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第3章 アレクを狙って
【★サイン本プレゼント企画】第593話 新しい世代に移り変わる予感!
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「お前達......よくぞ、無事でおったな!本当によかった......」
アレクの薬で、体力的には完全に回復した陛下の下へ、レイリシアとレオとエリザベスを連れて行った。
三人を見た陛下は、ジーッと見つめて、嬉しさのあまりに涙を流す。
「お父様~」
一番に駆け寄ったのは、レオであった。
そして、レイリシアも「あなた.....本当に無事でよかったわぁ」と涙を流しながら近寄る。
エリーゼは、二人の感動の邪魔をしないように駆け寄らずパスクの横で微笑みながら見ているのだ。
「エリーゼも、こっちに来なさい!」
陛下は、四人で再会の喜びを味わいたいので、気を遣っていたエリーゼを呼ぶ。
すると、エリーゼは「うん!」と言いながら、パーッと明るい顔になって駆け寄るのだ。
「余のせいで、レイリシアとレオには怖い思いをさせてしまって、本当に申し訳ない!エリーゼにも、要らん心配をかけてしまった」
陛下は、三人に向かって頭を下げて謝る。
「お父様は、何も悪くございません!エリザベス母上が悪いのでございます!ですので、頭を上げてください」
レオは、一応母親なので母と呼ぶが、レオを無下に扱うエリザベスのことを嫌っている。
そして、陛下はエリザベスの名前を聞いて、やはり絡んでいたかと悲しい気持ちになるのだ。
「うむ!ルイスだけではなく、エリザベスもか......ならば、カルロも糸を引いている可能性があるか!本当に、お前達が関与しておらんくてよかった......もし、お前達までも関わっていたらと思うと......」
もし、王家の者が全員関与していたならば、自殺を考えるほど精神が病んでいただろうと思ってしまう。
「あなた、私達はずっと味方よぉ!それに、シャーロットとアマンダもいるわぁ!だから、これからはより一層あなたを支えるから甘えてちょうだいねぇ」
「お父様、私も力になります!だから、なんでも言ってください」
シャーロットとアマンダとは、第一王女と第二王女であり、すでにそれぞれは結婚をしているのだ。
そして、エリザベスやルイスと違って、あまり表舞台には姿を見せたくない性格なので、陛下はそれを考慮して、なるべく表舞台に出るよう言わなかったのである。
「レイリシアとエリーゼの言葉で決心がついた!余は、退位し、レオに王位を譲るとな!」
地下牢にいる時から、もし王城を奪還したとしても、このようなことが起こった時点で、国王である自分の失態であり、国民に顔向けできないと考えていた。
そして、全てにおいて王になれる素質を兼ね備えたレオに譲ろうと思ったのだ。
「お、お父様!何を言っているのですか!?僕には無理です!それに、お父様だからこそついていく人は山程います!ですので、そんなことを言わないでください」
レオは、慌てふためいて、オロオロしながら首を振ってやめてほしいと懇願する。
「余は今まで数多の人物を見てきた!その中でも、レオは王になる素質を兼ね備えておる!もう一人おるが、それはまたの機会に話すとしよう」
陛下は、アレクのことを示唆する発言をするが、もう少し落ち着いてから二人だけで話せればいいと考えたのだ。
「その前に、やることは山程あるのでな!まずは、王国の大掃除をしなくてはな!レオよ、落ち着いたら、もう一度話そうではないか!それまでに、レイリシアやエリーゼと話し、気持ちを整理するのだ」
陛下は、新しい世代に変わる前に、王国を再度一新するため、悪を根絶やしにしようと思うのだった。
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2巻発売記念として、サイン本をプレゼントしたいと思います。
詳細は、X(Twitter)に載せておりますので、よかったら応募してください!
いつも応援ありがとうございます!
アレクの薬で、体力的には完全に回復した陛下の下へ、レイリシアとレオとエリザベスを連れて行った。
三人を見た陛下は、ジーッと見つめて、嬉しさのあまりに涙を流す。
「お父様~」
一番に駆け寄ったのは、レオであった。
そして、レイリシアも「あなた.....本当に無事でよかったわぁ」と涙を流しながら近寄る。
エリーゼは、二人の感動の邪魔をしないように駆け寄らずパスクの横で微笑みながら見ているのだ。
「エリーゼも、こっちに来なさい!」
陛下は、四人で再会の喜びを味わいたいので、気を遣っていたエリーゼを呼ぶ。
すると、エリーゼは「うん!」と言いながら、パーッと明るい顔になって駆け寄るのだ。
「余のせいで、レイリシアとレオには怖い思いをさせてしまって、本当に申し訳ない!エリーゼにも、要らん心配をかけてしまった」
陛下は、三人に向かって頭を下げて謝る。
「お父様は、何も悪くございません!エリザベス母上が悪いのでございます!ですので、頭を上げてください」
レオは、一応母親なので母と呼ぶが、レオを無下に扱うエリザベスのことを嫌っている。
そして、陛下はエリザベスの名前を聞いて、やはり絡んでいたかと悲しい気持ちになるのだ。
「うむ!ルイスだけではなく、エリザベスもか......ならば、カルロも糸を引いている可能性があるか!本当に、お前達が関与しておらんくてよかった......もし、お前達までも関わっていたらと思うと......」
もし、王家の者が全員関与していたならば、自殺を考えるほど精神が病んでいただろうと思ってしまう。
「あなた、私達はずっと味方よぉ!それに、シャーロットとアマンダもいるわぁ!だから、これからはより一層あなたを支えるから甘えてちょうだいねぇ」
「お父様、私も力になります!だから、なんでも言ってください」
シャーロットとアマンダとは、第一王女と第二王女であり、すでにそれぞれは結婚をしているのだ。
そして、エリザベスやルイスと違って、あまり表舞台には姿を見せたくない性格なので、陛下はそれを考慮して、なるべく表舞台に出るよう言わなかったのである。
「レイリシアとエリーゼの言葉で決心がついた!余は、退位し、レオに王位を譲るとな!」
地下牢にいる時から、もし王城を奪還したとしても、このようなことが起こった時点で、国王である自分の失態であり、国民に顔向けできないと考えていた。
そして、全てにおいて王になれる素質を兼ね備えたレオに譲ろうと思ったのだ。
「お、お父様!何を言っているのですか!?僕には無理です!それに、お父様だからこそついていく人は山程います!ですので、そんなことを言わないでください」
レオは、慌てふためいて、オロオロしながら首を振ってやめてほしいと懇願する。
「余は今まで数多の人物を見てきた!その中でも、レオは王になる素質を兼ね備えておる!もう一人おるが、それはまたの機会に話すとしよう」
陛下は、アレクのことを示唆する発言をするが、もう少し落ち着いてから二人だけで話せればいいと考えたのだ。
「その前に、やることは山程あるのでな!まずは、王国の大掃除をしなくてはな!レオよ、落ち着いたら、もう一度話そうではないか!それまでに、レイリシアやエリーゼと話し、気持ちを整理するのだ」
陛下は、新しい世代に変わる前に、王国を再度一新するため、悪を根絶やしにしようと思うのだった。
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