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第2章 魔ノ国の調査隊
第202話 ノックスvsマクガリアス!ノックスの新技!?
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「ただいま闘技場の修復と防御結界の修復を行っております。魔王様の指示で先程より、強力な防御結界を構築中です。暫くお待ち下さい」
アレクとジンが破壊した物を更に強化して修復しているようである。
「アレク坊のお陰で、あの防御結界の耐久度がわかったぞ。それに、よく勝ったな」
ノックスは、アレクの頭をワシワシと撫でて褒める。アレクは、師匠に褒められることが滅多にないので、自然と笑みが溢れるのであった。
「最後は俺が勝って全勝だな。任せておけ。それより、ジキタリスってやつが四天王として出ないのが意外だったぞ。四天王よりジキタリスのが強いんだがな」
ジキタリスとは、最初に案内をしてくれたり、いつも魔王の横にいた人物である。
「確かに強そうでしたね。でも、昨日の宴以降見てないんですよ。ラヴァーナ様から何か任されている感じでしたが」
「そうだな。まぁいないやつより目の前のマクガリアスだな。じゃあ、修復も終わったようだから行ってくる」
ノックスは、リングに向かって歩みを進める。
「修復は完了致しました。両者選手前...もうすでに集まってくれているようですね。これが最後の試合になります。最後に相応しい戦いになることを願っております。では、両者名前を名乗ってから指定の位置に移動して下さい」
「マクガリアスだ。よぉ~ノックス!この前の借りを返す時をずっと待ってたぜ。次は負けねぇからな」
マクガリアスは、手を出してくる。それを、握り返して握手をするノックス。しかし、グギギギと音が鳴りそうな程、強く握り合うのだった。
「ノックスだ。また地に沈めてやるから待ってろ!次はお互い出せる力を全て出し切るぞ!いいな?」
「当たり前だ!次はあんな簡単には行かねぇからな」
握っていた手を離して指定の場所に向かう二人であった。
「なんと!両者は顔見知りのようだ!しかも、一度マクガリアス選手は負けているようです。そして今回も、ノックス選手が勝つのか?それとも、マクガリアス選手がリベンジを果たすのか?これは見ものです。では、両者が指定の位置に付きましたので、試合始め!」
「灼熱息吹」
「雷光の雷槌」
ドラゴンブレスのような炎と雷を帯びた大きなハンマーがぶつかって大爆発が起きる。
大爆発が起こってリング内は爆煙に包まれて観客席からは、何が起こっているのかさっぱりわからない状況だ。
「うはぁっ!また私は死んでいたようです。なんだこの状況はぁぁぁ!全く何も見えません」
大爆発に巻き込まれたねずみ男は、また死んでしまったようだ。だが、相変わらず実況をやめることはしない。
「ゲホゲホゲホ」「ゲホゲホゲホ」
煙が晴れてくると両者は、無事な姿を見せた。一切傷もなく、服が多少破れた程度であった。
「ブッハハハ、おいおい!考えることは同じだったか」
「ガッハハハ、スゲェ魔法じゃねぇか。流石に、肝が冷えちまったぜ」
二人は、大笑いをする。そして、次の激闘に備えて臨戦態勢に入る。
暫しの静寂が辺りを包んだと思った時、二人は動き出す。そして、ガキーンと大剣と斧がぶつかる。その一発一発が衝撃波を生むほどの威力があり、防御結界にぶつかる事にボーンボーンと音が鳴る。
「ガッハハハ、おもしれぇ」
「そうだな。お前がここまでやれるとは思わなかったぞ」
お互い重い一発を打ち合ったあと後ろに飛び退き距離を取る。
「そろそろ、本気を出すから気合を入れろよ」
ノックスは、身体強化とパスクと同じような魔装甲のようなものを体に纏わせる。ここ数年でパスクから教えてもらい、魔装甲を習得していたのである。更に、気を体に巡らせる。これは、アレクから習って習得した武功である。
「ありゃ、化けもんだぜ...」
マクガリアスは、目の前の状況に驚きの声を上げるのであった。
「なんとぉぉぉ!ノックス選手の体がレオン選手と同じようになりました。しかし、それだけではありません。白いオーラのようなものも出ています。これは、一体なんなのでしょうか!!」
「あり得ない...妾を超えておる...」
魔王は、ノックスの強さに驚きの声を上げる。純粋な力でノックスは魔王を上回っているのである。
「行くぞ」
そう発言した瞬間、マクガリアスの目の前から消えるノックス。
「ぐっぐわぁぁぁ」
ノックスは、一瞬にしてマクガリアスの後ろを取って斬りかかったのだ。マクガリアスは、奇跡的に反応をして攻撃を受け止める。だが、あり得ない威力に吹き飛ばされて斧も真っ二つに折れる。
「降参するか?」
「最後まで諦めることはできねぇな」
マクガリアスは、ダメージを負った体にムチを打って起き上がる。
「じゃあ、これで終わらせよう。まだこの力をうまく制御できないんだ。殺したらすまない」
ノックスは、さっきより速い動きでマクガリアスに近づいて無差別に斬り刻む。速すぎて全く反応できないマクガリアス。
「ぐはぁぐふぉぐはぁ...」
バタン。パキパキパキパリン。
マクガリアスは、なんの抵抗もできないまま斬り刻まれて、その場に倒れる。そして、腕輪は壊れる。
「はぁはぁはぁ。まだうまく制御できないみたいだな。一気に消耗しちまうな」
ノックスは、片膝を突いて息を荒げる。身体強化に魔装甲に武功と一気に体へ負担をかけた所為で一瞬にして消耗してしまったようだ。
「おっおっおっ...うぉぉぉぉ!これは凄いです!あのマクガリアス選手が何もできないまま終わりました。使節団一行がこれ程までに強いとは誰が予想したでしょう!おおっと、忘れていました。ノックス選手の勝利です!」
その瞬間、観客席からわぁぁぁと歓声が上がる。もう負けた勝ったとかいうようなことではなく、あり得ない光景を見たことに興奮しているようだ。
マクガリアスは、回復して起き上がってくる。
「チッ!また負けちまったじゃねぇか。強すぎだろ?」
「あれを使う気はなかったんだが、あのままだと、決着がつきそうになかったからな」
「ふぅ~悔しいぜ。だが、目標が出来た。またやり合おうぜ」
マクガリアスは、笑顔で握手を求めてくる。
「あぁ、機会があったらまたやろう」
ノックスも、ガッチリ握手を交してお互いの健闘を称え合うのであった。
アレクとジンが破壊した物を更に強化して修復しているようである。
「アレク坊のお陰で、あの防御結界の耐久度がわかったぞ。それに、よく勝ったな」
ノックスは、アレクの頭をワシワシと撫でて褒める。アレクは、師匠に褒められることが滅多にないので、自然と笑みが溢れるのであった。
「最後は俺が勝って全勝だな。任せておけ。それより、ジキタリスってやつが四天王として出ないのが意外だったぞ。四天王よりジキタリスのが強いんだがな」
ジキタリスとは、最初に案内をしてくれたり、いつも魔王の横にいた人物である。
「確かに強そうでしたね。でも、昨日の宴以降見てないんですよ。ラヴァーナ様から何か任されている感じでしたが」
「そうだな。まぁいないやつより目の前のマクガリアスだな。じゃあ、修復も終わったようだから行ってくる」
ノックスは、リングに向かって歩みを進める。
「修復は完了致しました。両者選手前...もうすでに集まってくれているようですね。これが最後の試合になります。最後に相応しい戦いになることを願っております。では、両者名前を名乗ってから指定の位置に移動して下さい」
「マクガリアスだ。よぉ~ノックス!この前の借りを返す時をずっと待ってたぜ。次は負けねぇからな」
マクガリアスは、手を出してくる。それを、握り返して握手をするノックス。しかし、グギギギと音が鳴りそうな程、強く握り合うのだった。
「ノックスだ。また地に沈めてやるから待ってろ!次はお互い出せる力を全て出し切るぞ!いいな?」
「当たり前だ!次はあんな簡単には行かねぇからな」
握っていた手を離して指定の場所に向かう二人であった。
「なんと!両者は顔見知りのようだ!しかも、一度マクガリアス選手は負けているようです。そして今回も、ノックス選手が勝つのか?それとも、マクガリアス選手がリベンジを果たすのか?これは見ものです。では、両者が指定の位置に付きましたので、試合始め!」
「灼熱息吹」
「雷光の雷槌」
ドラゴンブレスのような炎と雷を帯びた大きなハンマーがぶつかって大爆発が起きる。
大爆発が起こってリング内は爆煙に包まれて観客席からは、何が起こっているのかさっぱりわからない状況だ。
「うはぁっ!また私は死んでいたようです。なんだこの状況はぁぁぁ!全く何も見えません」
大爆発に巻き込まれたねずみ男は、また死んでしまったようだ。だが、相変わらず実況をやめることはしない。
「ゲホゲホゲホ」「ゲホゲホゲホ」
煙が晴れてくると両者は、無事な姿を見せた。一切傷もなく、服が多少破れた程度であった。
「ブッハハハ、おいおい!考えることは同じだったか」
「ガッハハハ、スゲェ魔法じゃねぇか。流石に、肝が冷えちまったぜ」
二人は、大笑いをする。そして、次の激闘に備えて臨戦態勢に入る。
暫しの静寂が辺りを包んだと思った時、二人は動き出す。そして、ガキーンと大剣と斧がぶつかる。その一発一発が衝撃波を生むほどの威力があり、防御結界にぶつかる事にボーンボーンと音が鳴る。
「ガッハハハ、おもしれぇ」
「そうだな。お前がここまでやれるとは思わなかったぞ」
お互い重い一発を打ち合ったあと後ろに飛び退き距離を取る。
「そろそろ、本気を出すから気合を入れろよ」
ノックスは、身体強化とパスクと同じような魔装甲のようなものを体に纏わせる。ここ数年でパスクから教えてもらい、魔装甲を習得していたのである。更に、気を体に巡らせる。これは、アレクから習って習得した武功である。
「ありゃ、化けもんだぜ...」
マクガリアスは、目の前の状況に驚きの声を上げるのであった。
「なんとぉぉぉ!ノックス選手の体がレオン選手と同じようになりました。しかし、それだけではありません。白いオーラのようなものも出ています。これは、一体なんなのでしょうか!!」
「あり得ない...妾を超えておる...」
魔王は、ノックスの強さに驚きの声を上げる。純粋な力でノックスは魔王を上回っているのである。
「行くぞ」
そう発言した瞬間、マクガリアスの目の前から消えるノックス。
「ぐっぐわぁぁぁ」
ノックスは、一瞬にしてマクガリアスの後ろを取って斬りかかったのだ。マクガリアスは、奇跡的に反応をして攻撃を受け止める。だが、あり得ない威力に吹き飛ばされて斧も真っ二つに折れる。
「降参するか?」
「最後まで諦めることはできねぇな」
マクガリアスは、ダメージを負った体にムチを打って起き上がる。
「じゃあ、これで終わらせよう。まだこの力をうまく制御できないんだ。殺したらすまない」
ノックスは、さっきより速い動きでマクガリアスに近づいて無差別に斬り刻む。速すぎて全く反応できないマクガリアス。
「ぐはぁぐふぉぐはぁ...」
バタン。パキパキパキパリン。
マクガリアスは、なんの抵抗もできないまま斬り刻まれて、その場に倒れる。そして、腕輪は壊れる。
「はぁはぁはぁ。まだうまく制御できないみたいだな。一気に消耗しちまうな」
ノックスは、片膝を突いて息を荒げる。身体強化に魔装甲に武功と一気に体へ負担をかけた所為で一瞬にして消耗してしまったようだ。
「おっおっおっ...うぉぉぉぉ!これは凄いです!あのマクガリアス選手が何もできないまま終わりました。使節団一行がこれ程までに強いとは誰が予想したでしょう!おおっと、忘れていました。ノックス選手の勝利です!」
その瞬間、観客席からわぁぁぁと歓声が上がる。もう負けた勝ったとかいうようなことではなく、あり得ない光景を見たことに興奮しているようだ。
マクガリアスは、回復して起き上がってくる。
「チッ!また負けちまったじゃねぇか。強すぎだろ?」
「あれを使う気はなかったんだが、あのままだと、決着がつきそうになかったからな」
「ふぅ~悔しいぜ。だが、目標が出来た。またやり合おうぜ」
マクガリアスは、笑顔で握手を求めてくる。
「あぁ、機会があったらまたやろう」
ノックスも、ガッチリ握手を交してお互いの健闘を称え合うのであった。
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