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第三章 王宮編
茉莉花の庭で
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「――わっ!」
ジャスミンの茂みから唐突に飛び出した二本の脚を危うく踏みそうになって、アトゥイーは我に返った。避けたはずみで茂みに倒れ込む。ジャスミンの芳香が辺りに広がった。
そこには、白い花の中、マルスが眠っていた。
マルスの身体に覆いかぶさるような格好で倒れ込んだアトゥイーは、慌てて起き上がろうとした。が、その腕を掴まれてマルスの胸に引き寄せられる。
「……ヤスミン……」
水の流れる声がマルスの唇から漏れた。目は閉じたままだ。寝言だろうか。
アトゥイーは起きるに起き上がれず、しばしそのまま抱かれていた。
目の前にマルスの寝顔がある。こんなに至近距離でこの男の顔を見るのは、出会った夜以来だ。あの日、アトゥイーは彼が何者なのか知らなかった。国王だと知り、いまや夜の営みまで垣間見て、その為人を知った。それは彼のごく一部に過ぎないのだろうが、知るほどに惹きつけられて止まないのは、やはりその生まれ持った光輝ゆえだろうか。そんなことを考えながら見下ろす顔は、あの最初の夜と全く変わらずに完璧な美しさを象ってそこにある。真っ直ぐな鼻梁、優美なラインを描く眉、くっきりと彫られた唇。伏せた睫毛の一本までもが計算されて植え付けられたかのよう。
「……あまり見つめるな。穴があく」
「――!」
アトゥイーは飛び上がった。
「起きていたんですか」
「一国の王の上に乗っかって動じないとは、豪胆なやつだ」
慌てて立ち上がろうとしたが、片腕はマルスに掴まれたままだ。
「よい。ここにいろ」
そう言われて、仕方なくアトゥイーはマルスの傍らに座り直した。
マルスは相変わらず仰向けに寝転がったままだ。空色の瞳が空を映し、そこに昨夜の冷酷な光はない。
「昨夜眠れなかったからな。ようやくシハーブから逃げてこられたから、仮眠を取っていた」
そのシハーブは徹夜のまま今も忙殺されていることだろう、とアトゥイーは心の中で同情した。
「後宮の居心地はどうだ?」
「まだ勝手がわからず、シュイユラーナには助けられています」
「ああ、」
マルスは一拍の後、その名を思い出したように言った。
「彼は賢い奴隷だ。うまく使うと良い」
奴隷の名など気にも留めないようでいて、しっかりと覚えている。
「何か言いたいことがありそうだな」
「……いえ」
「よい、申してみよ。今なら何を言われても忘れてやる」
マルスは仰向けに寝転んだまま両眼を閉じた。まるで寝たふりをしているから気にするなとでも言いたげに。
「……後宮は不思議な場所だな、と。わたしは、姫君たちは陛下を悦ばせるために集められたのだと思っていました。けれど、実際は陛下のほうが姫君たちに尽くしていらっしゃる」
マルスは少し驚いたようにアトゥイーを見た。
「尽くす?私が?」
「ええ」
「異なことを。私に尽くしているのは姫たちであろう」
アトゥイーはやんわりと首を振った。
マルスが姫を抱くように抱かれたことなど、アトゥイーは一度もない。
アトゥイーにとって性交は其れ即ち苦痛でしかなかった。愛されることも、快楽を与えられることもなく、ただ男たちの欲望を満たす道具としてしか扱われてこなかった。本来それが愛を育み、家族をつくるための行為だということも知らずに、只々性欲の餌食にされ続けてきた。
だから、姫君たちの「子が欲しい」という願いも、マルスを恋い慕う想いも、なにか崇高で尊いものに感じられた。そんな美しい姫たちを、まるで壊れやすい宝物を扱うように抱くマルスの行為も、すべてが美しく思えた。――自分には無縁な世界。だがそれでもそんな行為がこの世界に存在することに、どこかで救われるような気がした。
「……でも、陛下のされていることは、何か残酷に感じます……」
マルスが切れるような眉を小さく顰める。
「あんなふうに抱いたら、余計に哀しまれるのではないかなと」
あんなふうに、快楽だけを溢れるほど与えて、まるで隅々まで愛しつくされているかのように。
「あれでは陛下の虜になってしまう……きっと愛されたくて、たまらなくて、切なくて」
「ほう」
「けれど、陛下は本当は……姫君たちを愛していらっしゃらない」
「……どうだろうな」
マルスは手を伸ばし、アトゥイーの髪を指先に巻き付けた。
「ではそなたならどんなふうに抱かれたいのだ?」
ぐい、と腕を引かれ、アトゥイーは草地に転がった。
「あっ」
形勢逆転、マルスがアトゥイーを組み敷いて見下ろしている。
流れる銀髪がアトゥイーの顔に降りかかる。見上げる青い空も白いジャスミンの花々も光に満ちて、次々に起きている不穏な事件が嘘のようだ。
マルスの唇がアトゥイーの唇に触れた。冷たそうに見えたそれは意外にも温かかった。
二度、三度、喋むように口づけした後、マルスの舌がアトゥイーの唇を割りかける。
アトゥイーは我に返った。咄嗟に手で口を覆い、顔を背ける。その耳朶を、見た目よりやわらかい唇が喋む。
「どうして欲しいのだ?アトゥイー」
清涼な水音の声が、耳に流れこんでくる。
「陛下、だめです」
アトゥイーは口を覆ったまま言った。
「御身が、汚れます――」
舌にはまだ、塞がりかけた穴が残っている。軍服の下には鞭の痕を隠している。疵だらけの身体を、マルスの目に晒したくない。この美しい世界を壊したくない。見せかけの愛でもいい、マルスには傷ひとつない宝玉のような姫を優しく抱いていて欲しい。この完璧な王がアトゥイーの疵痕に失望する顔など、まして欲情する姿など尚のこと、見たくない。
だが、マルスはふいとアトゥイーから離れた。
「……ここは、私の后の居室だった……」
マルスは上体を起こした。ジャスミンの茂みの下に座って、離れを眺める。豪華な宮殿に比べると装飾が少ないが、白で統一された瀟洒な佇まいをしていた。
「小さいな、こうして見ると。王女を身籠ってからはずっとここにいた。身体を壊して、息を引き取ったのもここだ。后の名になぞらえてジャスミンを植えたが、花のない冬に逝ってしまった……」
マルスがぱきりと枝をもぎ取ると、芳香が立ち上った。
「昨夜は、私も少し頭に血が上っていた。無体なことを命じて……済まなかった」
「いえ、わたしも出過ぎました」
アトゥイーも起き上がる。
「もう下がっていいぞ。私は少し寝る」
マルスはまたごろりと横になると、眼を閉じた。
そう言われても、仮にも一国の王を庭の片隅に一人残して去るのは躊躇われる。
「あの、こんなところで、お一人で、不用心ではないですか。あんなことがあった直後に」
「あんなことがあった直後に私を襲えるほど豪胆な奴がいたら、お目に掛かりたいものだが」
「そんな……市内は混乱していると聞いています。さすがに――」
「冗談だ。心配するな、一人ではない」
「え」
かさり、と草を踏む音がして、離れの陰から人が現れた。
「やだなぁ、陛下。気を利かせて気配消してたのに」
「――スカイ!やだ、まさかずっと?」
「アトゥイー、陛下には僕がついてるから、君は部屋で少し休んでおいで。ゆうべ寝てないでしょう」
何をどこまで見聞きしていたのか分からないが、スカイはいつもと変わらない笑顔で言った。
「でもそれは――」
それはスカイも同様ではないか、と言いかけたのを、スカイが遮った。
「ひと休みしたら、遠征だよ。ちゃんと休養して万全の状態にしておいて」
「遠征!?」
「どうも戦闘民族の動きがきな臭い。牽制も兼ねて、一度視察に出ようと思う。アトゥイー、そなたも共に来い」
マルスは目を閉じたまま答えると、本当に眠ってしまった。
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そこには、白い花の中、マルスが眠っていた。
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「……ヤスミン……」
水の流れる声がマルスの唇から漏れた。目は閉じたままだ。寝言だろうか。
アトゥイーは起きるに起き上がれず、しばしそのまま抱かれていた。
目の前にマルスの寝顔がある。こんなに至近距離でこの男の顔を見るのは、出会った夜以来だ。あの日、アトゥイーは彼が何者なのか知らなかった。国王だと知り、いまや夜の営みまで垣間見て、その為人を知った。それは彼のごく一部に過ぎないのだろうが、知るほどに惹きつけられて止まないのは、やはりその生まれ持った光輝ゆえだろうか。そんなことを考えながら見下ろす顔は、あの最初の夜と全く変わらずに完璧な美しさを象ってそこにある。真っ直ぐな鼻梁、優美なラインを描く眉、くっきりと彫られた唇。伏せた睫毛の一本までもが計算されて植え付けられたかのよう。
「……あまり見つめるな。穴があく」
「――!」
アトゥイーは飛び上がった。
「起きていたんですか」
「一国の王の上に乗っかって動じないとは、豪胆なやつだ」
慌てて立ち上がろうとしたが、片腕はマルスに掴まれたままだ。
「よい。ここにいろ」
そう言われて、仕方なくアトゥイーはマルスの傍らに座り直した。
マルスは相変わらず仰向けに寝転がったままだ。空色の瞳が空を映し、そこに昨夜の冷酷な光はない。
「昨夜眠れなかったからな。ようやくシハーブから逃げてこられたから、仮眠を取っていた」
そのシハーブは徹夜のまま今も忙殺されていることだろう、とアトゥイーは心の中で同情した。
「後宮の居心地はどうだ?」
「まだ勝手がわからず、シュイユラーナには助けられています」
「ああ、」
マルスは一拍の後、その名を思い出したように言った。
「彼は賢い奴隷だ。うまく使うと良い」
奴隷の名など気にも留めないようでいて、しっかりと覚えている。
「何か言いたいことがありそうだな」
「……いえ」
「よい、申してみよ。今なら何を言われても忘れてやる」
マルスは仰向けに寝転んだまま両眼を閉じた。まるで寝たふりをしているから気にするなとでも言いたげに。
「……後宮は不思議な場所だな、と。わたしは、姫君たちは陛下を悦ばせるために集められたのだと思っていました。けれど、実際は陛下のほうが姫君たちに尽くしていらっしゃる」
マルスは少し驚いたようにアトゥイーを見た。
「尽くす?私が?」
「ええ」
「異なことを。私に尽くしているのは姫たちであろう」
アトゥイーはやんわりと首を振った。
マルスが姫を抱くように抱かれたことなど、アトゥイーは一度もない。
アトゥイーにとって性交は其れ即ち苦痛でしかなかった。愛されることも、快楽を与えられることもなく、ただ男たちの欲望を満たす道具としてしか扱われてこなかった。本来それが愛を育み、家族をつくるための行為だということも知らずに、只々性欲の餌食にされ続けてきた。
だから、姫君たちの「子が欲しい」という願いも、マルスを恋い慕う想いも、なにか崇高で尊いものに感じられた。そんな美しい姫たちを、まるで壊れやすい宝物を扱うように抱くマルスの行為も、すべてが美しく思えた。――自分には無縁な世界。だがそれでもそんな行為がこの世界に存在することに、どこかで救われるような気がした。
「……でも、陛下のされていることは、何か残酷に感じます……」
マルスが切れるような眉を小さく顰める。
「あんなふうに抱いたら、余計に哀しまれるのではないかなと」
あんなふうに、快楽だけを溢れるほど与えて、まるで隅々まで愛しつくされているかのように。
「あれでは陛下の虜になってしまう……きっと愛されたくて、たまらなくて、切なくて」
「ほう」
「けれど、陛下は本当は……姫君たちを愛していらっしゃらない」
「……どうだろうな」
マルスは手を伸ばし、アトゥイーの髪を指先に巻き付けた。
「ではそなたならどんなふうに抱かれたいのだ?」
ぐい、と腕を引かれ、アトゥイーは草地に転がった。
「あっ」
形勢逆転、マルスがアトゥイーを組み敷いて見下ろしている。
流れる銀髪がアトゥイーの顔に降りかかる。見上げる青い空も白いジャスミンの花々も光に満ちて、次々に起きている不穏な事件が嘘のようだ。
マルスの唇がアトゥイーの唇に触れた。冷たそうに見えたそれは意外にも温かかった。
二度、三度、喋むように口づけした後、マルスの舌がアトゥイーの唇を割りかける。
アトゥイーは我に返った。咄嗟に手で口を覆い、顔を背ける。その耳朶を、見た目よりやわらかい唇が喋む。
「どうして欲しいのだ?アトゥイー」
清涼な水音の声が、耳に流れこんでくる。
「陛下、だめです」
アトゥイーは口を覆ったまま言った。
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だが、マルスはふいとアトゥイーから離れた。
「……ここは、私の后の居室だった……」
マルスは上体を起こした。ジャスミンの茂みの下に座って、離れを眺める。豪華な宮殿に比べると装飾が少ないが、白で統一された瀟洒な佇まいをしていた。
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マルスがぱきりと枝をもぎ取ると、芳香が立ち上った。
「昨夜は、私も少し頭に血が上っていた。無体なことを命じて……済まなかった」
「いえ、わたしも出過ぎました」
アトゥイーも起き上がる。
「もう下がっていいぞ。私は少し寝る」
マルスはまたごろりと横になると、眼を閉じた。
そう言われても、仮にも一国の王を庭の片隅に一人残して去るのは躊躇われる。
「あの、こんなところで、お一人で、不用心ではないですか。あんなことがあった直後に」
「あんなことがあった直後に私を襲えるほど豪胆な奴がいたら、お目に掛かりたいものだが」
「そんな……市内は混乱していると聞いています。さすがに――」
「冗談だ。心配するな、一人ではない」
「え」
かさり、と草を踏む音がして、離れの陰から人が現れた。
「やだなぁ、陛下。気を利かせて気配消してたのに」
「――スカイ!やだ、まさかずっと?」
「アトゥイー、陛下には僕がついてるから、君は部屋で少し休んでおいで。ゆうべ寝てないでしょう」
何をどこまで見聞きしていたのか分からないが、スカイはいつもと変わらない笑顔で言った。
「でもそれは――」
それはスカイも同様ではないか、と言いかけたのを、スカイが遮った。
「ひと休みしたら、遠征だよ。ちゃんと休養して万全の状態にしておいて」
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