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第十話-2

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【マゾヒストの攻を快楽開発する描写がありますご注意下さい。攻の乳首は無機物、アナルはコンクリ詰め派の方などは飛ばしてください】






「オーギュスト、……スキルの、練、習……ッ」

 だめだこのままではぐずぐずにされてしまう。
 焦った俺は跨いでいたオーギュストの頭に手を乗せて、指通りのいい銀髪をくしゃりと撫でた。

 俺の性器を口いっぱいに頬張っていたオーギュストは、ハッとしたように目で頷く。

 ずるる、と喉奥から引き抜かれていく感覚に、ゾクゾクと背が震えた。

「ん、ぁ、……――ひ、……ッ」

 ペニスに与えられる摩擦と同時に、アナルの中で舌がぐにりと動いた。
 くぷくぷと入口だけを弄っていたのが、奥まで暴かれていく。ひく、と喉を震わせて俺はオーギュストの肩を掴んだ。掠れた声を上げて、そのまま堪え切れず吐精してしまった。
 
 きゅうう、とアナルを締め付けてしまったのでエルヴェが吐息で笑った気配がした。
 ふと見ると……オーギュストの頬や鼻先が、かかった白濁で汚れている。

「まて、いま洗浄魔法を……」
「……。うれしい」

 拭こうとした手をやんわり止められ、オーギュストは恍惚とした表情で滴る白濁をぺろぺろ舐め始めた。
 スッと指先ですくい取り、口に含む。その動作を何度もくり返し、あらかた舐め尽すと俺の身体を自分の上へと移動させた。腰に巻き付く腕がしっかりと身体を支えてくれる。

「何の練習をする?」
「……乳首開発」
「そうか」

 おもむろに自分の服の合わせ目を掴んだオーギュストは、勢いよく左右に開いて裸の胸を晒した。

 日焼けのない白い肌に、男らしい曲線の喉仏と鎖骨、マグナスほどではないがしっかりと厚みのある胸筋がそこにある。
 乳首は慎ましやかで小さく、少しも弄られた事がなさそうだった。数日でも弄られると俺のように腫れてしまうからな。

「舐めて、吸って、噛んで……うーん、あとは揉むくらいしかないが。何が違うんだろうな」

 かぷ、と右の乳首を食んでちゅうちゅう吸い上げる。舌先で乳輪を突っつき、手の平で膨らみを軽く掴み上げながらチラと視線をオーギュストに向けた。
 上気した頬にとろんとした目をして、微笑みながら俺の行動を見守っている。
 
 いや、違うんだ。そういう聖母みたいな慈愛に満ちた目で見られたいんじゃない。どうして感じないんだ。これじゃダメなのか?

「ウォルフハルド様、後ろから失礼します」
「うん?エルヴェ……ん、ぁ、なにっ……?」

 オーギュストの腰を跨いで上にいる俺の、背後からぴったりとエルヴェが身体をくっつけてきた。両手が俺の前に回り、すうっと胸の上を撫でていく。ぴくん、と無意識に背が跳ねた。
 ぐらりと体勢を崩しかけるがオーギュストの手がぎゅっと腰を支えてくれる。
 
「私が後ろからするのと同じように、殿下にしてあげてください。口と、もう片方は手です」
「う、ん……」

 エルヴェが両手で俺の胸を包み、指先でくりくりと乳首を刺激してくる。右の乳首は軽く摘まむように、左は円を描くように指で潰す。
 片方をカリカリと軽く引っ掻いては、逆をねっとりこね回した。

 俺はエルヴェの愛撫に喘ぎながら、同じようにオーギュストの乳首を可愛がった。そのうちオーギュストからも『んんっ、ぁ……』と小さく喘ぎが漏れるようになって、目尻も赤く染まってくる。

 こ、これはいけるかも知れない。次だ、次も試してみよう。

「エルヴェ、調合した媚薬を持ってきてるんだがオーギュストのアナルも開発したい」
「御意にございます。殿下、起きられますか?」
「魔道具も……ある」

 俺の自信作、アナル責め魔道具だ。以前アデラに『バイブ』という性具について詳しく聞いたので作ってみた。
 
 これは俺に男を犯す才能がなかった場合に俺の代わりを務めて貰おうと思って作ったものなので、かなり高性能に出来ている。始めに設定するのだけ手間かも知れないが……。

「オーギュスト、尻をこちらへ向けて四つん這いになれ」

 例の、アデラが大興奮していたオーギュストの大きめの尻が目の前にあらわれた。
 筋肉が決め手なのだろうか、やけにむっちりとしていて触り心地も良い。むにむにと延々触っていたくなる尻だ。
 
 媚薬も魔道具も放置して夢中になって尻を揉んでいたら、エルヴェが後ろから俺の手に手を重ねてきた。


「ウォルフハルド様、アナルは繊細な場所ですので直接媚薬を注がないほうが宜しいでしょう。まずは指で解し、指にまとわせた媚薬を少しずつ擦りこんでいくのです」
「わかった、……」

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