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第8章 復学生活の始まり
第325話 悪には容赦しないアレク!
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「へぇ~まぁまぁ速いね。でも、それくらいじゃ目を瞑っても避けられるよ」
剣を握りしめたウッドストック兄弟の弟の方が、ジグザグに的を絞らせないように走ってくる。その動きは、学生にしては飛び抜けた速さなのだ。
「一生元に戻らない顔になるけど許してね」
アレクは、切り掛かってきた剣をワザとギリギリで躱して、顔面にカウンターパンチを食らわせるのだ。当然手加減はしているが、バキバキと骨が折れる音がして、そのまま吹き飛んでいく。
「は?」 「なっ?」 「え?」
ウッドストックの兄や少女やフェリウスが、簡単に吹き飛ぶのを見て驚きの声を上げる。
「次は、君かな?」
ウッドストックの弟の方は、顔面がぐちゃぐちゃになり、そのまま失神しているのだ。
そして、アレクは何食わぬ顔で兄の方を見て言うのだ。
「クソ!よくもよくもニードルをぉぉぉぉ」
「やっと本性が現れたね。で、まだ殺るつもりなの?」
弟の名前はニードルというらしく、兄の方はいつもの口調ではなくなっているのだ。
「ふぅ~私としたことが、つい興奮してしまいましたよ。雷拘束フハハハ、無詠唱で更には雷魔法とは驚きましたか?」
「ん?これで終わり?」
勝ち誇るようにして見る相手に対して、力だけで拘束を解くのだ。フェリウスならびに風紀委員の皆は、目を丸くして驚く。
「や、やりますね~!まだまだこれからですよ」
まさか、いとも簡単に解かれると思っていなかったのかウッドストック兄弟の兄は顔を引き攣らせる。
「螺旋炎ハァハァハァ、これで貴方も終わりですよ。上級魔法を味わいなさい」
アレクに、螺旋状の炎が襲いかかる。
「こんな場所で使ったら危ないだろ?風壁」
風の壁を作り出してあっさり無効化するのだ。
「な、な、な、なんだとぉぉ。上級魔法なんだぞ。どうなっているんだぁぁぁ」
一切ダメージのないアレクを見て、これでもかと言うほど狼狽えるのだ。
「身体強化 武功」
アレクが、そう言った瞬間、ウッドストック兄弟の兄の目の前におり、パンチとキックの連打を浴びせるのだ。
「もう魔法は使えないよ。魔力回路をズタズタに壊したからね。あ!弟くんもいたんだよね?」
そう言って、気絶しているニードルの魔力回路も破壊してしまうのだ。
「今までに生徒達を再起不能にした報いを次は自分が受ける番だよ!ってもう聞いてないか」
ウッドストック兄弟は、完全に伸びてしまい聞ける状況ではないのだ。
「アレクくん...大丈夫かい?こんなことをしてしまったら、侯爵が黙っていないはずだ」
フェリウスが、走ってアレクに駆け寄り心配するのだ。
「大丈夫ですよ。全て録画と録音をしていますから!」
「ロクガ?ロクオン?どういうことだい?」
フェリウスは、録画に録音と言われても理解できないのだ。
「フェリウス先輩、後で説明しますね。とりあえず、そこの逃げようとしてる人~止まろうか」
誘い込もうとした少女は、ウッドストック兄弟がやられるのを見て逃げなきゃと思ったのか?忍び足で去ろうとしていたのだ。
「お、女に暴力を振るうつもり?」
この期に及んでまだそんな発言する少女。
「拘束」
アレクは、少女の足首と胴体を縛り動けなくするのだ。
「フェリウス先輩、先生達を呼んできて貰えませんか?先生達にも惨状を見てもらいましょう」
「え?あぁ~わかった。アレクくんには、何か秘策があるんだね。すぐに呼んでこよう」
フェリウスは、走ってその場を後にする。
それから暫くすると、先生が5人くらいやってくるのだ。
しかも、惨状を見た瞬間に激怒する先生が1名いた。
「お前!何をやったかわかっているのか?相手は、ウッドストック侯爵のご子息様だぞ!」
「はぁぁ、先生!学園は平等なんですよね?平等でないなら先生は、誰に物を言っているんですか?」
アレクは、辺境伯のバッジとバッジを知らない時の為に、貴族証を魔法鞄から取り出すのだ。それを見た先生は、血相を変える。
「へ、辺境伯様ぁぁぁぁ!?」
「それで、先生は辺境伯である私に怒鳴りましたが、どうするおつもりですか?」
「申し訳ございませんでしたぁぁぁ!辺境伯様とは知らず...」
怒鳴った先生は、即座に土下座をして謝るのだ。これが、権力に媚びる先生かとアレクは思うのであった。
剣を握りしめたウッドストック兄弟の弟の方が、ジグザグに的を絞らせないように走ってくる。その動きは、学生にしては飛び抜けた速さなのだ。
「一生元に戻らない顔になるけど許してね」
アレクは、切り掛かってきた剣をワザとギリギリで躱して、顔面にカウンターパンチを食らわせるのだ。当然手加減はしているが、バキバキと骨が折れる音がして、そのまま吹き飛んでいく。
「は?」 「なっ?」 「え?」
ウッドストックの兄や少女やフェリウスが、簡単に吹き飛ぶのを見て驚きの声を上げる。
「次は、君かな?」
ウッドストックの弟の方は、顔面がぐちゃぐちゃになり、そのまま失神しているのだ。
そして、アレクは何食わぬ顔で兄の方を見て言うのだ。
「クソ!よくもよくもニードルをぉぉぉぉ」
「やっと本性が現れたね。で、まだ殺るつもりなの?」
弟の名前はニードルというらしく、兄の方はいつもの口調ではなくなっているのだ。
「ふぅ~私としたことが、つい興奮してしまいましたよ。雷拘束フハハハ、無詠唱で更には雷魔法とは驚きましたか?」
「ん?これで終わり?」
勝ち誇るようにして見る相手に対して、力だけで拘束を解くのだ。フェリウスならびに風紀委員の皆は、目を丸くして驚く。
「や、やりますね~!まだまだこれからですよ」
まさか、いとも簡単に解かれると思っていなかったのかウッドストック兄弟の兄は顔を引き攣らせる。
「螺旋炎ハァハァハァ、これで貴方も終わりですよ。上級魔法を味わいなさい」
アレクに、螺旋状の炎が襲いかかる。
「こんな場所で使ったら危ないだろ?風壁」
風の壁を作り出してあっさり無効化するのだ。
「な、な、な、なんだとぉぉ。上級魔法なんだぞ。どうなっているんだぁぁぁ」
一切ダメージのないアレクを見て、これでもかと言うほど狼狽えるのだ。
「身体強化 武功」
アレクが、そう言った瞬間、ウッドストック兄弟の兄の目の前におり、パンチとキックの連打を浴びせるのだ。
「もう魔法は使えないよ。魔力回路をズタズタに壊したからね。あ!弟くんもいたんだよね?」
そう言って、気絶しているニードルの魔力回路も破壊してしまうのだ。
「今までに生徒達を再起不能にした報いを次は自分が受ける番だよ!ってもう聞いてないか」
ウッドストック兄弟は、完全に伸びてしまい聞ける状況ではないのだ。
「アレクくん...大丈夫かい?こんなことをしてしまったら、侯爵が黙っていないはずだ」
フェリウスが、走ってアレクに駆け寄り心配するのだ。
「大丈夫ですよ。全て録画と録音をしていますから!」
「ロクガ?ロクオン?どういうことだい?」
フェリウスは、録画に録音と言われても理解できないのだ。
「フェリウス先輩、後で説明しますね。とりあえず、そこの逃げようとしてる人~止まろうか」
誘い込もうとした少女は、ウッドストック兄弟がやられるのを見て逃げなきゃと思ったのか?忍び足で去ろうとしていたのだ。
「お、女に暴力を振るうつもり?」
この期に及んでまだそんな発言する少女。
「拘束」
アレクは、少女の足首と胴体を縛り動けなくするのだ。
「フェリウス先輩、先生達を呼んできて貰えませんか?先生達にも惨状を見てもらいましょう」
「え?あぁ~わかった。アレクくんには、何か秘策があるんだね。すぐに呼んでこよう」
フェリウスは、走ってその場を後にする。
それから暫くすると、先生が5人くらいやってくるのだ。
しかも、惨状を見た瞬間に激怒する先生が1名いた。
「お前!何をやったかわかっているのか?相手は、ウッドストック侯爵のご子息様だぞ!」
「はぁぁ、先生!学園は平等なんですよね?平等でないなら先生は、誰に物を言っているんですか?」
アレクは、辺境伯のバッジとバッジを知らない時の為に、貴族証を魔法鞄から取り出すのだ。それを見た先生は、血相を変える。
「へ、辺境伯様ぁぁぁぁ!?」
「それで、先生は辺境伯である私に怒鳴りましたが、どうするおつもりですか?」
「申し訳ございませんでしたぁぁぁ!辺境伯様とは知らず...」
怒鳴った先生は、即座に土下座をして謝るのだ。これが、権力に媚びる先生かとアレクは思うのであった。
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