Wild Frontier

beck

文字の大きさ
上 下
141 / 142
第四章

I Still Haven’t Found What I’m Looking For

しおりを挟む
「確かこのあたりだったんだけど……」

 フィオンの案内で訪れたのは、ウェグリア近隣の森の中だった。
 木々に隠されていたためか、外からでは一見わからない。
 だがそこだけは木々に囲まれながらも、開けた土地になっていた。

「ボク勘違いしていたのかな? でも奴らの匂いが確かに残ってるんだ」
「いや、おそらくここで間違い無いだろう。周囲の下草を見ればわかるが、多くの人に踏まれたような形跡があるし、そもそも地表が少し掘り返されている」

 魔法陣の痕跡こんせきを消すため、土を盛ったのだろう。

「本当ですわね。でも随分と雑な撤収だこと」
「時間が無かったのかも知れないな。もし召喚を途中で取りやめたのだとしたら……きっかけは間違いなくフィオンの首輪の解呪だろう。それ以外に理由が見当たらない」
「町への襲撃を諦めたって事かしら」
「その可能性もあるし、または別の方法に切り替えたのかも知れない」

 気になるのは、町への攻撃方法に一貫性が無かった点。
 衛兵隊長のジェラルドの話では一度目の襲撃は魔物の軍勢が襲って来たが、二度目は獣人、そして三度目は再び魔物が襲って来たとの事だった。

「フィオン、君が居た集団には魔物の軍勢はいたのか?」
「ううん。ジェイドも魔物の使役をする事はあるけど、多くても二・三体程度だった。軍勢って呼べる程の魔物は連れていなかったよ」

 魔物の襲撃は二度あったと言うが、それは彼女が『狂化』を使われる前の事だ。
 しかも襲撃して来た魔物は召喚型の魔物では無く、森や山に棲息するゴブリンやトロールといった土地に根付いた魔物である。
 それらを万単位で、しかも数日で揃える事など出来るはずがない。

(となると魔物は別の場所で、別の者に指揮されていた?)

「この場所もそうだが、魔物の動向なども気になる。俺達だけでは手が足りないので、一旦衛兵隊に報告して判断を仰ごう」





    ◇  ◇  ◆




 魔法陣の調査は、あくまで俺達が勝手に行った事だ。
 だから苦言を言われても仕方ないかと思っていたのだが──

「俺達の仕事は町を守る事だからな。町が無事なら、それが一番さ」

 意外な事に、衛兵隊長ジェラルドは俺達の報告に感謝をしてくれた。
 決して勲功くんこうが目当てなだけの人物では無かったようだ。


 だが──


「それで……そなたがヒースと申す者か。何やら余計なお世話をしてくれたようだな」

 セルジュが言っていた通り、問題は領主にあったらしい。

 魔法陣調査の翌日、領主率いる領軍がウェグリアに到着したのだ。
 俺は領主のエルヴェ・プリュヴォー侯爵に呼ばれ、今回の件について直接事情聴取を受ける事になった。

「余計なお世話と言われればそうかも知れませんが、私はあくまでみずからの経験から危険を察知し、調査におもむいただけです」
「だが結局あの後、何も起きていないではないか」

(結果しか見ないタイプの人間という事か)

 もちろん結果は重要だ。
 だが今回の結果はあくまで偶然得たもの。
 結果は重要だからこそ、あらゆる手を尽くして確実に手に入れる必要がある。

 結果というのは絶対に、原因より先には起こり得ない。

「はい。調査した結果、問題は起きないだろうと判断しました」
「ふんっ。場合によってはお主が『強大な魔物が召喚される』というニセ情報によって、我が領地を煽動せんどうしに来たともとれるのだぞ?」
「一応、我々はフェルディナンド公公認の使節なのですが……プリュヴォー家の家長からそのような人物だと判断されたむね、トーラシア盟主にご報告差し上げた方が宜しいでしょうかね?」

 あまり頼るのもどうかと思うが、このような権力主義の相手には致し方ない。
 彼はフェンブルの侯爵であり、シアのウェーバー男爵家より数段格上だ。
 別の国であっても、爵位に関しては万国共通に対応するのが通例らしい。

 であるならば──

「と、とにかくじゃ! 我が領地にはもう何も危険は無い! 斥候からも近辺に魔族の姿は一切確認出来ないとの報告が来ている。そういうわけじゃから後は我々領軍に任せておけばよいっ!」

 いくら侯爵家といえど、一国の盟主に喧嘩を売ってただで済むはずがない。
 領主はこれが本題とばかりに次の話題に切り替えた。

「それともう一点。聞いた話ではお主ら、何やら獣人と行動を共にしていたそうではないか」

 メイヴと共に何名かの衛兵を助けていたし、その後フィオンと共に魔法陣の捜索も行っている。
 事態は急を要したので、正直そこまで気が回せなかった。
 どこかで目撃されていてもおかしくは無い。

「ええ。侯爵が統治されているこの町の衛兵をお助けしておりましたので。まさか人助けをするのが罪に当たるとでも?」
「お主はそんな事も分からぬのか? 獣人達に襲われた町で獣人連れのよそ者が堂々と闊歩かっぽなどしておったら、民を不安にさせるだけであろうが」

 何の意図があって難癖を付けてくるのは分からないが、とにかく俺達をこの町に滞在させたくないらしい。

「フェルディナンド公の特使という事もあるので細かい取り調べなどはせぬが、住民達が騒ぎ立てる前に町から出て行って貰う他ないな」

(この領主が相手では、これ以上の話は無駄か──)

「分かりました。明日には──」
「今日中じゃ。今日立ち去らなければ反逆罪として捕縛した上、尋問を行う。しっかり一日の猶予ゆうよを与えたのじゃから、特使といえども文句など言わせぬぞ?」

 既に昼を回っているので、あと半日しかないわけだが。

「分かりました。夕刻までには町を出ましょう」
「話は以上じゃ。早々に立ち去るが良い」




    ◇  ◆  ◇




「というわけなんだ。すまんがすぐに出発の準備を」
「ちょっとその対応、いくらなんでも酷過ぎませんこと!?」

(あの場にシアを連れて行かなかったのは正解だった……)

 一国の盟主に対してさえ、苦言を呈するような女性だ。
 あの時は相手が話の分かるフェルディナンド公だったから良かったものの、普通の貴族相手だったらその場で斬られてもおかしくない物言いだった。

 もっともシアの場合は父マティウスからの書簡を読んでいたので、フェルディナンド公のを事前に知っていた節があるが。

「いつも必需品の買い出しをしてくれているベァナが文句を言うのなら話もわかるが、シアは別に今日町を出ても問題無いのでは?」
「暖かいお風呂に入って、ふかふかのベッドで休みたかったのですわ! この季節じゃ、川で水浴びとか絶対無理ですし!」

 当然の事ながら、大きな町にはそれなりの設備が揃っている。
 村や集落に拠るたびになるべく宿を取るようにはしていたが、この規模の町はそうそうない。

「ウェグリアで色々と準備をしたかったのは事実ですが……日用品とかはまだ大丈夫です。食料も以前立ち寄った村で分けていただきましたので問題ありませんよ」
「というわけだシア。ここはどうか穏便に……」
「……ヒース様が毎晩腕枕をしてくれるというなら我慢いたしますわ」

(仲間たちの視線が突き刺さる気がする)

「うーん……それはとりあえず、町を出てから考える事にしよう」


 色々とバタバタはしたが俺達は領主の命通り、その日のうちに町を後にした。




    ◇  ◇  ◆




「わぁ! ボクこういうおうちで、にぃにと一緒に泊まった覚えがあるよ!」

 テントを見たフィオンが興奮気味に話している。
 元々リンとフィオンが知り合い同士だった事もあって、うちの娘達ともすぐに打ち解けた。

 はしゃぐちびっこ達を他所よそに、年長の仲間達は焚火を囲んでいる。

「つまりヒース殿は元々別の世界で人生を歩んでいて、そこでフィオン殿と一緒に暮らしていたと」
「まぁ端的に言えばそういう事になるな。お互い今とは名は違っていたが」

 セレナはあくまで冷静だったが、シアは少し不満気だ。

「なぜ今まで黙っていらっしゃったのですか。わたくし達が信用出来ないとでも?」
「いやみんなを信用していなかったわけではない。俺自身が、こんな話信じて貰えないだろうと判断したのだ」
「そんなの話をしてみなければわからないではありませんか!」
「では聞くが……シアはこの話、信じてくれるか?」
「正直信じられませんわ」

 天然なのか狙って言っているのか……

「元のヒースがどういう人物だったのかは俺にもわからない。とにかく少なくとも元のヒースの記憶は基本的には無く、あるのは別の世界の俺の記憶だけなのだ」
「基本的、と申しますと?」
「剣術や体術等については体が覚えているようなのだ。思い出す、というよりは条件反射のようなものだが」
「条件反射? それは対抗魔法アンチマジックか何かのたぐいですの?」

 さすがに生理学や脳科学が全く発展していないここでは、意味が正しく通じないようだ。

「いや、体が無意識に反応してしまう事だ。例えば火傷しそうなほどの熱いものを手で触れたりすると、手が勝手に引っ込んだりするだろう?」
「言われてみれば確かに……考えるよりも先に体が動いてしまう事がありますわね。条件反射……きっと私のヒース様に対するこの情動も……」

 稀にひらめく様々なイメージについては伏せておいた。
 その原理は俺も説明出来ないからだ。

「フィオン殿も元の世界の記憶を持っているのか?」

 再びセレナが話に加わる。

「いや……彼女に話を聞いた所、覚えていたのはコーヤというあるじに仕えていたというイメージと多少のエピソード、あとは匂いだけだそうだ」
「獣人族は鼻が利くと言うしな」
「そうかも知れない。とにかく主の姿までは全く覚えていなかったようだが、俺の放った一撃で彼女は正気を取り戻し、意識を失う寸前に俺の元の名を呼んだのだ。その名を知る者など、他に誰もいないからな」

 実際にはベァナだけは知っていたが──
 今それを話す必要は無いだろう。

 フィオンはこの町で初めてベァナと出会った。
 俺の名を知る機会などありはしない。

「ところでセレナは、俺がこの世界のヒースでは無いと知ってなんとも思わないのか?」
「うーむ。なんとも思わない事は無いが──そうだな。私と初めて出会った時のヒース殿は、既に向こうの世界の人物だったわけであろう?」
「ああ」
「であれば何も問題はござらん。私が知るのは、今のヒース殿だけだからな」
「そういう事でしたらわたくしだって同じですわ! 今のヒース様だからこそ、私は数々の見合い話を全て破談に……」
「シアよ。それはヒース殿と会う前の話だろう」
「あら、そうでしたかしら。でもどんな時系列だったとしても、私は同じ選択をしたに違いありませんわ!」
「あはは……」

 ベァナが苦笑する横で、呆れ顔のセレナが話を続ける。

「まぁ話を戻すとその謎を知るために、ティネ殿のお師匠様に会いに行こうとしていたわけか」
「まぁそういう感じだ」


 俺がヤース師に会い、何を知る事になるのかはわからない。


 だが今の俺には旅を続けるうちに芽生えてきた、強い思いがある。


 それはこの世界で出来る事は、全てやり切りたい。
 悔いの残らぬよう、自らの全力をもってて事に当たる。
 そんな思いだ。


「それでメイヴ。そのティネの師匠であるスプレイグロ・ヤース導師の住まいが、君達の集落のすぐそばにあるというの本当なのか?」
「はい。ヤース様は集落の仲間達が病気や怪我をした時に、いつも助けて下さる導師様です。森のかなり奥まった場所にお住まいなのですが、私も何度かお訊ねした事がございます」
「そうか。集落に向かうついでですまないが、案内してくれると助かる」
「ええ。是非そうさせてください!」


 今俺に出来る事に全力を尽くす。

 だが元の世界の俺は、そこまで強い思いを持つ人物では無かった。

 なぜそんな思いを強く感じるようになったのか?



 その理由は、旅の終わりに知る事になるのだろうか?
 それとも、その理由を知る事で旅が終わるのだろうか?



「そろそろ食事の準備を始めるか。ニーヴ、プリム。お楽しみの所悪いが、準備を手伝ってくれ」
「承知であります!」
「あいあいですー」



 どちらにせよ、まだまだ旅は終わりそうにない。
 今はこの頼もしい仲間たちとの旅を、全力で楽しむとしよう。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし〜

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~

霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。  ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。  これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

女神様から同情された結果こうなった

回復師
ファンタジー
 どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。

アイテムボックスだけで異世界生活

shinko
ファンタジー
いきなり異世界で目覚めた主人公、起きるとなぜか記憶が無い。 あるのはアイテムボックスだけ……。 なぜ、俺はここにいるのか。そして俺は誰なのか。 説明してくれる神も、女神もできてやしない。 よくあるファンタジーの世界の中で、 生きていくため、努力していく。 そしてついに気がつく主人公。 アイテムボックスってすごいんじゃね? お気楽に読めるハッピーファンタジーです。 よろしくお願いします。

処理中です...