258 / 781
第1章 森の長による開拓
第373話 開拓が異常なスピードで進行していく!
しおりを挟む
あれから、アレクがレッドドラゴンを慰めてなんとか落ち着いた様子となった。そして、騒いでいたドワーフ達は、アレク達とレッドドラゴンの様子を見て、すっかり大人しくなった。
「それじゃあ、早速ドワーフの皆様には、開拓をお願いします!」
アレクが、拡声器の魔法を使って指示をだす。そこに、変異種のオーガと聖職者の服を着たオーバーテイカーとミノタウロスがやってくる。
「俺たちにできることがあるなら言ってくれ!森の長様の指示に従う」
オーガが、なんでも言ってくれとやってくる。
「じゃあ、ドワーフの指示に従って材木の運搬などをお願いできるかな?」
「オーバーテイカーには、魔法で手助けして貰いたい」
「ミノタウロスも同様にドワーフの指示に従って行動を頼む」
三体の魔物達は、任せてくれといった様子で、ドワーフの下に行くのだ。ドワーフ達は、明らかに普通の魔物ではない三体を見て怯え、どうすればいいのかといった様子である。
「ドワーフの皆さん、危害を加えるようなことはしないので、指示を出してあげて下さい。ある程度、目処がついたら約束の酒樽を用意しますから」
それを聞いたドワーフ達は、酒樽という言葉に俄然やる気を見せる。最初は、三体の魔物にどう接すればいいかわからない様子だったのだが、おやっさんがうまく仲立ちをして順調に開拓が進んで行く。しかも、オーガもミノタウロスも部下達を呼んで更にスピードアップする。
「スゲェ~な!こんな一瞬でここまで開拓が進んで行くのは見たことがないな」
「魔物と、共存共栄出来れば素晴らしい成果を得られそうですね」
「そのようですね。これは、思っていた以上に早く陛下に良き報告が出来るかもしれません」
ノックスとオレールとパスクが、どんどん進行していく様子を目の当たりにして驚きの声を出す。
「そうですね!これ程までに早いとは、想像出来ませんでした。そろそろ、皆さんを労いましょうか」
アレクは、酒樽を10個と日本酒を人数分出す。最初だし、ちょっと大盤振舞をしてもいいかなと考えたのだ。
「皆さん、集まって下さい!酒樽と人数分ではありますが、日本酒を用意しました。後半に向けて英気を養って下さい」
ドワーフ達は、「お~」と歓声を上げる。すぐに斧を捨てて酒樽に群がるのだ。オーガ達は、頭がいいのか?その場に行かずに、アレクの下に来て直接受け取る。
「ん?これはうまい!思った以上に人間の酒とは進歩しているんだな」
変異種のオーガが、感想を口にする。しかも、オーガとは荒くれ者のイメージがあるが、変異種のオーガの統率力によって、きっちり整列している。アレクは、こんなに魔物がまともなことに驚くのと、同時にこれなら魔物の街もあっさり出来上がるのではないかと期待しかない。
「本当ですね。いつの間にか人間界は、進歩していますね。私のいた頃は、エールが主流でしたので」
オーバーテイカーも、酒を飲んでいるのだが、骸骨なのに何故ダダ漏れにならないのだろうかと思う。
「オーバーテイカーは、飲んだ酒はどこに行くの?」
「私の場合は、骨に吸収されます。何故か味覚もあるのですよ。不思議ですね」
オーバーテイカーからしても、よくわかっていないようで、どういう原理なのだろうと首を傾げている。ミノタウロスは、いつの間にか、ドワーフ達と酒盛りを始めていた。ドワーフも、初めは恐怖していたが、魔物が思っていた以上に真面目に働くことで見方がかわったのだ。
「みんな仲良くしてくれていそうでよかったよ」
そうしていると、一人のドワーフがアレクの下にやってくる。
「酒の神様、感謝する。こんな幸せなことはない。新たな土地の開発に、こんなうまい酒まで!ドワーフを代表してお礼を言いたい」
「これからも、皆さんの力をお借りするので、当たり前ですよ。どのくらいで家は完成しそうですか?」
「うむ!今日中には、完成するとは思う。だが、明日からは幾人かを山の調査に回したい。鉄鉱石を探し当てる必要がある」
確かに、ドワーフにとって鉄鉱石とはなくてはならない代物なのだ。
「それなら~俺が知ってるぜ!案内してやる。任せろ」
レッドドラゴンは、酔っているのか?元の口調に戻っている。
「え?レッドドラゴン知ってるの?」
「あぁ~、あ!はい!知っておりますぅぅ~金色に光る物と銀色や虹色の物とか~」
え?それって金銀とミスリルじゃないのかと思う。
「案内を頼むよ。これは凄いことになるかもしれないぞ」
もし、予想通りなら、かなり潤う街に成長できそうだと思うアレクであった。
「それじゃあ、早速ドワーフの皆様には、開拓をお願いします!」
アレクが、拡声器の魔法を使って指示をだす。そこに、変異種のオーガと聖職者の服を着たオーバーテイカーとミノタウロスがやってくる。
「俺たちにできることがあるなら言ってくれ!森の長様の指示に従う」
オーガが、なんでも言ってくれとやってくる。
「じゃあ、ドワーフの指示に従って材木の運搬などをお願いできるかな?」
「オーバーテイカーには、魔法で手助けして貰いたい」
「ミノタウロスも同様にドワーフの指示に従って行動を頼む」
三体の魔物達は、任せてくれといった様子で、ドワーフの下に行くのだ。ドワーフ達は、明らかに普通の魔物ではない三体を見て怯え、どうすればいいのかといった様子である。
「ドワーフの皆さん、危害を加えるようなことはしないので、指示を出してあげて下さい。ある程度、目処がついたら約束の酒樽を用意しますから」
それを聞いたドワーフ達は、酒樽という言葉に俄然やる気を見せる。最初は、三体の魔物にどう接すればいいかわからない様子だったのだが、おやっさんがうまく仲立ちをして順調に開拓が進んで行く。しかも、オーガもミノタウロスも部下達を呼んで更にスピードアップする。
「スゲェ~な!こんな一瞬でここまで開拓が進んで行くのは見たことがないな」
「魔物と、共存共栄出来れば素晴らしい成果を得られそうですね」
「そのようですね。これは、思っていた以上に早く陛下に良き報告が出来るかもしれません」
ノックスとオレールとパスクが、どんどん進行していく様子を目の当たりにして驚きの声を出す。
「そうですね!これ程までに早いとは、想像出来ませんでした。そろそろ、皆さんを労いましょうか」
アレクは、酒樽を10個と日本酒を人数分出す。最初だし、ちょっと大盤振舞をしてもいいかなと考えたのだ。
「皆さん、集まって下さい!酒樽と人数分ではありますが、日本酒を用意しました。後半に向けて英気を養って下さい」
ドワーフ達は、「お~」と歓声を上げる。すぐに斧を捨てて酒樽に群がるのだ。オーガ達は、頭がいいのか?その場に行かずに、アレクの下に来て直接受け取る。
「ん?これはうまい!思った以上に人間の酒とは進歩しているんだな」
変異種のオーガが、感想を口にする。しかも、オーガとは荒くれ者のイメージがあるが、変異種のオーガの統率力によって、きっちり整列している。アレクは、こんなに魔物がまともなことに驚くのと、同時にこれなら魔物の街もあっさり出来上がるのではないかと期待しかない。
「本当ですね。いつの間にか人間界は、進歩していますね。私のいた頃は、エールが主流でしたので」
オーバーテイカーも、酒を飲んでいるのだが、骸骨なのに何故ダダ漏れにならないのだろうかと思う。
「オーバーテイカーは、飲んだ酒はどこに行くの?」
「私の場合は、骨に吸収されます。何故か味覚もあるのですよ。不思議ですね」
オーバーテイカーからしても、よくわかっていないようで、どういう原理なのだろうと首を傾げている。ミノタウロスは、いつの間にか、ドワーフ達と酒盛りを始めていた。ドワーフも、初めは恐怖していたが、魔物が思っていた以上に真面目に働くことで見方がかわったのだ。
「みんな仲良くしてくれていそうでよかったよ」
そうしていると、一人のドワーフがアレクの下にやってくる。
「酒の神様、感謝する。こんな幸せなことはない。新たな土地の開発に、こんなうまい酒まで!ドワーフを代表してお礼を言いたい」
「これからも、皆さんの力をお借りするので、当たり前ですよ。どのくらいで家は完成しそうですか?」
「うむ!今日中には、完成するとは思う。だが、明日からは幾人かを山の調査に回したい。鉄鉱石を探し当てる必要がある」
確かに、ドワーフにとって鉄鉱石とはなくてはならない代物なのだ。
「それなら~俺が知ってるぜ!案内してやる。任せろ」
レッドドラゴンは、酔っているのか?元の口調に戻っている。
「え?レッドドラゴン知ってるの?」
「あぁ~、あ!はい!知っておりますぅぅ~金色に光る物と銀色や虹色の物とか~」
え?それって金銀とミスリルじゃないのかと思う。
「案内を頼むよ。これは凄いことになるかもしれないぞ」
もし、予想通りなら、かなり潤う街に成長できそうだと思うアレクであった。
123
お気に入りに追加
6,174
あなたにおすすめの小説
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。