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誘拐犯
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「何をしている!!」
エレナが男達を問いただす。
「ちっ!見つかっちまったか!」
「悪いがここで死んでもらうぞ!」
男達は剣を抜く。
一触即発な雰囲気、最初に動いたのはメリーだった。
「やぁ!!」
男達に肉薄したメリーは上段蹴りを食らわせ、一人を倒した。
「なぁ!?」
動揺している男達にエレナが近づき、一瞬で意識を刈り取った。
誘拐されかけていた女の子は傷一つなく無事な様だった。
その女の子を見たエレナが声を失った。
「姫様・・・・・・!?」
「えっ?姫?この子が?」
エレナが姫様と言う女の子をとりあえず路地裏から運び出した。
「んみゅ?」
女の子が目を覚ました。
「ここは?」
「姫様、ここは帝都の観光地区です」
「私、誘拐されかけてて・・・・・・」
「姫様を誘拐しようとしたやからは私達が倒しました」
「あなたはエレナ様ですよね?」
「そうです、私はエレナですよ姫様。ひとまず王城までいきましょ」
姫様を王城に連れていくことになって、僕達も何故か同行することになった。
「あなた、名前は?」
「僕はアルスです、姫様」
「私はメリーだよ!よろしくね姫様!」
「私はユリです、姫様」
「そう、よろしく。私はシェリー」
王城に着くと門番の人がシェリー様を見て奥に引っ込んでしまった。
すると、ライナー公爵様がでて来た。
「アルス君はトラブルに愛されてるね」
「僕はトラブルを愛してないのに・・・・・・」
「ハハッ!そうだね。姫様、何故勝手に王城を出たんですか、何か危ない目に会ったらどうするんですか!」
「ごめんなさい」
シェリー様は落ち込んでいるようすだった。
でもライナー公爵様は本当にシェリー様のことを思って言っているのが分かるのか特に反発もしていない。
「さて、アルス君少し早いが今から陛下と謁見して欲しんだ」
「えっ!?今からですか!?」
「だめかい?」
まあ、どちらにせよ謁見するんだ、少し早くなったくらい良いか。
「分かりました、陛下に会います」
そこからは早かった。
王城の中の謁見の間まで通され、僕達は帝王陛下と謁見した。
「お初にお目にかかりますアルスです」
「あぁ楽にしてくれて構わねぇ。堅苦しいのは苦手でな。」
陛下は背が百八十センチ程でその体は鍛えられているのが見て分かる。
獰猛な野獣の様な眼力を持ち、僕達を見定めているのだろう。
「私はメリーだよー!陛下!」
「メリー!失礼ですよ!すいません陛下、私はユリです」
「構わん、構わん先のスタンピードの件と言いアルスにはとんでもない報告があったからな、会いたくなったんだ。今目の前にして良く分かった。アルス、俺の国の民達を救ってくれてありがとな」
「いえ、僕は当然のことをしたまでです」
「そうか、褒美を取らせたいのだが、何か希望はあるか?」
「特にないです。褒美なんて僕達には恐れ多いです。遠慮させていただきます」
「遠慮する、か。ますます気に入った」
その後はシェリー様も入り皆で楽しく談笑した。
陛下は終始とても楽しそうにしていた。
シェリー様が、
「アルス、好き!」
なんて言ったりもして、
「娘はやらんぞ!」
等と陛下に言われたり、メリーとシェリー様が意気投合して、メリーがシェリー様に人形を渡していたりもした。
夕方になり宿を取るために帰ろうとしたら、
「帰っちゃうの?」
なんてうるうるした瞳で見られ陛下に、
「せっかくだから、帝都にいる間は城に泊まればいい」
陛下の許可もあるし城に泊まることになった。
エレナが男達を問いただす。
「ちっ!見つかっちまったか!」
「悪いがここで死んでもらうぞ!」
男達は剣を抜く。
一触即発な雰囲気、最初に動いたのはメリーだった。
「やぁ!!」
男達に肉薄したメリーは上段蹴りを食らわせ、一人を倒した。
「なぁ!?」
動揺している男達にエレナが近づき、一瞬で意識を刈り取った。
誘拐されかけていた女の子は傷一つなく無事な様だった。
その女の子を見たエレナが声を失った。
「姫様・・・・・・!?」
「えっ?姫?この子が?」
エレナが姫様と言う女の子をとりあえず路地裏から運び出した。
「んみゅ?」
女の子が目を覚ました。
「ここは?」
「姫様、ここは帝都の観光地区です」
「私、誘拐されかけてて・・・・・・」
「姫様を誘拐しようとしたやからは私達が倒しました」
「あなたはエレナ様ですよね?」
「そうです、私はエレナですよ姫様。ひとまず王城までいきましょ」
姫様を王城に連れていくことになって、僕達も何故か同行することになった。
「あなた、名前は?」
「僕はアルスです、姫様」
「私はメリーだよ!よろしくね姫様!」
「私はユリです、姫様」
「そう、よろしく。私はシェリー」
王城に着くと門番の人がシェリー様を見て奥に引っ込んでしまった。
すると、ライナー公爵様がでて来た。
「アルス君はトラブルに愛されてるね」
「僕はトラブルを愛してないのに・・・・・・」
「ハハッ!そうだね。姫様、何故勝手に王城を出たんですか、何か危ない目に会ったらどうするんですか!」
「ごめんなさい」
シェリー様は落ち込んでいるようすだった。
でもライナー公爵様は本当にシェリー様のことを思って言っているのが分かるのか特に反発もしていない。
「さて、アルス君少し早いが今から陛下と謁見して欲しんだ」
「えっ!?今からですか!?」
「だめかい?」
まあ、どちらにせよ謁見するんだ、少し早くなったくらい良いか。
「分かりました、陛下に会います」
そこからは早かった。
王城の中の謁見の間まで通され、僕達は帝王陛下と謁見した。
「お初にお目にかかりますアルスです」
「あぁ楽にしてくれて構わねぇ。堅苦しいのは苦手でな。」
陛下は背が百八十センチ程でその体は鍛えられているのが見て分かる。
獰猛な野獣の様な眼力を持ち、僕達を見定めているのだろう。
「私はメリーだよー!陛下!」
「メリー!失礼ですよ!すいません陛下、私はユリです」
「構わん、構わん先のスタンピードの件と言いアルスにはとんでもない報告があったからな、会いたくなったんだ。今目の前にして良く分かった。アルス、俺の国の民達を救ってくれてありがとな」
「いえ、僕は当然のことをしたまでです」
「そうか、褒美を取らせたいのだが、何か希望はあるか?」
「特にないです。褒美なんて僕達には恐れ多いです。遠慮させていただきます」
「遠慮する、か。ますます気に入った」
その後はシェリー様も入り皆で楽しく談笑した。
陛下は終始とても楽しそうにしていた。
シェリー様が、
「アルス、好き!」
なんて言ったりもして、
「娘はやらんぞ!」
等と陛下に言われたり、メリーとシェリー様が意気投合して、メリーがシェリー様に人形を渡していたりもした。
夕方になり宿を取るために帰ろうとしたら、
「帰っちゃうの?」
なんてうるうるした瞳で見られ陛下に、
「せっかくだから、帝都にいる間は城に泊まればいい」
陛下の許可もあるし城に泊まることになった。
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