婚約令嬢の侍女調教

和泉/Irupa-na

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第二章 従う事への教育

燃やされたバスケット(2)

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 バスルームの柔らかな石で出来た洗い場に寝かされ、小間使いの少女たちが髪を束ねていく。
 腕は組み紐で固定され、セレンティアはレイン侍女長に膝を抱えられた体勢となった。

「貴方さまが清らかな淑女だったのかを、これからお調べしますわ。もしも貞淑さに欠ける淫らな娘だと分かったら、慰み者程度で済まされませんわよ」
「……私は、テオルース様以外の異性に触れられた事はございません。私は、婚約者以外のお方に心を奪われません。何を調べるのかは存じませんが、どうぞ好きなだけご覧になって下さい」

 反抗する気力もないセレンティアは、両方の膝を震わせながらゆっくりと足を開いていった。
 レイン侍女長は、医療用らしい薄い手袋を着けて、しっかりと消毒を済ませてから、細い銀色の管をセレンティアの秘部に押し当てた。

「セレンティア様のお道具は、まだ色事を知らない熟れたベリーのような鮮やかさですわね。
 見たところ、使いこなした様子も無いですけれど、秘芯の奥は乱れているかもしれませんわ。この中に、テオルース様の物を入れて頂いたのね?」

 手袋を付けた形ではあったものの、襞や産毛を何度も触られ続け、セレンティアは出来る限りレイン侍女長の顔を見ないように目線を逸らした。
 紅潮した顔を覆い隠したくても、腕は塞がれており、おまけに小間使いの二人の少女まで後ろに控えられている。

「さて、昨晩はどのようにテオルース様にお慈悲を頂戴したのか、詳しくお話し下さい」

「庭園で、口付けをされて。部屋で、初めて深い口付けを……交わしました。家族以外では、初めてでしたけど、テオルース様がリードして下さって…」

「それで。深い口付けは、どのように行ったのですか? 舌を絡め合ったり、吸い合ったりしたのですか?」
「し、舌を合わせただけで、私からは、その。何も出来ずに…。でも、寝台の上でもう一度された時は、強く舌の上を吸われて、身体が痺れてきて」

「セレンティア様。私は質問をしただけですのに、どういうわけか、秘芯から淫らな蜜が垂れ落ちて来ましてよ。やはり、貴方さまはテオルース様を誘惑なさったのでは?」
「……私は、そんな事…んっ、決して…」

 クチュクチュと、恥ずかしい音がバスルームに響き渡り、大きく腰を捩ってレイン侍女長から逃れようとすると、脇を掴まれて秘芯の奥への指を差し込まれた。

「やはり、何とも言えませんわ。セレンティア様には、少々ご無礼な行いになるかも知れませんが、直接触れて確かめさせて頂きます」
「何を……んっ! あっうっ!」

 顎を掴まれて唇を奪われ、それからレイン侍女長の舌先が咥内に入ってきた。
 あまりの事に押し止めようとするも、すぐに赤い舌は絡め取られ、勢いよく唾液を吸い上げられた。

「口付けの後、テオルース様はどのように触れられたのです?」
「んっ、私の肩や首筋に、触れてから、乳房を…」
「乳房をどのように掴まれたのです?」

「先端を、触られて。テオルース様の唇に含んで頂いて、顔が熱くなってきて……呼吸が乱れて、きて」

「……こちらも、まだ未発達のようですわね」
 レイン侍女長は乳房の感触や反応を何度か確認してから、優しくセレンティアに口付けて乱れた髪を正した。

「結構。確かにセレンティア様は、殿方に慣れてはいないとお見受けします。秘芯の奥も痛みがまだ癒えていないようですし、テオルース様の方から誘われたと見て良いでしょう」

「では、私の行いは許されるのでしょうか…?」

「いいえ、私が身の潔白を伝えた所で他の使用人が納得は致しません。テオルース様を思っていた給仕のもの多いですから…。
 そうですね、一度奥様にお伺いを立てて、無礼を働かないように伝えて頂く方が無難でしょうか。とは言え、今のままですと、侍女としてのお勤めを任せる事は出来ませんので、その間は不出来な慰み者の娘として、使用人に弄ばれるしか…」

「どうすれば、良いのでしょうか…。慰み者と突然言われても、あのような行いを受け入れる事は到底出来ません」

「これから、私と専任家令であるディーリの方で奥様の公務先に行って参ります。遠くのお屋敷になるので数日お時間はかかりますが、必ず奥様をお連れしますわ。その間だけ、セレンティア様は何とかお一人で耐えて下さいませ。
 こちらの小間使いのリンとスウが、セレンティア様の潔白を立ち会って居るのです。毅然とした態度で、他の使用人たちの仕打ちに屈しなければ、処罰を受けるのは彼らの方です」

「ありがとうございます、レイン侍女長! 奥様に、私の潔白を信じて頂ける事を願っております」

 小間使いの二人に身支度を整えるように伝えてから、レイン侍女長は丁寧なお辞儀をして急ぎ足でバスルームを後にしていく。
 セレンティアは小間使いの二人にも礼を言い、コルセットを留めて貰ってから元のエプロンドレスを着直す。

 ただ、慌てて出ていったせいか昼食の支度は忘れられてしまったようで、置かれたままの給仕サーブカートにはすっかり冷めきった紅茶と、空っぽの皿しか用意が無かった。
 二人に持ってきて貰おうにも呼び返す室内ベルが無く、おまけに何の丁寧さか部屋の鍵はしっかりと閉じられていた。

 午前中は外を這わされ続けていたセレンティアは、コルセットの締め付けを忘れるくらいに空腹になっていたので、添えられていた角砂糖を数個齧って、何とか気を取り戻した。
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