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第二イベント発生後
第三イベントの謎解きはゲーム通り
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「それでこれはいったいどんな内容だ?ただの舞踏会では無いのだろう」
国王は興味津々で声をあげる
流石は国王、このまま行けば国王は間違いなく死んでいただろう、私はこの手紙を知っている、舞踏会ならぬ武闘会、この手紙の仕掛けは絵を見ればわかる、動物は特になんでも良くて一番重要なのは『血抜き』である
この絵の通り、PSの文章に書かれてある『血』を抜くとちゃんとした文章が出てくる。
「これは『血』を抜けばちゃんとした文章が出てきます、この動物達は『血抜き』をされてますよね、PSの『ち』を全て抜けばこのような文になるんです……楽しく殺し合いましょう、踊りながら華麗に消え去りましょう、迎えは死神が来ます、永遠の楽しみを貴方に…そう書かれてます」
国王は顎に手を当て考える
「こんな短時間で…やはり学業と貴族の仕事、両立が可能なのでは?」
私は少し苦笑いをし手紙の話に戻した
「それより良いのですか?これは予告です、国王の暗殺…いや、こんな堂々とした殺し宣言は暗殺とは言えないでしょう、これはただの殺し宣言です」
国王の暗殺、そう聞こえた兵士達が勢いよく中へ入ってくる
「こ、国王陛下!!」
一人の若い兵士が叫ぶ
「大丈夫です、私が行けば…いや、無理ですね」
私は咄嗟に思い出した、そして今度は封筒の後ろではなく手紙の後ろを見た、やはりゲーム通り、書かれてあった
「どうした、エゴーよ」
私は汗水を垂らす、思い出したのだ、このイベントが史上最悪の舞踏会だったという事を…………
「し、失礼国王陛下、私はこの舞踏会を知っています、ですので軽く説明させて貰いますと…この舞踏会は強制参加、それはご存知ですよね」
軽く頷く国王
「…この舞踏会は言わばデスゲームなのです、一人、いや、この場合は分かりませんが特定の人数にならなきゃ生きて出られない、そんな所です、そのような事は個人的に問題はありません、ですがこのゲームに参加すると…友人が巻き込まれるのです、つまり貴方様の息子、アストレイヤ王子がこのゲームに強制参加されると言うことです」
この話を聞いて眉毛をぴくりと動かす
「アストレイヤが…か?」
私は頷いた
「なら私が行こう、息子に危ない目を合わせるわけにはいかない」
「それはいけません」
つい声を上げてしまう
「国王陛下、失礼ながら国王陛下の御友人はこの国に必要な大切な方々では無いのですか?この手紙には友人の入場制限は書かれてません、もし貴方様が無くなってしまったらこの国はどうするのでしょうか、国王陛下、貴方様の行動一つでこの王国は消えるのです、言葉と行動、少し気を付けて頂きたいです」
つい言いすぎてしまったが仕方がない事なのだ、これで極刑になっても私は文句は言わない
「…そうだな、私が間違っていたがどうするのだ、この文章を読む限り確実に私は殺される、息子も巻き込みたくない、息子との友情を断ち切るのか?」
「無理ですね、絶対に」
私はズバッと言う、国王も同意したのか頷いてくれた
「そこは御安心を、どうでしょうか、私をアストレイヤ様の護衛につけるのは、アストレイヤ様だけではなく神童のリオス様、公爵家のバーバラ様、セラピア様、そして国唯一の光魔法保持者、フォス様の…必ず無事で帰します」
そう言うと国王は私の前に立ち上がる
「……息子を宜しく頼む」
国王は私に深々とお辞儀をしてこの場は終わりを迎えた
少ししてから
「あ、報酬貰ってない」
「報酬あげるの忘れてた…」
国王は興味津々で声をあげる
流石は国王、このまま行けば国王は間違いなく死んでいただろう、私はこの手紙を知っている、舞踏会ならぬ武闘会、この手紙の仕掛けは絵を見ればわかる、動物は特になんでも良くて一番重要なのは『血抜き』である
この絵の通り、PSの文章に書かれてある『血』を抜くとちゃんとした文章が出てくる。
「これは『血』を抜けばちゃんとした文章が出てきます、この動物達は『血抜き』をされてますよね、PSの『ち』を全て抜けばこのような文になるんです……楽しく殺し合いましょう、踊りながら華麗に消え去りましょう、迎えは死神が来ます、永遠の楽しみを貴方に…そう書かれてます」
国王は顎に手を当て考える
「こんな短時間で…やはり学業と貴族の仕事、両立が可能なのでは?」
私は少し苦笑いをし手紙の話に戻した
「それより良いのですか?これは予告です、国王の暗殺…いや、こんな堂々とした殺し宣言は暗殺とは言えないでしょう、これはただの殺し宣言です」
国王の暗殺、そう聞こえた兵士達が勢いよく中へ入ってくる
「こ、国王陛下!!」
一人の若い兵士が叫ぶ
「大丈夫です、私が行けば…いや、無理ですね」
私は咄嗟に思い出した、そして今度は封筒の後ろではなく手紙の後ろを見た、やはりゲーム通り、書かれてあった
「どうした、エゴーよ」
私は汗水を垂らす、思い出したのだ、このイベントが史上最悪の舞踏会だったという事を…………
「し、失礼国王陛下、私はこの舞踏会を知っています、ですので軽く説明させて貰いますと…この舞踏会は強制参加、それはご存知ですよね」
軽く頷く国王
「…この舞踏会は言わばデスゲームなのです、一人、いや、この場合は分かりませんが特定の人数にならなきゃ生きて出られない、そんな所です、そのような事は個人的に問題はありません、ですがこのゲームに参加すると…友人が巻き込まれるのです、つまり貴方様の息子、アストレイヤ王子がこのゲームに強制参加されると言うことです」
この話を聞いて眉毛をぴくりと動かす
「アストレイヤが…か?」
私は頷いた
「なら私が行こう、息子に危ない目を合わせるわけにはいかない」
「それはいけません」
つい声を上げてしまう
「国王陛下、失礼ながら国王陛下の御友人はこの国に必要な大切な方々では無いのですか?この手紙には友人の入場制限は書かれてません、もし貴方様が無くなってしまったらこの国はどうするのでしょうか、国王陛下、貴方様の行動一つでこの王国は消えるのです、言葉と行動、少し気を付けて頂きたいです」
つい言いすぎてしまったが仕方がない事なのだ、これで極刑になっても私は文句は言わない
「…そうだな、私が間違っていたがどうするのだ、この文章を読む限り確実に私は殺される、息子も巻き込みたくない、息子との友情を断ち切るのか?」
「無理ですね、絶対に」
私はズバッと言う、国王も同意したのか頷いてくれた
「そこは御安心を、どうでしょうか、私をアストレイヤ様の護衛につけるのは、アストレイヤ様だけではなく神童のリオス様、公爵家のバーバラ様、セラピア様、そして国唯一の光魔法保持者、フォス様の…必ず無事で帰します」
そう言うと国王は私の前に立ち上がる
「……息子を宜しく頼む」
国王は私に深々とお辞儀をしてこの場は終わりを迎えた
少ししてから
「あ、報酬貰ってない」
「報酬あげるの忘れてた…」
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