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第3章 アレクを狙って
第823話 道化師の名にふさわしいピエロ!
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アレクは、リボルバーを構える。そして、ノックスは剣を構えた。
「師匠、あのテレポート......いや、瞬間移動に対応出来そうですか?」
「あぁ、神力を大量に使うから、短期決戦になるだろうが可能だな。アレク坊は、銃とかいう武器で戦うのか?」
アレクもノックスも、ピエロのテレポートが一番厄介だと感じている。
それに、ルシファー以上の力とまだ遊んでいるような印象に不気味さを覚えた。
「はい。リボルバーで遠距離から援護します。師匠は、思いっきりやっちゃってください!」
「ブッハ、流石俺の弟子だな。それから、俺に何かあった時は、気にせずデカいのをぶっ放せよ」
ノックスは、そう言い残し、凄いスピードでピエロに向かって突撃していった。
「何かあっても師匠を撃つなんて出来ないよ......って、そんなこと今考えても仕方ないよね。集中しなきゃ」
ノックスが、もし負ける事態になったとしても、見捨てるようなことは絶対に出来ないと感じた。しかし、目の前で戦うノックスの姿を見て、今はこんなネガティブなことを考えてる暇はないと、リボルバーを構えて狙いを定めた。
「作戦会議は終わった?わっちは、待ちくたびれたなぁぁぁ。そろそろいいかな?」
ピエロは、片手で逆立ちをしたり、バク転をしたりして暇を潰していた。そして、ノックスが来たことを確認すると、ニターッと不敵な笑みを浮かべてノックスに襲い掛かってくる。
「真っ向勝負とは、いい根性してるな!こい」
ノックスは、剣に神力を込めて迎え撃つ準備をした。しかし、ピエロは剣が届くか、届かないかという位置で止まる。
「バァァァ。攻撃すると思ったのかなぁ?かな?バイバ~イ」
ピエロは、顔に両手を近付けて、バァァァとしたあと、その場から姿を消す。そして、ノックスの後ろに姿を現すが、ノックスは反応が遅れてしまう。その時、アレクのリボルバーの銃声が聞こえて、ピエロは体を捻って避けた。
「ふぅ~危ない危ない。もう少......おっと、油断も隙もないなぁぁ。あちゃ~、大事な大事な衣装が破れちゃった」
「チッ、なんなんだお前は?」
弾を避けたあと、ピエロはわざとらしく汗を拭う仕草をした。その瞬間を狙って、ノックスは剣をピエロ目掛けて振ったのだが、いとも簡単に躱されてしまう。
「なんだ?って。わっちは、道化師。弦馬様が、丹精込めてお作りになった人形だよぉぉん。バァァァ」
ここで初めて、アレクとノックスに弦馬の存在が明かされた。更に、ピエロは人間ではなく人形だった。
「ルシファーの仲間の生き残りかと思ったが、また別のやつか。いつになれば平和が訪れるのやら......まぁ、俺達がどうにかしないとな。神力全開放」
ノックスが、両腕を上げて両手を広げると、黄金の光が辺り一面に輝く。しかも、一時的ではなく、一切消えることがない。
「時間がないから行かせてもらうぞ!」
「わっちの体がぁぁぁ。な~んて。弦馬様の力で体を覆えばいいだけ。わぁぁ、危ない。ほい!ほい!ほい!そろそろ、殴っちゃうよぉぉ」
ピエロは、下手な演技をしてから、体に大量の黒いモヤを纏わせて、アレクの撃った銃弾を避ける。そして、真っ向から斬りかかるノックスに対して殴る姿勢に入り、拳を繰り出した。
「フェイクだとわかっている。しかも、アレク坊の攻撃で殴れないこともな」
「クックック、確かに殴った瞬間、撃ち込まれたら困る......げどぉぉぉ!反応出来なきゃどうなるかなぁぁ」
ノックスを殴る瞬間に、またその場から消えて、ノックスの周りをテレポートで現れては消え現れては消えを繰り返し、翻弄していた。そして、ノックスは何を思ったか、何もいないはずの場所目掛けて剣を振り下ろしたのだ。
「完全に見切ったぞ!」
「クックック、騙さ~れた」
何もない場所から現れたピエロの肩口を、ノックスの剣が捉えて斬っていた。しかし、ピエロは不敵な笑みを浮かべて、ボンッという音と共に煙の中に消えた。
「アレク坊!今だやれ」
「はい!やっと、師匠の神力と共鳴出来ました!行きます」
アレクは、ピエロの黒いモヤを溢れ出させて探知しやすくするために、神力を全解放したのだと理解した。そして、リボルバーからスナイパーライフルのような形状に変化させて、より位置を特定しやすいようにノックスの神力と自分の神力を共鳴させて機会を窺っていた。
その時、ノックスの合図とともに、大量に込められた神力弾を撃ち出した。
「クックック、あっ!?ブハァ」
ノックスの右斜後ろに、現れたピエロは、両手にギザギザした刃のナイフを持って刺そうとするが、アレクの神力弾が直撃して吹っ飛び、転がるのだった。
「師匠、あのテレポート......いや、瞬間移動に対応出来そうですか?」
「あぁ、神力を大量に使うから、短期決戦になるだろうが可能だな。アレク坊は、銃とかいう武器で戦うのか?」
アレクもノックスも、ピエロのテレポートが一番厄介だと感じている。
それに、ルシファー以上の力とまだ遊んでいるような印象に不気味さを覚えた。
「はい。リボルバーで遠距離から援護します。師匠は、思いっきりやっちゃってください!」
「ブッハ、流石俺の弟子だな。それから、俺に何かあった時は、気にせずデカいのをぶっ放せよ」
ノックスは、そう言い残し、凄いスピードでピエロに向かって突撃していった。
「何かあっても師匠を撃つなんて出来ないよ......って、そんなこと今考えても仕方ないよね。集中しなきゃ」
ノックスが、もし負ける事態になったとしても、見捨てるようなことは絶対に出来ないと感じた。しかし、目の前で戦うノックスの姿を見て、今はこんなネガティブなことを考えてる暇はないと、リボルバーを構えて狙いを定めた。
「作戦会議は終わった?わっちは、待ちくたびれたなぁぁぁ。そろそろいいかな?」
ピエロは、片手で逆立ちをしたり、バク転をしたりして暇を潰していた。そして、ノックスが来たことを確認すると、ニターッと不敵な笑みを浮かべてノックスに襲い掛かってくる。
「真っ向勝負とは、いい根性してるな!こい」
ノックスは、剣に神力を込めて迎え撃つ準備をした。しかし、ピエロは剣が届くか、届かないかという位置で止まる。
「バァァァ。攻撃すると思ったのかなぁ?かな?バイバ~イ」
ピエロは、顔に両手を近付けて、バァァァとしたあと、その場から姿を消す。そして、ノックスの後ろに姿を現すが、ノックスは反応が遅れてしまう。その時、アレクのリボルバーの銃声が聞こえて、ピエロは体を捻って避けた。
「ふぅ~危ない危ない。もう少......おっと、油断も隙もないなぁぁ。あちゃ~、大事な大事な衣装が破れちゃった」
「チッ、なんなんだお前は?」
弾を避けたあと、ピエロはわざとらしく汗を拭う仕草をした。その瞬間を狙って、ノックスは剣をピエロ目掛けて振ったのだが、いとも簡単に躱されてしまう。
「なんだ?って。わっちは、道化師。弦馬様が、丹精込めてお作りになった人形だよぉぉん。バァァァ」
ここで初めて、アレクとノックスに弦馬の存在が明かされた。更に、ピエロは人間ではなく人形だった。
「ルシファーの仲間の生き残りかと思ったが、また別のやつか。いつになれば平和が訪れるのやら......まぁ、俺達がどうにかしないとな。神力全開放」
ノックスが、両腕を上げて両手を広げると、黄金の光が辺り一面に輝く。しかも、一時的ではなく、一切消えることがない。
「時間がないから行かせてもらうぞ!」
「わっちの体がぁぁぁ。な~んて。弦馬様の力で体を覆えばいいだけ。わぁぁ、危ない。ほい!ほい!ほい!そろそろ、殴っちゃうよぉぉ」
ピエロは、下手な演技をしてから、体に大量の黒いモヤを纏わせて、アレクの撃った銃弾を避ける。そして、真っ向から斬りかかるノックスに対して殴る姿勢に入り、拳を繰り出した。
「フェイクだとわかっている。しかも、アレク坊の攻撃で殴れないこともな」
「クックック、確かに殴った瞬間、撃ち込まれたら困る......げどぉぉぉ!反応出来なきゃどうなるかなぁぁ」
ノックスを殴る瞬間に、またその場から消えて、ノックスの周りをテレポートで現れては消え現れては消えを繰り返し、翻弄していた。そして、ノックスは何を思ったか、何もいないはずの場所目掛けて剣を振り下ろしたのだ。
「完全に見切ったぞ!」
「クックック、騙さ~れた」
何もない場所から現れたピエロの肩口を、ノックスの剣が捉えて斬っていた。しかし、ピエロは不敵な笑みを浮かべて、ボンッという音と共に煙の中に消えた。
「アレク坊!今だやれ」
「はい!やっと、師匠の神力と共鳴出来ました!行きます」
アレクは、ピエロの黒いモヤを溢れ出させて探知しやすくするために、神力を全解放したのだと理解した。そして、リボルバーからスナイパーライフルのような形状に変化させて、より位置を特定しやすいようにノックスの神力と自分の神力を共鳴させて機会を窺っていた。
その時、ノックスの合図とともに、大量に込められた神力弾を撃ち出した。
「クックック、あっ!?ブハァ」
ノックスの右斜後ろに、現れたピエロは、両手にギザギザした刃のナイフを持って刺そうとするが、アレクの神力弾が直撃して吹っ飛び、転がるのだった。
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