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35 邂逅
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俺を背で受け止め、更に落ちないように襟首を咥えた存在。
もう、嗚咽は止まらなかった。
ひし、と暖かい首に腕を巻きつけ、涙でぐちゃぐちゃになった顔を押し付ける。
「グイードおお……っ! やっと会えた、会えたああ……っ!」
「ヨウタ、しっかり掴まっていろ! 振り落とされんようにな!」
いつものちょっと強気な口調をまた聞けたことが嬉しくて、俺は足も絡めながらこくこくと幾度も頷いた。
ああ、グイードだ。グイードが探しにきてくれたんだ……! 俺がうだうだしてる間に、グイードは行動していた。さすがグイード、いつだって格好いいんだから……!
だけど、俺たちの感動の再会に水を差す存在があった。
「――なぜ狼族がここにいる」
獣王だ。獣王の黄金の仮面は地面に落ちている。思っていたよりも優しげな顔をした若い男が、未だ熱に浮かされたような虚な眼差しで俺たちを見下ろしていた。
これが百年も生きてきた人の顔なんだろうか。やけに若々しい顔に違和感を覚えたけど、不要な疑問は今は必要ないものだ。
グイードは俺を背に乗せたまま、ジリジリと後ろに下がる。
「……ヨウタが突然いなくなったんだ。無事でいるかを確認するのは当然なことだろう」
「はは……。いかにも執着の強い狼族が言いそうなことだな」
力なく笑う獣王。グイードは警戒する様子を隠しもせず、獣王を威嚇する。
「……だが、ヨウタが幸せに過ごしているのなら、姿を現すつもりはなかった」
「え、グイード待って、それって」
グイードが目線だけで俺を制した。すぐに視線を獣王に戻す。緊張が、グイードの全身から伝わってきていた。
「……だが、ヨウタはオレの名を呼んだ。助けてと言いながら」
獣王が苦々しげな表情になる。
「だからオレはヨウタを助ける。ヨウタを泣かせる奴は全員オレの敵だ」
「グイード……!」
帝都にいる他の獣人と違って、グイードだけはいつだって俺の気持ちを大事にしてくれる。
俺がこの場に満足していたら身を引くつもりでいた、でも俺が嫌がっていたら助け出すつもりだったと聞いて、だからグイードはグイードなんだよな、と心からの安堵を覚えていた。
獣国に住む者として、獣王に反旗を翻すことがどれだけ不遜なことなのか、正直なところ俺には分からない。だけど、生半な決意じゃできないことくらいは分かるから。
ずっと抱き締めたいと切望していたグイードの首にひしと掴まりながら、グイードに伝えた。
「グイード……俺をグイードと一緒に連れて行って。俺、グイードといたいんだ。もうこんな伏魔殿みたいな所は嫌だよ……!」
グイードが横目で俺をチラ見する。
「相変わらずお前の言葉はよく分からんが、『伏魔殿』の意味だけは何となく分かる気がするぞ」
「あ、これね、水滸伝っていう中国の歴史小説が語源らしくって――」
グイードがフッと笑うと、前に向き直った。
「ヨウタ、少し口を閉じていろ。舌を噛むぞ」
「――うん!」
獣王はこちらを見たまま、まだ肩で息をしている。だけど、さっきよりは目付きが戻ってきているように見えた。
「神子様……行かれるのですか」
その言葉から、正気に戻っていることが分かる。またたびの効果が薄れたんだろう。
「うん。やっぱり俺はグイードがいいから」
「……そうですか。先程は我を失い申し訳ありませんでした。口走ってしまったことは忘れていただけると」
言われなくても忘れます! しかし、またたびってそんなに自制するのが大変なんだな……憐れではあるけど、恨むなら仕込んだ宰相を恨んでほしい。
「行こう、ヨウタ」
グイードが背中に俺を乗せたまま、獣王に背を向けた。ぐっと屈み込み、跳躍の前動作に入ったその時。
「うわっ!」
「ヨウタ!」
突然、俺の視界に網状の物が降ってきた。次の瞬間、網に捕まった俺はグイードの背中から引き剥がされてしまう。そのまま地面に身体を強打した。
「ぐ……っ!」
後頭部を激しくぶつけ、痛みと同時に視界に星が瞬く。衝撃で動けないでいると、この場で一番聞きたくない奴の怒声が響いてきた。
「神子様を攫おうとする悪党狼だ! すぐに捕らえ、処刑せよ!」
ガチャガチャと金属がぶつかり合う音が足早に通り過ぎたかと思うと、「グオオオッ!」というグイードの咆哮が聞こえてくる。
「……グイード! やだ、お前らやめろよ!」
痛みでクラクラしている頭を必死に上げてグイードの方を見たけど、甲冑らしきものを着込んだ兵隊たちに囲まれてグイードの姿が見えない。起き上がろうとして、網に引っかかってずべっと前に滑った。
ていうか神子に投網なんか使うんじゃねー! どんだけ不敬だよ!
「神子様も獣王様も、狼が使う妖しげな術に騙されているのだ! 無抵抗なのがその証拠!」
宰相が駆け寄り、ぴょんぴょん跳ねている。またこいつ! ていうか獣王は何してんの!? と思って目だけで振り返ると、両腕を兵に掴まれてぐったりしていた。
あっ! 兵のひとりがまたたびの花飾りを持ってやがる! じゃあなんで宰相は平気なんだよ、と思ってよく見たら、鼻栓をしてやがった。こんのおおおっ!
グイードが俺を呼ぶ声が、兵たちが立てる騒々しい音の合間から聞こえる。
「ヨウタ! くそう、貴様ら離せ!」
複数の兵に取り押さえられたグイードの姿が見えたと同時に、ニヤニヤと厭らしい笑顔の宰相が近付いていった。突然グイードの耳を拳で掴み、乱暴に持ち上げる。
「おいっ、グイードになにするんだ! てめえいい加減に……っ」
「やはり神子様は妖しい術によって惑わされておられるらしい。この術はどうやって解けばいいのでしょうねえ」
不気味な笑顔の宰相が、俺を振り返った。グイードの苦しそうな目が、俺を捉える。
「この狼を処刑すれば神子様と獣王様を惑わしている術も解けますかね?」
「な――っ! ふざけんな! そんなこと絶対許さないぞ!」
網の中で俺が藻掻くと、宰相がわざとらしい悲しそうな表情を浮かべながら首を横に振った。
「世界に慈悲をもたらす宝珠の神子様とも思えない汚らしい言葉遣いも、こやつの妖しい術のせいでしょうな」
「んな訳あるか! これは元々だよこのクソジジイ!」
俺の悪態に、宰相のこめかみがピクリと動く。だけど宰相は俺の挑発に乗らなかった。グイードを取り押さえている兵のひとりを振り返る。
「神子様にかかっている術はかなり強力なようだ。狼の首を切り落とせ」
「! 駄目だ! いやだッ、グイード!」
涙を流しながら叫ぶしかできない俺に、宰相が諭すように語りかけてきた。
「神子様が術にかかっていないと証明すれば、この者の命までは奪わないでおきましょう」
宰相が、グイードを掴んでいた手を離す。芝居がかった動きで、ゆっくりと俺に近付いてきた。
「しょ、証明って、」
「ヨウタッ! 聞くな!」
「先程、神子様と獣王様が仲睦まじく抱き合われておられたのをここにいる者全員が目撃しております。ということは、神子様が選ばれたのは獣王様です」
徐々に宰相の魂胆が見えてきた。こいつ……なんて奴だよ!
「狼の術にかかっていないというなら、この場で『獣王様と番う』と宣言下さいませ。神子様のお言葉がございましたら、恩赦としてこの罪人を追放刑に留めましょう」
「……!」
宰相が、残念そうに首を振る。
「儂も無闇な殺生は行いたくないのですが、仕方ありませんね。そこのお前、狼の首を――」
「ま、待って!」
俺は叫んだ。グイードが「待て、言うな! オレはいいから!」と訴えているけど、いい訳ないじゃん。だって俺、グイードがこの世界で一番大事だもん。グイードを殺して自分が自由になったって、そんなの自由じゃない。
グイードが焦ったように俺の名を呼ぶ。大丈夫、絶対グイードは殺させないから。
「ヨウタッ!」
「お、俺、獣王と番うからっ! だからお願い、グイードを殺さないで! お願い……!」
泣きながら宰相に向かって言うと、宰相は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
もう、嗚咽は止まらなかった。
ひし、と暖かい首に腕を巻きつけ、涙でぐちゃぐちゃになった顔を押し付ける。
「グイードおお……っ! やっと会えた、会えたああ……っ!」
「ヨウタ、しっかり掴まっていろ! 振り落とされんようにな!」
いつものちょっと強気な口調をまた聞けたことが嬉しくて、俺は足も絡めながらこくこくと幾度も頷いた。
ああ、グイードだ。グイードが探しにきてくれたんだ……! 俺がうだうだしてる間に、グイードは行動していた。さすがグイード、いつだって格好いいんだから……!
だけど、俺たちの感動の再会に水を差す存在があった。
「――なぜ狼族がここにいる」
獣王だ。獣王の黄金の仮面は地面に落ちている。思っていたよりも優しげな顔をした若い男が、未だ熱に浮かされたような虚な眼差しで俺たちを見下ろしていた。
これが百年も生きてきた人の顔なんだろうか。やけに若々しい顔に違和感を覚えたけど、不要な疑問は今は必要ないものだ。
グイードは俺を背に乗せたまま、ジリジリと後ろに下がる。
「……ヨウタが突然いなくなったんだ。無事でいるかを確認するのは当然なことだろう」
「はは……。いかにも執着の強い狼族が言いそうなことだな」
力なく笑う獣王。グイードは警戒する様子を隠しもせず、獣王を威嚇する。
「……だが、ヨウタが幸せに過ごしているのなら、姿を現すつもりはなかった」
「え、グイード待って、それって」
グイードが目線だけで俺を制した。すぐに視線を獣王に戻す。緊張が、グイードの全身から伝わってきていた。
「……だが、ヨウタはオレの名を呼んだ。助けてと言いながら」
獣王が苦々しげな表情になる。
「だからオレはヨウタを助ける。ヨウタを泣かせる奴は全員オレの敵だ」
「グイード……!」
帝都にいる他の獣人と違って、グイードだけはいつだって俺の気持ちを大事にしてくれる。
俺がこの場に満足していたら身を引くつもりでいた、でも俺が嫌がっていたら助け出すつもりだったと聞いて、だからグイードはグイードなんだよな、と心からの安堵を覚えていた。
獣国に住む者として、獣王に反旗を翻すことがどれだけ不遜なことなのか、正直なところ俺には分からない。だけど、生半な決意じゃできないことくらいは分かるから。
ずっと抱き締めたいと切望していたグイードの首にひしと掴まりながら、グイードに伝えた。
「グイード……俺をグイードと一緒に連れて行って。俺、グイードといたいんだ。もうこんな伏魔殿みたいな所は嫌だよ……!」
グイードが横目で俺をチラ見する。
「相変わらずお前の言葉はよく分からんが、『伏魔殿』の意味だけは何となく分かる気がするぞ」
「あ、これね、水滸伝っていう中国の歴史小説が語源らしくって――」
グイードがフッと笑うと、前に向き直った。
「ヨウタ、少し口を閉じていろ。舌を噛むぞ」
「――うん!」
獣王はこちらを見たまま、まだ肩で息をしている。だけど、さっきよりは目付きが戻ってきているように見えた。
「神子様……行かれるのですか」
その言葉から、正気に戻っていることが分かる。またたびの効果が薄れたんだろう。
「うん。やっぱり俺はグイードがいいから」
「……そうですか。先程は我を失い申し訳ありませんでした。口走ってしまったことは忘れていただけると」
言われなくても忘れます! しかし、またたびってそんなに自制するのが大変なんだな……憐れではあるけど、恨むなら仕込んだ宰相を恨んでほしい。
「行こう、ヨウタ」
グイードが背中に俺を乗せたまま、獣王に背を向けた。ぐっと屈み込み、跳躍の前動作に入ったその時。
「うわっ!」
「ヨウタ!」
突然、俺の視界に網状の物が降ってきた。次の瞬間、網に捕まった俺はグイードの背中から引き剥がされてしまう。そのまま地面に身体を強打した。
「ぐ……っ!」
後頭部を激しくぶつけ、痛みと同時に視界に星が瞬く。衝撃で動けないでいると、この場で一番聞きたくない奴の怒声が響いてきた。
「神子様を攫おうとする悪党狼だ! すぐに捕らえ、処刑せよ!」
ガチャガチャと金属がぶつかり合う音が足早に通り過ぎたかと思うと、「グオオオッ!」というグイードの咆哮が聞こえてくる。
「……グイード! やだ、お前らやめろよ!」
痛みでクラクラしている頭を必死に上げてグイードの方を見たけど、甲冑らしきものを着込んだ兵隊たちに囲まれてグイードの姿が見えない。起き上がろうとして、網に引っかかってずべっと前に滑った。
ていうか神子に投網なんか使うんじゃねー! どんだけ不敬だよ!
「神子様も獣王様も、狼が使う妖しげな術に騙されているのだ! 無抵抗なのがその証拠!」
宰相が駆け寄り、ぴょんぴょん跳ねている。またこいつ! ていうか獣王は何してんの!? と思って目だけで振り返ると、両腕を兵に掴まれてぐったりしていた。
あっ! 兵のひとりがまたたびの花飾りを持ってやがる! じゃあなんで宰相は平気なんだよ、と思ってよく見たら、鼻栓をしてやがった。こんのおおおっ!
グイードが俺を呼ぶ声が、兵たちが立てる騒々しい音の合間から聞こえる。
「ヨウタ! くそう、貴様ら離せ!」
複数の兵に取り押さえられたグイードの姿が見えたと同時に、ニヤニヤと厭らしい笑顔の宰相が近付いていった。突然グイードの耳を拳で掴み、乱暴に持ち上げる。
「おいっ、グイードになにするんだ! てめえいい加減に……っ」
「やはり神子様は妖しい術によって惑わされておられるらしい。この術はどうやって解けばいいのでしょうねえ」
不気味な笑顔の宰相が、俺を振り返った。グイードの苦しそうな目が、俺を捉える。
「この狼を処刑すれば神子様と獣王様を惑わしている術も解けますかね?」
「な――っ! ふざけんな! そんなこと絶対許さないぞ!」
網の中で俺が藻掻くと、宰相がわざとらしい悲しそうな表情を浮かべながら首を横に振った。
「世界に慈悲をもたらす宝珠の神子様とも思えない汚らしい言葉遣いも、こやつの妖しい術のせいでしょうな」
「んな訳あるか! これは元々だよこのクソジジイ!」
俺の悪態に、宰相のこめかみがピクリと動く。だけど宰相は俺の挑発に乗らなかった。グイードを取り押さえている兵のひとりを振り返る。
「神子様にかかっている術はかなり強力なようだ。狼の首を切り落とせ」
「! 駄目だ! いやだッ、グイード!」
涙を流しながら叫ぶしかできない俺に、宰相が諭すように語りかけてきた。
「神子様が術にかかっていないと証明すれば、この者の命までは奪わないでおきましょう」
宰相が、グイードを掴んでいた手を離す。芝居がかった動きで、ゆっくりと俺に近付いてきた。
「しょ、証明って、」
「ヨウタッ! 聞くな!」
「先程、神子様と獣王様が仲睦まじく抱き合われておられたのをここにいる者全員が目撃しております。ということは、神子様が選ばれたのは獣王様です」
徐々に宰相の魂胆が見えてきた。こいつ……なんて奴だよ!
「狼の術にかかっていないというなら、この場で『獣王様と番う』と宣言下さいませ。神子様のお言葉がございましたら、恩赦としてこの罪人を追放刑に留めましょう」
「……!」
宰相が、残念そうに首を振る。
「儂も無闇な殺生は行いたくないのですが、仕方ありませんね。そこのお前、狼の首を――」
「ま、待って!」
俺は叫んだ。グイードが「待て、言うな! オレはいいから!」と訴えているけど、いい訳ないじゃん。だって俺、グイードがこの世界で一番大事だもん。グイードを殺して自分が自由になったって、そんなの自由じゃない。
グイードが焦ったように俺の名を呼ぶ。大丈夫、絶対グイードは殺させないから。
「ヨウタッ!」
「お、俺、獣王と番うからっ! だからお願い、グイードを殺さないで! お願い……!」
泣きながら宰相に向かって言うと、宰相は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
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