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最終章 王宮からの脱出
調教部屋への訪問(2)
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「ずっと同じ姿勢を取るのは難しいから、人間だったら無意識に手枷を動かしてしまいますわ。でも、聖女ならば秘芯動きに耐えてくれると信じてましてよ」
「私は、聖女などでは無いわ…」
鎖の長さは予め調整されているようで、ほんの少し腕を動かすだけでも、張形に振動が行くように造られているようだった。
まだ痛みが完全には癒えていない奥へと貫かれ、ベリウスは汗を流しつつも必死で身体を動かさないように務めた。
「窪みの隙間に、この木造りの細工を固定させると、バネが動いて肉芽を撫で回しますわ。ネジを巻くタイプでは無いため、気をやってしまう直前までしか悦びを与えないので、女たちは腰を振って木細工を動かすんですの…。あら、ベリウス様は少しだけ肉芽が大きいようで、もう熱くなってましてよ…」
当てがわれた木細工は、振り子時計のように静かに肉芽へと振動を与えていく。こんな玩具で、年端も行かないエリヴァルを弄り回したと考えると、快楽以前に無性に腹が立ってきた。
城の警戒は厳重で、自分が入ってきた時でさえ出入りや手持ちの品は厳しく制限されていた。脱出のきっかけが有るとすれば、感染者が出た時だが、事前に巻いておいた鼠が貴族連中の脛を齧るまでには時間がかかるし、やはり、感染濃厚な第二王子の発症を待つしかないだろう。
「お貴族様の作法は、まだよく分からないわ…。どんな風に腰を揺らすべきか、ご指導頂けるかしら?」
「ベリウス様は、随分と余裕をお持ちね。強がったお姿も可愛い事…。では、私。少しだけお手伝いをしてあげますわ」
レイチェル夫人は細身の鞭を持ち出し、乳房と腿へと、苦痛ではなく色を付けていく為に振るって行く。鞭が肌に当たる度に、体重が後ろへとかけられて張形が動き、同時に木細工が肉芽に振動を与えてきた。
二度、三度と鞭が撫でるように当てられると、赤くなっていく肌の色の数だけ、秘芯の奥が疼いて肉芽が熱くなり、ベリウスも顔を羞恥に染めながら、はあはあと息を荒くして喘ぎ出した。
半刻程鞭で打たれ、肌の赤みがすっかり腫れ上がって血が滲んで来ると、ようやくベリウスは残酷な張形から解放され、今度は背もたれに寝かされた。
「もう、指が何本も入ってしまうくらいに、お道具が広がってますわ。こんなに淫らになってしまって、聖女様も形なしですわね。この張形を入れるには、ある程度は身体が仕上がってないと出来ませんから、私もやるのが久しぶりですの。…ふふっ、夫人からご指導頂いた通りに、上手くやれるかしら?」
すっかり蜜を溢れ返した秘芯を晒すように脚を開かれ、セレンティアに両の腿にベルトような物を取り付けられて足首を固定されていく。
これ以上は股を開けない所まで広げられると、脚の固定ネジは腰掛けの裏から伸びた鎖に繋がれ、秘芯に銀の大きめの輪が取り付けられた。輪には柔らかなゴムが括られ、そのまま腿のベルトに繋がれた。
「お料理でもするように、一つずつ細い張形を入れて参ります。貴族の嗜みとして手料理を学ぶのは不作法な行いですけれど、夫人がお喜びになるためには、私。無下な知識も抵抗なく取り入れる主義ですのよ…。ほら、ベリウス様のお道具に張形が入れられて、秘芯がちゃぷちゃぷと、音を立てて喜んで居ますわ…」
何本もの様々な色合いの細長い張形が用意され、それらはベリウスの秘所へと差し込んでいく。張形の持ち手には窪みが開いていて、それを秘芯の輪に通す事で固定され、時計回りに、張形は差し込まれ輪に通されるのを繰り返していた。
「これ以上、お道具に張形が入れられなくなった所で、この油薬を秘芯の奥へと充分に注いで、最後に軽く、張形を混ぜ合わせると、生き物のように動き回りますの」
「……な、中で、何かが! はっうっ! ぐっ! 熱い! ああっ! はっ、ぐっ!!」
限界まで挿入された張形同士に、予め調合された油薬が加わる事で形を変えていき、秘所の中で蛇のように蠢いていく。
肌を忌まわしい生き物に舐め回されるような感触に、さすがのベリウスも繋がれた鎖が引きちぎれそうな程に身体を揺さぶり、大粒の汗を流しながら大きく悲鳴を上げた。
「痛いでしょう…? 動き回る張形のせいてで気味が悪くて、とてもお腹が苦しいでしょう? でも、身体を傷付けずに苦痛を与える方法としては、これが一番つらいお道具でしてよ…。この細長い張形は、中の芯棒が特別な金属で作られてますの。張形を入れ過ぎて、密閉された状態にしてから薬を注げば、お互いに張形は元に戻ろうと跳ね回りますのよ…。あぁ、色鮮やかなお花が蠢いているようですわね…。セレンティア、上手に出来ましたわね。褒めて差し上げてよ」
レイチェル夫人は、セレンティアを抱き寄せてご褒美の口付けを贈り、それから秘芯へと指を加えて愛おしそうに撫で回した。
「あぁ、レイチェル夫人。私、貴族としては、不作法なお料理を致しましたわ。恥を晒すような作りですけど、夫人に満足して頂けて嬉しいですわ」
頭の奥から抉り取られるような恐怖と嫌悪感が、秘所の中で動き回る。やがては二人の貴婦人による細身の鞭が、一番触れられたくないお腹や肉芽へと当てられ、ベリウスは二時間以上もの間、倒錯の快楽と苦痛に酔わされ続けた。
「私は、聖女などでは無いわ…」
鎖の長さは予め調整されているようで、ほんの少し腕を動かすだけでも、張形に振動が行くように造られているようだった。
まだ痛みが完全には癒えていない奥へと貫かれ、ベリウスは汗を流しつつも必死で身体を動かさないように務めた。
「窪みの隙間に、この木造りの細工を固定させると、バネが動いて肉芽を撫で回しますわ。ネジを巻くタイプでは無いため、気をやってしまう直前までしか悦びを与えないので、女たちは腰を振って木細工を動かすんですの…。あら、ベリウス様は少しだけ肉芽が大きいようで、もう熱くなってましてよ…」
当てがわれた木細工は、振り子時計のように静かに肉芽へと振動を与えていく。こんな玩具で、年端も行かないエリヴァルを弄り回したと考えると、快楽以前に無性に腹が立ってきた。
城の警戒は厳重で、自分が入ってきた時でさえ出入りや手持ちの品は厳しく制限されていた。脱出のきっかけが有るとすれば、感染者が出た時だが、事前に巻いておいた鼠が貴族連中の脛を齧るまでには時間がかかるし、やはり、感染濃厚な第二王子の発症を待つしかないだろう。
「お貴族様の作法は、まだよく分からないわ…。どんな風に腰を揺らすべきか、ご指導頂けるかしら?」
「ベリウス様は、随分と余裕をお持ちね。強がったお姿も可愛い事…。では、私。少しだけお手伝いをしてあげますわ」
レイチェル夫人は細身の鞭を持ち出し、乳房と腿へと、苦痛ではなく色を付けていく為に振るって行く。鞭が肌に当たる度に、体重が後ろへとかけられて張形が動き、同時に木細工が肉芽に振動を与えてきた。
二度、三度と鞭が撫でるように当てられると、赤くなっていく肌の色の数だけ、秘芯の奥が疼いて肉芽が熱くなり、ベリウスも顔を羞恥に染めながら、はあはあと息を荒くして喘ぎ出した。
半刻程鞭で打たれ、肌の赤みがすっかり腫れ上がって血が滲んで来ると、ようやくベリウスは残酷な張形から解放され、今度は背もたれに寝かされた。
「もう、指が何本も入ってしまうくらいに、お道具が広がってますわ。こんなに淫らになってしまって、聖女様も形なしですわね。この張形を入れるには、ある程度は身体が仕上がってないと出来ませんから、私もやるのが久しぶりですの。…ふふっ、夫人からご指導頂いた通りに、上手くやれるかしら?」
すっかり蜜を溢れ返した秘芯を晒すように脚を開かれ、セレンティアに両の腿にベルトような物を取り付けられて足首を固定されていく。
これ以上は股を開けない所まで広げられると、脚の固定ネジは腰掛けの裏から伸びた鎖に繋がれ、秘芯に銀の大きめの輪が取り付けられた。輪には柔らかなゴムが括られ、そのまま腿のベルトに繋がれた。
「お料理でもするように、一つずつ細い張形を入れて参ります。貴族の嗜みとして手料理を学ぶのは不作法な行いですけれど、夫人がお喜びになるためには、私。無下な知識も抵抗なく取り入れる主義ですのよ…。ほら、ベリウス様のお道具に張形が入れられて、秘芯がちゃぷちゃぷと、音を立てて喜んで居ますわ…」
何本もの様々な色合いの細長い張形が用意され、それらはベリウスの秘所へと差し込んでいく。張形の持ち手には窪みが開いていて、それを秘芯の輪に通す事で固定され、時計回りに、張形は差し込まれ輪に通されるのを繰り返していた。
「これ以上、お道具に張形が入れられなくなった所で、この油薬を秘芯の奥へと充分に注いで、最後に軽く、張形を混ぜ合わせると、生き物のように動き回りますの」
「……な、中で、何かが! はっうっ! ぐっ! 熱い! ああっ! はっ、ぐっ!!」
限界まで挿入された張形同士に、予め調合された油薬が加わる事で形を変えていき、秘所の中で蛇のように蠢いていく。
肌を忌まわしい生き物に舐め回されるような感触に、さすがのベリウスも繋がれた鎖が引きちぎれそうな程に身体を揺さぶり、大粒の汗を流しながら大きく悲鳴を上げた。
「痛いでしょう…? 動き回る張形のせいてで気味が悪くて、とてもお腹が苦しいでしょう? でも、身体を傷付けずに苦痛を与える方法としては、これが一番つらいお道具でしてよ…。この細長い張形は、中の芯棒が特別な金属で作られてますの。張形を入れ過ぎて、密閉された状態にしてから薬を注げば、お互いに張形は元に戻ろうと跳ね回りますのよ…。あぁ、色鮮やかなお花が蠢いているようですわね…。セレンティア、上手に出来ましたわね。褒めて差し上げてよ」
レイチェル夫人は、セレンティアを抱き寄せてご褒美の口付けを贈り、それから秘芯へと指を加えて愛おしそうに撫で回した。
「あぁ、レイチェル夫人。私、貴族としては、不作法なお料理を致しましたわ。恥を晒すような作りですけど、夫人に満足して頂けて嬉しいですわ」
頭の奥から抉り取られるような恐怖と嫌悪感が、秘所の中で動き回る。やがては二人の貴婦人による細身の鞭が、一番触れられたくないお腹や肉芽へと当てられ、ベリウスは二時間以上もの間、倒錯の快楽と苦痛に酔わされ続けた。
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