!」
エディは飛び起きた。そこは兵舎の個室だった。
時計は十時を指している。結局明け方まで眠れなかったので、五時間ほど眠ったことになる。
(嫌な夢を見た――)
ドアの前の床に、一通の封筒が滑り込ませてあった。開けてみるとスカイからだった。
――ヤーシャール王子と会見の約束ができた。午後一時に王宮まで来られたし――
エディは身支度を整え、日誌や地図などいくつかの資料を持って部屋を出た。
外に出たところで、エディは呼び止められた。
「エディ」
エディが振り返ると、傭兵隊のリンがいた。
「リン!」
リンはエディに追いつくと、声を落として言った。
「君も王子のところへ?」
エディは頷く。その口ぶりから、リンもスカイに呼ばれたのだと察した。
「呼ばれたのは君と俺だけか?」
「そのようだね……ねぇリン、エクバターナから戻ってから、スカイ様と何か話したか?」
リンは首を振った。アトゥイーの捜索に出ていたエディより先に、リンはアルサーシャに戻っていたが、エディとは所属が違うので特に報告を求められていなかった。作戦の責任者はエディだったし、余程のことがなければ伝達経路を飛ばして報告を上げることはない。
王宮の、そう広くはないが瀟洒な一室でエディとリンが待っていると、ヤーシャール王子がシハーブとスカイに伴われて現れた。
「その節は世話になった」
ヤーシャール王子はリンを見て、丁寧に礼を述べた。エディとリンは畏まって片膝を折り礼を執る。
リンはちらりと目を上げた。地底に幽閉されていたときもどこか浮世離れした雰囲気を纏っていたが、こうして王侯貴族の着るような衣装を身に着けて、客分とはいえど王宮にいると、さすがに王族の風格を感じる。
「さて、何やら私に証言してほしいことがあると聞いたが」
ヤーシャールの問いかけに、「は、」とスカイが進み出る。
「エクバターナにエディアカラ少佐らを派遣した、近衛隊長のスカイ・アブドラです。直接王子を地下牢からお救いしたのは、こちらにいるリンで間違いありませんか?」
「いかにも、その青年と他に数名、若い兵たちに救われた」
「中に女性の兵士はいましたか?」
「二人いたな」
「サハルとアトゥイー?」
スカイはエディからの受けていた報告の通りに尋ねた。
「そんな名であったか」
「大変失礼ですが――王子は具体的にどなたの陰謀で幽閉されるに至ったのでしょう?――本来、我が国王よりお伺いすべき内容ですが、只今伏せっておりまして」
スカイはちらりとエディに視線を送った。口裏を合わせろと無言で命じる。
「リンと言ったか。その方にも話したが、私は幼き頃より病がちでな。人事不省の折りに何者かの陰謀で投獄されたらしい。誰の差し金かは分からぬのだ」
「それは――さぞお辛かったことでしょう」
「なに、元々侍医らにも長くは生きられぬと言われていた命だ。が、皮肉なことに地下では八年も生きながらえることができた。私の身体には地下暮らしのほうが合っていたのやもしれぬな」
からからと笑う。王子はどこか飄々としていた。無論、救い出されたことを少なからず喜んでいる様子ではあるが、これまでの不遇を殊更に嘆いたり、誰かを恨んだりしているようでもない。
(あるいは――毒でも盛られていたか)
シハーブはちらりとそんな考えが過ぎった。病と見せかけて、何年もかけてじわじわと肉体を蝕んでいく毒がある。
「とはいえ――リンといったか。其方らには大層感謝している。偶然とはいえ、其方らがあの場所に来なければ、私はこうして再び陽の下に出ることもかなわなかったやも知れん。今は貴国の客分ゆえ、何も与えることはできぬが、心より礼を申す」
「――もったいないお言葉でございます」
名指しされたリンは、その場で膝を揃え、床に頭をつける東洋の古風な作法の礼をした。
「彼らには相応の報酬を与えておきます、王子」
シハーブが言った。
「おお、ありがとう。この場にいない者たちも同様に厚遇されることを願っている。特に、アトゥイーと言ったか」
「……は」
シハーブが硬い声で応じた。スカイとエディにも緊張が走った。
「彼女はあの場に囚われていた奴隷たちを救命すべく、大層な尽力をした。並の人間ではできぬ。貴賤に関わりなく生命を大切にする思いに、このヤーシャール、深く心を打たれたと伝えておくれ」
「確かに承りました」
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
隠れ御曹司の手加減なしの独占溺愛
冬野まゆ
恋愛
老舗ホテルのブライダル部門で、チーフとして働く二十七歳の香奈恵。ある日、仕事でピンチに陥った彼女は、一日だけ恋人のフリをするという条件で、有能な年上の部下・雅之に助けてもらう。ところが約束の日、香奈恵の前に現れたのは普段の冴えない彼とは似ても似つかない、甘く色気のある極上イケメン! 突如本性を露わにした彼は、なんと自分の両親の前で香奈恵にプロポーズした挙句、あれよあれよと結婚前提の恋人になってしまい――!? 「誰よりも大事にするから、俺と結婚してくれ」恋に不慣れな不器用OLと身分を隠したハイスペック御曹司の、問答無用な下克上ラブ!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる