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第1章 伯爵になったアレク
第175話 喋るトロール・再生するトロール!
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森に入ってから結構な時間、トロールの手掛かりを探しているのだが、一向に見つかる気配がない。だが、おかしなことに、魔物や動物の死骸はあちこちに散乱しているのだ。
「凄い腐敗臭だね。これは、後々ギルドに報告して処理してもらわないと、森自体が駄目になるかもしれない」
腐敗した魔物や動物の量が、多過ぎるので、自然に悪影響を及ぼすのではないかと考えたアレク。
「うむ。確かにのぅ。それより、これを見るんじゃ。トロールの足跡じゃよ。この先に、住処があるやもしれん」
マンテ爺が、トロールの大きな足跡を見つける。そして、その足跡は、森の更に奥へと続いているようであった。
「マンテ爺、よく見つけたね。じゃあ、そろそろこのポーションを飲んで、物理耐性強化薬だよ。あ!もちろん、魔物専用の薬だから安心して」
「なんじゃ?また凄い薬を作ったのぅ。それにしてもトロールには、もってこいの薬じゃわい」
マンテ爺と一緒にアレクも、人間用の物理耐性強化薬を飲む。ちなみに、魔力量を上げる薬を使わないのは、森でマンテ爺の得意な雷魔法やアレクの火魔法を使うと火事になる恐れがあるので、魔法をなるべく使わないような戦闘をしようと考えているからである。
「よし!行こう。マンテ爺」
「ちょいと、飛ばすぞい」
アレクが、マンテ爺に乗ると、猛スピードで森の奥へと駆けて行くのであるのだった。
「この辺りから、嫌な匂いがしよるわい」
ある程度、奥へ行った辺りで、急に止まったマンテ爺は、どうやら近くにいるのを感じたらしい。
「場所がわかったの?」
「こっちじゃな。いつ来てもおかしくないからな。準備するんじゃ」
そう言われたので、魔法鞄からガントレットを出して装備し、魔力を込める。
「お~ご主人様じゃねぇか。また俺様の力が必要になったのか?」
「相変わらず口が悪いな。で、力を貸してくれるの?」
「任せとけ。俺様に任せとけば、余裕のよっちゃんよ」
うわぁ~なんか凄い古い...死語が出てきたなと苦笑いをするアレク。
「そいつが、喋るガントレットじゃな。おもしろいのぅ」
「おっ!ジジイよろしく頼むぜ」
マンテ爺に、ジジイとは本当に口の悪いガントレットである。
「ブッハハハハ、ジジイとはおもしろいのぅ。その生意気な態度に負けぬ実力をみせてもらおうかのぅ」
マンテ爺が、大人でよかったなと思うアレク。普通であれば、初対面でジジイ呼ばわりしたら、激昂されるはずである。
「俺様が、居りゃぁ百人力よ。任せときな」
「期待しとるわい。それよりも、あの穴ぐらから嫌な匂いがしよる。アレク、魔法で誘き出してくれんかのぅ」
「任せて。火球×10 土壁 暫く待っていたら、酸素がなくなって、あっちから出てくるはずだから」
火球を撃ち込んで、穴を土壁で塞いで、洞窟の酸素を無くそうという作戦だ。
「アレク、酸素とはなんじゃ?まぁ、出てくるならええがのぅ」
「ジジイ、酸素もわかんねぇのかよ。酸素とは、酸の元のことだぜ。きっと中で、ドロドロに溶けてるぜ」
「ガントレット、全然違うよ...」
「ヒュ~ヒュ~ヒュ~わかってたぜ。ちょっと冗談を言っただけだい」
口笛をわざと吹きながら、冗談だと言い張るガントレット。アレクもマンテ爺も、思わず苦笑いを浮かべる。
ドガーンドガーンドガーンバコーン!
そんなガントレットの知ったかぶりを聞いていたら、耐えきれなくなったトロールが、洞窟から抜け出してきたのだ。
トロールは、体長8mはあるかという大きさで、ブヨっとしたお腹に顔はあるのだが、なんとも言えない不細工さである。
「おでの、住処、壊された。おで怒る。ぐぁぁぁぁ」
トロールは、指をクロスさせて握り、ハンマーの様にアレク達に振り下ろす。
「マンテ爺~!」
「わかっとるわい」
マンテ爺は、飛び退いて避ける。腕をハンマーの様に振り下ろし、地面に当たった瞬間、凄い衝撃と音が鳴る。
「あで?いない...」
腕を振り上げて、アレク達の死体を確認するがいないことに疑問を感じるトロール。
「マンテ爺、トロールって話せるの?」
「いや、特殊個体じゃろ?普通のトロールより大きいわい。そんなことより、はよ仕留めんと厄介な魔物になるぞい」
「わかってる。マンテ爺、かく乱しながら爪で攻撃してみて」
「わかったわい」
マンテ爺は、左右ジグザクに走りながら、近付く。するとトロールは、速すぎて目が追い付かず、グルグルと目を回すのであった。
「おで、おかしくなった。ぐぎゃぁぁぁ」
マンテ爺が、爪で胸元をザクっと斬りつける。そして、今まで使っていなかった。尻尾にある大きな毒針をトロールの腕に刺す。
「おいおい!ジジイスゲェ~な」
「マンテ爺、あれは何?」
トロールを見ると、刺された腕が見る見るうちに、青紫に変色していくのだ。
「毒じゃよ。1年前の殲滅が終わったあと進化したようなんじゃ。驚かせようと黙っておったわい。普段は、この通りフサフサの尻尾に出来るからのぅ」
見てみると、普段と同じ先っぽがフサフサの尻尾に戻っていた。
「マンテ爺、凄いよ!どんどん強くなるね」
「イダイィィ!ゆるざない」
ブチブチブチ
毒に侵された腕を引きちぎる。すると、腕がニョキニョキと生えてくる。そして、胸の傷もニョロニョロと蠢いていると思ったら、塞がっていた。
「何あれ?気持ち悪いし、再生してるんだけど...もう再生するやつ相手するの嫌なんだけど」
1年前で、再生する怪物はお腹いっぱいだと思っているアレク。
「トロールは、再生するぞい。じゃが、あの再生力は特殊個体故じゃな。面倒な相手じゃわい」
「ぐぉぉぉぉ、ゆるざないぞ~」
「アレク、来るぞい」
ドタドタと、こっちに迫りくるトロールに対して、臨戦態勢を取るアレク達であった。
「凄い腐敗臭だね。これは、後々ギルドに報告して処理してもらわないと、森自体が駄目になるかもしれない」
腐敗した魔物や動物の量が、多過ぎるので、自然に悪影響を及ぼすのではないかと考えたアレク。
「うむ。確かにのぅ。それより、これを見るんじゃ。トロールの足跡じゃよ。この先に、住処があるやもしれん」
マンテ爺が、トロールの大きな足跡を見つける。そして、その足跡は、森の更に奥へと続いているようであった。
「マンテ爺、よく見つけたね。じゃあ、そろそろこのポーションを飲んで、物理耐性強化薬だよ。あ!もちろん、魔物専用の薬だから安心して」
「なんじゃ?また凄い薬を作ったのぅ。それにしてもトロールには、もってこいの薬じゃわい」
マンテ爺と一緒にアレクも、人間用の物理耐性強化薬を飲む。ちなみに、魔力量を上げる薬を使わないのは、森でマンテ爺の得意な雷魔法やアレクの火魔法を使うと火事になる恐れがあるので、魔法をなるべく使わないような戦闘をしようと考えているからである。
「よし!行こう。マンテ爺」
「ちょいと、飛ばすぞい」
アレクが、マンテ爺に乗ると、猛スピードで森の奥へと駆けて行くのであるのだった。
「この辺りから、嫌な匂いがしよるわい」
ある程度、奥へ行った辺りで、急に止まったマンテ爺は、どうやら近くにいるのを感じたらしい。
「場所がわかったの?」
「こっちじゃな。いつ来てもおかしくないからな。準備するんじゃ」
そう言われたので、魔法鞄からガントレットを出して装備し、魔力を込める。
「お~ご主人様じゃねぇか。また俺様の力が必要になったのか?」
「相変わらず口が悪いな。で、力を貸してくれるの?」
「任せとけ。俺様に任せとけば、余裕のよっちゃんよ」
うわぁ~なんか凄い古い...死語が出てきたなと苦笑いをするアレク。
「そいつが、喋るガントレットじゃな。おもしろいのぅ」
「おっ!ジジイよろしく頼むぜ」
マンテ爺に、ジジイとは本当に口の悪いガントレットである。
「ブッハハハハ、ジジイとはおもしろいのぅ。その生意気な態度に負けぬ実力をみせてもらおうかのぅ」
マンテ爺が、大人でよかったなと思うアレク。普通であれば、初対面でジジイ呼ばわりしたら、激昂されるはずである。
「俺様が、居りゃぁ百人力よ。任せときな」
「期待しとるわい。それよりも、あの穴ぐらから嫌な匂いがしよる。アレク、魔法で誘き出してくれんかのぅ」
「任せて。火球×10 土壁 暫く待っていたら、酸素がなくなって、あっちから出てくるはずだから」
火球を撃ち込んで、穴を土壁で塞いで、洞窟の酸素を無くそうという作戦だ。
「アレク、酸素とはなんじゃ?まぁ、出てくるならええがのぅ」
「ジジイ、酸素もわかんねぇのかよ。酸素とは、酸の元のことだぜ。きっと中で、ドロドロに溶けてるぜ」
「ガントレット、全然違うよ...」
「ヒュ~ヒュ~ヒュ~わかってたぜ。ちょっと冗談を言っただけだい」
口笛をわざと吹きながら、冗談だと言い張るガントレット。アレクもマンテ爺も、思わず苦笑いを浮かべる。
ドガーンドガーンドガーンバコーン!
そんなガントレットの知ったかぶりを聞いていたら、耐えきれなくなったトロールが、洞窟から抜け出してきたのだ。
トロールは、体長8mはあるかという大きさで、ブヨっとしたお腹に顔はあるのだが、なんとも言えない不細工さである。
「おでの、住処、壊された。おで怒る。ぐぁぁぁぁ」
トロールは、指をクロスさせて握り、ハンマーの様にアレク達に振り下ろす。
「マンテ爺~!」
「わかっとるわい」
マンテ爺は、飛び退いて避ける。腕をハンマーの様に振り下ろし、地面に当たった瞬間、凄い衝撃と音が鳴る。
「あで?いない...」
腕を振り上げて、アレク達の死体を確認するがいないことに疑問を感じるトロール。
「マンテ爺、トロールって話せるの?」
「いや、特殊個体じゃろ?普通のトロールより大きいわい。そんなことより、はよ仕留めんと厄介な魔物になるぞい」
「わかってる。マンテ爺、かく乱しながら爪で攻撃してみて」
「わかったわい」
マンテ爺は、左右ジグザクに走りながら、近付く。するとトロールは、速すぎて目が追い付かず、グルグルと目を回すのであった。
「おで、おかしくなった。ぐぎゃぁぁぁ」
マンテ爺が、爪で胸元をザクっと斬りつける。そして、今まで使っていなかった。尻尾にある大きな毒針をトロールの腕に刺す。
「おいおい!ジジイスゲェ~な」
「マンテ爺、あれは何?」
トロールを見ると、刺された腕が見る見るうちに、青紫に変色していくのだ。
「毒じゃよ。1年前の殲滅が終わったあと進化したようなんじゃ。驚かせようと黙っておったわい。普段は、この通りフサフサの尻尾に出来るからのぅ」
見てみると、普段と同じ先っぽがフサフサの尻尾に戻っていた。
「マンテ爺、凄いよ!どんどん強くなるね」
「イダイィィ!ゆるざない」
ブチブチブチ
毒に侵された腕を引きちぎる。すると、腕がニョキニョキと生えてくる。そして、胸の傷もニョロニョロと蠢いていると思ったら、塞がっていた。
「何あれ?気持ち悪いし、再生してるんだけど...もう再生するやつ相手するの嫌なんだけど」
1年前で、再生する怪物はお腹いっぱいだと思っているアレク。
「トロールは、再生するぞい。じゃが、あの再生力は特殊個体故じゃな。面倒な相手じゃわい」
「ぐぉぉぉぉ、ゆるざないぞ~」
「アレク、来るぞい」
ドタドタと、こっちに迫りくるトロールに対して、臨戦態勢を取るアレク達であった。
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