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第3章 アレクを狙って
【3巻書籍化!発売中】第776話 悲惨な現場と大量の〇〇!
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アレクとラヴァーナは、家を一つ一つ回って治療をしていき、おやっさんが早急で作った台車でラヴァーナがどんどん患者を運んでいく。
「アナベル、これとこれ飲んで。おやっさんにも渡しといてね。あとは、城の人達だね。でもさ......アナベルも気付いてる?」
ラヴァーナに、緑死病の特効薬と栄養ドリンクを渡す。
ラヴァーナは、アレクのことを信用してるので二本ともすぐ飲む。
「こいつは、凄いぞ!体が軽くなっておる。それよりも、城のあの気配か!時間が経つごとに溢れ出ておるな。妾も一緒に行った方がよいか?」
「う~ん?アナベルは、感染してたみたいだからやめとこう。城はどうにかするから、その特効薬と栄養剤をおやっさんにも飲ませてあげて。もしかしたら、アナベルと同じで感染してる可能性があるからね」
ラヴァーナは、疲れているせいで体が重たいのかと思っていたが、アレクの言葉で感染していたことに気付く。
アレクも、連れていけるものなら連れて行きたいのだが、嫌な気配が城からどんどん立ち込めており、医療や感染対策に対して無知なラヴァーナを連れて行くのは愚策だと考えた。
「本来であれば付いていくと言うところではあるが、妾のできることは無さそうであるな。こっちは、任せてほしい。絶対に死なぬようにな」
ラヴァーナは、付いていくと邪魔になると判断して本意ではないが、受け入れて自分が出来ることをしようと考えた。
「ありがとう。アナベルとおやっさんも大変だと思うけど、あと一息だから乗り越えよう。じゃあ、俺は城に行ってくるね」
ラヴァーナは、おやっさんのところへ足早に向かい、アレクはドワーフ王が待っているであろう王城に向かうのだった。
◆
「うわぁ。真っ暗だし、魔物らしい気配も感じるし......おやっさんの装備を試してみようかな」
アレクは、防護服を脱いで通常の服におやっさんの防具を着る。そして、剣を装備する。
更に、アレクは緑死病の高濃度ワクチンと免疫力増加薬を摂取した。
「感染するのは嫌だけど、防護服だと戦えなさそうなんだよね。はぁ~、よし!行こう」
高濃度のワクチンと免疫力を上げたとはいえ、防護服なしで突入するのは無謀に見えるが、それくらいしないと厄介な何かに遅れを取るとアレクは感じた。
王城に入ると、予想通り中は真っ暗で何も見えない状態だ。だが、アレクには何かが今にも襲い掛かってきそうな予感がヒシヒシを伝わってくる。
「これで見えるようになったけど、懐中電灯とか光を照らす魔道具を作ってもらうの忘れてたよ。おっと、それよりも倒れてる人をどうにかしないと」
身近なものほど気付かないとは、このことで、真っ暗な場所に行って初めて懐中電灯の必要性に気付いた。
しかし、無いものは仕方ないとアレクは神力を体に纏って、贅沢なライト代わりにする。
「これは酷い.......」
うつ伏せに倒れていたドワーフ達を仰向けにしたところ何かに生気を吸われたようにミイラ化していた。
「こっちも駄目みたいだね。それにしても、見られてる気配はあるのに全く襲ってくる気配がないのが、よくわからないよ」
一部屋一部屋入念に見て回るが、先程と同じで、全員がミイラ化していた。
アレクは、助けることが出来ないままとうとうドワーフ王がいるであろう謁見の間に着く。しかし、謁見の間の入り口には武装したドワーフのミイラが20人くらい横たわっていた。
「思ったより遅かったね。襲い掛かってくるのはいいけど、気配の消し方が全くなってないよ。にしても、この武器反則じゃない?」
目が真っ赤な通常より2倍の大きさくらいのネズミが大量に四方から襲ってきたのだが、アレクが剣を1振りすると風の刃のようなものが飛んで、一気に大量のネズミが真っ二つになった。ちなみに、四方だったので実質4振りで虚威を排除した。
「このネズミが元凶ってわけね。でも、この扉の向こうから嫌な気配が伝わってくるんだよね。まぁ、言ってみるか」
謁見の間の扉は、見るからに強固に出来ていた。アレクは、開けるのも一苦労だと判断して、魔力を剣に通してから扉を斬り裂いた。すると、豆腐を切ったかのようにスパンと簡単に細切れになった。
「ゲホゲホゲホゲホ」
剣の威力に驚く暇もなく、中から緑色の煙が溢れ出てきてアレクを包み込むのだった。
「アナベル、これとこれ飲んで。おやっさんにも渡しといてね。あとは、城の人達だね。でもさ......アナベルも気付いてる?」
ラヴァーナに、緑死病の特効薬と栄養ドリンクを渡す。
ラヴァーナは、アレクのことを信用してるので二本ともすぐ飲む。
「こいつは、凄いぞ!体が軽くなっておる。それよりも、城のあの気配か!時間が経つごとに溢れ出ておるな。妾も一緒に行った方がよいか?」
「う~ん?アナベルは、感染してたみたいだからやめとこう。城はどうにかするから、その特効薬と栄養剤をおやっさんにも飲ませてあげて。もしかしたら、アナベルと同じで感染してる可能性があるからね」
ラヴァーナは、疲れているせいで体が重たいのかと思っていたが、アレクの言葉で感染していたことに気付く。
アレクも、連れていけるものなら連れて行きたいのだが、嫌な気配が城からどんどん立ち込めており、医療や感染対策に対して無知なラヴァーナを連れて行くのは愚策だと考えた。
「本来であれば付いていくと言うところではあるが、妾のできることは無さそうであるな。こっちは、任せてほしい。絶対に死なぬようにな」
ラヴァーナは、付いていくと邪魔になると判断して本意ではないが、受け入れて自分が出来ることをしようと考えた。
「ありがとう。アナベルとおやっさんも大変だと思うけど、あと一息だから乗り越えよう。じゃあ、俺は城に行ってくるね」
ラヴァーナは、おやっさんのところへ足早に向かい、アレクはドワーフ王が待っているであろう王城に向かうのだった。
◆
「うわぁ。真っ暗だし、魔物らしい気配も感じるし......おやっさんの装備を試してみようかな」
アレクは、防護服を脱いで通常の服におやっさんの防具を着る。そして、剣を装備する。
更に、アレクは緑死病の高濃度ワクチンと免疫力増加薬を摂取した。
「感染するのは嫌だけど、防護服だと戦えなさそうなんだよね。はぁ~、よし!行こう」
高濃度のワクチンと免疫力を上げたとはいえ、防護服なしで突入するのは無謀に見えるが、それくらいしないと厄介な何かに遅れを取るとアレクは感じた。
王城に入ると、予想通り中は真っ暗で何も見えない状態だ。だが、アレクには何かが今にも襲い掛かってきそうな予感がヒシヒシを伝わってくる。
「これで見えるようになったけど、懐中電灯とか光を照らす魔道具を作ってもらうの忘れてたよ。おっと、それよりも倒れてる人をどうにかしないと」
身近なものほど気付かないとは、このことで、真っ暗な場所に行って初めて懐中電灯の必要性に気付いた。
しかし、無いものは仕方ないとアレクは神力を体に纏って、贅沢なライト代わりにする。
「これは酷い.......」
うつ伏せに倒れていたドワーフ達を仰向けにしたところ何かに生気を吸われたようにミイラ化していた。
「こっちも駄目みたいだね。それにしても、見られてる気配はあるのに全く襲ってくる気配がないのが、よくわからないよ」
一部屋一部屋入念に見て回るが、先程と同じで、全員がミイラ化していた。
アレクは、助けることが出来ないままとうとうドワーフ王がいるであろう謁見の間に着く。しかし、謁見の間の入り口には武装したドワーフのミイラが20人くらい横たわっていた。
「思ったより遅かったね。襲い掛かってくるのはいいけど、気配の消し方が全くなってないよ。にしても、この武器反則じゃない?」
目が真っ赤な通常より2倍の大きさくらいのネズミが大量に四方から襲ってきたのだが、アレクが剣を1振りすると風の刃のようなものが飛んで、一気に大量のネズミが真っ二つになった。ちなみに、四方だったので実質4振りで虚威を排除した。
「このネズミが元凶ってわけね。でも、この扉の向こうから嫌な気配が伝わってくるんだよね。まぁ、言ってみるか」
謁見の間の扉は、見るからに強固に出来ていた。アレクは、開けるのも一苦労だと判断して、魔力を剣に通してから扉を斬り裂いた。すると、豆腐を切ったかのようにスパンと簡単に細切れになった。
「ゲホゲホゲホゲホ」
剣の威力に驚く暇もなく、中から緑色の煙が溢れ出てきてアレクを包み込むのだった。
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