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第3章 アレクを狙って
第814話 デストロイvs泥人形決着と考え方の違い!
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デストロイが、避けた泥人形の拳が地面に当たるとセメントが固まったような状態になった。それを見たデストロイは、ぶっ壊れたハルバードを捨てて神力を解放する。
「破壊してやらぁ。このまま暴れられても困るからよ」
デストロイは、長引かせることはせず、被害を優先して神力を解放した。
だが、泥人形はお構いなしに殴りかかってくる。
「破壊!」
デストロイは、応戦するように拳と拳をぶつけて泥人形の腕を吹き飛ばして破壊した。
しかし、泥人形の腕は、すぐさま再生する。
「破壊しても効果なしじゃねぇか!めんどくせぇ!再生できないようにしてやらぁぁ」
デストロイは、飛び上がって泥人形のあらゆる場所に殴る蹴るを食らわせて破壊していく。泥人形は、そこら中に穴が空いたりもげたりしている。普通であれば、破壊を乗せたパンチや蹴りを食らわせていれば、跡形もなく吹き飛んでいるはずなのだが、泥人形の再生スピードが尋常ではないため耐えていた。
「話すこともできねぇ状態にまでなって強さを求める神経がわかんねぇな。チッ、だが、神力も侵食する力だけは認めてやらぁぁ」
デストロイの手と足は、神力を纏っているにも関わらず、セメントで固められたようになっていた。
「ぐぁぁぁぁぁ」
泥人形は、デストロイの言葉に呼応するように声を上げる。そして、デストロイが最後の攻撃だと言わんばかりに、先程以上のスピードで泥人形に迫った。
その瞬間、泥人形は形態を変えて、泥の波のような形でデストロイを飲み込む。
地面は、カチカチに固まり、少し離れていたにも関わらず、忍者と大和ノ国の兵も被害を受けて固まった。
「派手に暴れていますね。オレールさん、残りの忍者を任せてもいいですか?私は、デストロイのところへ行ってきます」
「任せてもらって構いませんよ。魔法縛りは、意外に楽しいですから」
オレールは、全身に高密度の魔力を纏いながら、忍者と戦っていた。久しぶりに体を動かしての戦闘を心から楽しむように終始笑顔で忍者を殴り飛ばしていた。
パスクは、デストロイのいる場所に向かう。すると、デストロイが飲み込まれた場所の固まった泥がバキバキと崩れ、その隙間から大量の光が漏れ出した。
「危ねぇ。もう少しで死ぬとこだったぜ」
デストロイは、神力を全力で使い、泥人形の泥だけを破壊した。そのことにより、体に侵食していた禁術の泥は破壊されて、固まっていた地面や兵も元通りとなった。
「完全に破壊の力を習得されていたのですね。死にはしないだろうと思っていましたが、辺りを元通りにする器用さに驚きました」
「チッ、見んじゃねぇよ。あいつらを助けたわけじゃねぇからな。たまたま俺の神力に当てられただけだ」
デストロイは、偶々だというが、忍者をそのまま放置している時点で確信犯なのだ。
パスクは、デストロイが照れ隠しをしているのが丸わかりで微笑んでしまう。
「デストロイさん、お疲れ様です。今だけは、何も言わず肩につかまってください。行きましょう」
「チッ、しゃあねぇからつかまってやらぁ」
パスクは、デストロイの腕を掴んで自分の肩に乗せた。神力を全て解放しているので、本来であればフラフラなはずが、情けない姿を見せたくないデストロイは、精神力で立っていた。
そのことを指摘しても、デストロイは素直に受け入れないことを理解しているパスクは、さり気なく肩を貸す。
「あとは、ジキタリスさんに任せましょう。この薬を飲んで、アレク王のもしもの時のために温存しといてください」
「ジキタリスは、あいつらが言ってた長とか言うやつのとこに行ったんだな?神力を持たねぇやつが大丈夫なのか?」
ジキタリスは、自ら一番強い強者と戦いたいと言って、蔵之助とデストロイが土流と風花を引き付けている間に対峙しに行った。
「どうでしょうか?ですが、アレク王が複数の薬を渡していたので問題はないでしょう。それに、頭はいいですし、普段と纏っている雰囲気がまるで別人でしたので、簡単には殺られないでしょう」
ジキタリスは、前日の夜にアレクの寝室を訪れて何かを相談していた。その時に、薬を複数渡してもらい、今回戦いに挑んだ。
「まぁ、俺の知ったこっちゃねぇがな。だが、一つだけ言いたいとすれば、大和ノ国のやつらも忍者の里のやつらも、俺達とは考え方がまるでちげぇ。気持ち悪ぃやつらだ」
蔵之助が、そうだったように武士も忍者も、傷を負っても全く怯むことなく対峙し合い、土流のように自我を失うような禁術を平気で使う考え方がデストロイからすると全くわからず、気持ち悪いとさえ感じてしまった。
「私も同じように思います。考え方や文化の違いでしょうが、我々の文化とは全く異なりますね。私は、この戦いが終わったら大和ノ国の文化や歴史を学ぼうと思います。何か新たなものが見えるかもしれませんから」
パスクは、異文化を気持ち悪いの一言で片付けるのではなく、大和ノ国の武士は何を思い行動しているのかを学び、取り入れられないかと考える。
横で聞いていたデストロイは、勝手にやってくれといった表情をするのだった。
「破壊してやらぁ。このまま暴れられても困るからよ」
デストロイは、長引かせることはせず、被害を優先して神力を解放した。
だが、泥人形はお構いなしに殴りかかってくる。
「破壊!」
デストロイは、応戦するように拳と拳をぶつけて泥人形の腕を吹き飛ばして破壊した。
しかし、泥人形の腕は、すぐさま再生する。
「破壊しても効果なしじゃねぇか!めんどくせぇ!再生できないようにしてやらぁぁ」
デストロイは、飛び上がって泥人形のあらゆる場所に殴る蹴るを食らわせて破壊していく。泥人形は、そこら中に穴が空いたりもげたりしている。普通であれば、破壊を乗せたパンチや蹴りを食らわせていれば、跡形もなく吹き飛んでいるはずなのだが、泥人形の再生スピードが尋常ではないため耐えていた。
「話すこともできねぇ状態にまでなって強さを求める神経がわかんねぇな。チッ、だが、神力も侵食する力だけは認めてやらぁぁ」
デストロイの手と足は、神力を纏っているにも関わらず、セメントで固められたようになっていた。
「ぐぁぁぁぁぁ」
泥人形は、デストロイの言葉に呼応するように声を上げる。そして、デストロイが最後の攻撃だと言わんばかりに、先程以上のスピードで泥人形に迫った。
その瞬間、泥人形は形態を変えて、泥の波のような形でデストロイを飲み込む。
地面は、カチカチに固まり、少し離れていたにも関わらず、忍者と大和ノ国の兵も被害を受けて固まった。
「派手に暴れていますね。オレールさん、残りの忍者を任せてもいいですか?私は、デストロイのところへ行ってきます」
「任せてもらって構いませんよ。魔法縛りは、意外に楽しいですから」
オレールは、全身に高密度の魔力を纏いながら、忍者と戦っていた。久しぶりに体を動かしての戦闘を心から楽しむように終始笑顔で忍者を殴り飛ばしていた。
パスクは、デストロイのいる場所に向かう。すると、デストロイが飲み込まれた場所の固まった泥がバキバキと崩れ、その隙間から大量の光が漏れ出した。
「危ねぇ。もう少しで死ぬとこだったぜ」
デストロイは、神力を全力で使い、泥人形の泥だけを破壊した。そのことにより、体に侵食していた禁術の泥は破壊されて、固まっていた地面や兵も元通りとなった。
「完全に破壊の力を習得されていたのですね。死にはしないだろうと思っていましたが、辺りを元通りにする器用さに驚きました」
「チッ、見んじゃねぇよ。あいつらを助けたわけじゃねぇからな。たまたま俺の神力に当てられただけだ」
デストロイは、偶々だというが、忍者をそのまま放置している時点で確信犯なのだ。
パスクは、デストロイが照れ隠しをしているのが丸わかりで微笑んでしまう。
「デストロイさん、お疲れ様です。今だけは、何も言わず肩につかまってください。行きましょう」
「チッ、しゃあねぇからつかまってやらぁ」
パスクは、デストロイの腕を掴んで自分の肩に乗せた。神力を全て解放しているので、本来であればフラフラなはずが、情けない姿を見せたくないデストロイは、精神力で立っていた。
そのことを指摘しても、デストロイは素直に受け入れないことを理解しているパスクは、さり気なく肩を貸す。
「あとは、ジキタリスさんに任せましょう。この薬を飲んで、アレク王のもしもの時のために温存しといてください」
「ジキタリスは、あいつらが言ってた長とか言うやつのとこに行ったんだな?神力を持たねぇやつが大丈夫なのか?」
ジキタリスは、自ら一番強い強者と戦いたいと言って、蔵之助とデストロイが土流と風花を引き付けている間に対峙しに行った。
「どうでしょうか?ですが、アレク王が複数の薬を渡していたので問題はないでしょう。それに、頭はいいですし、普段と纏っている雰囲気がまるで別人でしたので、簡単には殺られないでしょう」
ジキタリスは、前日の夜にアレクの寝室を訪れて何かを相談していた。その時に、薬を複数渡してもらい、今回戦いに挑んだ。
「まぁ、俺の知ったこっちゃねぇがな。だが、一つだけ言いたいとすれば、大和ノ国のやつらも忍者の里のやつらも、俺達とは考え方がまるでちげぇ。気持ち悪ぃやつらだ」
蔵之助が、そうだったように武士も忍者も、傷を負っても全く怯むことなく対峙し合い、土流のように自我を失うような禁術を平気で使う考え方がデストロイからすると全くわからず、気持ち悪いとさえ感じてしまった。
「私も同じように思います。考え方や文化の違いでしょうが、我々の文化とは全く異なりますね。私は、この戦いが終わったら大和ノ国の文化や歴史を学ぼうと思います。何か新たなものが見えるかもしれませんから」
パスクは、異文化を気持ち悪いの一言で片付けるのではなく、大和ノ国の武士は何を思い行動しているのかを学び、取り入れられないかと考える。
横で聞いていたデストロイは、勝手にやってくれといった表情をするのだった。
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