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「碓氷ー!食堂行ったきり戻ってこねーからちょっと心配しただろー!」

十分に食べ終わった後、俺たちは碓氷のクラスへ行った。

ってか同じクラスだったんだ。

ドアを開けると、何故か美形のやつらが机繋げて集まっていて、碓氷を待っていたようだった。

えー。これってもしかして俺が碓氷の友達に紹介されるってことか?!

おお、友達つくれるかも。

「ごめんごめん。それより俺友達できた!
香川 光だ。」

「うわっ!」

いきなり腕掴まないで、、、


俺を見て、そこにいたほとんどが目を見開いた。

しょうがないか。ずっと琉弥と一緒にいたし。

他人と話そうとしてなかったもんな。


すると一瞬固まっていた男子が口を開いた。

「お前どーやって香川と知り合ったんだ?」

「あー、なんかぶつかってめっちゃ痛かったから食堂でなんか奢れって言って奢ってもらった。」

碓氷...校内で道に迷ってたことは言わないのね、、

「うわぁ、お前なぁ...
ごめんな香川、よかったらお前もここに座れば?」
 
さっきの男子が隣の椅子を引いてくれた。

「ありがとう、その...」

ヤバい名前知らん

「ああ、もしかして名前分からない?」

えっ、なんで分かった??

「あははっ、いつも教室ではほとんど無表情なのに香川って結構表情豊かなんだな!」

「そうか?」

「うんうん。じゃあみんなで香川に自己紹介しようぜ。俺は桐島 秋きりしま あき。よろしくな。」

桐島が今俺の隣に座っている1人にだ。爽やか系イケメン....

「.......僕は片山 祐紀かたやま ゆうき。よろしく。」

ゲームをやりながらこっちを一瞬見て、すぐにゲームに戻った。

うん、なんかもったいない系イケメン。

「俺は小川 春輝おがわ はるきだ!
よろしくな!」

そう言って彼はまた弁当をがつがつ食べ始めた。がっちりしてるからきっとスポーツできる系イケメンだ。

え? なんでみんなイケメンなの? 

乙女ゲームかなにかかな?

っていうかついでに言えば琉弥も碓氷も結構イケメンなんだよね。琉弥は高身長だし。

「俺たちは香川のこと知ってるけど香川の口から聞きたいな。」

自己紹介しろってことか

「分かった。俺は香川 光です。なんか急に入ってきて悪いな。」

「ああ、そういえばいつも一緒にいる神谷はどうしたんだ?」

「香川いわく神谷は恋人といちゃいちゃしてるらしい。」

えっちょっと碓氷!!!!!!

「え?」

桐島が確かめるように俺を見る。気のせいか違うとこで集まっている女子達も気になっている様子でこっちを見てる。

あいつ人気だなっ

「違う違う!! まだ恋人じゃない! ってか碓氷声でかいからもうちょっと小さくして。」

「へぇ、あいつ好きな人いたんだなぁ。」

だから...
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