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25.姉と王都のお屋敷で
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あれからエヴァは伯爵家の小間使いを辞めて、王都の姉夫婦の屋敷に滞在することになった。
エヴァにもいろいろ準備があったし、体裁を整える必要もあったから。
あの暖かく煌めく太陽と、古代からの歴史ある建造物が並ぶ南の保養地の景色を知った後では、なにもかも揃っている王都だとしても薄ぼんやりと色あせてみえるのだった。
二階の出窓から行き交う人々や馬車を見下ろしながら独り言ちる。
エヴァはウエストの細さを強調するようなお腹周りがキュッと絞られたデザインで、背面が腰の下あたりからドレープがたっぷりと施された水色のドレスを身に着けている。生地にはツヤがあり、窓からの光を受けてしっとりと光をはじいている。
濃い蜂蜜色の髪も、行き届いた手入れにより絹の糸のようだった。
窓枠にしな垂れかかるように憂いの表情を見せているエヴァを、誰も伯爵家の使用人だったとは思わないだろう。
「アルバートまだかしら」
エヴァが王都に戻ってきてから、しばらくしてアルバートも王都へやってきてくれた。
王都を飛び出した時には、まさか誰かを待ちわびながら窓の外を眺める日が来るとは思わなかった。
「エヴァ、こちらに来て一緒に珈琲でも飲みましょう」
暖炉の前にある長椅子でゆったりと寛ぐ姉のエミリー。
エヴァとよく似た容貌をしているがその瞳は知性の光で輝いている。
隣に腰を下ろすと、エミリーは「はい」とお菓子の載ったお皿を渡してきた。
その皿の上からチョコレートを摘まみ上げると口に放り込む。
「甘くて美味しいわ」
「ね、ホットチョコレートなら何度も飲んだことがあったけど、そのまま食べることも出来るなんてね。今大人気なのよ、今度お店へ買いに行きましょう」
「ええ。そういえばこちらにも百貨店が出来たって聞いたけど、もう行ったの?」
「もちろん! いろんな商品があって人もたくさんいてまるでお祭りでもしてるみたいだったわよ。でも百貨店なら昔一緒に行った隣国の方が良かったかも」
「あちらは、建物自体が芸術品のようだったわねぇ」と思案しながらこたえるエミリー。
エミリーはエヴァのいない間にすっかり王都を探検し尽くしたらしい。
今日行くアルバートとのデートの場所もエミリーおすすめの場所だ。
王都中心近くにある大きな公園を散歩してから、近くの動物園か植物園を見る予定だった。
エミリーととりとめのない話をする。
どちらかと言えば聞き役になる方が多いエミリーだったので、普段ならエヴァが自然と多く口を開いているのだが、そんなエヴァからこぼれた溜息にエミリーは首をかしげた。
「どうしたの? 落ち着かなさそうね。もうすぐ伯爵も来るわよ」
「ええ、そうね。ええとね、例えばよ。エミリーと子爵様は結婚する前から愛情を確信できたの?」
エミリーは眉を器用に片方だけあげると「難しい質問ね」と言った。
「私もあなたも、こちらで多くの殿方に会ったわよね。その前に母国でもいろいろな方に会ってたわ。でもね、その中の誰一人として同じ人はいなかった。似たような人はいたけどね」
「わかるわ」
くすっと笑うと珈琲を飲んで喉を潤す。
「ただ、彼はその出会った人達の中の誰とも違ったの。少なくとも私にはね、違って見えた」
エヴァは昨夜も食事の席で会った義兄の顔を思い浮かべたが、栗色の髪の毛と瞳を持つ凡庸そうな男性としか思い出せなかった。
ただ、その平凡な栗色の瞳がエミリーを見つめる時だけは、金色の星の輝きを宿して生き生きと煌めくのだ。
「だからきっとふたりで時を過ごせば、もっとお互い大切な存在になれるんじゃないかなって確信したの。まぁ、これを勘と呼ぶ人もいるだろうけど、どうなのかしら? わからないわ。でも世の中には出会った瞬間に強い衝撃が走って確信する人もいるらしいしね」
エミリーは珈琲のカップを置くと頬に手をあてた。
「一目ぼれもあるのかしら」
「あるんじゃない? 私は出会ったことがないけど。そういう事を言うならエヴァも一目ぼれじゃなかったのね。でも挨拶にいらした伯爵様は端正なお顔をしていらっしゃったから、エヴァは面食いなのねって思ったわ」
エヴァは顔を赤らめた。
アルバートの端正な顔もエミリーに言われたとおり気に入っていたからだ。
「でもね、初めて会った時は従僕の恰好をしていたのよ。私気が付かなくてずっと名前を呼んでいたの。無礼でしょ」
そう言うとエミリーは「まぁ!」と言って目をまんまるに見開いた。その顔を見てエヴァも笑いを誘われる。
エヴァはエミリーと話して気持ちが少し落ち着いていくのを感じた。
アルバートの心を知りたいという想いにとらわれていたけれど、エミリーの言う通りふたりで時を過ごせばお互いかけがえのない大切な存在になるんじゃないかと希望が持てたからだった。
そんな感じでしばらく過ごしていると、エヴァの待ち人が訪れた。
外から馬車の音がして、窓からのぞくと予想通りアルバートが来てくれていた。
エヴァはパッと窓から離れる。程なくして、アルバートの訪れを知らせに使用人がやってきた。
こういう場合、男性をたっぷり待たせるのがマナーらしいが、エヴァはさっと立ち上がると急いで身支度の為に自室に戻った。
後ろではエミリーがクスクスと笑っている声が聞こえてきたが、エヴァは気付かない振りをしたのだった。
エヴァにもいろいろ準備があったし、体裁を整える必要もあったから。
あの暖かく煌めく太陽と、古代からの歴史ある建造物が並ぶ南の保養地の景色を知った後では、なにもかも揃っている王都だとしても薄ぼんやりと色あせてみえるのだった。
二階の出窓から行き交う人々や馬車を見下ろしながら独り言ちる。
エヴァはウエストの細さを強調するようなお腹周りがキュッと絞られたデザインで、背面が腰の下あたりからドレープがたっぷりと施された水色のドレスを身に着けている。生地にはツヤがあり、窓からの光を受けてしっとりと光をはじいている。
濃い蜂蜜色の髪も、行き届いた手入れにより絹の糸のようだった。
窓枠にしな垂れかかるように憂いの表情を見せているエヴァを、誰も伯爵家の使用人だったとは思わないだろう。
「アルバートまだかしら」
エヴァが王都に戻ってきてから、しばらくしてアルバートも王都へやってきてくれた。
王都を飛び出した時には、まさか誰かを待ちわびながら窓の外を眺める日が来るとは思わなかった。
「エヴァ、こちらに来て一緒に珈琲でも飲みましょう」
暖炉の前にある長椅子でゆったりと寛ぐ姉のエミリー。
エヴァとよく似た容貌をしているがその瞳は知性の光で輝いている。
隣に腰を下ろすと、エミリーは「はい」とお菓子の載ったお皿を渡してきた。
その皿の上からチョコレートを摘まみ上げると口に放り込む。
「甘くて美味しいわ」
「ね、ホットチョコレートなら何度も飲んだことがあったけど、そのまま食べることも出来るなんてね。今大人気なのよ、今度お店へ買いに行きましょう」
「ええ。そういえばこちらにも百貨店が出来たって聞いたけど、もう行ったの?」
「もちろん! いろんな商品があって人もたくさんいてまるでお祭りでもしてるみたいだったわよ。でも百貨店なら昔一緒に行った隣国の方が良かったかも」
「あちらは、建物自体が芸術品のようだったわねぇ」と思案しながらこたえるエミリー。
エミリーはエヴァのいない間にすっかり王都を探検し尽くしたらしい。
今日行くアルバートとのデートの場所もエミリーおすすめの場所だ。
王都中心近くにある大きな公園を散歩してから、近くの動物園か植物園を見る予定だった。
エミリーととりとめのない話をする。
どちらかと言えば聞き役になる方が多いエミリーだったので、普段ならエヴァが自然と多く口を開いているのだが、そんなエヴァからこぼれた溜息にエミリーは首をかしげた。
「どうしたの? 落ち着かなさそうね。もうすぐ伯爵も来るわよ」
「ええ、そうね。ええとね、例えばよ。エミリーと子爵様は結婚する前から愛情を確信できたの?」
エミリーは眉を器用に片方だけあげると「難しい質問ね」と言った。
「私もあなたも、こちらで多くの殿方に会ったわよね。その前に母国でもいろいろな方に会ってたわ。でもね、その中の誰一人として同じ人はいなかった。似たような人はいたけどね」
「わかるわ」
くすっと笑うと珈琲を飲んで喉を潤す。
「ただ、彼はその出会った人達の中の誰とも違ったの。少なくとも私にはね、違って見えた」
エヴァは昨夜も食事の席で会った義兄の顔を思い浮かべたが、栗色の髪の毛と瞳を持つ凡庸そうな男性としか思い出せなかった。
ただ、その平凡な栗色の瞳がエミリーを見つめる時だけは、金色の星の輝きを宿して生き生きと煌めくのだ。
「だからきっとふたりで時を過ごせば、もっとお互い大切な存在になれるんじゃないかなって確信したの。まぁ、これを勘と呼ぶ人もいるだろうけど、どうなのかしら? わからないわ。でも世の中には出会った瞬間に強い衝撃が走って確信する人もいるらしいしね」
エミリーは珈琲のカップを置くと頬に手をあてた。
「一目ぼれもあるのかしら」
「あるんじゃない? 私は出会ったことがないけど。そういう事を言うならエヴァも一目ぼれじゃなかったのね。でも挨拶にいらした伯爵様は端正なお顔をしていらっしゃったから、エヴァは面食いなのねって思ったわ」
エヴァは顔を赤らめた。
アルバートの端正な顔もエミリーに言われたとおり気に入っていたからだ。
「でもね、初めて会った時は従僕の恰好をしていたのよ。私気が付かなくてずっと名前を呼んでいたの。無礼でしょ」
そう言うとエミリーは「まぁ!」と言って目をまんまるに見開いた。その顔を見てエヴァも笑いを誘われる。
エヴァはエミリーと話して気持ちが少し落ち着いていくのを感じた。
アルバートの心を知りたいという想いにとらわれていたけれど、エミリーの言う通りふたりで時を過ごせばお互いかけがえのない大切な存在になるんじゃないかと希望が持てたからだった。
そんな感じでしばらく過ごしていると、エヴァの待ち人が訪れた。
外から馬車の音がして、窓からのぞくと予想通りアルバートが来てくれていた。
エヴァはパッと窓から離れる。程なくして、アルバートの訪れを知らせに使用人がやってきた。
こういう場合、男性をたっぷり待たせるのがマナーらしいが、エヴァはさっと立ち上がると急いで身支度の為に自室に戻った。
後ろではエミリーがクスクスと笑っている声が聞こえてきたが、エヴァは気付かない振りをしたのだった。
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