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第6章 新たな仲間
第449話 この三人を敵に回したが最後!そして、スベアの近況!
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ノックスとパスクは、いつでも抜刀できるように集中する。そして、オレールは魔法鞄から杖を取り出す。
「この先で隠れているな!オーラ的に、弱そうだが気を抜くなよ」
ノックスの言葉に、頷く二人。それから、何も知らないフリをしながらも集中を切らさずに街道を歩く。
「いい剣と防具じゃねぇか!殺されたくなけりゃ置いていけ」
身なりから盗賊だろうと思われる男が姿を現し脅してくる。その声に反応するかのように隠れていた仲間がぞろぞろと出てくる。
「ブッハハハハハ、嫌に決まってるだろ!警戒して損したぞ!てっきり罠かいきなり襲ってくると思っていたからな」
あまりに堂々と姿をさらけ出す盗賊に笑いが出てしまう。
「な、笑うんじゃねぇ~おめぇら、こいつらを殺せ~」
馬鹿にされた盗賊の親玉らしき人物が、顔を真っ赤にして手下に命令をする。命令された手下達は、剣を抜いて何も考えがないような様子で襲いかかってくるのだ。
「力量も把握できないとはな!」
ノックスは、ため息を吐きながら大剣を抜く。パスクも、剣を抜いてオレールも杖を構える。
「土槍」
オレールが、先制攻撃をする。土槍は、見事に10人を貫くのだ。その威力を見た盗賊達は思わず足を止めて、その場に立ち尽くしてしまう。
「足を止めたら殺してくれと言っているようなものだぞ」
ノックスが、一瞬にして盗賊に近付き、大剣でバッサバッサと斬っていく。パスクも同様に、盗賊をあっさりと倒していくのである。
「こんなんじゃ運動にすらならんな!もうお前しか残っていないぞ」
50人くらいいた盗賊は、あっという間にノックス達によって倒される。盗賊の親玉は、目の前のあり得ない光景を目の当たりにして尻餅をついてしまう。
「な、な、な......」
親玉は、言葉すらうまく発せないほど驚いている。ノックスは、親玉に近付いて首元に大剣を突きつける。
「来世ではいい行いをしろよ!」
ノックスは、大剣を振り抜いて盗賊の親玉の首を跳ね飛ばす。
「じゃあ、盗賊を集めるぞ!」
三人で盗賊を山のように積み上げていく。そして、最後の一人を積み終わるとノックスが「オレール頼んだ」と言う。オレールは、無言で頷いて、炎柱を放つ。すると、山になった盗賊達は燃えて一瞬のうちに灰と化すのだ。
「パスク、ギルドへの報告は任せた」
「わかりました!皆さんを迎えに行く前に報告してきます」
ノックスは、わざわざギルドに行くのが面倒なので、パスクにお願いをする。
「では、先を急ぎましょうか!いらぬ足止めを食らってしまいましたし、更に速度を上げていきますよ」
オレールが、そう言って走り出すと、ノックスもパスクも頷いて後を追うのだった。
◆
「思っていたより早く到着しましたね」
魔物の街を朝に出て、普通徒歩なら5日くらいかかる距離をその日の夕方までに着いてしまったのだ。
「全力できましたからね。では、パスクくんが報告に行っている間に、私とノックスは宿を探しておきます。日が暮れた辺りに、またここで落ち合いましょう」
「はい!畏まりました。では後ほど」
パスクは、お辞儀をして冒険者ギルドへ報告に向う。
「ノックス、宿屋を探しに行きましょうか」
オレールがそう言って歩き出すのだが、ノックスは立ち止まったままなのだ。
「スベアを魔物の街に連れてくるのはいいとして、前線で戦わせるつもりなのか?」
ノックスは、先程話した話を思い出したかのようにオレールに尋ねる。そして、スベアの実力からいって、そこまでの伸びしろはないと感じており、成長してもついてくることはできないだろうと考えている。
「あの山を覚えていますか?昔よく修行していた......」
オレールの言葉を聞いて、数秒経った瞬間、ノックスがあっ!という顔をする。
「まさか、あの山で修行させているのか?スベアの実力じゃ精々中腹が限界だろ?それに、魔法使いの体力じゃ中腹も厳しいだろう」
ノックスは、その山の記憶を探りながらスベアには、酷すぎると言う。
「初めは、何度か死にかけていましたが、今や中腹を難なく制覇できます。近々、頂上のあの家に辿り着くと思いますよ」
オレールは、首を振りながら否定をする。
「おいおい、あり得......アレク坊の薬か?」
「そうです。密かにお願いしていまして、薬で成長を早めました。効果覿面でしたが、一番はスベアの努力と根性が実を結ぼうとしています。だからこそ、私もそろそろ本腰を入れて師匠として導こうかなと」
薬の効果で成長しているとはいえ、スベアが頑張っているからこその結果であり、その様子を見ていたオレールは、自分の全てを伝授してもよいと考えたのだ。
「そこまでか!だが、俺達みたいに伸び代があるわけじゃないが、そこはいいのか?」
「私は、伸び代より努力できる人間かどうかが重要です。最悪魔力量とかは、アレクくんの薬に頼ることができますが、努力は一朝一夕で身に付くものではないですからね」
オレールは、笑みを浮かべながら答える。昔、色々挫折した人間を目の当たりにしてきたからこそわかることなのだろう。
「確かにな!わかった!これ以上は何も言わないが、いい弟子が見つかってよかったな」
ノックスは、オレールの目の前へ行き、肩にポンッと手を置く。二人は、暫く見つめ合った後、オレールが「そうですね」と言って笑顔になるのだった。
「この先で隠れているな!オーラ的に、弱そうだが気を抜くなよ」
ノックスの言葉に、頷く二人。それから、何も知らないフリをしながらも集中を切らさずに街道を歩く。
「いい剣と防具じゃねぇか!殺されたくなけりゃ置いていけ」
身なりから盗賊だろうと思われる男が姿を現し脅してくる。その声に反応するかのように隠れていた仲間がぞろぞろと出てくる。
「ブッハハハハハ、嫌に決まってるだろ!警戒して損したぞ!てっきり罠かいきなり襲ってくると思っていたからな」
あまりに堂々と姿をさらけ出す盗賊に笑いが出てしまう。
「な、笑うんじゃねぇ~おめぇら、こいつらを殺せ~」
馬鹿にされた盗賊の親玉らしき人物が、顔を真っ赤にして手下に命令をする。命令された手下達は、剣を抜いて何も考えがないような様子で襲いかかってくるのだ。
「力量も把握できないとはな!」
ノックスは、ため息を吐きながら大剣を抜く。パスクも、剣を抜いてオレールも杖を構える。
「土槍」
オレールが、先制攻撃をする。土槍は、見事に10人を貫くのだ。その威力を見た盗賊達は思わず足を止めて、その場に立ち尽くしてしまう。
「足を止めたら殺してくれと言っているようなものだぞ」
ノックスが、一瞬にして盗賊に近付き、大剣でバッサバッサと斬っていく。パスクも同様に、盗賊をあっさりと倒していくのである。
「こんなんじゃ運動にすらならんな!もうお前しか残っていないぞ」
50人くらいいた盗賊は、あっという間にノックス達によって倒される。盗賊の親玉は、目の前のあり得ない光景を目の当たりにして尻餅をついてしまう。
「な、な、な......」
親玉は、言葉すらうまく発せないほど驚いている。ノックスは、親玉に近付いて首元に大剣を突きつける。
「来世ではいい行いをしろよ!」
ノックスは、大剣を振り抜いて盗賊の親玉の首を跳ね飛ばす。
「じゃあ、盗賊を集めるぞ!」
三人で盗賊を山のように積み上げていく。そして、最後の一人を積み終わるとノックスが「オレール頼んだ」と言う。オレールは、無言で頷いて、炎柱を放つ。すると、山になった盗賊達は燃えて一瞬のうちに灰と化すのだ。
「パスク、ギルドへの報告は任せた」
「わかりました!皆さんを迎えに行く前に報告してきます」
ノックスは、わざわざギルドに行くのが面倒なので、パスクにお願いをする。
「では、先を急ぎましょうか!いらぬ足止めを食らってしまいましたし、更に速度を上げていきますよ」
オレールが、そう言って走り出すと、ノックスもパスクも頷いて後を追うのだった。
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「思っていたより早く到着しましたね」
魔物の街を朝に出て、普通徒歩なら5日くらいかかる距離をその日の夕方までに着いてしまったのだ。
「全力できましたからね。では、パスクくんが報告に行っている間に、私とノックスは宿を探しておきます。日が暮れた辺りに、またここで落ち合いましょう」
「はい!畏まりました。では後ほど」
パスクは、お辞儀をして冒険者ギルドへ報告に向う。
「ノックス、宿屋を探しに行きましょうか」
オレールがそう言って歩き出すのだが、ノックスは立ち止まったままなのだ。
「スベアを魔物の街に連れてくるのはいいとして、前線で戦わせるつもりなのか?」
ノックスは、先程話した話を思い出したかのようにオレールに尋ねる。そして、スベアの実力からいって、そこまでの伸びしろはないと感じており、成長してもついてくることはできないだろうと考えている。
「あの山を覚えていますか?昔よく修行していた......」
オレールの言葉を聞いて、数秒経った瞬間、ノックスがあっ!という顔をする。
「まさか、あの山で修行させているのか?スベアの実力じゃ精々中腹が限界だろ?それに、魔法使いの体力じゃ中腹も厳しいだろう」
ノックスは、その山の記憶を探りながらスベアには、酷すぎると言う。
「初めは、何度か死にかけていましたが、今や中腹を難なく制覇できます。近々、頂上のあの家に辿り着くと思いますよ」
オレールは、首を振りながら否定をする。
「おいおい、あり得......アレク坊の薬か?」
「そうです。密かにお願いしていまして、薬で成長を早めました。効果覿面でしたが、一番はスベアの努力と根性が実を結ぼうとしています。だからこそ、私もそろそろ本腰を入れて師匠として導こうかなと」
薬の効果で成長しているとはいえ、スベアが頑張っているからこその結果であり、その様子を見ていたオレールは、自分の全てを伝授してもよいと考えたのだ。
「そこまでか!だが、俺達みたいに伸び代があるわけじゃないが、そこはいいのか?」
「私は、伸び代より努力できる人間かどうかが重要です。最悪魔力量とかは、アレクくんの薬に頼ることができますが、努力は一朝一夕で身に付くものではないですからね」
オレールは、笑みを浮かべながら答える。昔、色々挫折した人間を目の当たりにしてきたからこそわかることなのだろう。
「確かにな!わかった!これ以上は何も言わないが、いい弟子が見つかってよかったな」
ノックスは、オレールの目の前へ行き、肩にポンッと手を置く。二人は、暫く見つめ合った後、オレールが「そうですね」と言って笑顔になるのだった。
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