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第一章
女神の思い
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結局一日目は飲んで会話するだけで過ぎてしまい、続く二日目は午後に行われる各種独楽競技の準備に駆り出されていた。
初開催イベントの発案者という事もあり、俺はそのまま運営に回った。
しかし独楽競技の一つでニックが優勝した事が嬉しくて、俺はニックに駆け寄り喜びを分かち合った。
そして一旦小休止を挟んで日が沈む頃。
祭り期間最大のイベントである『豊穣祈願の贄』が始まった。
毎年未婚者から一名、神役の演者が選出され、衣装を纏って舞台上を舞いを披露する。
『舞い』とは言っても激しいものではなく、非常にゆったりしたもののようだ。
男女でその舞いの型は異なるが、更に地方によっても差があるとの事である。
そこで俺はこの祭りが全国的なものなのだと言う事を知った。
今年はベァナが主役という事だったが、舞台袖には椅子に腰を掛けたブリジットさんがいた。手には小型のハープを持っているので、彼女が伴奏をするらしい。
舞台の前には観客席という事なのだろうか、テーブルや椅子なんかが設置されていた。そこでは村人が飲み食いしていたのだが、曲が始まると喧騒はぴたりと止んだ。
ハープの音色が響く。
昨日村人たちが演奏していたような陽気な曲調とは違い、美しくも儚い、幻想的なものだった。
曲に合わせベァナが舞台の奥から登って来た。
この地方の村人が普段着ないような、装飾部分が多いゆったりとした服装をしていた。基本的に全身白一色だ。
女神役という事で特別に作られた衣装らしく、華美ではないながらも神聖で威厳を感じさせる装いだ。
そして何より、彼女自身の美しさが際立っていた。
舞台の近くには篝火が焚かれていたので、彼女の表情は十分見える。
しかしそれも演出の一つだったのだろうか?
彼女は舞いの途中、魔法によってウィスプを出現させ、自分の左右斜め前にそれぞれを配置した。
その光は舞台照明のように彼女を輝き照らす。
今の彼女は紛う事無く、女神そのものであった。
彼女の舞は事前に聞いていた通り穏やかなものだった。
初めて見たはずなのだが、どことなく懐かしさを感じる。
村長に聞いた所によると、この舞は祭り独自のもので、普段踊ったりするものではないらしい。
確かに昨日村人たちが演奏していた曲は明るてテンポも速めだった。
曲に合わせてステップを踏むのがこの辺りの一般的な踊りのスタイルである。
お酒が入って来たりすると、曲のテンポを少しずつ上げて行ってステップが付いてこれるのかという勝負をしたりする事もあるそうだ。
ステップさえ踏めれば、踊る方も見る方もきっと楽しい事だろう。
しかし目の前の舞はそういったものではない。
元々神事から発展したものである。
舞を見始めてからなんとなく何かに似ていると感じていたのだが、暫く考えていてようやくそう思う原因が何なのかに思い至った。
御神楽だ。
日本の神社で行われる神事である。
伴奏の曲も全然違うし舞自体も同じでは無いのだが、そこから受ける印象は正に巫女の舞を彷彿とさせる、厳かなものだった。
彼女は一通り舞を終えると、手に持った杖を胸に抱き、一歩一歩ゆっくりと舞台を降りて行った。
歩く様子もまた堂に入っていた。
そしてゆっくりと歩を進める。
彼女の姿が次第に近くなる。
気付くと、彼女は間違いなく俺の眼前で歩みを止めていた。
ブリジットさんの言う通りになった。
もはや腹を括るしか無い。
俺はその場で片膝を付いた。
下を向いているので、彼女の表情まではわからない。
彼女はこの儀のセリフであろう言葉を唱える。
「人の子らよ。汝らが五穀豊穣を願うならば、余が示す贄を余に備えよ」
少し声が震えているような気がした。
そして彼女は杖を俺に向けて差し出す。
「ヒースよ。余が贄に」
この可能性が想定された時からずっと考えていた。
しかし何が正解なのかは、いくら考えてもわからない。
だから俺は正解を求める事を止め、シンプルな事実によってその行動を決めた。
俺にとって彼女は、存在の疑わしい神などより、ずっと大切な存在だ。
これだけは揺るぎ無い事実である。
であるならば……
彼女の望みは叶えるべきだ。
「喜んであなたの贄となりましょう」
演奏がにわかに止んだ。
ブリジットさんは俺が杖を掴まないと思っていたのだろう。
俺は彼女が差し出す杖を掴み、立ち上がる。
少しした後、村人からの野次や口笛が飛ぶ。
演奏はすぐに再開した。
杖を掴んだ瞬間、彼女は舞台側を向いてしまい表情は全くわからない。
俺はただ彼女の右手から伸びる杖を掴んだまま、舞台に向かって歩く。
舞台が近づいてくる。
演奏者の機嫌も良さそうだ。
多少恥ずかしながらも観客席を見てみると、皆の反応は基本口笛とひやかしばかりで、悪意のあるものは皆無だった。
まぁそもそも余興のような位置付けなので、ただ単純に大騒ぎして盛り上がるためのネタなのだろう。
ただショーンの姿は、どこにも見当たらなかった。
俺たちは壇上に上がった。野次や口笛の嵐は更に激しくなり、一部の職人からは接吻を求める喚声が起きていた。
二人ともこういう時はやけに呼吸がぴったりだ。
全くうるさい親父共だな、と心の中で笑ってしまった。
しかし俺がこの場所に立つと決めた理由は他にあった。
「この村の皆さん、今までありがとう。村での生活は本当に楽しかった」
このタイミングでみんなに語りかける事について、神事として問題無いか村長に聞いてみたのだが『杖を掴むか掴まないかまでが儀式なので大丈夫じゃろ』という、かなりアバウトな回答が返って来たので、遠慮なく話をさせてもらった。
俺の話を聞こうとしてか、村人達の談笑が収まっていく。
「色々と考えたのですが、俺は来週ここを発つ行商人の馬車に乗って、村を出る事にしました。今まで本当にありがとうございました」
俺は深々とお辞儀をした。
この国にはお辞儀の習慣は無かったが、その意味するところはわかるようだ。
俺の言葉を聞いて、観客席のあちこちから声が上がった。
「え……うそでしょう!?」
「そりゃねぇよ~!」
「ヒースさんはもう村の住人じゃねぇか! なんでだよ!!」
どの言葉も身に染みてありがたい。
だからこそ、俺はここに留まっていてはいけない。
せめて村人一人一人の声には返答しようと、座席を見回している時だった。
目の端に映ったベァナの姿に違和感を覚え、そちらに目を向けた。
そこには袖で顔を覆った女神が立っていた。
泣いている!?
「ベァナ……」
俺が声を掛けた瞬間だった。
彼女は舞台に背を向け走り出し、そのまま舞台を降りてどこかに行ってしまった。
ある程度は悲しませる事になるだろうとは思っていたのだが……
まさか舞台から居なくなってしまうとは!?
俺が唖然としていると、再び村人から野次が飛んできた。
「駄目だよ~杖を離しちゃ~~!」
「早く追いかけないと!」
「よっ、色男~~!」
舞台袖のブリジットさんのほうを振り返った。
声は聞こえなかったが、口の動きは明らかに『追いかけてあげて』だ。
無い頭をフル回転させた。
場を取り繕うべくセリフを捻り出す。
そして大仰な口調で一言。
「神よ! お待ちくだされっ!!!」
会場はすぐに笑いの渦に包まれた。
これでいい。
俺はすぐにベァナの後を追い、会場を後にした。
◆ ◇ ◇
<ビール(エール)>
ビールはワインと並んで古くから飲まれて来たアルコール飲料で、その醸造法は一説によると紀元前6000年~前4000年頃のメソポタミアで偶然発見されたものと言われている。エジプトやメソポタミアのような高温の地域では、麦の粥を放置しているだけで二日程度で発酵が完了してしまうからだ。おそらく芽の出た穀粒を使った事で芽に含まれる酵素が澱粉を麦芽糖に変化させ、アルコール発酵につながっていったと推測される。
大英博物館に所蔵されている紀元前4000年~前3000年頃と思われるメソポタミアの粘土版『醸造の記念碑』にはビール作りの様子が絵と楔文字で描かれている。これはビール作成の最も古い記録とされている。
また以前医学の項にも登場した医者『ルル』が残した粘土板では、薬を服用する場合にはビールと一緒に飲むか、ビールに混ぜて飲む事を推奨していた。この当時のビールは現代のものとは違い濁りが多く、ビタミンB12が豊富であったため、肉が摂取出来ない場合にもビールでビタミン補給が出来たのである。
また気温の高い土地では生水よりもアルコールを含む酒のほうが圧倒的に衛生的であるというのも大きな理由であった。
ビールを発明したと言われるシュメール人は本当にビール好きだったようだ。ある研究によると、シュメール人は収穫した穀物の約四割を、ビール製造の原料として使っていたらしい。
また、ギリシャの酒神デュオニソスが吐き気を催しながらメソポタミアから逃げ帰って来たという言い伝えがギリシャに残っている。その理由はメソポタミアの住人がビールばかり飲んでいたからだそうだ。実際にギリシャやローマではビールよりもワインのほうが好まれていたようである。
初開催イベントの発案者という事もあり、俺はそのまま運営に回った。
しかし独楽競技の一つでニックが優勝した事が嬉しくて、俺はニックに駆け寄り喜びを分かち合った。
そして一旦小休止を挟んで日が沈む頃。
祭り期間最大のイベントである『豊穣祈願の贄』が始まった。
毎年未婚者から一名、神役の演者が選出され、衣装を纏って舞台上を舞いを披露する。
『舞い』とは言っても激しいものではなく、非常にゆったりしたもののようだ。
男女でその舞いの型は異なるが、更に地方によっても差があるとの事である。
そこで俺はこの祭りが全国的なものなのだと言う事を知った。
今年はベァナが主役という事だったが、舞台袖には椅子に腰を掛けたブリジットさんがいた。手には小型のハープを持っているので、彼女が伴奏をするらしい。
舞台の前には観客席という事なのだろうか、テーブルや椅子なんかが設置されていた。そこでは村人が飲み食いしていたのだが、曲が始まると喧騒はぴたりと止んだ。
ハープの音色が響く。
昨日村人たちが演奏していたような陽気な曲調とは違い、美しくも儚い、幻想的なものだった。
曲に合わせベァナが舞台の奥から登って来た。
この地方の村人が普段着ないような、装飾部分が多いゆったりとした服装をしていた。基本的に全身白一色だ。
女神役という事で特別に作られた衣装らしく、華美ではないながらも神聖で威厳を感じさせる装いだ。
そして何より、彼女自身の美しさが際立っていた。
舞台の近くには篝火が焚かれていたので、彼女の表情は十分見える。
しかしそれも演出の一つだったのだろうか?
彼女は舞いの途中、魔法によってウィスプを出現させ、自分の左右斜め前にそれぞれを配置した。
その光は舞台照明のように彼女を輝き照らす。
今の彼女は紛う事無く、女神そのものであった。
彼女の舞は事前に聞いていた通り穏やかなものだった。
初めて見たはずなのだが、どことなく懐かしさを感じる。
村長に聞いた所によると、この舞は祭り独自のもので、普段踊ったりするものではないらしい。
確かに昨日村人たちが演奏していた曲は明るてテンポも速めだった。
曲に合わせてステップを踏むのがこの辺りの一般的な踊りのスタイルである。
お酒が入って来たりすると、曲のテンポを少しずつ上げて行ってステップが付いてこれるのかという勝負をしたりする事もあるそうだ。
ステップさえ踏めれば、踊る方も見る方もきっと楽しい事だろう。
しかし目の前の舞はそういったものではない。
元々神事から発展したものである。
舞を見始めてからなんとなく何かに似ていると感じていたのだが、暫く考えていてようやくそう思う原因が何なのかに思い至った。
御神楽だ。
日本の神社で行われる神事である。
伴奏の曲も全然違うし舞自体も同じでは無いのだが、そこから受ける印象は正に巫女の舞を彷彿とさせる、厳かなものだった。
彼女は一通り舞を終えると、手に持った杖を胸に抱き、一歩一歩ゆっくりと舞台を降りて行った。
歩く様子もまた堂に入っていた。
そしてゆっくりと歩を進める。
彼女の姿が次第に近くなる。
気付くと、彼女は間違いなく俺の眼前で歩みを止めていた。
ブリジットさんの言う通りになった。
もはや腹を括るしか無い。
俺はその場で片膝を付いた。
下を向いているので、彼女の表情まではわからない。
彼女はこの儀のセリフであろう言葉を唱える。
「人の子らよ。汝らが五穀豊穣を願うならば、余が示す贄を余に備えよ」
少し声が震えているような気がした。
そして彼女は杖を俺に向けて差し出す。
「ヒースよ。余が贄に」
この可能性が想定された時からずっと考えていた。
しかし何が正解なのかは、いくら考えてもわからない。
だから俺は正解を求める事を止め、シンプルな事実によってその行動を決めた。
俺にとって彼女は、存在の疑わしい神などより、ずっと大切な存在だ。
これだけは揺るぎ無い事実である。
であるならば……
彼女の望みは叶えるべきだ。
「喜んであなたの贄となりましょう」
演奏がにわかに止んだ。
ブリジットさんは俺が杖を掴まないと思っていたのだろう。
俺は彼女が差し出す杖を掴み、立ち上がる。
少しした後、村人からの野次や口笛が飛ぶ。
演奏はすぐに再開した。
杖を掴んだ瞬間、彼女は舞台側を向いてしまい表情は全くわからない。
俺はただ彼女の右手から伸びる杖を掴んだまま、舞台に向かって歩く。
舞台が近づいてくる。
演奏者の機嫌も良さそうだ。
多少恥ずかしながらも観客席を見てみると、皆の反応は基本口笛とひやかしばかりで、悪意のあるものは皆無だった。
まぁそもそも余興のような位置付けなので、ただ単純に大騒ぎして盛り上がるためのネタなのだろう。
ただショーンの姿は、どこにも見当たらなかった。
俺たちは壇上に上がった。野次や口笛の嵐は更に激しくなり、一部の職人からは接吻を求める喚声が起きていた。
二人ともこういう時はやけに呼吸がぴったりだ。
全くうるさい親父共だな、と心の中で笑ってしまった。
しかし俺がこの場所に立つと決めた理由は他にあった。
「この村の皆さん、今までありがとう。村での生活は本当に楽しかった」
このタイミングでみんなに語りかける事について、神事として問題無いか村長に聞いてみたのだが『杖を掴むか掴まないかまでが儀式なので大丈夫じゃろ』という、かなりアバウトな回答が返って来たので、遠慮なく話をさせてもらった。
俺の話を聞こうとしてか、村人達の談笑が収まっていく。
「色々と考えたのですが、俺は来週ここを発つ行商人の馬車に乗って、村を出る事にしました。今まで本当にありがとうございました」
俺は深々とお辞儀をした。
この国にはお辞儀の習慣は無かったが、その意味するところはわかるようだ。
俺の言葉を聞いて、観客席のあちこちから声が上がった。
「え……うそでしょう!?」
「そりゃねぇよ~!」
「ヒースさんはもう村の住人じゃねぇか! なんでだよ!!」
どの言葉も身に染みてありがたい。
だからこそ、俺はここに留まっていてはいけない。
せめて村人一人一人の声には返答しようと、座席を見回している時だった。
目の端に映ったベァナの姿に違和感を覚え、そちらに目を向けた。
そこには袖で顔を覆った女神が立っていた。
泣いている!?
「ベァナ……」
俺が声を掛けた瞬間だった。
彼女は舞台に背を向け走り出し、そのまま舞台を降りてどこかに行ってしまった。
ある程度は悲しませる事になるだろうとは思っていたのだが……
まさか舞台から居なくなってしまうとは!?
俺が唖然としていると、再び村人から野次が飛んできた。
「駄目だよ~杖を離しちゃ~~!」
「早く追いかけないと!」
「よっ、色男~~!」
舞台袖のブリジットさんのほうを振り返った。
声は聞こえなかったが、口の動きは明らかに『追いかけてあげて』だ。
無い頭をフル回転させた。
場を取り繕うべくセリフを捻り出す。
そして大仰な口調で一言。
「神よ! お待ちくだされっ!!!」
会場はすぐに笑いの渦に包まれた。
これでいい。
俺はすぐにベァナの後を追い、会場を後にした。
◆ ◇ ◇
<ビール(エール)>
ビールはワインと並んで古くから飲まれて来たアルコール飲料で、その醸造法は一説によると紀元前6000年~前4000年頃のメソポタミアで偶然発見されたものと言われている。エジプトやメソポタミアのような高温の地域では、麦の粥を放置しているだけで二日程度で発酵が完了してしまうからだ。おそらく芽の出た穀粒を使った事で芽に含まれる酵素が澱粉を麦芽糖に変化させ、アルコール発酵につながっていったと推測される。
大英博物館に所蔵されている紀元前4000年~前3000年頃と思われるメソポタミアの粘土版『醸造の記念碑』にはビール作りの様子が絵と楔文字で描かれている。これはビール作成の最も古い記録とされている。
また以前医学の項にも登場した医者『ルル』が残した粘土板では、薬を服用する場合にはビールと一緒に飲むか、ビールに混ぜて飲む事を推奨していた。この当時のビールは現代のものとは違い濁りが多く、ビタミンB12が豊富であったため、肉が摂取出来ない場合にもビールでビタミン補給が出来たのである。
また気温の高い土地では生水よりもアルコールを含む酒のほうが圧倒的に衛生的であるというのも大きな理由であった。
ビールを発明したと言われるシュメール人は本当にビール好きだったようだ。ある研究によると、シュメール人は収穫した穀物の約四割を、ビール製造の原料として使っていたらしい。
また、ギリシャの酒神デュオニソスが吐き気を催しながらメソポタミアから逃げ帰って来たという言い伝えがギリシャに残っている。その理由はメソポタミアの住人がビールばかり飲んでいたからだそうだ。実際にギリシャやローマではビールよりもワインのほうが好まれていたようである。
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