子宮頸がんになりまして

悩み、そして

治療法を調べていて
私には標準治療である手術か放射線かの２択しかありませんでした。
先生のおすすめする通り
全摘手術が最善なんだろうな。
頭では理解できました。
手術にするって
決意しました。


これが先進医療の保険に入っていたら
お金をたくさん持っていたら

もしかしたら先進医療を受けられて、将来子供を持てる未来があったかもしれない

がん、かもしれない
その事実より

"子供を産めなくなること"
"子宮がなくなること"

それがどうしても
つらくて
悲しくて
毎日泣きました


私は今まで何をしてきたんだろう。

自分と向き合ってこなかったこと
健康、病気のことを真剣に考えず
たばこもお酒も飲むし
仕事で疲れてる、を言い訳に
食生活もめちゃめちゃでした

皆と同じように
普通に
子供が産める
あたりまえに
考えてた私
どれだけ考えが甘かったか
反省


それと同時に


どうして？
が消えない

同じような生活スタイルの人でも普通に何もない人だっている

なんで？
どうして？


神様は乗り越えられない試練は課さないというけど

何に気づけって言ってるの？

どうして私なの？

私に子供を育てる器がないから？

生活スタイルがめちゃめちゃだったから？

私20歳の時もがんばりすぎて精神がおかしくなって。感情がなくなって。でもちゃんと乗り越えたよ？

人を好きになることも
人を信じることも
人のために尽くすことも

全部思い出して
出会った彼と
将来のことを考えて

ようやく進み出したのに。

またドデカイもの
送ってくれたよね。
子宮なくすってあんまりだよ。

神様。10年スパンで
どうしようもない悲しさと
つらい試練を送ってくるの
やめてもらえないでしょうか。

そんなことを頭の中でぐるぐるして

手術するって決めたのに
ぐだぐたして
悲しみに支配されていました。

そんなこんなで
手術を決意した私は
もうひとつ
決意する。

それは


"彼氏と別れる" 


なぜかって？
彼、子供欲しいって言っていたから。


それだけの理由。
私には私の人生、彼には彼の人生がある。
私は子供産めないことを背負わないといけないが、彼にはその必要はない。
大好きだけど
その方が良いよね。
お互いに。

早速彼に来てもらい
お話しました。


彼「話って何？」
私「お別れしようと思ってる。子宮全摘をおすすめされた。いろいろ調べたけど手術が１番良いみたい。私、子宮なくなる。子供産めなくなる。だから、お別れ」
彼「・・・」

彼、言葉でない。
そりゃそうか。
そうだね。

私も"最悪"子宮なくなる、軽めの手術で済むとしか思ってなかったし。彼はそこまでわかんなかったと思う。治療終わったらすぐ妊活するよ、なんて言ってたくらいだから。そりゃ言葉もでないよね。

私「すごく悲しい。でも私は子供が産めなくなること、自分のことだから背負わなきゃいけない。でもアナタはちがう。背負う必要ないし、ちがう誰かを好きになって、子供を持つ未来がある。急ぎ案件じゃないからゆっくり考えて。」

彼「・・・それでも俺は結婚したい。子供ができないから別れるなんて嫌。」

私「それは今、好き、だからでしょ？それはどうとでもなるよ。」

彼「別れたくない」

私「まぁとにかくゆっくり考えてよ。」

彼「一緒にいたい」

私「それは私も一緒。好きだよ。一緒にいたいよ。でも子供のことはどうにもならない。それで子供が欲しいからって今離れられても、冷たいと思わない。素直に応援できるよ。幸せになって欲しい。」

ここで泣いてしまう。
私のバカ。
私が泣いたら離れにくいやんか。

彼「それでも俺はけっこn・・・」

私「にゃーーー(=ﾟωﾟ=)とにかく!!ゆっくり考えて。今、決めないで。この先どうするか、ゆっくり。話し合いは一旦中断。私はまず治療がんばる。会ってる時は楽しい時間を過ごしたい。」

そんなこんなでラチがあかないのでゆっくり考えてもらうことにして。


別にそんな言うなら結婚でいーじゃん。


そう思う人もいるだろう。
でも私
同じような人知ってて。
奥さんが病気で子供産めなくて
それを承知で結婚。

年取っても奥さんのことは変わらず大好き。
でもポロッとこぼれた言葉
「子供欲しかったなぁ」
その方、子供好きだったから。

それを聞いた当時は20歳くらいの時だったから、「なんで今さらそんなこと言うの？なら結婚するなよ！」ってすごく怒った記憶がある。

でも今ならわかるよ。
好きなパートナーと一生共にしたい気持ちと
子供が欲しいって気持ちは別物だね。
きっとその方も
奥さんにも周りの人にも
誰にも言えなくて 
それとは
全く関係ない私に
こぼしてしまったんだろう。

何かが幸せで
何が正解なのか
いまだに答えが見つからない。