姫君たちの傷痕

和泉/Irupa-na

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第二章 辱めと苦痛の日々

ニーナとレインとの出会い(4)

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「……あぁ! い、いやっ、んっ、…くっ…あんっ!」
 もう一度花弁に指を這わせてから、勢いよくエリヴァルの一番敏感な箇所を弾く。すぐに指は外され、二人で両腿を指すって行きながら花弁に触れるか触れないかのギリギリのラインをノックして、軽い振動を送り込む。

 溢れてきた蜜をレインが拭い、ようやくニーナが花弁に舌を這わせていった。
 その動きはチロチロと、微かに当てがわれる程度でエリヴァルは身体を震わせながら、襲いくる快楽を堪えた。

 膝を浮かして逃れようとすると、腰を掴まれて二人がかりで寝台に乗せられる。
 整えられたシーツの柔らかさに身体が安堵し、望まざるままに受け入れる体勢が仕上がってきた。

「…も、もう、これ以上は…。あっ! いや、やっ! あんっ、あぁっん! いゃ、あぁぁっん!」
 ニーナの唇が花弁を這わせ、敏感な箇所と一緒に口に含ませられていく。舌で触れられたエリヴァルは大きく喘ぎ声を漏らし、身を震わせてついには気をやってしまう。

「……あんっ、いや、怖い。熱くて、舌が動き回って…、ああっ!! お、お願い、もうこれ以上触れないで! いや、イヤっ! 耐えられないの…!!!」

 激しい快楽が頭を痺れさせ、身体を大きく揺らしながら全身が性で満たされていく。何度となく気をやっても許される事はなく、ニーナの舌に取り付けられたリングに合わせるように、大きく膨れ上がった肉芽を刺激しつつ、舌の先端と裏側とキャンディーでもしゃぶっているかのように舐め回され、更にレインは、楽しそうに秘芯の奥に指を這わせていく。

「に、ニーナっ! やめて、お願い、やめて頂戴っ!! あぁっ! んっ! イヤ、もう、これ以上…、気をやってしまったら、んっ…!」
 今度は体勢を変えられ、レインが花弁を吸い始めた。ニーナよりも短い舌のようで、赤い舌で肉芽に触れられる度に開けられたらリングが強く当たり、何度も大きく身体を浮かせながら快楽に酔わされる。

 手の空いたニーナが小悪魔のような顔をして、エリヴァルの充血して硬くなっていた乳房を揉みほぐしていき、レインの舌の動きに合わせるように敏感な箇所を吸い上げられていく。

 夕食まで自由にとターニアは言っていたから、少なくとも七時間は二人に歓迎され続けられるのだろうか…?
 容赦なく触れられる波に酔わされ、もう抵抗の言葉も失ったエリヴァルは、快楽が来るタイミングに合わせながら身を捩らせて、身体の変化を受け入れていった。

 十数回は気をやってしまった所で、そのまま眩暈を覚えて意識を失いそうになるが、すぐに察した二人は舌を止めて髪を正し始め、薬の入った果実酒を口移しでエリヴァルに飲ませた。

 布で身体が拭かれていき、手足を香油でマッサージされてからもう一度、二人がかりでの性の歓迎は再開される。
 既に、エリヴァルの体調の変化や身体の限界まで事細かに把握した二人は、今度は気をやってしまうギリギリの線で愛撫を止めては休憩を繰り返していき、何度触れられても最後の瞬間までは触って貰えないというもどかしい時間が訪れた。

「…んっ、あっ! あぁ…! ひあぁぁ、いやっ、ああぁぁ!」
 半刻程、気をやってしまうまでの寸止めの愛撫が続き、ようやくエリヴァルは最後まで快楽を与えられ、全身を大きく震わせて強い波に飲まれた。

 蜜と唾液とですっかり淫らな姿となったエリヴァルの身体は持ち上げられ、今度はバスルームへと運ばれていった。
 大きなバスタブには、沸かしたてのように熱く湯気を昇らせた湯が張られていて、ニーナがポットのような物に湯を入れ、エリヴァルの身体に振りかけていく。

 レインがサボンを手に身体を洗っていき、もう一度湯をかけられると、ようやく快楽に溺れ続けていた身体に感覚が戻ってきた。
 背中から肩に痺れは残ったままで震えは止まらなかったが、三人でバスタブに入った頃には、ようやく肌の温かみが分るようになってきた。

「……ニーナ、レイン。私を悦ばせるのが、お仕事だったんだよね。ごめんなさい、伯母上が貴方たちに、こんな非道徳なことをさせて…」
 頬を蒸気させた二人に、交互に口付けをすると酷く驚いたようで、目をパチパチと見開いてエリヴァルを見つめてきた。

 その仕草が何だか可愛らしくなって来て、まずはニーナに深いキスをしてから、レインにもそっと触れていく。
 すっかり温まった所でタオルが用意され、丁寧に髪が拭かれ、香油を塗られて身体の疲れが癒やされていく。

 どうやって用意されたのか分からないが、バスルームから出るとテーブルには熱々に熱された料理が並んでおり、カトラリーまでキレイに揃っていた。
 新鮮な牛の乳がグラスに注がれていき、その冷たさに喉が潤っていく。

 三人揃ってテーブルを囲んでの食事が済めば、今度はエリヴァルのための歓迎の再開となる。
 何十回と続く数え切れないくらいの快楽の波に酔わされ、ターニアが早めに様子を見にきた頃には全身が蜜と唾液とでベタベタに染まり、髪もすっかり乱された淫らな姿となり、エリヴァルは、もう声を上げて喘ぐ気力ですら無くなっていた。
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