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第三章
5 side悠
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三人?誰のことだろう?と考える俺に、凱は言う。
「お前と葉と暖のこと。薫からの手紙でも知っていたけど、薫を助けてくれて改めて本当にありがとう」
深々と頭を下げる凱にオロオロとしてしまう。
「顔を上げてくれ。俺がしたことはそんなに大したことじゃないよ」
「いや、お前にとっては普通のことに思えても、それはすごいことだ」
「ありがとう。なんか照れるな。でも、そう言う凱だってたった十五歳で薫と暮らし始めたんだろ?」
「あの時はな、怒りで勢いが加速していたからな。冷静になった時には、もうほとんどのことが終わっていた」
はははっと豪快に笑う。釣られて俺まで笑う。
「だけど、後悔は全くしてない。むしろ得することが多すぎて、後悔の“こ”の字も思い浮かばなかったぜ」
「小さい頃の薫もものすごく可愛かったのは覚えてるぞ」
「そうか!治癒の時にあったことがあるのか!」
「ああ。今でも忘れられない、大切な記憶だ」
「お前と葉と暖のこと。薫からの手紙でも知っていたけど、薫を助けてくれて改めて本当にありがとう」
深々と頭を下げる凱にオロオロとしてしまう。
「顔を上げてくれ。俺がしたことはそんなに大したことじゃないよ」
「いや、お前にとっては普通のことに思えても、それはすごいことだ」
「ありがとう。なんか照れるな。でも、そう言う凱だってたった十五歳で薫と暮らし始めたんだろ?」
「あの時はな、怒りで勢いが加速していたからな。冷静になった時には、もうほとんどのことが終わっていた」
はははっと豪快に笑う。釣られて俺まで笑う。
「だけど、後悔は全くしてない。むしろ得することが多すぎて、後悔の“こ”の字も思い浮かばなかったぜ」
「小さい頃の薫もものすごく可愛かったのは覚えてるぞ」
「そうか!治癒の時にあったことがあるのか!」
「ああ。今でも忘れられない、大切な記憶だ」
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