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金曜日~結審~
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問題になりそうな話題として新たに問題として認識された、米田隆仁と明智由美の二人の中学生の話題も、慶子の誕生日の前日までの家庭教師合宿の態度を見る限り、そう悪くもないという判定が下され、紫の上かと笑える程度に姫たちは純一の判断を受け入れた。
二人の被保護者の宿泊は前の純一の部屋でおこなわれ、部屋のベッドを由美に明け渡し、リビングに布団を出して隆仁と並んで純一は寝た。
水曜から木曜にかけての夜中に由美が起き出して机に向かって問題を解いているのを純一は気がついた。連休中は純一自身がひどく緊張していたので疲れて注意する気にもならなかったしどうせ休みという頭があったが、さすがに気になった。
「夜は寝るもんだ。明日にしな」
純一は部屋に入り、由美にそう言った。
「畑中さんは、純一さんはお父さんになってくれるんですよね。私が奨学給付金を得られる特待生になれば」
すがるような目に圧されて純一は頷いた。
「でも、脳は睡眠をとらないと情報を整理する時間が足りない。とくに成長期は体の状態が変わるのに合わせて脳もやはり変化するから、睡眠時間は多めにとらないと体に良くない」
純一はまだ半分寝ぼけたままそう言った。
「でも、試験まであと四ヶ月です。このままじゃ、私……」
「……大丈夫だよ。裁判に勝ったからお金には困らない。お兄さんの裁判は終わってないけど、慌てる必要もないんだ。大丈夫。大丈夫。高校に行って大学に行って楽しく勉強するんだ」
そう言って純一は痩せた由美の体を抱きしめる。年相応に見えた身体は骨格に比べ肉が薄く、純一は少女の肉体の成長が心配になった。
純一は由美を抱きしめたまま机から引き剥がし、リビングの寝床で寄り添って寝かせた。少女はしばらく身を固くしていたが、やがてえづくように静かに泣き始め、寝息を立てた。
「……明智さん、あまり寝てないって言ってました。最初に裁判所で会ったときに」
隆仁が小さな声で姿勢を変えずに言った。
「……キミは大丈夫か」
「ボクは……男ですから」
「そうか」
不安に男女の差はないことを純一は知っている。だがその強がりを他人が認めることも重要だと知っていた。
「少し早く起きて走ろう。おやすみ」
「はい。おやすみなさい」
隆仁は短く純一に答えて布団をかぶり直した。
秋分の日近辺ともなるとさすがに朝方は涼しい、というよりは肌寒い。
寝ぼけてアチコチが硬い体を階段の段差を使って軽く伸ばしストレッチをする。
二人はソレ用のつもりで純一の部屋には来ていないので、タオルがあれば着替えが必要ない程度で身体を少し動かして十分歩いて五分走って十五分かけて帰ってきた。タオルがあればとはいっても、ここしばらく緊張の連続でまともに体を動かしていなかった二人はヒドく汗みどろで帰ってきて、食事を呼びに来た紫が少し変な顔をするくらいだった。慌てて紫が向こうの部屋から由美用にティーシャツとスパッツを持ってきて充てがい、純一もティーシャツとハーフパンツを隆仁に着替えにして、二人にシャワーを浴びさせた。
朝食後に二人に午前中の課題として一日の計画を立てさせた。
三十分朝早く起きて、十分歩いて五分全力で、十五分かけて行ったところを戻る。夜は変なのがいるから、夜は禁止。
一日二時間づつをセットに四回寝る。もちろん連続でもよい。
純一はその二つを条件として二人に設定した。
まず最初に通学時間と授業時間下校から家までの時間を一日の内に切る。
その前後に朝食と夕食の時間を切る。
朝食の前にランニングの時間を切る。
空いた大きなところに睡眠時間を切る。
残った時間をナニに使うか。
風呂にはいる。買い物をする。宿題をする。友達と遊ぶ。
残った時間に試験までの日数をかけて、その時間で今までに一時間でどれくらい問題集を書き写せたかを掛ける。数学なら十ページ社会科なら五ページ。英語なら四ページ。理科なら何ページ。
あと何日かの間にこの問題集を全て何周かする。それがひとつ。
日曜日はまず絶対八時間寝る。
残った時間で平日の予定で出来なかったことをする。睡眠のコマが足りてなかったら足す。必要な買い物もしてなかったらする。
それでも残った時間は学校の教科書を音読する。もうだいたい分かるだろうけど、意味はわからなくてもいい。大きな声を出して読むこと。
純一は二人に一日の予定表を作らせた。
二人は小学校の時に作った記憶があると言ったが、純一は実はこれはやることがあるオトナに必要な習慣なのではないかと少し思った。
ともかく純一は二人が子供だとはあまり思っていなくて、問題を自分でハッキリさせることが必要なのだろうと直感していた。
とくに由美は奨学金給付生という不用意なハードルを純一が迂闊に示してしまったのが、問題だったがコレにどうにか轡をはめないと由美の体が参ってしまう。現実と目的の具体的な差分を確認させるのがたぶん救いになるだろうと、純一自身の迂闊を責めながら、しかしそれでもそれをバネにしやすい形を示してみる。もちろんうまく行く確信なぞ、純一にはあるわけもない。だが偽善と感じようとなんとあろうと、二人が必死に責任として純一を信頼するなら、純一も能う限り責任を全うし信頼に応えたいと思った。それだけだった。
受験なんて半分はタイミングだ。
そんな感じに純一は被保護者の二人と木曜日を過ごしていた。
明けて金曜日は集団強姦事件の結審だった。
最後だけ四人は並んで顔をだし、犯人の顔を順番にそれぞれの加害者を指差し示した。
四人は基本的には無言で通し、事前に裁判所が提示した条件確認部分についてのみ応えた。
それは当初の検事の失敗があったからでもあるし、むやみに好奇心を煽られる種類の事件であったからもある。
検察はこの犯罪が極めて組織だった悪質な無形の利益犯罪で、凶悪な犯罪シンジケートの一端であることを示した。また実行犯の一部は、その社会的な関係の広さを生かした故知を利用して犯罪を妨害し、現行犯逮捕に踏み切った証人を誘拐殺害せしめようとした、法治秩序に対する重大な挑戦をおこなった無謀かつ傲慢な卑怯極まる犯罪者である。現在他の犯罪被害の関連を調査している。
そんな風に、彼らの犯罪行動を指摘した。
結局、実行犯の十人には七年の求刑がおこなわれ、共犯者三人には四年二ヶ月が求められた。
その後、弁護士たちと被告人による情状酌量を求める弁論が述べられ、休廷となった。
今回は江田は暴れなかった。暴れても無駄と悟ったのか、その凶相で純一の顔を覚えておくと言わんばかりに睨みつけていた。
裁判長は、利己的な性衝動を満足させるために趣味的におこなった行動で、立証不能な利益構造をその水面下に大きく抱える悪質な犯罪である。情報化社会で構造が極めて多層化しやすい複雑な状況では、国家を成立させる責任構造すら覆しかねない前例を作る危惧さえ感じる。また、被告の一部が直接手を下し、また教唆犯が通信ネットワーク上に潜む現状では被告各人の反省は実効性を担保できず、一相を見ての情状酌量は不可能で、その判断は極めて慎重にならざるを得ない。そんな風に求刑をそのまま認める異例の判決を出した。
水本弁護士はその後、損害賠償命令制度に従って賠償の請求をおこなった。その数字は純一が動揺するのを防ぐのに苦労する数字ではあったが、一方で少なくとも検事の正義には動揺を与えない数字で、検事は当然という顔をしていた。
その感覚は職業正義という意味では当然ともとれるが、凡例に乏しい純一は動揺を抑えるのが困難なほど、事務所で事前に聞いた光がその場であからさまな動揺をして、曖昧な態度を慶子に注意叱責された程度の金額だった。野球選手の手取り年棒と同じくらいと未来は光を慰めたが、いずれにせよ一般にはあまりピンとくる金額ではなかった。
それを言えば、刑事事件にまでなる計画犯罪事件に巻き込まれるというケースが一般的でないので、動揺するなということの方が無理とも言える。そして夜月の調査によれば決して無理のない数字であるということを水本弁護士は自分の事務所で指摘をして純一を含めた五人の動揺を慰めた。
それを疑う意味や価値があるかはともかく、彼女たちの事件はひとまず別に展開に到ったといえる。純一はそのことに安堵した。
実際のところ、そんなことは人生において本来価値のないものなので、ここまで関煩わされたことが不快だ、という実にサッパリと端的な慶子の言は、一連の事件についてけだし名言と一同には感じられた。
こののちは水本弁護士に作業は一任され、姫たちの裁判は事実上、終わったと言って良くなった。
二人の被保護者の宿泊は前の純一の部屋でおこなわれ、部屋のベッドを由美に明け渡し、リビングに布団を出して隆仁と並んで純一は寝た。
水曜から木曜にかけての夜中に由美が起き出して机に向かって問題を解いているのを純一は気がついた。連休中は純一自身がひどく緊張していたので疲れて注意する気にもならなかったしどうせ休みという頭があったが、さすがに気になった。
「夜は寝るもんだ。明日にしな」
純一は部屋に入り、由美にそう言った。
「畑中さんは、純一さんはお父さんになってくれるんですよね。私が奨学給付金を得られる特待生になれば」
すがるような目に圧されて純一は頷いた。
「でも、脳は睡眠をとらないと情報を整理する時間が足りない。とくに成長期は体の状態が変わるのに合わせて脳もやはり変化するから、睡眠時間は多めにとらないと体に良くない」
純一はまだ半分寝ぼけたままそう言った。
「でも、試験まであと四ヶ月です。このままじゃ、私……」
「……大丈夫だよ。裁判に勝ったからお金には困らない。お兄さんの裁判は終わってないけど、慌てる必要もないんだ。大丈夫。大丈夫。高校に行って大学に行って楽しく勉強するんだ」
そう言って純一は痩せた由美の体を抱きしめる。年相応に見えた身体は骨格に比べ肉が薄く、純一は少女の肉体の成長が心配になった。
純一は由美を抱きしめたまま机から引き剥がし、リビングの寝床で寄り添って寝かせた。少女はしばらく身を固くしていたが、やがてえづくように静かに泣き始め、寝息を立てた。
「……明智さん、あまり寝てないって言ってました。最初に裁判所で会ったときに」
隆仁が小さな声で姿勢を変えずに言った。
「……キミは大丈夫か」
「ボクは……男ですから」
「そうか」
不安に男女の差はないことを純一は知っている。だがその強がりを他人が認めることも重要だと知っていた。
「少し早く起きて走ろう。おやすみ」
「はい。おやすみなさい」
隆仁は短く純一に答えて布団をかぶり直した。
秋分の日近辺ともなるとさすがに朝方は涼しい、というよりは肌寒い。
寝ぼけてアチコチが硬い体を階段の段差を使って軽く伸ばしストレッチをする。
二人はソレ用のつもりで純一の部屋には来ていないので、タオルがあれば着替えが必要ない程度で身体を少し動かして十分歩いて五分走って十五分かけて帰ってきた。タオルがあればとはいっても、ここしばらく緊張の連続でまともに体を動かしていなかった二人はヒドく汗みどろで帰ってきて、食事を呼びに来た紫が少し変な顔をするくらいだった。慌てて紫が向こうの部屋から由美用にティーシャツとスパッツを持ってきて充てがい、純一もティーシャツとハーフパンツを隆仁に着替えにして、二人にシャワーを浴びさせた。
朝食後に二人に午前中の課題として一日の計画を立てさせた。
三十分朝早く起きて、十分歩いて五分全力で、十五分かけて行ったところを戻る。夜は変なのがいるから、夜は禁止。
一日二時間づつをセットに四回寝る。もちろん連続でもよい。
純一はその二つを条件として二人に設定した。
まず最初に通学時間と授業時間下校から家までの時間を一日の内に切る。
その前後に朝食と夕食の時間を切る。
朝食の前にランニングの時間を切る。
空いた大きなところに睡眠時間を切る。
残った時間をナニに使うか。
風呂にはいる。買い物をする。宿題をする。友達と遊ぶ。
残った時間に試験までの日数をかけて、その時間で今までに一時間でどれくらい問題集を書き写せたかを掛ける。数学なら十ページ社会科なら五ページ。英語なら四ページ。理科なら何ページ。
あと何日かの間にこの問題集を全て何周かする。それがひとつ。
日曜日はまず絶対八時間寝る。
残った時間で平日の予定で出来なかったことをする。睡眠のコマが足りてなかったら足す。必要な買い物もしてなかったらする。
それでも残った時間は学校の教科書を音読する。もうだいたい分かるだろうけど、意味はわからなくてもいい。大きな声を出して読むこと。
純一は二人に一日の予定表を作らせた。
二人は小学校の時に作った記憶があると言ったが、純一は実はこれはやることがあるオトナに必要な習慣なのではないかと少し思った。
ともかく純一は二人が子供だとはあまり思っていなくて、問題を自分でハッキリさせることが必要なのだろうと直感していた。
とくに由美は奨学金給付生という不用意なハードルを純一が迂闊に示してしまったのが、問題だったがコレにどうにか轡をはめないと由美の体が参ってしまう。現実と目的の具体的な差分を確認させるのがたぶん救いになるだろうと、純一自身の迂闊を責めながら、しかしそれでもそれをバネにしやすい形を示してみる。もちろんうまく行く確信なぞ、純一にはあるわけもない。だが偽善と感じようとなんとあろうと、二人が必死に責任として純一を信頼するなら、純一も能う限り責任を全うし信頼に応えたいと思った。それだけだった。
受験なんて半分はタイミングだ。
そんな感じに純一は被保護者の二人と木曜日を過ごしていた。
明けて金曜日は集団強姦事件の結審だった。
最後だけ四人は並んで顔をだし、犯人の顔を順番にそれぞれの加害者を指差し示した。
四人は基本的には無言で通し、事前に裁判所が提示した条件確認部分についてのみ応えた。
それは当初の検事の失敗があったからでもあるし、むやみに好奇心を煽られる種類の事件であったからもある。
検察はこの犯罪が極めて組織だった悪質な無形の利益犯罪で、凶悪な犯罪シンジケートの一端であることを示した。また実行犯の一部は、その社会的な関係の広さを生かした故知を利用して犯罪を妨害し、現行犯逮捕に踏み切った証人を誘拐殺害せしめようとした、法治秩序に対する重大な挑戦をおこなった無謀かつ傲慢な卑怯極まる犯罪者である。現在他の犯罪被害の関連を調査している。
そんな風に、彼らの犯罪行動を指摘した。
結局、実行犯の十人には七年の求刑がおこなわれ、共犯者三人には四年二ヶ月が求められた。
その後、弁護士たちと被告人による情状酌量を求める弁論が述べられ、休廷となった。
今回は江田は暴れなかった。暴れても無駄と悟ったのか、その凶相で純一の顔を覚えておくと言わんばかりに睨みつけていた。
裁判長は、利己的な性衝動を満足させるために趣味的におこなった行動で、立証不能な利益構造をその水面下に大きく抱える悪質な犯罪である。情報化社会で構造が極めて多層化しやすい複雑な状況では、国家を成立させる責任構造すら覆しかねない前例を作る危惧さえ感じる。また、被告の一部が直接手を下し、また教唆犯が通信ネットワーク上に潜む現状では被告各人の反省は実効性を担保できず、一相を見ての情状酌量は不可能で、その判断は極めて慎重にならざるを得ない。そんな風に求刑をそのまま認める異例の判決を出した。
水本弁護士はその後、損害賠償命令制度に従って賠償の請求をおこなった。その数字は純一が動揺するのを防ぐのに苦労する数字ではあったが、一方で少なくとも検事の正義には動揺を与えない数字で、検事は当然という顔をしていた。
その感覚は職業正義という意味では当然ともとれるが、凡例に乏しい純一は動揺を抑えるのが困難なほど、事務所で事前に聞いた光がその場であからさまな動揺をして、曖昧な態度を慶子に注意叱責された程度の金額だった。野球選手の手取り年棒と同じくらいと未来は光を慰めたが、いずれにせよ一般にはあまりピンとくる金額ではなかった。
それを言えば、刑事事件にまでなる計画犯罪事件に巻き込まれるというケースが一般的でないので、動揺するなということの方が無理とも言える。そして夜月の調査によれば決して無理のない数字であるということを水本弁護士は自分の事務所で指摘をして純一を含めた五人の動揺を慰めた。
それを疑う意味や価値があるかはともかく、彼女たちの事件はひとまず別に展開に到ったといえる。純一はそのことに安堵した。
実際のところ、そんなことは人生において本来価値のないものなので、ここまで関煩わされたことが不快だ、という実にサッパリと端的な慶子の言は、一連の事件についてけだし名言と一同には感じられた。
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