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ローゼンヘン工業
デカート州駐在共和国軍連絡室 共和国協定千四百三十八年秋分
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六百二十三リーグの道のりをわずか二十五日で測量できるとはリザは思ってもいなかった。全体的に晴天に恵まれて、本格的な足止めは僅かだったが、日中平均二十五リーグを測量して歩くというのは、よほどの腕扱きの砲兵付き軽騎兵小隊でもなかなかないことだった。騎兵はもちろん健脚に自信のある兵を選抜した猟兵でも、ひと月近くも寝ずに歩くことはできなかった。
疲れを知らない機械の威力というただそれだけだったし、実はリザ自身が撤退戦の最中に十日ほどで駆け巡った距離と大差ないわけだが、彼女自身がそれを意識したのはデカートの天蓋が見えてからの雑談のうちでだった。
春風荘に帰ってきたリザは丸一日いびきをかいて寝ていた。
その間マジンは道中撮ってきた光画を現像していた。
二千五百あまりの光画はパトローネに収まったままでもかさばりすぎ持ち運ぶのも困難な量だったが、現像をするとなると手持ちの作業槽を目一杯使い、ロークの手を止めさせ手伝わせても、丸一日がかりの作業だった。
焼き上がった光画は腰掛けに使えるほどに積み上げられた。
ロークは三十二代目の光画器を使っていたが、三十七代目の光画器に相当する測量儀の像はその対象と用途の特殊性を含めてもなかなかのものであると、ロークにも感じられた。
測量儀の中から出てきたものには、通し番号と日時分の他に方位距離仰俯角相対高さが焼きこまれていた。
とりあえずの確認作業という意味であれば、陰陽反転したままの状態でも白い紙と天眼鏡があれば十分で、焼付作業をロークに任せるとマジンは記録を確認しながら地図を起こしていった。
クロスヘアと歯数を使って、画角と焦点距離から距離角度を割り出す画角調整と数値表示機能を備えた巨大な望遠レンズを据えた光画機である光学測量器は、館に帰って各部の点検をおこなってみないといくらかズレているかもわからないが、今のところは破綻もなく十分以上に機能しているような手応えを感じる。
マジンがそんな風に数値を地図の形に起こしていると、ソラとユエが寮生と一緒に学志館から帰ってきて旅の話をねだった。
分厚く積まれた光画に子供たちは驚いていたが、単なる風景画ではなく測量点の大事な記録であるというと驚いたらしく扱いが丁寧になり、やがて触らなくなった。
子供たちの話では、デカートの町では安全自転車の亜種が色々なところから出ていて、ちょっとしたブームになっているという話になった。
アペルディラで見かけたような三輪車や四輪車も登場してきていて、つまりデカートから各地に出ていった自転車が別の形になって里帰りを始め、更にデカートの職人たちが手を加えているということのようである。
春風荘でもロークが幾らか風景写真を撮っていて見せてくれた。
ゴルデベルグ少佐の帰還の報告から三日後に、クロツヘルム中佐は地形図とその元になった資料を少佐から受け取った。地形図は経路を中心にしたもので空白部分も大きなものだったが、それでも共和国軍が一般に使っている地図よりは線図として、かなりしっかりしているようにクロツヘルム中佐には感じられる印象だった。
クロツヘルム中佐にとって、ゴルデベルグ少佐が予定通りひとつきで測量旅行から戻ってきたことは、安堵の材料でもあっても驚くほどのことではなかった。
彼女の愛人良人と目される人物が、機関車製造の第一人者であるゲリエ卿が、この測量旅行に同行しない訳はなかった。
彼女が極めて活発な性格であることは様々な資料や経歴が教えていたし、人事局の考査票もそう示していた。
彼女が前線でもなく大本営でもなくデカートに置かれている理由も凡そそこにある。
だがその成果は中佐が黙って上に報告すれば、中佐自身の評価が危うい内容でもあった。
往路復路で同じ砂漠の危険を超える必要はクロツヘルム中佐も感じていなかったから、砂漠を抜けた後にザブバル川経由で帰ってくる、という経路自体もそうそうに異常なものではなかったし、六百リーグあまりをひとつきほどで踏破するというのも、なかなかの胆力行動力とはいえたが、騎兵中隊の演習等で実施例がないわけではない距離だった。
既に広域兵站聯隊が応急的に大本営各本部への連絡も行っている実績もある。
しかしその経路全てを測量してきて、そのまま地図になって出てくるというのは、ちょっとばかりよほどの事だった。
単に数値図表や完成された地図だけであれば、一笑に付すこともありえたが、二千枚あまりの風景記録としての光画写真の中にはクロツヘルム中佐がデカート着任後、様々な事由で訪れたこともある風景がいくつか含まれていて、クロツヘルム中佐は次第に笑いを引っ込めることになった。
重大かつ膨大な成果にクロツヘルム中佐はついに嘆息した。
問題は幾つもあったが、とりあえず中佐は平常の五種配置勤務でデカート州内の一般資料を通読整理しているゴルデベルグ少佐を呼び出して、彼女の測量旅行について技術的側面から確認をした。
用語や説明の順序などから推測するに、ゴルデベルグ少佐は測量技術について体系的な学習をした様子はなかったが、一方で数学的な基礎理論の上で士官として一般的な水準で十分に実用に足る知識を持っていた。
しかし数学の演算操作に十分足るほどの具体的な計算能力は不足しているようで、なにをやっているかは知っているが、どうやっているかはわからない、という状態であることはわかった。
つまりゲリエ卿がほぼ独力で三日か四日のうちに整合性のある地図の形にまとめた、ということだった。
「必要なら図表をまとめた人物に直接説明させますが」
ゴルデベルグ少佐は自分が立てた数式を自分で説明できないことを認めて言った。
「それには及ばない。この測量報告は貴官の五種任務配置が任期満了するまで本部に報告しない。部外連絡所内で口外することも禁ず。貴官が直属上司に報告することは本職として止められないが、個人的に君の立場を考えれば、上司への報告も保留することを強くすすめる。軍人として長く経歴を積みたいのであれば、有能である以外のことをも示す必要が有ることを理解していると思う。ただ無事の帰還が戦果である、というのは詭弁のように感じる者もいるがそうではない。殊に今は戦時だ」
ゴルデベルグ少佐は中佐の発言の趣旨がよく飲み込めなかったようで、しばらく言葉を探すようにして口を開いた。
「……この報告が疑わしいということでしょうか」
「君がこの場で地学測量の上での根拠となる数値を算出して示せなかったことも、この報告が日数を鑑みて参謀本部測量課の一般的な実績を技術的に跳躍していることも、この際問題ではない。人事管理上の問題だ。元来五種配置というものがどういう性質を持っているかを考えてほしい。そして貴官がどういう事由でその配置に就くことになったのかの経緯を思い出してほしい」
クロツヘルム中佐は少佐の問いにやや言葉を費やして答えた。
「すっかり体調の方は問題がないので忘れていました」
ゴルデベルグ少佐はクロツヘルム中佐の言葉の表の意味を理解した様子で、軽く驚いたような顔をして頷いた。
「騎兵と砲兵の鼻を明かす立派な猟兵務めだが、規則や制度を忘れず守るのも軍人の勤めだ。測量遠征の報告については内容の詳細の報告をまとめるのとは別に、使用機材の紹介をしてくれたまえ。五種配置期間いっぱい使ってよろしい。必要ない場合、出頭も出所も求めない。但し所在については毎節常に報告すること」
クロツヘルム中佐は事実上の三ヶ月休暇をゴルデベルグ少佐に命じた。
少佐の退室をため息とともに見送って、当然に中佐は手隙の部下にゴルデベルグ少佐から提出された資料の検定検討を始めさせた。
共和国軍の兵站にとって、信用できる地図というものの意味価値を理解できない参謀士官は、地方駐在連絡室にはいない。
およそひとつきの検討の後に、クロツヘルム中佐は知人を辿って、ストレイク大佐に私信を出した。
中佐の自由になる人員では当然に専門知識と土地勘を必要とする地図の検討をひとつきで終えることは無論できなかったが、そこまでにわかった事実だけで十分だった。
ゴルデベルグ少佐の実績を政治的な用途に転用されないように、しかし速やかに兵站本部に連絡する必要を感じてのことである。
クロツヘルム中佐は自身の兵站本部内における立場について幻想を抱いたことはない。
大本営にとってデカートとはそういう土地であった。
疲れを知らない機械の威力というただそれだけだったし、実はリザ自身が撤退戦の最中に十日ほどで駆け巡った距離と大差ないわけだが、彼女自身がそれを意識したのはデカートの天蓋が見えてからの雑談のうちでだった。
春風荘に帰ってきたリザは丸一日いびきをかいて寝ていた。
その間マジンは道中撮ってきた光画を現像していた。
二千五百あまりの光画はパトローネに収まったままでもかさばりすぎ持ち運ぶのも困難な量だったが、現像をするとなると手持ちの作業槽を目一杯使い、ロークの手を止めさせ手伝わせても、丸一日がかりの作業だった。
焼き上がった光画は腰掛けに使えるほどに積み上げられた。
ロークは三十二代目の光画器を使っていたが、三十七代目の光画器に相当する測量儀の像はその対象と用途の特殊性を含めてもなかなかのものであると、ロークにも感じられた。
測量儀の中から出てきたものには、通し番号と日時分の他に方位距離仰俯角相対高さが焼きこまれていた。
とりあえずの確認作業という意味であれば、陰陽反転したままの状態でも白い紙と天眼鏡があれば十分で、焼付作業をロークに任せるとマジンは記録を確認しながら地図を起こしていった。
クロスヘアと歯数を使って、画角と焦点距離から距離角度を割り出す画角調整と数値表示機能を備えた巨大な望遠レンズを据えた光画機である光学測量器は、館に帰って各部の点検をおこなってみないといくらかズレているかもわからないが、今のところは破綻もなく十分以上に機能しているような手応えを感じる。
マジンがそんな風に数値を地図の形に起こしていると、ソラとユエが寮生と一緒に学志館から帰ってきて旅の話をねだった。
分厚く積まれた光画に子供たちは驚いていたが、単なる風景画ではなく測量点の大事な記録であるというと驚いたらしく扱いが丁寧になり、やがて触らなくなった。
子供たちの話では、デカートの町では安全自転車の亜種が色々なところから出ていて、ちょっとしたブームになっているという話になった。
アペルディラで見かけたような三輪車や四輪車も登場してきていて、つまりデカートから各地に出ていった自転車が別の形になって里帰りを始め、更にデカートの職人たちが手を加えているということのようである。
春風荘でもロークが幾らか風景写真を撮っていて見せてくれた。
ゴルデベルグ少佐の帰還の報告から三日後に、クロツヘルム中佐は地形図とその元になった資料を少佐から受け取った。地形図は経路を中心にしたもので空白部分も大きなものだったが、それでも共和国軍が一般に使っている地図よりは線図として、かなりしっかりしているようにクロツヘルム中佐には感じられる印象だった。
クロツヘルム中佐にとって、ゴルデベルグ少佐が予定通りひとつきで測量旅行から戻ってきたことは、安堵の材料でもあっても驚くほどのことではなかった。
彼女の愛人良人と目される人物が、機関車製造の第一人者であるゲリエ卿が、この測量旅行に同行しない訳はなかった。
彼女が極めて活発な性格であることは様々な資料や経歴が教えていたし、人事局の考査票もそう示していた。
彼女が前線でもなく大本営でもなくデカートに置かれている理由も凡そそこにある。
だがその成果は中佐が黙って上に報告すれば、中佐自身の評価が危うい内容でもあった。
往路復路で同じ砂漠の危険を超える必要はクロツヘルム中佐も感じていなかったから、砂漠を抜けた後にザブバル川経由で帰ってくる、という経路自体もそうそうに異常なものではなかったし、六百リーグあまりをひとつきほどで踏破するというのも、なかなかの胆力行動力とはいえたが、騎兵中隊の演習等で実施例がないわけではない距離だった。
既に広域兵站聯隊が応急的に大本営各本部への連絡も行っている実績もある。
しかしその経路全てを測量してきて、そのまま地図になって出てくるというのは、ちょっとばかりよほどの事だった。
単に数値図表や完成された地図だけであれば、一笑に付すこともありえたが、二千枚あまりの風景記録としての光画写真の中にはクロツヘルム中佐がデカート着任後、様々な事由で訪れたこともある風景がいくつか含まれていて、クロツヘルム中佐は次第に笑いを引っ込めることになった。
重大かつ膨大な成果にクロツヘルム中佐はついに嘆息した。
問題は幾つもあったが、とりあえず中佐は平常の五種配置勤務でデカート州内の一般資料を通読整理しているゴルデベルグ少佐を呼び出して、彼女の測量旅行について技術的側面から確認をした。
用語や説明の順序などから推測するに、ゴルデベルグ少佐は測量技術について体系的な学習をした様子はなかったが、一方で数学的な基礎理論の上で士官として一般的な水準で十分に実用に足る知識を持っていた。
しかし数学の演算操作に十分足るほどの具体的な計算能力は不足しているようで、なにをやっているかは知っているが、どうやっているかはわからない、という状態であることはわかった。
つまりゲリエ卿がほぼ独力で三日か四日のうちに整合性のある地図の形にまとめた、ということだった。
「必要なら図表をまとめた人物に直接説明させますが」
ゴルデベルグ少佐は自分が立てた数式を自分で説明できないことを認めて言った。
「それには及ばない。この測量報告は貴官の五種任務配置が任期満了するまで本部に報告しない。部外連絡所内で口外することも禁ず。貴官が直属上司に報告することは本職として止められないが、個人的に君の立場を考えれば、上司への報告も保留することを強くすすめる。軍人として長く経歴を積みたいのであれば、有能である以外のことをも示す必要が有ることを理解していると思う。ただ無事の帰還が戦果である、というのは詭弁のように感じる者もいるがそうではない。殊に今は戦時だ」
ゴルデベルグ少佐は中佐の発言の趣旨がよく飲み込めなかったようで、しばらく言葉を探すようにして口を開いた。
「……この報告が疑わしいということでしょうか」
「君がこの場で地学測量の上での根拠となる数値を算出して示せなかったことも、この報告が日数を鑑みて参謀本部測量課の一般的な実績を技術的に跳躍していることも、この際問題ではない。人事管理上の問題だ。元来五種配置というものがどういう性質を持っているかを考えてほしい。そして貴官がどういう事由でその配置に就くことになったのかの経緯を思い出してほしい」
クロツヘルム中佐は少佐の問いにやや言葉を費やして答えた。
「すっかり体調の方は問題がないので忘れていました」
ゴルデベルグ少佐はクロツヘルム中佐の言葉の表の意味を理解した様子で、軽く驚いたような顔をして頷いた。
「騎兵と砲兵の鼻を明かす立派な猟兵務めだが、規則や制度を忘れず守るのも軍人の勤めだ。測量遠征の報告については内容の詳細の報告をまとめるのとは別に、使用機材の紹介をしてくれたまえ。五種配置期間いっぱい使ってよろしい。必要ない場合、出頭も出所も求めない。但し所在については毎節常に報告すること」
クロツヘルム中佐は事実上の三ヶ月休暇をゴルデベルグ少佐に命じた。
少佐の退室をため息とともに見送って、当然に中佐は手隙の部下にゴルデベルグ少佐から提出された資料の検定検討を始めさせた。
共和国軍の兵站にとって、信用できる地図というものの意味価値を理解できない参謀士官は、地方駐在連絡室にはいない。
およそひとつきの検討の後に、クロツヘルム中佐は知人を辿って、ストレイク大佐に私信を出した。
中佐の自由になる人員では当然に専門知識と土地勘を必要とする地図の検討をひとつきで終えることは無論できなかったが、そこまでにわかった事実だけで十分だった。
ゴルデベルグ少佐の実績を政治的な用途に転用されないように、しかし速やかに兵站本部に連絡する必要を感じてのことである。
クロツヘルム中佐は自身の兵站本部内における立場について幻想を抱いたことはない。
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