304 / 781
第3章 豪牙の新たな力
第419話 初代魔王の割り込みと凄まじい強度の防御結界!
しおりを挟む
「デュアルか!久しいな!何故俺だとわかった?」
鬼人の王は、観客席にいるデュアルに聞こえるくらいの声量で話す。
「君が出すオーラを忘れるはずがないよ!懐かしいと思ってすぐにすっ飛んできたんだ」
アレクは、黙って聞いているが、魔ノ国からここまで転移なしにどうやってきたんだと思ってしまう。それほどまでに離れているのだ。
「だが、思い出話はあとにしてくれんか?今は我とこの小僧との決闘が優先だ」
鬼人の王は、ノックスを見据えながら話し出す。
「へぇ~、手強そうな人間だね。相変わらず戦うのが好きなんだなぁ!俺は、結界を張って観戦させてもらうよ!あとで積もる話をしようじゃないか。アレク、結界を張るから早くこっちに来て」
デュアルは、笑顔でアレクを呼ぶとその場に座る。アレクは、言われた通りに足早に観客席へと戻る。
「おっ!アナベルもいるの?それより、ここはなんなんだい?魔物が普通に観客席にいるんだけど」
デュアルは、懐かしいオーラに誘われてやってきたはいいが、この場所がどういうところなのか理解していない。
「先日振りでございます!初代様!ここはアレクが作った魔物の街でございます!」
ラヴァーナは、緊張した面持ちでデュアルに話しかける。やはり現魔王でも初代魔王に対しては緊張してしまうものなのだろう。
「へぇ~アレク、やるねぇ~!理性を持った魔物かぁ!アナベルが理想としてる街じゃないの?」
デュアルは、腕を組みながら目を瞑ってウンウンと頷きながら答える。
「はい!妾......ではなかった!私が、望む世界がこの街にはあります!念願が叶ったようで嬉しいです」
ラヴァーナは、妾と言いかけるが、デュアルの前なのを思い出してすぐに言い換える。
「アナベル、いつもの口調で構わないよ。俺は、そんな些細なこと気にしないからね。何度も言ってると思うけど」
「申し訳ございません。私達を作られた初代様の前ではこうなってしまうのです!お許しください。それよりも、鬼人の王が叫んでおりますが......」
◆
「あいつ完全に我を忘れているな!小僧、準備はいいか?」
「あぁ、待たせて悪かったな!準備は出来ている」
ノックスは、まずは攻撃力・防御力・素早さ・体力・魔力を上げる強化薬タブレットを口にいれる。口をモゴモゴさせながら噛み砕いて飲み込む。
「ほぉ~、一気に力が増したようだが、何をしたんだ?」
鬼人の王が、ノックスの能力が数倍に膨れ上がったのを感じ、感心しながら尋ねる。
「あいつが作った薬のお陰だな」
ノックスは、アレクを指差しながら答える。
「確かに、一瞬にして数倍まで力を上げる薬は素晴らしいが、それだけでは我の相手にはならんぞ」
「徐々に、驚かせてやろうかと思ってな!」
まだまだ弱いと言ってくる鬼人の王に対して、ノックスは試すようなことを口にする。
「フッハハハハ、まぁ~よい!どんな小細工があろうと我が粉砕してくれる!それより、デュアル!早く結界を張れ」
鬼人の王は、ニヤニヤしながらノックスの全てを受け止めて全てを破壊してやろうと考えている。
「あ!ごめんね!今張るよ」
デュアルは、一瞬で観客席を覆い尽くす防御結界を張る。しかも、ラヴァーナとオレールが張った合せ技防御結界より強度がありそうなのだ。
「これが、初代様の力!妾とは桁が違いすぎる......」
ラヴァーナは、口をポカーンと開けながら力量差を肌で感じて驚く。オレールも、上には上がいるのだと実感して更に研磨しないといけないなと感じる。
「鬼人の王、これでいいかな?」
「フッ、相変わらずだな!だが、そんなお前を尊敬しているのも事実である」
鬼人の王は、デュアルの昔と変わらぬ強さを肌で感じて懐かしさと高揚感を憶える。
「さぁ~そろそろやろうではないか」
鬼人の王は、片手で大剣をぐるぐると回してから、試し切りをする。
「なかなかの剣だが、重さが足りないな!」
鬼人の王からすると大剣が軽すぎてしまい、これだと全体重と全部の力を預けることが出来ないと考える。
「鬼人の王、早くやろう!パスク、合図を頼む」
回復ポーションを飲んで腕の傷が治ったノックスは、早く戦いたいという意思を示す。
「それでは、両方指定の位置についてください」
パスクの言葉を聞いて、二人は指定された位置へと立つ!
「では、試合始め!」
そして、パスクの合図により、戦いの火蓋が切ったのだった。
鬼人の王は、観客席にいるデュアルに聞こえるくらいの声量で話す。
「君が出すオーラを忘れるはずがないよ!懐かしいと思ってすぐにすっ飛んできたんだ」
アレクは、黙って聞いているが、魔ノ国からここまで転移なしにどうやってきたんだと思ってしまう。それほどまでに離れているのだ。
「だが、思い出話はあとにしてくれんか?今は我とこの小僧との決闘が優先だ」
鬼人の王は、ノックスを見据えながら話し出す。
「へぇ~、手強そうな人間だね。相変わらず戦うのが好きなんだなぁ!俺は、結界を張って観戦させてもらうよ!あとで積もる話をしようじゃないか。アレク、結界を張るから早くこっちに来て」
デュアルは、笑顔でアレクを呼ぶとその場に座る。アレクは、言われた通りに足早に観客席へと戻る。
「おっ!アナベルもいるの?それより、ここはなんなんだい?魔物が普通に観客席にいるんだけど」
デュアルは、懐かしいオーラに誘われてやってきたはいいが、この場所がどういうところなのか理解していない。
「先日振りでございます!初代様!ここはアレクが作った魔物の街でございます!」
ラヴァーナは、緊張した面持ちでデュアルに話しかける。やはり現魔王でも初代魔王に対しては緊張してしまうものなのだろう。
「へぇ~アレク、やるねぇ~!理性を持った魔物かぁ!アナベルが理想としてる街じゃないの?」
デュアルは、腕を組みながら目を瞑ってウンウンと頷きながら答える。
「はい!妾......ではなかった!私が、望む世界がこの街にはあります!念願が叶ったようで嬉しいです」
ラヴァーナは、妾と言いかけるが、デュアルの前なのを思い出してすぐに言い換える。
「アナベル、いつもの口調で構わないよ。俺は、そんな些細なこと気にしないからね。何度も言ってると思うけど」
「申し訳ございません。私達を作られた初代様の前ではこうなってしまうのです!お許しください。それよりも、鬼人の王が叫んでおりますが......」
◆
「あいつ完全に我を忘れているな!小僧、準備はいいか?」
「あぁ、待たせて悪かったな!準備は出来ている」
ノックスは、まずは攻撃力・防御力・素早さ・体力・魔力を上げる強化薬タブレットを口にいれる。口をモゴモゴさせながら噛み砕いて飲み込む。
「ほぉ~、一気に力が増したようだが、何をしたんだ?」
鬼人の王が、ノックスの能力が数倍に膨れ上がったのを感じ、感心しながら尋ねる。
「あいつが作った薬のお陰だな」
ノックスは、アレクを指差しながら答える。
「確かに、一瞬にして数倍まで力を上げる薬は素晴らしいが、それだけでは我の相手にはならんぞ」
「徐々に、驚かせてやろうかと思ってな!」
まだまだ弱いと言ってくる鬼人の王に対して、ノックスは試すようなことを口にする。
「フッハハハハ、まぁ~よい!どんな小細工があろうと我が粉砕してくれる!それより、デュアル!早く結界を張れ」
鬼人の王は、ニヤニヤしながらノックスの全てを受け止めて全てを破壊してやろうと考えている。
「あ!ごめんね!今張るよ」
デュアルは、一瞬で観客席を覆い尽くす防御結界を張る。しかも、ラヴァーナとオレールが張った合せ技防御結界より強度がありそうなのだ。
「これが、初代様の力!妾とは桁が違いすぎる......」
ラヴァーナは、口をポカーンと開けながら力量差を肌で感じて驚く。オレールも、上には上がいるのだと実感して更に研磨しないといけないなと感じる。
「鬼人の王、これでいいかな?」
「フッ、相変わらずだな!だが、そんなお前を尊敬しているのも事実である」
鬼人の王は、デュアルの昔と変わらぬ強さを肌で感じて懐かしさと高揚感を憶える。
「さぁ~そろそろやろうではないか」
鬼人の王は、片手で大剣をぐるぐると回してから、試し切りをする。
「なかなかの剣だが、重さが足りないな!」
鬼人の王からすると大剣が軽すぎてしまい、これだと全体重と全部の力を預けることが出来ないと考える。
「鬼人の王、早くやろう!パスク、合図を頼む」
回復ポーションを飲んで腕の傷が治ったノックスは、早く戦いたいという意思を示す。
「それでは、両方指定の位置についてください」
パスクの言葉を聞いて、二人は指定された位置へと立つ!
「では、試合始め!」
そして、パスクの合図により、戦いの火蓋が切ったのだった。
91
お気に入りに追加
6,174
あなたにおすすめの小説
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
令嬢に転生してよかった!〜婚約者を取られても強く生きます。〜
三月べに
ファンタジー
令嬢に転生してよかった〜!!!
素朴な令嬢に婚約者である王子を取られたショックで学園を飛び出したが、前世の記憶を思い出す。
少女漫画や小説大好き人間だった前世。
転生先は、魔法溢れるファンタジーな世界だった。リディーは十分すぎるほど愛されて育ったことに喜ぶも、婚約破棄の事実を知った家族の反応と、貴族内の自分の立場の危うさを恐れる。
そして家出を決意。そのまま旅をしながら、冒険者になるリディーだったのだが?
【連載再開しました! 二章 冒険編。】
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。