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閑話―マグナス・3
しおりを挟む「折角だからされる側のスキルも見てみりゃ判るだろ」
適当な理由をつけて押し倒すと、ぱちぱちと長い睫毛が瞬いた。
状況把握がついていってない内にシャツのボタンを外してしまう。シャツの下からあらわれた乳首は、聞いていた通り酷く腫れていた。
ウォルフハルドの元から白い肌に、赤く熟れた乳首がぽつりと浮かんで、両方の色が強調されて見える。
カッと頭に血が上るほど、扇情的な姿だった。
ここまで弄ったフレデリックが羨ましくもある。強く触れると痛いだろうと思いそっと舐めるだけにしたが、ウォルフハルドは足をばたつかせて嫌がった。
――なんでだ。フレデリックには許したんだろう。
不満な気持ちが頭をもたげて、俺は力任せにウォルフハルドの身体を押さえつけた。やんわりと熱を浸透させるように乳首と乳輪を愛撫すると、『痛いほうがいい』と泣かれてしまった。
こいつ、快感に慣れてないだけか。こういうチョロ過ぎるところがフレデリックに翻弄されてる理由じゃないのか。俺でも騙せそうだが。
嫌がっても丁寧に愛撫を施して乳首を可愛がっていると、素直にウォルフハルドのペニスが勃ってきた。そっからはもうなし崩しだ。
ウォルフハルドは快感に弱い。
有無を言わさず剥き出しにしたペニスを口に含んで愛撫してやれば、掠れた悲鳴のような声を上げてよがった。
それはもう、股間にズンと響くような色っぽい嬌声だった。
一度イかせた後も名残惜しくてウォルフハルドのモノを舌でねぶっていたら、もう出ないと言われてしまった。出ないなら、アクメさせてもいいだろう。たぶんこいつは射精の絶頂とアクメの違いがわからないだろうが、別にそれでいい。
「マグナス、ぅ……ぁ、あっ……」
切羽詰まった喘ぎ声が、すぐ側で響く。
俺の頭を抱え込んで、全身でしがみつきながらウォルフハルドが喘いでいる。その事実に堪らなく興奮して、俺はアナルに突っ込んだ指を前立腺に押しつけ少し乱暴にこね回した。
「……――ッ!!」
はく、と小さく漏れる息にさえ煽られる。
なんでこう、全身で誘ってきやがるかな。もう俺の股間はガッチガチで、窮屈に下着を押し上げていた。
ちゅぷ、と口の中に含んでいたペニスを放し、布で拭いてやるとウォルフハルドはすっかり寝入りかけていた。おやすみ、と声をかけたら寝ぼけた返事と共にコトンと寝落ちる。
さて、ここからどうするか。
俺はウォルフハルドが起きないよう丁寧に服を脱がせてうつ伏せにさせ、その尻肉に猛ったペニスを挟み込んだ。あとで洗浄魔法の込められた魔石を割るつもりなので、太腿を使った素股もやっちまおう。
さすがにアナルにぶち込みはしないが、それ以外のギリギリの行為はたっぷりやってやるつもりだった。
男とこんな行為の最中に、無防備に寝落ちるのがいけない。
無防備どころか警戒心が皆無だ。食ってくれって言ってるようなもんだろ。
身体中俺の匂いだらけになるよう、空になるまで射精してやる。さて、鼻の利くこいつの犬共は、どんな顔をするかな。
「……起きたら罵倒はいくらでも聞くからよ。四年分の感情、とりあえずぶちまけさせてもらうわ」
苦笑して囁く俺に、ウォルフハルドはむずがって小さく欠伸をしただけで、何も応えなかった。
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