594 / 781
第3章 アレクを狙って
第705話 家族団欒とヘルミーナの仕事が決まる。
しおりを挟む
アレクは、ヴィドインとの話し合いが終わったあと、大急ぎでヘルミーナと大樹の下に向かった。
「ヘルミーナ、大樹、待たせてごめんね。急なお客さんで、ただいまって言いに行けなかったよ」
アレクは、部屋に入るなり、二人に声をかける。すると、ヘルミーナに絵本を読んでもらっていた大樹は、すぐに立ち上がって満面の笑みでアレクへ抱き着きに行く。
「パパ~、おかえりなさいでしゅ。凄い嫌な気配がしたからずっと心配してたでしゅよ」
「おかえりなさい。大樹が、ずっと心配してるから私も気が気じゃないなかったわ。今日来ていたお客様は、大丈夫だったのかしら?」
大樹は、すでに気配察知が出来るようになっており、ヴィドインの底に眠る禍々しいオーラを察知していた。
ヘルミーナは、昔に比べて落ち着いたというのか、母親になったからだろうか、慌てる様子が一切なくなった。
「改めてただいま。二人に会えなくて寂しかったよ。よし、大樹抱っこだ。ヘルミーナもおいで」
アレクは、大樹を抱きかかえて、ヘルミーナを軽く抱擁し、家族三人仲睦まじい光景が広がる。
そして、暫く家族の再会を味わったあと、アレクは大樹を膝の上に乗せて、ヘルミーナとくっつくように座る。
「さっきの話だけど、地獄の大王が来てたんだよ。今のところ、利害が一致?う~ん?どちらかというと協力してほしい感じになってるから、敵対関係にはならないかな」
アレクは、事細かな内容は話さないが、ヘルミーナと大樹にもわかるように端的に伝えた。
「ずっと思っていたんだけど......アレク呪いとかかけられてるとかないわよね?だって、色々巻き込まれすぎだもん」
アレクが、あまりにも次から次に巻き込まれてしまうので、ヘルミーナは何か未知の呪いが影響しているのではないかと思ってしまった。
「アッハハハハ、確かに俺も、それは思ったから調べたんだけど、至って健康だし呪いもなかったよ。ちなみに、ヘルミーナと大樹のことも、こっそり調べたけど異常なしだったから安心して」
アレク自身も、不自然過ぎるほどに負というか厄介事に巻き込まれてしまうので、何か影響してるのではないかと、診断をしていた。
「なら安心ね。それに悪いことばかりじゃなかったわね。魔物と親密になれたのはアレクのお陰だもん。魔物の方が親切だし、話しやすいもの。大樹を高い高いで投げ飛ばすのはヒヤヒヤしちゃうけど」
アレクが、任務に出ている間に、街の魔物達と仲良く生活していたようだ。
しかし、投げ飛ばす高い高いとはなんだと思ってしまう。
「高い高いで投げ飛ばす?どういうこと?」
「オーガの子供と遊んでたら、オーガのおじさんが、高い高いしてくれたでしゅ。そしたら、せ~のって言ってビューンて空まで飛ばしてくれたんでしゅよ」
大樹は、その時のことを思い出しながらアレクに話した。
「どうやら、オーガの間では子供の頃から度胸をつけるためにやるそうよ。伝統的なものらしいわ。子供達からしたら遊びと思ってるみたいだけど」
オーガは、屈強な肉体と誰にも負けない精神力を持ってこそ一人前とされる。そのために、子供の頃から英才教育が始まる。
「種族によって色々あるんだね。大樹なら心配ないだろうけど、普通の人間もいるから、今後を考えると教えた方が良さそうだね。死人が出てからじゃ遅いし」
魔物達が復興を頑張ったお陰で、少人数ではあるが人間も移り住んでくるようになり、じきに子供達も増えると考えると、このままではいけないと感じてしまう。
「大樹のことも心配してくださいね。まだ赤ん坊なのよ。でも、違いを学ぶのは大切ね。アレクが、もしいいなら私にその役を任せてくれないかしら?」
「ゔっ、感覚が麻痺してたけど、赤ん坊だったんだよね。大樹、ごめんね。怖いことがあったら言うんだよ。えっと、私がやるってどういうこと?」
大樹は、「僕は、強いでしゅから、大丈夫でしゅ」と自信満々に返答する。それを、聞いたアレクとヘルミーナは、顔を見合わせて思わず苦笑いを浮かべてしまう。
「スベアさんが、子供達の先生をする話があったと思うんだけど、私は大人達に教育をしようと思うの。算術も読み書きも教えられる。それに、魔物との共存を考えるなら必要不可欠だと思うのよ」
アレクは、今まで子供達の事ばかり考えており、進化を続けてなんでも出来る大人のことをあまり考えていなかったことに気付く。
確かに、魔物との共存を考えると常識や知識をつけることでより人間との距離が縮まると感じた。
「是非やってほしいけど、大樹を見ながらとか大変じゃないかな?大丈夫?」
「大丈夫よ。さっき、アレクに赤ん坊なんだからって言った手前言いにくいのだけど、ミルクもトイレも一人で出来ちゃうのよ。それに、大樹も一緒に学べばいい機会だと思うの」
手間がかからないのは有り難いことなのだが、あまりにも赤ん坊離れし過ぎていて、ヘルミーナは呆れてしまっているようだ。
それから、大樹が他の子供達と将来関わる時に、常識を身に着けておけば、何かと安心出来るとヘルミーナは考えた。
「大樹凄いよ!お父さんとして誇らしく思うよ。自慢の息子だ。ヘルミーナも、俺には勿体ないくらい出来た奥さんだよ。二人が俺を選んでくれて本当に嬉しい。ヘルミーナ先生の件、すぐに進めよう」
アレクは、大樹を抱っこするとぐるぐる回って喜びをあらわにする。そして、ヘルミーナの方が見ながら改めて結婚してくれたことにお礼を言う。
「キャハハハ、パパ~楽しいでしゅ」
「フフッ、私も、アレクが旦那さんで大樹のパパでよかったと思ってるわ。あと、先生はやめて恥ずかしいわ」
大樹は、満面の笑みで楽しみ、ヘルミーナは頬を染めて恥ずかしがるのだった。
「ヘルミーナ、大樹、待たせてごめんね。急なお客さんで、ただいまって言いに行けなかったよ」
アレクは、部屋に入るなり、二人に声をかける。すると、ヘルミーナに絵本を読んでもらっていた大樹は、すぐに立ち上がって満面の笑みでアレクへ抱き着きに行く。
「パパ~、おかえりなさいでしゅ。凄い嫌な気配がしたからずっと心配してたでしゅよ」
「おかえりなさい。大樹が、ずっと心配してるから私も気が気じゃないなかったわ。今日来ていたお客様は、大丈夫だったのかしら?」
大樹は、すでに気配察知が出来るようになっており、ヴィドインの底に眠る禍々しいオーラを察知していた。
ヘルミーナは、昔に比べて落ち着いたというのか、母親になったからだろうか、慌てる様子が一切なくなった。
「改めてただいま。二人に会えなくて寂しかったよ。よし、大樹抱っこだ。ヘルミーナもおいで」
アレクは、大樹を抱きかかえて、ヘルミーナを軽く抱擁し、家族三人仲睦まじい光景が広がる。
そして、暫く家族の再会を味わったあと、アレクは大樹を膝の上に乗せて、ヘルミーナとくっつくように座る。
「さっきの話だけど、地獄の大王が来てたんだよ。今のところ、利害が一致?う~ん?どちらかというと協力してほしい感じになってるから、敵対関係にはならないかな」
アレクは、事細かな内容は話さないが、ヘルミーナと大樹にもわかるように端的に伝えた。
「ずっと思っていたんだけど......アレク呪いとかかけられてるとかないわよね?だって、色々巻き込まれすぎだもん」
アレクが、あまりにも次から次に巻き込まれてしまうので、ヘルミーナは何か未知の呪いが影響しているのではないかと思ってしまった。
「アッハハハハ、確かに俺も、それは思ったから調べたんだけど、至って健康だし呪いもなかったよ。ちなみに、ヘルミーナと大樹のことも、こっそり調べたけど異常なしだったから安心して」
アレク自身も、不自然過ぎるほどに負というか厄介事に巻き込まれてしまうので、何か影響してるのではないかと、診断をしていた。
「なら安心ね。それに悪いことばかりじゃなかったわね。魔物と親密になれたのはアレクのお陰だもん。魔物の方が親切だし、話しやすいもの。大樹を高い高いで投げ飛ばすのはヒヤヒヤしちゃうけど」
アレクが、任務に出ている間に、街の魔物達と仲良く生活していたようだ。
しかし、投げ飛ばす高い高いとはなんだと思ってしまう。
「高い高いで投げ飛ばす?どういうこと?」
「オーガの子供と遊んでたら、オーガのおじさんが、高い高いしてくれたでしゅ。そしたら、せ~のって言ってビューンて空まで飛ばしてくれたんでしゅよ」
大樹は、その時のことを思い出しながらアレクに話した。
「どうやら、オーガの間では子供の頃から度胸をつけるためにやるそうよ。伝統的なものらしいわ。子供達からしたら遊びと思ってるみたいだけど」
オーガは、屈強な肉体と誰にも負けない精神力を持ってこそ一人前とされる。そのために、子供の頃から英才教育が始まる。
「種族によって色々あるんだね。大樹なら心配ないだろうけど、普通の人間もいるから、今後を考えると教えた方が良さそうだね。死人が出てからじゃ遅いし」
魔物達が復興を頑張ったお陰で、少人数ではあるが人間も移り住んでくるようになり、じきに子供達も増えると考えると、このままではいけないと感じてしまう。
「大樹のことも心配してくださいね。まだ赤ん坊なのよ。でも、違いを学ぶのは大切ね。アレクが、もしいいなら私にその役を任せてくれないかしら?」
「ゔっ、感覚が麻痺してたけど、赤ん坊だったんだよね。大樹、ごめんね。怖いことがあったら言うんだよ。えっと、私がやるってどういうこと?」
大樹は、「僕は、強いでしゅから、大丈夫でしゅ」と自信満々に返答する。それを、聞いたアレクとヘルミーナは、顔を見合わせて思わず苦笑いを浮かべてしまう。
「スベアさんが、子供達の先生をする話があったと思うんだけど、私は大人達に教育をしようと思うの。算術も読み書きも教えられる。それに、魔物との共存を考えるなら必要不可欠だと思うのよ」
アレクは、今まで子供達の事ばかり考えており、進化を続けてなんでも出来る大人のことをあまり考えていなかったことに気付く。
確かに、魔物との共存を考えると常識や知識をつけることでより人間との距離が縮まると感じた。
「是非やってほしいけど、大樹を見ながらとか大変じゃないかな?大丈夫?」
「大丈夫よ。さっき、アレクに赤ん坊なんだからって言った手前言いにくいのだけど、ミルクもトイレも一人で出来ちゃうのよ。それに、大樹も一緒に学べばいい機会だと思うの」
手間がかからないのは有り難いことなのだが、あまりにも赤ん坊離れし過ぎていて、ヘルミーナは呆れてしまっているようだ。
それから、大樹が他の子供達と将来関わる時に、常識を身に着けておけば、何かと安心出来るとヘルミーナは考えた。
「大樹凄いよ!お父さんとして誇らしく思うよ。自慢の息子だ。ヘルミーナも、俺には勿体ないくらい出来た奥さんだよ。二人が俺を選んでくれて本当に嬉しい。ヘルミーナ先生の件、すぐに進めよう」
アレクは、大樹を抱っこするとぐるぐる回って喜びをあらわにする。そして、ヘルミーナの方が見ながら改めて結婚してくれたことにお礼を言う。
「キャハハハ、パパ~楽しいでしゅ」
「フフッ、私も、アレクが旦那さんで大樹のパパでよかったと思ってるわ。あと、先生はやめて恥ずかしいわ」
大樹は、満面の笑みで楽しみ、ヘルミーナは頬を染めて恥ずかしがるのだった。
252
お気に入りに追加
6,174
あなたにおすすめの小説
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。