手紙

貴美月カムイ

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手紙2

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『お手紙ありがとうございます。あなたの気持ちがとても伝わってきて胸の思いがあふれてきました。何気ない挨拶を交わした夏の日から短いようで、私たちの時間はとても充実していました。その思いがあなたと一緒であったということが何よりも嬉しいです。そしてもうひとつ、私も同じようにあなたを愛しているという気持ちがあなたと交し合えるなんてこれほどの幸せはありません。これからの時間、あなたとどのようなことがあってもお互いに支えあって乗り越えていける自信と確信があるのは私だけではないということが私とあなたとのこれからの時間に大きな力となれると思います。今私は早くあなたに会いたい。早くあなたに触れたい。あなたの声を聞いて、あなたに寄り添っていたい。そういう気持ちでいっぱいで壊れそうなほどです。これから寒くなっても凍えそうなあなたを私の熱であたためたい。毎日あなたと一緒にいられたらと思うだけで私は壊れそうなほどに胸が締め付けられるのです。あなたから言ってくれた愛の言葉のひとつひとつが胸に刻まれていくようです。私も愛しています。心から愛しています。誰よりも、唯一無二のあなたを世界でただひとつの宝物として愛し続けたい。早く会いたいです。』
 手紙を書いてから三日後、メールを出さなかった彼から突然電話がきた。携帯のコール音がなって液晶に彼の名前が映ると私は飛びつくようにして電話を取った。もう夜の八時をまわっていた。
「もしもし? 今家か?」
 時々この人はとても不器用なのではないかと思う。いつも短い言葉で聞いてくる。
「うん。今いるよ」
「手紙読んでくれたんだね」
「うん。嬉しかった。手紙なんてびっくりしちゃったよ」
「会いたいんだ。行ってもいいか?」
 胸がドキッとした。いつも通りのやり取りなのに、手紙のためにメールを我慢していたせいだろうか、とても新鮮味のある言葉に聞こえた。彼も会いたいのに我慢して待っていたのだろうか。もしそうだとしたらたくさん彼に尽くしてあげたい。私は「うん。早く会いたい」と言った。するとすぐに部屋のインターフォンがなった。室内の画面から外を見ると、彼が携帯を耳に当てて玄関の前に立っていた。
「え? 今いるの?」
「待ちきれなかったから」
「せっかち」
 私はニコニコしながら玄関のドアを開ける。なぜか、緊張して胸がなっている。連絡したくてもできなかった思いが彼を目の前にしてあふれてきそうだった。
「お待たせ」
 私がドアを開けながらいうと彼は中に入ってきてドアにカギをかけ、靴を脱いだと思ったら急に私を抱きしめた。私の驚きも一瞬だけで去り、私も強く彼を抱き締めて口付けを交わした。舌を絡め合わせ、吐息すらももらさぬように激しく口付けを重ねた。彼が急いで上着を脱ぎ、ズボンをおろそうとする。その間に私も服を脱ごうとするが、ティーシャツと下着だけは残ってしまった。彼はズボンを脱ぎ去るとすぐさま私を壁に押し付けて荒々しく胸を揉んだ。
「あ、待って……ブラジャー取るから……」
「待てない」
 そういって彼は続けようとする。私は後ろに手をまわしてホックをはずして胸をあらわにさせると彼はすぐさまピンク色の突起にむしゃぶりついた。彼が強く吸い上げるようにして舐めるたびに私の体には強い快楽をともなった電気が走る。
「あん、ダメ……濡れちゃう」
 私は彼のトランクスの中に手を入れて彼のものを握るともうこれ以上にないほど硬くさせていた。
(こんなに……凄い……これが彼の……)
 初めて握る彼の雄々しい角は想像の中よりもたくましく、熱く、愛しかった。指をひとつ先端へと滑らせると、ぬめりとした液が出ていた。彼のを握って上下に動かす。これが私の中に入ってくるのかと思うと私の淫らな花びらはうごめき蜜を垂らす。
 荒々しく揉みながら吸い上げられる胸から、彼の手が下へといく。パンティーを引っ掛けて一気におろし、彼もまたトランクスをさげる。これほど荒々しい人だとは思わなかったけれど、いつもと違う彼の一面が余計に私を興奮させていた。
 彼が胸を吸いながら、私の花びらに触れる。音がしそうなくらいに濡れている私の花びらに一気に指を埋めてくる。まるで二人とも獣のように一心不乱に求め合っている。
 いやらしい蜜の音が私の花びらから聞こえてきて、私は体中をめぐる快楽に声をあげる。ドアの近くで外に誰かがいたら平気で聞こえてしまうけれど、もうそんなことは関係なかった。
 彼のものを握った手が早くなる。
「ねえ、私凄い濡れているでしょ。愛しているの。本当は欲しくてたまらなかった」
「俺もだよ。書き記して本当に愛していることがわかった。もう離したくない」
 お互いにキスをして抱きしめあう。今度は優しく、それでいて深いキス。彼は壁に押し付けた私のお尻を持ち上げて濡れた花弁へと一気に挿入した。
 太くて、硬くて、熱い、彼の肉茎が奥まで届く。入る途中、私はブルブルと体を震わせていきそうになってしまった。その時、「愛しい」「愛している」その言葉が心の中で自然と浮かんだ。
 彼に持ち上げられながらゆさゆさと上下にゆらされ、そのたびに奥深くまで入っていく。私は頭の中を真っ白にさせながら何度も往復する彼のものを感じ、勝手に膣を収縮させていた。
「ああ、もうダメだ。絞られるようで気持ちいいよ」
「私も……もうだめぇ!」
 彼の放った白い液体が膣の奥に勢いよく放たれる。ビュッと放たれるたびに目の前が白くなりかけて気を失いかけながら私の体はイキ続ける。
 彼が体を下ろしてくれても私は自分の足で立っていられることができず、そのまま彼にもたれていた。腰が抜けたように脚に力が入らなく、太ももをとろりと液体が流れていくのがわかった。まだ体がイキ続けているような余韻があって、私は彼のものを抜かれてもまだ体をふるわせていた。
「いっぱい、いっぱい、届いたね」
 私は彼にしがみつきながら言うと、彼は抱きしめたままキスをしてくれた。
「待っていたのがよかったのかも」
「うん……じらしプレイ?」
 彼と私はクスクス笑いあった。
「新しい命も届いちゃったりして」
 まだ奥にあたたかな余韻が残る膣を意識しながら言うと彼は優しく微笑んで言った。
「今ではすべて愛せる自信があるさ」
 本当は安全日だけれど、わざと彼に言ってみた言葉の反応に私はまた胸をつまらせてしまって、彼に何も言えずに抱きついた。でも、赤ちゃんはもう少しお預け……彼との二人きりの時間をしばらく楽しみたいから。
「ねえ、もう一回……今度はベッドでしたい……」
 彼は微笑みながらうなずいた。そうだ、これが終わったら、彼に届けられなかった手紙をたくさん見せてあげよう。机の奥にしまいこんだ何通もの手紙。積もりに積もった私の想い達。積み重ねた時間とあたためあった心同士、長く続いてゆく時間がこれから待っている。私は彼の腕に抱えられながらベッドへと連れられていた。ベッドまで行ったら今度は私がいっぱいしてあげる番だからね。今では私の心からのラブレターをあなたの体にたくさん届けたいの。
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