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⑤篠原海の話
24話
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西京に連れてこられたのは、都内の大きなマンションだった。
「こんな大きい家に住んでるんですか……」
「引っ越してなければな」
エントランスの機械に鍵を通すと、共有ドアはすんなりと空いた。
西京が昔ここに居候していたのは本当だったようで、勝手知ったるという様にエレベーターまでの道を行き、階のボタンを押す。
「車は駐車場にあったからもう中にはいるだろう。キミに言いたいことは一つ。どんな局面であっても、冷静さを失わないでほしい」
西京の声は固く、声からは確かな怒りが感じられた。
「オレの方が冷静になれそうにないからな。やばくなったら止めてくれ」
西京はドアの二重ロックを持っている鍵で解除すると、中に土足で入り込んだ。
「中野ッ! お前ここにいんだろ!?」
悪いとは思いながらも西京自身も土足で家に入り込む。
リビングでは予想通り中野とまつりがソファーに座っていた。
「——まつりッ!」
駆け寄ろうとする篠原を西京の手が止める。
中野はローテーブルに置いてある『それ』を手に取り、西京達に向けた。
「これ以上近づくとまつりちゃんが怪我をすることになる」
包丁を手に取った中野は、そのまま刃先をまつりに向ける。まつりは少しビクついたものの大人しく刃の先で動かずにいた。
「……どうすればまつりさんを返してもらえる? ストーカーがお前なのはわかっていた。それでも何もしなかったのはお前を説得してやめさせようと思ったからだ」
「お前も同じなのに? 誰が止めるかよ。ストーカー野郎の話なんて。ま、お前は俺と違って上手くこの家族に取り入ったみたいだけど?」
「……それは」
西京が言葉を失くす。
「違います」
篠原はその言葉を否定するように西京の言葉に重ねた。
「この人と僕が一緒にいるのは、利害の一致もありますが、まつりをこの人が一番大切に想ってくれるからです。やり方は同じでも、娘を人質にとるあなたとは違う!」
「篠原くん……」
ウチに取り入った? ストーカー? なんとでも言え。
確かに最初はそうだった。不審者だと、敵だと思っていた。
でも、彼は違うのだ。まつりの事を一番に考えてくれるし、一緒にいても辛くない。
家族の様な存在だった。そうであって欲しかった。
自分の理想の家族は、完成されていた。
「僕たちは家族です! 僕たちの幸せに貴方は要らない!」
そうはっきり言った篠原に中野は歪んだ顔を見せた。
「……かぞく」
まつりはそう、小さく呟いた。
「ぱぱ、それってなかのさんは入れないの?」
まつりが怖がっている様子はない。
「ぱぱもゆうくんもまつりはだいすき。でも……」
まつりは俯いて言った。
「……なかのさんは、しあわせにならなくていいの?」
「まつりさん……?」
「わるい人はしあわせになっちゃいけないの?」
「まつりさん、何を吹き込まれたのか知らないが」
まつりは包丁を持った中野を退けて前に出る。
「まつりちゃん……」
中野を守るように前に出るまつりに、西京は困惑しながらも近づく。
「まつりさん、それは違う。罪を犯した人は罰を受けなきゃいけない。それにキミのそれは恐らくストックホルム症候群と言って——」
「なかのさん、まだなにもしてないよ。まつりがかってに『どうじょう』してるだけ」
「だからそれが——」
「まつりちゃん」
中野が床に持っていた包丁を落とす。それは完全に降伏を表していた。
「わかった、わかったよ。幼女にそこまで言われちゃやってらんねえなあ」
わしゃわしゃとまつりの頭を撫でて、中野はまつりを篠原達の方へ送り出す。
「なかのさん?」
「ごめんね、まつりちゃん。俺の負けだ」
それから中野は、まつりが篠原達の元へ戻ったのを確認した後、包丁を拾い直す。
「まつりッ! ……無事でよかった、なにもされてないか!?」
「うん」
「そっか……、よかった……!」
無事に戻ってきたまつりを篠原は強く抱きしめる。
西京は二人を守るように前に出た。
「……中野、悪いがもうオレ達には近寄らないでくれ」
「ああ、居場所がバレてた時点でそのつもりだよ。俺はお前がまだ鍵を持ってたことに驚いたけどな」
「……返すよ、今日限りで最期のつながりもおしまいにしよう」
「……ああ」
西京はキーケースから銀色の鍵を取り出すと、ローテーブルの上に音を立てて置いた。
「……なあ、西京」
中野はへらっと力なく笑うと諦めたように眉を下げた。
「なんで、いつもお前ばっかり上手くいって、俺は上手くいかないんだろうなあ」
「……視点の問題だろ。オレには家族もいて、仕事も上手くいってて、独り立ちできてるお前の方が羨ましかったよ。昔からずっと」
「はは、そうか……」
力が抜けたように、中野は床に座り込む。
「……ごめんね、まつりちゃん。それに篠原さんも、迷惑かけてすみません。もう電話もかけないんで、安心してください」
異変に気付いたのは篠原だけだっただろうか。中野の声は今にも泣きだしそうなほど震えていて、いつものしゃんとした雰囲気はない。むしろ、迷子になった子供の様な、そんな印象を与えた。これを篠原は知っている。遠くない過去、桜がいた頃のまつりの——。
「行くぞ。二人とも」
西京に背を押され、半ば無理矢理の様に、リビングを出させられる。
リビングへ続く扉がパタンと閉ざされ、西京は玄関に向かった。
(……本当にこれでよかったのだろうか)
前々から嫌がらせをストーカーの件はこれで解決した。西京はストーカーの枠を飛び越えて別の所に収まってしまったし、まつりも危険に晒されずに済んだ。なのに、何を不安がることがある?
「……っ」
不安の正体がわからないまま、玄関の扉を開ける。まつりに靴を履かせようとした時、まつりは抵抗して立ち上がった。
「ちょ……、まつり!?」
「まつりさん!?」
篠原の腕の中から飛び出したまつりは、一目散にリビングの扉へ向かう。
大きく音を立てて扉が開く。そこには先程の包丁を持った中野がそれを首にあてているところだった。
「なかのさん!」
まつりが中野に向かって走る。相手は刃物を持っているんだから危ないという言葉は聞かなかった。まつりは刃物にも臆せず、包丁を持った中野の腕を握ると親である篠原でさえ聞いたこともないくらいの大きな声を出した。
「まつりがおとなになるまでまって!」
「は……?」
「なかのさんのこと、だれも助けてくれないならまつりがたすける! なかのさんがだれにもすきになってもらえないなら、つばさくんよりはすきになれないかもしれないけど、まつりがそばにいる! だから……」
まつりはひし、と中野に抱き着いたまま離れようとしない。
「死んじゃだめだよ……。なかのさんだけしあわせじゃないのはおかしいよ……」
その時、篠原の頭の中のパズルが溶けた気がした。
桜の彼氏から暴力を受けていたまつりは、いつも虚ろな目をしていた。小さいのに、世の中に期待もせず、毎日ボロボロで、ずっと疲れたような顔をしていた。
中野の目はその時のまつりによく似ている。
「まつりちゃん……。気なんか使わなくていいよ。ストーカーに幼女誘拐、殺人未遂。別に俺が幸せになる権利なんかないんだぜ?」
「あるよ! だってまつりも悪い子だったけど、お兄ちゃんがたすけてくれたから幸せになれたもん!」
まつりが中野に持っている感情は、完全に西京が言っていたそれだろう。何を吹き込まれたのか知らないが、刃物を持っている相手からは早く逃がしたい。
「まつり、こっち来なさい」
「いや!」
「……まつりさん」
西京が中野とまつりの傍に歩み寄り、まつりを抱きかかえた。
「中野はオレの友人で、だいぶ難があるし、こんな誘拐までするが、基本的には良い奴だ」
「しってる」
「でも、大人は悪い事したら裁かなきゃいけないんだ。だからもうこの人とまつりさんが会うことはない」
抱きかかえていたまつりはイヤイヤと首を振る。
「おかしいよ、なんでゆうくんはよくて、なかのさんはだめなの?」
そう言われると西京は黙り込むしかない。まつりに実害を起こすことはなかったから許されているが、立場としては西京もそう変わらないからだ。まつりは本当の事を知ってか知らずか反応に難しい事ばかり言ってくる。
「なかのさんのこと、だれもすきにならないなら、まつりがいっしょにいる!」
まつりはそう言って西京の腕から離れ、まつりは中野の元へ駆け寄る。
「まつりちゃん、もういいよ」
中野は笑って答えた。
「その言葉だけで十分だ。おじさんは死にはしないから安心して」
「じゃあやくそく。まつりが『はたち』になったら結婚して」
「は?」
「まつりが、なかのさんの王子さまになるから」
「なっ」
篠原と西京は思わず声を上げた。
「あはは、犯罪者にそれ言うか? どんな教育してるんですか、篠原さん達は」
でも、中野はまるでつきものが落ちたかのように笑って「きみが覚えてたら、待ってるよ」と答えた。
その瞳は暗いものではなく、涙と一緒に、一筋の光が零れ落ちた気がした。
「こんな大きい家に住んでるんですか……」
「引っ越してなければな」
エントランスの機械に鍵を通すと、共有ドアはすんなりと空いた。
西京が昔ここに居候していたのは本当だったようで、勝手知ったるという様にエレベーターまでの道を行き、階のボタンを押す。
「車は駐車場にあったからもう中にはいるだろう。キミに言いたいことは一つ。どんな局面であっても、冷静さを失わないでほしい」
西京の声は固く、声からは確かな怒りが感じられた。
「オレの方が冷静になれそうにないからな。やばくなったら止めてくれ」
西京はドアの二重ロックを持っている鍵で解除すると、中に土足で入り込んだ。
「中野ッ! お前ここにいんだろ!?」
悪いとは思いながらも西京自身も土足で家に入り込む。
リビングでは予想通り中野とまつりがソファーに座っていた。
「——まつりッ!」
駆け寄ろうとする篠原を西京の手が止める。
中野はローテーブルに置いてある『それ』を手に取り、西京達に向けた。
「これ以上近づくとまつりちゃんが怪我をすることになる」
包丁を手に取った中野は、そのまま刃先をまつりに向ける。まつりは少しビクついたものの大人しく刃の先で動かずにいた。
「……どうすればまつりさんを返してもらえる? ストーカーがお前なのはわかっていた。それでも何もしなかったのはお前を説得してやめさせようと思ったからだ」
「お前も同じなのに? 誰が止めるかよ。ストーカー野郎の話なんて。ま、お前は俺と違って上手くこの家族に取り入ったみたいだけど?」
「……それは」
西京が言葉を失くす。
「違います」
篠原はその言葉を否定するように西京の言葉に重ねた。
「この人と僕が一緒にいるのは、利害の一致もありますが、まつりをこの人が一番大切に想ってくれるからです。やり方は同じでも、娘を人質にとるあなたとは違う!」
「篠原くん……」
ウチに取り入った? ストーカー? なんとでも言え。
確かに最初はそうだった。不審者だと、敵だと思っていた。
でも、彼は違うのだ。まつりの事を一番に考えてくれるし、一緒にいても辛くない。
家族の様な存在だった。そうであって欲しかった。
自分の理想の家族は、完成されていた。
「僕たちは家族です! 僕たちの幸せに貴方は要らない!」
そうはっきり言った篠原に中野は歪んだ顔を見せた。
「……かぞく」
まつりはそう、小さく呟いた。
「ぱぱ、それってなかのさんは入れないの?」
まつりが怖がっている様子はない。
「ぱぱもゆうくんもまつりはだいすき。でも……」
まつりは俯いて言った。
「……なかのさんは、しあわせにならなくていいの?」
「まつりさん……?」
「わるい人はしあわせになっちゃいけないの?」
「まつりさん、何を吹き込まれたのか知らないが」
まつりは包丁を持った中野を退けて前に出る。
「まつりちゃん……」
中野を守るように前に出るまつりに、西京は困惑しながらも近づく。
「まつりさん、それは違う。罪を犯した人は罰を受けなきゃいけない。それにキミのそれは恐らくストックホルム症候群と言って——」
「なかのさん、まだなにもしてないよ。まつりがかってに『どうじょう』してるだけ」
「だからそれが——」
「まつりちゃん」
中野が床に持っていた包丁を落とす。それは完全に降伏を表していた。
「わかった、わかったよ。幼女にそこまで言われちゃやってらんねえなあ」
わしゃわしゃとまつりの頭を撫でて、中野はまつりを篠原達の方へ送り出す。
「なかのさん?」
「ごめんね、まつりちゃん。俺の負けだ」
それから中野は、まつりが篠原達の元へ戻ったのを確認した後、包丁を拾い直す。
「まつりッ! ……無事でよかった、なにもされてないか!?」
「うん」
「そっか……、よかった……!」
無事に戻ってきたまつりを篠原は強く抱きしめる。
西京は二人を守るように前に出た。
「……中野、悪いがもうオレ達には近寄らないでくれ」
「ああ、居場所がバレてた時点でそのつもりだよ。俺はお前がまだ鍵を持ってたことに驚いたけどな」
「……返すよ、今日限りで最期のつながりもおしまいにしよう」
「……ああ」
西京はキーケースから銀色の鍵を取り出すと、ローテーブルの上に音を立てて置いた。
「……なあ、西京」
中野はへらっと力なく笑うと諦めたように眉を下げた。
「なんで、いつもお前ばっかり上手くいって、俺は上手くいかないんだろうなあ」
「……視点の問題だろ。オレには家族もいて、仕事も上手くいってて、独り立ちできてるお前の方が羨ましかったよ。昔からずっと」
「はは、そうか……」
力が抜けたように、中野は床に座り込む。
「……ごめんね、まつりちゃん。それに篠原さんも、迷惑かけてすみません。もう電話もかけないんで、安心してください」
異変に気付いたのは篠原だけだっただろうか。中野の声は今にも泣きだしそうなほど震えていて、いつものしゃんとした雰囲気はない。むしろ、迷子になった子供の様な、そんな印象を与えた。これを篠原は知っている。遠くない過去、桜がいた頃のまつりの——。
「行くぞ。二人とも」
西京に背を押され、半ば無理矢理の様に、リビングを出させられる。
リビングへ続く扉がパタンと閉ざされ、西京は玄関に向かった。
(……本当にこれでよかったのだろうか)
前々から嫌がらせをストーカーの件はこれで解決した。西京はストーカーの枠を飛び越えて別の所に収まってしまったし、まつりも危険に晒されずに済んだ。なのに、何を不安がることがある?
「……っ」
不安の正体がわからないまま、玄関の扉を開ける。まつりに靴を履かせようとした時、まつりは抵抗して立ち上がった。
「ちょ……、まつり!?」
「まつりさん!?」
篠原の腕の中から飛び出したまつりは、一目散にリビングの扉へ向かう。
大きく音を立てて扉が開く。そこには先程の包丁を持った中野がそれを首にあてているところだった。
「なかのさん!」
まつりが中野に向かって走る。相手は刃物を持っているんだから危ないという言葉は聞かなかった。まつりは刃物にも臆せず、包丁を持った中野の腕を握ると親である篠原でさえ聞いたこともないくらいの大きな声を出した。
「まつりがおとなになるまでまって!」
「は……?」
「なかのさんのこと、だれも助けてくれないならまつりがたすける! なかのさんがだれにもすきになってもらえないなら、つばさくんよりはすきになれないかもしれないけど、まつりがそばにいる! だから……」
まつりはひし、と中野に抱き着いたまま離れようとしない。
「死んじゃだめだよ……。なかのさんだけしあわせじゃないのはおかしいよ……」
その時、篠原の頭の中のパズルが溶けた気がした。
桜の彼氏から暴力を受けていたまつりは、いつも虚ろな目をしていた。小さいのに、世の中に期待もせず、毎日ボロボロで、ずっと疲れたような顔をしていた。
中野の目はその時のまつりによく似ている。
「まつりちゃん……。気なんか使わなくていいよ。ストーカーに幼女誘拐、殺人未遂。別に俺が幸せになる権利なんかないんだぜ?」
「あるよ! だってまつりも悪い子だったけど、お兄ちゃんがたすけてくれたから幸せになれたもん!」
まつりが中野に持っている感情は、完全に西京が言っていたそれだろう。何を吹き込まれたのか知らないが、刃物を持っている相手からは早く逃がしたい。
「まつり、こっち来なさい」
「いや!」
「……まつりさん」
西京が中野とまつりの傍に歩み寄り、まつりを抱きかかえた。
「中野はオレの友人で、だいぶ難があるし、こんな誘拐までするが、基本的には良い奴だ」
「しってる」
「でも、大人は悪い事したら裁かなきゃいけないんだ。だからもうこの人とまつりさんが会うことはない」
抱きかかえていたまつりはイヤイヤと首を振る。
「おかしいよ、なんでゆうくんはよくて、なかのさんはだめなの?」
そう言われると西京は黙り込むしかない。まつりに実害を起こすことはなかったから許されているが、立場としては西京もそう変わらないからだ。まつりは本当の事を知ってか知らずか反応に難しい事ばかり言ってくる。
「なかのさんのこと、だれもすきにならないなら、まつりがいっしょにいる!」
まつりはそう言って西京の腕から離れ、まつりは中野の元へ駆け寄る。
「まつりちゃん、もういいよ」
中野は笑って答えた。
「その言葉だけで十分だ。おじさんは死にはしないから安心して」
「じゃあやくそく。まつりが『はたち』になったら結婚して」
「は?」
「まつりが、なかのさんの王子さまになるから」
「なっ」
篠原と西京は思わず声を上げた。
「あはは、犯罪者にそれ言うか? どんな教育してるんですか、篠原さん達は」
でも、中野はまるでつきものが落ちたかのように笑って「きみが覚えてたら、待ってるよ」と答えた。
その瞳は暗いものではなく、涙と一緒に、一筋の光が零れ落ちた気がした。
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