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第3章 アレクを狙って

第520話 戦闘前に被害を最小化しよう!

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訓練場にやってくると、すでに知れ渡っているのか、凄い数の冒険者が集まっていた。

「ゴルドンさん、ニーナさん、話があります。これから話すことを聞いても、表情を変えず聞いてください」

ゴルドンとニーナは、アレクの真剣な様子を察して軽く頷く。

「ライオネルさんですが、聖王国からの刺客の可能性が高いです。今すぐに、王城へ行き知らせてください。あと、冒険者ギルドを壊してしまったら申し訳ございません」

アレクは、事前に知らせることで陛下は、何らかの対応をしてくれるだろうと考える。

「それは、どういう......!?」

「任せてください!ニーナ、今すぐに王城へ向かい近隣住民の避難を要請してこい!」

驚きを見せるニーナの口を塞いで、小声ではあるが、ゴルドンはニーナに指示を出す。アレクは、この判断力の早さこそがギルドマスターであり続けられる所以だろうと思うのだ。

「は、はい!」

「ニーナさん、マンテ爺に乗って行ってください!その方が早く着きます。マンテ爺頼んだよ」

アレクは、いち早く規制を敷かなければ大変なことになるだろうと考えたのと、マンテ爺がいれば緊急性も理解されて話が早くまとまるだろうと考えたのだ。

「任せるんじゃ!今のワシじゃと、アルクの足を引っ張ってしまうかのぅ」

マンテ爺は、アレクからピョンと飛んで、ニーナの懐に飛び込む。そして、ニーナはマンテ爺を抱きかかえて、焦る様子を悟られないよう走ることはせず訓練場を出ていく。

「ゴルドンさんは、いつでも逃げられるように準備をしてください。もし、言うことを聞かない人がいたら無理矢理にでも引っ張っていってください。多分、すぐに防御結界が壊れると思いますから」

ゼロの仲間と同じような力と神力がぶつかれば、普通の防御結界では一瞬で壊れてしまう。

「はい!気絶させて引きずって行きますので安心してください」

アレクは、その言葉を聞いて安心しているとライオネルが話しかけてくる。

「ギルドマスターと仲が良いようだねぇ。セコいことをして僕に勝とうとか考えてた?」

ライオネルは、ニヤニヤしながら挑発とも取れる言い方をしてくる。アレクは、「フッ」と笑うのだ。

「小細工で勝てるならいくらでもやりますよ。戦うのは面倒くさいですから。でも、ライオネルさんには小細工は通用しなさそうですからね。諦めました。ギルドマスターに話していたのは、審判なしでやりたいと願いでたんですよ」

アレクは、挑発に乗ることなく、平然と返事を返すので、ライオネルは思わず大笑いしてしまう。

「精神的に揺さぶって見たけど、全然効果がないねぇ。審判なしは同意するよ!決着は、戦闘不能でいいのかな?」

「文字通り戦闘不能で構いません。生死は問わずでどうですか?」

アレクは、ニヤッと笑って答える。

「アハハハハ、いいね!いいね!そうこなくっちゃね。じゃあ、早速始めようか」

ライオネルは、レイピアを抜いてアレクに突きつけるのであった。


_______________
お知らせ!
まだ発表できないことなので詳しくはお話できませんが、暫くの間、執筆作業が忙しくなります。その影響もあり、投稿する一話の分量が減って読者に満足のいく物が提供できなくなる恐れがございます。ですが、毎日投稿を続けて行きたいと思っておりますので、ご了承頂ければ幸いです。
身勝手な理由で、分量が減ること大変申し訳ございません。
今後、いいお知らせができるよう努力していきます。引き継ぎ応援よろしくお願い致します。
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