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第一章 調教部屋への道案内
日向の部屋(2)
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「男性が打たれても気をやってしまう猫鞭を、五発も受けたなんて、エリヴァル様は深い意志の持ち主なのね。
傷跡を見ているだけで、秘芯が溶けてしまいそうよ…。石膏や白雪石よりも滑らかで、それでいて果実のように柔らかい。ほんの僅かな刺激だけで赤く彩られて、まさに貴族の理想の素肌だわ…」
「この姫君を自由にできるなんて、ベルン陛下が羨ましい限りですわね。
首筋から頬のラインにかけては、まだ幼さが残っていましてよ。耳飾りの穴もまだ空いていないというのに、色香を感じさせる横顔ですわレイチェル夫人」
一通りの品定めが終わった所で、侍女がドレスとガウンを着させ直して椅子に腰かけさせる。薬の影響で頭はぼんやりとしていたが、少しだけ呼吸の粗さは抑えられてきた。
「夜はまだ長いですから、どうぞたくさんお召し上がりになって下さいね。
エリヴァル姫は、甘いお菓子と酸味の利いた果実のどちらがお好みかしら?」
再び薬入りの果実酒がグラスに注がれ、抵抗する気力を無くしたエリヴァルは少しずつ口に含んでいく。
侍女がスタンドソーサーに彩られた果実と砂糖菓子をテーブルに並べ、レイチェル夫人は楽しそうに水蜜桃をエリヴァルに食べさせていった。
突然背中を晒されたと思えばドレスを正され、今度は菓子を食べながら寛げと言っている。これは何の遊びなのか、二人の魂胆が理解出来なくなってきた。自由には出来ないという言葉からも、エリヴァルの身体を痛めつけるにはそれなりの許可が必要なようにも思える。
「グラスが空いていてよ。これだけの量で顔を赤くするなんて、エリヴァル姫はお酒に不慣れなようね」
仕方なく果実酒を飲み干すと、先程の呼吸の荒さと熱が戻ってきた。我慢できずに息を荒げてテーブルに手を置いて身体を支え、意識を朦朧とさせながら甘い葡萄の実を口に含ませていく夫人の指先を、舌でしゃぶり始めた。
その光景を見ながら満足そうな笑みを浮かべたレイチェル夫人は、エリヴァルに指を咥えさせたまま頬を撫で、中指も差し入れて口腔にそっと触れていく。
喉の奥をかき回されるような感覚に頭の奥が痺れ、幼い日の指しゃぶりの仕草のように夢中になってきた。
「……今のお気持ちが、よく分かるわ。熱くてほうっとして、気持ちが止められないのね。
このお薬は身体を興奮させて、何も考えられなくさせていく効果があるのよ。でも、そんなに強い物ではないのだけれど、普段抑圧された生活をお過ごしの姫君にとっては、欲望を解放させるきっかけになるのかもしれないわね」
セレンティアがエリヴァルの頬に口づけてから、そっと唇に舌を伸ばす。
家族以外では初めて口づけをされるという行為に、一瞬だけ冷静になるが、また呼吸の荒さと熱とが戻ってきて、何も考えられなくなって彼女の舌先をそっと撫でまわした。
「あら、エリヴァル様は深い口づけはご経験があるようね。私、少しだけ手慣れさせた殿方に嫉妬してしまいそうですわ。
婚約もまだ迎えていない少女だというのに、どなたと関係を持たれたのかしら……?」
「それは残念だわ。未通だと思っていたけど、こんなに可愛らしくては子爵家の誰かに悪戯されても不思議ではないわね。
まだ早いかもしれないけれど、少しだけ身体を慣らして差し上げましょうか」
お人形のように両脇を掴まれて寝台に寝かされ、再びガウンとドレスが脱がされていく。
当て布で隠されていた胸元を開かれ、その小さな膨らみに感嘆の吐息が漏れた。滑らかな白い肌には薄赤い突起が彩られ、ほんの僅かな産毛が背徳感をそそり立てていく。
「……ぅ……あっ……、んっ……!」
レイチェル夫人が乳房の敏感な部分に触れ、胸が熱く火照りだした。固くなった突起を指で翻弄し、セレンティアが口移しで薬入りの果実酒を流し込んでいく。
手を何とか動かして逃れようとすれば、余計に強く乳房を弄り回されて今度は舌で強く吸われてしまった。
やめてという声を何度か漏らすが、拒絶の言葉は二人にとって甘美な音色にしか届かず、その淫らな動きを加速させていった。
「どなたに悪戯されたのか、話して下さるまで触れ続けますわ…」
「胸も触れられていたのかと思ってましたが、深い口づけだけで慣らされていたようですわね。秘芯に触れるまでもなく、未通のままのようです」
「……わた、しは。……いやっ! あんっ……。乳房が、熱くて、痛くて……いたく、て」
相手を告げようとするエリヴァルの声を止めるかのように、二人の蹂躙は続いていく。答えを出した所で収まるとも思えなかったが、何とか口にすれば落ち着く時間が与えられるかもしれない。
傷跡を見ているだけで、秘芯が溶けてしまいそうよ…。石膏や白雪石よりも滑らかで、それでいて果実のように柔らかい。ほんの僅かな刺激だけで赤く彩られて、まさに貴族の理想の素肌だわ…」
「この姫君を自由にできるなんて、ベルン陛下が羨ましい限りですわね。
首筋から頬のラインにかけては、まだ幼さが残っていましてよ。耳飾りの穴もまだ空いていないというのに、色香を感じさせる横顔ですわレイチェル夫人」
一通りの品定めが終わった所で、侍女がドレスとガウンを着させ直して椅子に腰かけさせる。薬の影響で頭はぼんやりとしていたが、少しだけ呼吸の粗さは抑えられてきた。
「夜はまだ長いですから、どうぞたくさんお召し上がりになって下さいね。
エリヴァル姫は、甘いお菓子と酸味の利いた果実のどちらがお好みかしら?」
再び薬入りの果実酒がグラスに注がれ、抵抗する気力を無くしたエリヴァルは少しずつ口に含んでいく。
侍女がスタンドソーサーに彩られた果実と砂糖菓子をテーブルに並べ、レイチェル夫人は楽しそうに水蜜桃をエリヴァルに食べさせていった。
突然背中を晒されたと思えばドレスを正され、今度は菓子を食べながら寛げと言っている。これは何の遊びなのか、二人の魂胆が理解出来なくなってきた。自由には出来ないという言葉からも、エリヴァルの身体を痛めつけるにはそれなりの許可が必要なようにも思える。
「グラスが空いていてよ。これだけの量で顔を赤くするなんて、エリヴァル姫はお酒に不慣れなようね」
仕方なく果実酒を飲み干すと、先程の呼吸の荒さと熱が戻ってきた。我慢できずに息を荒げてテーブルに手を置いて身体を支え、意識を朦朧とさせながら甘い葡萄の実を口に含ませていく夫人の指先を、舌でしゃぶり始めた。
その光景を見ながら満足そうな笑みを浮かべたレイチェル夫人は、エリヴァルに指を咥えさせたまま頬を撫で、中指も差し入れて口腔にそっと触れていく。
喉の奥をかき回されるような感覚に頭の奥が痺れ、幼い日の指しゃぶりの仕草のように夢中になってきた。
「……今のお気持ちが、よく分かるわ。熱くてほうっとして、気持ちが止められないのね。
このお薬は身体を興奮させて、何も考えられなくさせていく効果があるのよ。でも、そんなに強い物ではないのだけれど、普段抑圧された生活をお過ごしの姫君にとっては、欲望を解放させるきっかけになるのかもしれないわね」
セレンティアがエリヴァルの頬に口づけてから、そっと唇に舌を伸ばす。
家族以外では初めて口づけをされるという行為に、一瞬だけ冷静になるが、また呼吸の荒さと熱とが戻ってきて、何も考えられなくなって彼女の舌先をそっと撫でまわした。
「あら、エリヴァル様は深い口づけはご経験があるようね。私、少しだけ手慣れさせた殿方に嫉妬してしまいそうですわ。
婚約もまだ迎えていない少女だというのに、どなたと関係を持たれたのかしら……?」
「それは残念だわ。未通だと思っていたけど、こんなに可愛らしくては子爵家の誰かに悪戯されても不思議ではないわね。
まだ早いかもしれないけれど、少しだけ身体を慣らして差し上げましょうか」
お人形のように両脇を掴まれて寝台に寝かされ、再びガウンとドレスが脱がされていく。
当て布で隠されていた胸元を開かれ、その小さな膨らみに感嘆の吐息が漏れた。滑らかな白い肌には薄赤い突起が彩られ、ほんの僅かな産毛が背徳感をそそり立てていく。
「……ぅ……あっ……、んっ……!」
レイチェル夫人が乳房の敏感な部分に触れ、胸が熱く火照りだした。固くなった突起を指で翻弄し、セレンティアが口移しで薬入りの果実酒を流し込んでいく。
手を何とか動かして逃れようとすれば、余計に強く乳房を弄り回されて今度は舌で強く吸われてしまった。
やめてという声を何度か漏らすが、拒絶の言葉は二人にとって甘美な音色にしか届かず、その淫らな動きを加速させていった。
「どなたに悪戯されたのか、話して下さるまで触れ続けますわ…」
「胸も触れられていたのかと思ってましたが、深い口づけだけで慣らされていたようですわね。秘芯に触れるまでもなく、未通のままのようです」
「……わた、しは。……いやっ! あんっ……。乳房が、熱くて、痛くて……いたく、て」
相手を告げようとするエリヴァルの声を止めるかのように、二人の蹂躙は続いていく。答えを出した所で収まるとも思えなかったが、何とか口にすれば落ち着く時間が与えられるかもしれない。
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