指先だけでも触れたかった─タヌキの片恋─〖完結〗
今あなたは恋をしている。あの子ばかり見つめている。何故解るのか?私があなたを見つめているから。気づかれないようにそっとみる。あなたには私の視線は騒音でしかないから。
あなたを好きになったのは間違っていた?………たぶん、そうだったんだね。私はあなたに嫌われているから。
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そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。
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彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。
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