712 / 821
第3章 アレクを狙って
第819話 アレクとノックス、忍者の里に向かう!
しおりを挟む
デストロイと土流の戦い。そして、ジキタリスと総助との不完全燃焼に近い戦いが繰り広げられている中、アレクとノックスは忍者の里に向かっていた。
「忍者の中に3人強そうなやつがいたが、デストロイのやつ暴れ回らなきゃいいがな」
「う~ん?大丈夫だと思いますよ。師匠も気付いたと思いますが、デストロイであれば、本気にならなくても蹴散らせるでしょう。それよりも、ジキタリスさんとオレールが心配です......」
アレクは、流石のデストロイでも無駄に暴れ回らないだろうと予想しているが、それは間違いで、初手から地面の抉るような攻撃をしていた。
「ジキタリスとオレールがか?オレールは、神力が万全じゃなかったな。まぁ、あいつなら問題ないな。ジキタリスも、頭がいいやつだし、引き際も心得てるだろうから、無理はしないと思うぞ。それに、いざとなればパスクがどうにかするだろうしな」
アレクは、昨夜のジキタリスの件で、オレールが消耗しきっていないか、気になったが、ノックスからすると多少神力がなかろうと経験と魔法で、乗り切れると考えている。
それに、何か問題があろうとパスクがいるので、解決するとノックスは信じていた。
「そうですね。それよりも、今はマンテ爺を救うために素材を奪......貰いに行くのが優先でした」
「そうだな。目の前のことに集中しろ。それに、封印を解く術をまだ見つけてないんだろ?」
ノックスは、仲間を信じること目先のことに集中することを伝えようとしていた。そのことに気付いたアレクは前を向いて前進する。
「見つかってませんね。封印なんて初めてですし......だから、師匠がついてきてくれてよかったと思います」
「ん~、昔封印された隠し通路とかがあったな。確か、オレールと二人で無理矢理ぶっ壊してやった。いざとなれば、俺の大け......あ!蔵之助との戦いで、ぶっ壊したの忘れてたな」
アレクは、やれやれといった表情とオレールも何気に脳筋なところがあるんだよなと思うと同時に、戦場にいる仲間のことや封印のことで悩んでいたが、ノックスの言葉や行動から自然と笑みが漏れて、悩むことが馬鹿馬鹿しくなった。
「ハハハ、師匠、戻ったらまたおやっさんに怒られますよ。伝説のドワーフの鍛冶師が作った剣を2本も壊しやがってと。酒をいっぱい持って謝罪に行かないとですね」
「ブッハ!そりゃ参ったな。さっさと素材を回収して、この戦争に勝たいとな。早く大和ノ国の最高級の酒をおやっさんに持ち帰らないとだろ!」
ノックスは、先程以上にスピードを上げて忍者の里へと向かう。しかも、足だけに神力を纏わせるという高度な技まで使っていた。
アレクは、まだその域に達していないので、魔法鞄から薬を取り出して飲み、ノックスの超速な移動に食らいついた。
◆
アレクが、忍者の里についた頃には、ノックスが先についており、何故か門の前で女子供が、土下座していた。
「え?し、師匠、これはどういう状況ですか?」
「ん?やっと来たのか?アレク坊を待っていたら、こいつらが急に襲い掛かってきてな。だから、軽くお仕置きをしてやっただけだ。まぁ、女子供を殺す趣味は俺にはないからな」
女子供にしても、30人以上はいるであろう人数を相手に、殺傷することなく、無力化した技量をアレクは凄いと感じた。
「そうだったんですね。お疲れ様です。じゃあ、時間もないですから、早速素材を探しに行きましょう」
「待て待て。里は思ったより狭いが、しらみ潰しに探してる暇はないだろ?さっき、こいつと取引をした。病気の親を治してくれたら案内してくれるってな」
ノックスは、アレクが来る前に、制圧と素材の在り処がどこにあるか尋ねていた。
だが、誰一人として答えるものがいなかったので、ノックスは賭けで病人を助ける代わりに教えてほしいと提案した。すると、一人の少年が名乗りでたのだ。
「師匠、流石です。でも、その子の家族を救ったら、しっかり説明してあげてくださいね。そうそう、俺達がいる間に、その子と家族に手を出したら、こうなるからよく覚えていてね」
少年を裏切り者だと睨見つける者達がいたので、アレクは里の入り口の門に魔法を打ち込んで、木っ端微塵にした。それを見た瞬間、睨見つけていた者達は、目を逸らす。
「説明はするが、着いてくるか来ないかは、こいつら次第だからな。まぁ、その話は後だ。おい、坊主、親のところまで案内出来るか?」
「は、はい!着いて来てください!」
少年は、騙されている可能性があるにも関わらず、藁にも縋る思いで小さな希望を掴もうと駆け出すのであった。
「忍者の中に3人強そうなやつがいたが、デストロイのやつ暴れ回らなきゃいいがな」
「う~ん?大丈夫だと思いますよ。師匠も気付いたと思いますが、デストロイであれば、本気にならなくても蹴散らせるでしょう。それよりも、ジキタリスさんとオレールが心配です......」
アレクは、流石のデストロイでも無駄に暴れ回らないだろうと予想しているが、それは間違いで、初手から地面の抉るような攻撃をしていた。
「ジキタリスとオレールがか?オレールは、神力が万全じゃなかったな。まぁ、あいつなら問題ないな。ジキタリスも、頭がいいやつだし、引き際も心得てるだろうから、無理はしないと思うぞ。それに、いざとなればパスクがどうにかするだろうしな」
アレクは、昨夜のジキタリスの件で、オレールが消耗しきっていないか、気になったが、ノックスからすると多少神力がなかろうと経験と魔法で、乗り切れると考えている。
それに、何か問題があろうとパスクがいるので、解決するとノックスは信じていた。
「そうですね。それよりも、今はマンテ爺を救うために素材を奪......貰いに行くのが優先でした」
「そうだな。目の前のことに集中しろ。それに、封印を解く術をまだ見つけてないんだろ?」
ノックスは、仲間を信じること目先のことに集中することを伝えようとしていた。そのことに気付いたアレクは前を向いて前進する。
「見つかってませんね。封印なんて初めてですし......だから、師匠がついてきてくれてよかったと思います」
「ん~、昔封印された隠し通路とかがあったな。確か、オレールと二人で無理矢理ぶっ壊してやった。いざとなれば、俺の大け......あ!蔵之助との戦いで、ぶっ壊したの忘れてたな」
アレクは、やれやれといった表情とオレールも何気に脳筋なところがあるんだよなと思うと同時に、戦場にいる仲間のことや封印のことで悩んでいたが、ノックスの言葉や行動から自然と笑みが漏れて、悩むことが馬鹿馬鹿しくなった。
「ハハハ、師匠、戻ったらまたおやっさんに怒られますよ。伝説のドワーフの鍛冶師が作った剣を2本も壊しやがってと。酒をいっぱい持って謝罪に行かないとですね」
「ブッハ!そりゃ参ったな。さっさと素材を回収して、この戦争に勝たいとな。早く大和ノ国の最高級の酒をおやっさんに持ち帰らないとだろ!」
ノックスは、先程以上にスピードを上げて忍者の里へと向かう。しかも、足だけに神力を纏わせるという高度な技まで使っていた。
アレクは、まだその域に達していないので、魔法鞄から薬を取り出して飲み、ノックスの超速な移動に食らいついた。
◆
アレクが、忍者の里についた頃には、ノックスが先についており、何故か門の前で女子供が、土下座していた。
「え?し、師匠、これはどういう状況ですか?」
「ん?やっと来たのか?アレク坊を待っていたら、こいつらが急に襲い掛かってきてな。だから、軽くお仕置きをしてやっただけだ。まぁ、女子供を殺す趣味は俺にはないからな」
女子供にしても、30人以上はいるであろう人数を相手に、殺傷することなく、無力化した技量をアレクは凄いと感じた。
「そうだったんですね。お疲れ様です。じゃあ、時間もないですから、早速素材を探しに行きましょう」
「待て待て。里は思ったより狭いが、しらみ潰しに探してる暇はないだろ?さっき、こいつと取引をした。病気の親を治してくれたら案内してくれるってな」
ノックスは、アレクが来る前に、制圧と素材の在り処がどこにあるか尋ねていた。
だが、誰一人として答えるものがいなかったので、ノックスは賭けで病人を助ける代わりに教えてほしいと提案した。すると、一人の少年が名乗りでたのだ。
「師匠、流石です。でも、その子の家族を救ったら、しっかり説明してあげてくださいね。そうそう、俺達がいる間に、その子と家族に手を出したら、こうなるからよく覚えていてね」
少年を裏切り者だと睨見つける者達がいたので、アレクは里の入り口の門に魔法を打ち込んで、木っ端微塵にした。それを見た瞬間、睨見つけていた者達は、目を逸らす。
「説明はするが、着いてくるか来ないかは、こいつら次第だからな。まぁ、その話は後だ。おい、坊主、親のところまで案内出来るか?」
「は、はい!着いて来てください!」
少年は、騙されている可能性があるにも関わらず、藁にも縋る思いで小さな希望を掴もうと駆け出すのであった。
186
お気に入りに追加
6,146
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。