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第2章 新たなお客様登場
第13話 デブ猫になったミーニャ!リルちゃんの逆鱗に触れる!
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ミーニャは、体の大きさに似合わず、かなりの大食いでお鍋は空っぽになる。
「ウプッ、はち切れそうだにゃ。大満足だにゃ」
ミーニャは、お腹がパンパンに膨れ上がっており、見事なデブ猫が完成された。見た感じ、食後にシーシー言いながら爪楊枝を咥えていてもなんら違和感がない。
「凄い食べっぷりだね。これだけ食べてくれたら嬉しいけど、リルちゃん達の分を作り直さなきゃ。でも、猫さんて猫舌じゃなかったっけ?」
香菜は、フェンリル達の材料を用意しながらミーニャに話しかけてくる。
「ウプッ、僕はミーニャって言うにゃ!挨拶が遅くなってごめんにゃさいにゃ。それと、猫舌ってにゃんだにゃ?」
どうやら、猫舌という言葉は存在しないようで、ミーニャは頭にハテナを浮かべる。
「私は、香菜だよ!ミーニャちゃん、よろしくね。猫舌は、熱い食べ物が苦手な人のことだよ。特に猫さんは、熱い物が苦手なの。だから、ミーニャちゃんも苦手なのかなって思っちゃって」
ミーニャは、猫舌の意味を理解して、なるほどと肉球と肉球を合わせてポンッと叩く。その仕草に、本当は拳を握って手のひらで叩く様を表情したかったのだろうと推測した香菜は、ミーニャの肉球と肉球を合わせる姿を見て可愛いなと感じるのだ。
「にゃははは、猫舌だったら生活できにゃいにゃ!魚は、熱いうちに食べた方がおいしいにゃ!」
ミーニャは、大笑いしながら当たり前のことを言うが、香菜からしたら猫さんがこのような発言をすることに違和感しか感じなかったのだ。
「まぁ、そうなんだけどさ......でも、やっぱり魚は好きなんだね。今度魚料理を作ってあげるから、また遊びに来てね」
「魚料理もできるにゃか?食べてみたいにゃ!必ず来るにゃ」
お腹がはち切れそうで起き上がれないミーニャは、寝転がりながら目をキラキラさせている。
「いつまで待たせるのだ!腹が減って仕方がないぞ」
あまりにも遅いので、フェンリルが様子を見に来た。
「あっ!リルちゃん、ごめんね。今作っているから!」
ミーニャと戯れていた香菜は、かなり時間が経っていることに気付かず、時計を見て焦る。
「うむ!このケットシーの腹が膨れておるということは、俺達より先に食ったということであるな」
「にゃんだにゃ!このチビ助は、にゃんだか偉そうだにゃ!僕は、おいしい料理の余韻に浸っているのにゃ!だから、あっちへ行くにゃ。シッシッだにゃ」
ミーニャは、フェンリルだと気付いておらず、追い払おうとする。その言葉を聞いたフェンリルは、怒りが頂点に達して、家の中にも関わらず元の姿に戻るのだ。
「香菜の料理を独り占めするだけに留まらず、よくも俺を愚弄しよったな!」
フェンリルは、般若のような顔になって一歩一歩ミーニャに近付く。ミーニャは、チビ助がまた何か言っているくらいに思ってそっぽを向いていたのだ。そして、脅してやろうとフェンリルの方を向いて事態の深刻さを知る。
「うるさいにゃ!チビ......にゃ!?きゅ~」
フェンリルを見たミーニャは、また気絶してしまうのだ。フェンリルは、そのまま噛み殺してやろうと、近付いたところで、何か口に入れられる。そのままモグモグと噛んで味わう。
「うっ、うまぁぁぁい!なんという脂のおいしさなのだ!クニクニした食感も堪らん!」
フェンリルの般若のような顔が一瞬にして仏の顔へと変わる。
「はい!あ~んして!もう、部屋の中でおっきくなったら駄目でしょ!メッ!」
香菜は、モツをスプーンに乗せてフェンリルの口へと近付ける。フェンリルは、言われた通り口を大きく開けて食べるのだ。
「香菜、素晴らしいぞ!これが、内臓なのか!?俺が今まで食していた物とは全く違うではないか!臭みが一切ない」
フェンリルは、幸せそうな顔をしてモツを味わう。
「しっかり下処理をしたら臭みがなくおいしく食べられるんだよ!リルちゃん、みんなにも食べさせてあげたいから運ぶのを手伝ってね」
「うむ!これだけうまい料理だ!早く食べさせてやらねばならぬな」
フェンリルは、ミーニャのことなどすっかり忘れてしまって、小さい姿に戻り、二足歩行で鍋を持ち上げて運ぶのだ。
「ふぅ~よかったよ。ミーニャちゃん、発言には気をつけようね」
香菜は、ミーニャを抱っこして、またベッドへ運ぶのだった。
_______________
お知らせ!
まだ発表できないことなので詳しくはお話できませんが、暫くの間、執筆作業が忙しくなります。その影響もあり、投稿する一話の分量が減って読者に満足のいく物が提供できなくなる恐れがございます。ですが、毎日投稿を続けて行きたいと思っておりますので、ご了承頂ければ幸いです。
身勝手な理由で、分量が減ること大変申し訳ございません。
今後、いいお知らせができるよう努力していきます。引き継ぎ応援よろしくお願い致します。
「ウプッ、はち切れそうだにゃ。大満足だにゃ」
ミーニャは、お腹がパンパンに膨れ上がっており、見事なデブ猫が完成された。見た感じ、食後にシーシー言いながら爪楊枝を咥えていてもなんら違和感がない。
「凄い食べっぷりだね。これだけ食べてくれたら嬉しいけど、リルちゃん達の分を作り直さなきゃ。でも、猫さんて猫舌じゃなかったっけ?」
香菜は、フェンリル達の材料を用意しながらミーニャに話しかけてくる。
「ウプッ、僕はミーニャって言うにゃ!挨拶が遅くなってごめんにゃさいにゃ。それと、猫舌ってにゃんだにゃ?」
どうやら、猫舌という言葉は存在しないようで、ミーニャは頭にハテナを浮かべる。
「私は、香菜だよ!ミーニャちゃん、よろしくね。猫舌は、熱い食べ物が苦手な人のことだよ。特に猫さんは、熱い物が苦手なの。だから、ミーニャちゃんも苦手なのかなって思っちゃって」
ミーニャは、猫舌の意味を理解して、なるほどと肉球と肉球を合わせてポンッと叩く。その仕草に、本当は拳を握って手のひらで叩く様を表情したかったのだろうと推測した香菜は、ミーニャの肉球と肉球を合わせる姿を見て可愛いなと感じるのだ。
「にゃははは、猫舌だったら生活できにゃいにゃ!魚は、熱いうちに食べた方がおいしいにゃ!」
ミーニャは、大笑いしながら当たり前のことを言うが、香菜からしたら猫さんがこのような発言をすることに違和感しか感じなかったのだ。
「まぁ、そうなんだけどさ......でも、やっぱり魚は好きなんだね。今度魚料理を作ってあげるから、また遊びに来てね」
「魚料理もできるにゃか?食べてみたいにゃ!必ず来るにゃ」
お腹がはち切れそうで起き上がれないミーニャは、寝転がりながら目をキラキラさせている。
「いつまで待たせるのだ!腹が減って仕方がないぞ」
あまりにも遅いので、フェンリルが様子を見に来た。
「あっ!リルちゃん、ごめんね。今作っているから!」
ミーニャと戯れていた香菜は、かなり時間が経っていることに気付かず、時計を見て焦る。
「うむ!このケットシーの腹が膨れておるということは、俺達より先に食ったということであるな」
「にゃんだにゃ!このチビ助は、にゃんだか偉そうだにゃ!僕は、おいしい料理の余韻に浸っているのにゃ!だから、あっちへ行くにゃ。シッシッだにゃ」
ミーニャは、フェンリルだと気付いておらず、追い払おうとする。その言葉を聞いたフェンリルは、怒りが頂点に達して、家の中にも関わらず元の姿に戻るのだ。
「香菜の料理を独り占めするだけに留まらず、よくも俺を愚弄しよったな!」
フェンリルは、般若のような顔になって一歩一歩ミーニャに近付く。ミーニャは、チビ助がまた何か言っているくらいに思ってそっぽを向いていたのだ。そして、脅してやろうとフェンリルの方を向いて事態の深刻さを知る。
「うるさいにゃ!チビ......にゃ!?きゅ~」
フェンリルを見たミーニャは、また気絶してしまうのだ。フェンリルは、そのまま噛み殺してやろうと、近付いたところで、何か口に入れられる。そのままモグモグと噛んで味わう。
「うっ、うまぁぁぁい!なんという脂のおいしさなのだ!クニクニした食感も堪らん!」
フェンリルの般若のような顔が一瞬にして仏の顔へと変わる。
「はい!あ~んして!もう、部屋の中でおっきくなったら駄目でしょ!メッ!」
香菜は、モツをスプーンに乗せてフェンリルの口へと近付ける。フェンリルは、言われた通り口を大きく開けて食べるのだ。
「香菜、素晴らしいぞ!これが、内臓なのか!?俺が今まで食していた物とは全く違うではないか!臭みが一切ない」
フェンリルは、幸せそうな顔をしてモツを味わう。
「しっかり下処理をしたら臭みがなくおいしく食べられるんだよ!リルちゃん、みんなにも食べさせてあげたいから運ぶのを手伝ってね」
「うむ!これだけうまい料理だ!早く食べさせてやらねばならぬな」
フェンリルは、ミーニャのことなどすっかり忘れてしまって、小さい姿に戻り、二足歩行で鍋を持ち上げて運ぶのだ。
「ふぅ~よかったよ。ミーニャちゃん、発言には気をつけようね」
香菜は、ミーニャを抱っこして、またベッドへ運ぶのだった。
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