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~烈風編~

第三十五話……僕はタヌキだポコ♪

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「僕はタヌキだぽこ~♪」


 僕は【リュー・コダイ】ちゃんから、毎朝市場でお魚を売るのを任せられてるぽこ。

 最近変わったお客様が市場にくるポコよ。



「おい! ひよっこたぬき!」

 しわ深いオーガのおじいさんがノッソリ現れる……。
 ……が連れている犬が吠え続けてくるポコ。


「お魚をくれワン!」

「いかほどポコ?」

「小さい方から千匹を安く売ってくれワン!」

 Σ( ̄□ ̄|||) ち……小さい方から??

 ぇ~っとぉ、小さいのってとっても小さいポコ。
 雑魚を木の杯で掬うポコ。
 ……8杯掬って麻袋にいれてあげたポコよ。


「どぞ~ポコ」

「いくらだワン?」

 ……小さい雑魚ばかり沢山何に使うポコ? (@ω@`)

「え~っと、銅貨10枚ポコ!」


 ……犬はオーガのおじいさんと何やらコソコソと相談ポコ。

「高いワン! あと二掬い追加ワン!」

 ……し、しかたないポコね。
 1掬い2掬いっと……。


「お待たせポコ~♪」

「代金の銅貨5枚ワン!」

 Σ( ̄□ ̄|||) ひ、ひどいお客さんポコ……。

 ……怖くて怖くて、結局銅貨5枚で売ってしまったポコ。コダイにみっちり怒られそうポコ ( ノД`)シクシク…



 ニャッポ村で聞いたところ、あの無口なオーガのおじいさんはウロダンヴ爺さんと言われているらしいポコ。
 家はどうやらウサが頑張っている海沿いの洞窟の銅鉱から、北にいった小高い山の上ポコ。



──翌日
 山のけもの道を上るポコ。道なき道を登りきると……。

 Σ( ̄□ ̄|||)

 一面畑でポコ!! 台帳に載ってない脱税畑を発見ポコ!!


 井戸で、水を汲んでいるオーガの老人がじっとポコを見る。
 が、興味なさそうにかぶりを振ると、近くの切り株に腰を下ろし、おにぎりが握られていた包みを開け、モグモグと食べ始めた。


 ……それはそうと、どこからともなくポコに犬が近寄ってきて。


「ビビリのタヌキか? 何しに来たワン?」

「あ? いつも買ってくれる小さなお魚は何につかっているポコ?」

 犬は少し顔をかいたあと、


「ついてこいワン!」

 ポコはウロダンヴ爺さんの犬についていく。
 近くの小高い丘をのぼりきる、するとあたり一面に小魚が干してあった。
 板やら筵の上に、奇麗に並べられている小魚たち。


「乾いた小魚を水車で粉にして、固めたやつがこれワン!」

 犬はポコにお団子のようなものを差し出す。


「あ! これは僕がいつも食べているオヤツぽこ~♪」

「おやつでもあるけど、主に畜養の餌に使われているワン!」


 ……その後も犬にいろいろ見せてもったりして勉強になったポコ。


「今日の夕日はきれいぽこ~♪」
 
 ……そのあと、犬にお別れを言って家路についたポコ。



 Σ( ̄□ ̄|||) しまったポコ! 今日の晩ご飯当番はボクだったポコ!

 大急ぎでポコポコと、ニャッポ村に帰ったけど。


「遅いウサ~(・皿・´) お腹減ったウサ!」

 ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) ぱ~ん ☆彡


 ……痛かったポコ~(´;ω;`)ウゥゥ

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