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第2章 強敵ルシファーと新たな力を得る
第507話 神力が失われた理由と回復させる魔道具!
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ルーヘンが、魔物の街を訪ねてくる少し前に遡る。パスクが、透明の丸い球体を持って現れたのだ。
「パスク、それはなに?」
アレクが、不思議そうな顔をして透明の球体を見つめる。
「魔法神様に頂いたのですが、神力を吸収して放出させる魔道具だそうです。神殿の神力供給に役立ててとのことでした」
「神力を取り込む魔道具って、やっぱり神様は凄いね。それと、神殿の神力が急になくなったのはなんでなの?」
魔道具のことは理解できたのだが、いまだに神殿の神力が何故失われたのかわからずにいる。
「聡明神いわく、四人を神界に留めておくには、神殿の神力を使う必要があったみたいです」
「結構な神力を神殿に込めたはずなんだけど、あっという間になくなるってことは、やっぱり下界の人間を神界に送ったり留まらせるって大変なんだね」
改めて、神界とは神聖な場所であり、このように何度も行き来していることが異常なんだなとアレクは感じるのだ。
「少し補足させて頂くと、その人間の強さに比例するそうです。今回は、異例中の異例だったようです」
「そうなんだね。毎回、神力を大量に使わないといけないと思ったから安心したよ」
人間の中でもトップクラスに強い四人が、一斉に集まったせいだったことを知ってアレクは、一安心する。
「あちらへ行ける人物も限られておりますし、そんな大変なことには、そもそもならないと思いますよ」
アレクは、なんだかわからないが、パスクがより一層、言葉に無駄がなく頭がよくなってるなと感じる。
「アレク様、その魔道具を設置してドワーフ達を技術神様の下へ送ってあげませんか?」
「あ!そうだったね!色々あったから忘れていたよ」
パスクは、いつものことなので苦笑いすら浮かべず、アレクの手を引っ張って神殿へと連れて行く。
◆
「なんじゃなんじゃ?急にパスクから来るように言われてきたんじゃが、何かあったのかのぅ?」
どうやらパスクは、こうなることを予見していたようで、先持ってドワーフ達を神殿に来るように伝えていたのだ。
「用意周到過ぎるよ!パスク、おやっさん達に説明頼めるかな?」
アレクは、パスクの未来予知のような用意周到さに驚くのと同時に、自分から説明するよりパスクからの説明の方が分かりやすいのではと思って任せる。
「わかりました!では、ドワーフの皆さん集まってください!お伝えします」
パスクの呼びかけに応えるようにして、集まるドワーフ達。
「神力が、回復する目処が立ちましたので、お呼びしました!早速ですが、技術神様に会いに行きましょう」
パスクは、簡潔に要点を述べる。更には、魔道具に目がないドワーフへ対して、神力を回復させる魔道具のことは隠しながら話すのだ。それを聞いたドワーフ達は、雄叫びを上げて喜ぶ。
「アレク様、ドワーフに魔道具が見つかる前に、神殿内へ行って魔道具を設置してきてください!置いて神力を流すだけでいいとのことです」
「ん!?あ!わかったよ。とりあえず設置してくる」
パスクがアレクだけに聞こえる声で伝えるとすべてを理解して、走って神殿内に魔道具の設置へと向かう。
「アレク様が、先に神様へ挨拶に行っております。暫くしたら、私達も行きましょう」
ドワーフ達は、パスクの言葉になんの疑いも持つことをせずに大人しく待っているのだった。
「パスク、それはなに?」
アレクが、不思議そうな顔をして透明の球体を見つめる。
「魔法神様に頂いたのですが、神力を吸収して放出させる魔道具だそうです。神殿の神力供給に役立ててとのことでした」
「神力を取り込む魔道具って、やっぱり神様は凄いね。それと、神殿の神力が急になくなったのはなんでなの?」
魔道具のことは理解できたのだが、いまだに神殿の神力が何故失われたのかわからずにいる。
「聡明神いわく、四人を神界に留めておくには、神殿の神力を使う必要があったみたいです」
「結構な神力を神殿に込めたはずなんだけど、あっという間になくなるってことは、やっぱり下界の人間を神界に送ったり留まらせるって大変なんだね」
改めて、神界とは神聖な場所であり、このように何度も行き来していることが異常なんだなとアレクは感じるのだ。
「少し補足させて頂くと、その人間の強さに比例するそうです。今回は、異例中の異例だったようです」
「そうなんだね。毎回、神力を大量に使わないといけないと思ったから安心したよ」
人間の中でもトップクラスに強い四人が、一斉に集まったせいだったことを知ってアレクは、一安心する。
「あちらへ行ける人物も限られておりますし、そんな大変なことには、そもそもならないと思いますよ」
アレクは、なんだかわからないが、パスクがより一層、言葉に無駄がなく頭がよくなってるなと感じる。
「アレク様、その魔道具を設置してドワーフ達を技術神様の下へ送ってあげませんか?」
「あ!そうだったね!色々あったから忘れていたよ」
パスクは、いつものことなので苦笑いすら浮かべず、アレクの手を引っ張って神殿へと連れて行く。
◆
「なんじゃなんじゃ?急にパスクから来るように言われてきたんじゃが、何かあったのかのぅ?」
どうやらパスクは、こうなることを予見していたようで、先持ってドワーフ達を神殿に来るように伝えていたのだ。
「用意周到過ぎるよ!パスク、おやっさん達に説明頼めるかな?」
アレクは、パスクの未来予知のような用意周到さに驚くのと同時に、自分から説明するよりパスクからの説明の方が分かりやすいのではと思って任せる。
「わかりました!では、ドワーフの皆さん集まってください!お伝えします」
パスクの呼びかけに応えるようにして、集まるドワーフ達。
「神力が、回復する目処が立ちましたので、お呼びしました!早速ですが、技術神様に会いに行きましょう」
パスクは、簡潔に要点を述べる。更には、魔道具に目がないドワーフへ対して、神力を回復させる魔道具のことは隠しながら話すのだ。それを聞いたドワーフ達は、雄叫びを上げて喜ぶ。
「アレク様、ドワーフに魔道具が見つかる前に、神殿内へ行って魔道具を設置してきてください!置いて神力を流すだけでいいとのことです」
「ん!?あ!わかったよ。とりあえず設置してくる」
パスクがアレクだけに聞こえる声で伝えるとすべてを理解して、走って神殿内に魔道具の設置へと向かう。
「アレク様が、先に神様へ挨拶に行っております。暫くしたら、私達も行きましょう」
ドワーフ達は、パスクの言葉になんの疑いも持つことをせずに大人しく待っているのだった。
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