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始まり
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スキルは取得したはず。何故?
スキル環境把握より通知。状態異常、盲目です。
「盲目?」
スキル貴方より通知。はい。A及び主体の効果はリンクされます。
続けて、スキル環境把握より警告。環境把握にて生命体の反応を感知。レベル49のヴィッチです。
環境把握より通知。状態異常、盲目です。
って警告が遅い。だが、そんな事は言ってられない。なにせ相手はレベル49のヴィッチ。盲目で逃げたとしても木にぶつかるのがオチだ。
どうすれば。
「おやおや、こんな所に美味しそうな精霊が居るじゃないかい」
不気味に笑うヴィッチ。
スキル環境把握より警告。近づいて来ます。
「片方は肉体を持っているのか。これは肉人しても美味そうだ」
声は耳元で鳴る。
死んだ。
転生してもまた死ぬのか。
スキル貴方より通知。ヴィッチは物理攻撃に弱いです。
そんな事は知ってるよ。
スキル貴方より通知。Sスキルゾーンを取得しました。実行を試み。
スキルゾーンにより、思考が加速。
声がスローで聞こえる。
スキル貴方より通知。コピーとのテレパシーを試み。
成功しました。
「どうする?」
「どうするって言われましても。この状況は」
「崖っぷち」
「そうです」
「で、さっき肉体を持っているとヴィッチは言ったがどっちの事?」
「多分私の事です」
「よく分からないが、生命起源のスキルによる物か」
「おそらくは」
「でだ、何となくヴィッチを殴れ」
「え? 見えませんよ! わかりませんよ!」
スキル環境感知を試み。
薄っすら、何かが見える。
何というか、エコーのような感じだ。
「分かりました。殴れば良いんですね」
何やら、骨が折れるような鈍い音がした。
「ぐはっ。何をする? ほう分かった早く喰われたいのか」
スキル環境把握より通知。相手の体力は残り72%です。
は?
「無理ですー!」
そうして、私らはヴィッチに捕まった。
気づけば、ヴィッチの家に居た。
「ちょっと何やってるんだ?」
「何って。殴っただけですよ!」
「よし。じゃぁ肉体を捌くとするか」
スキルゾーンを試み。実行を確認。
「ごめんね私。短い間だったけど楽しかったよ」
「涼ちゃんって呼んでくれてありがとう。嬉しかった」
「ごめんね。さよなら」
そう言ってテレパシーが切れた。
同時に、盲目も消えた。
そこに居たのは、肉塊になった彼女だった。
鮮血が舞ってピンク色の肉が顕になっている。
スキル生命起源より通知。対象Aの毒化を試み。失敗しました。
スキル生命起源より通知。肉体再構築の試み。
続けてスキル貴方より通知。スキル自己再生を取得。
死ぬのか。自分は死ぬのか。
あーこの世の食べ物食べたかったな。
そんな事を考えている時も、骨を折る音が鳴り響く。
はぁ。
死ぬのか。
まぁいいか。
お母さん。楽しかったよ。
「私が死んだと思った?」
え?
「そんな泣き顔してるんじゃないわよ。生きたいんでしょ?」
うん。
スキル生命起源より通知。肉体の再構築が完了しました。
目の前に現れたのは裸の女。
「え? 裸?」
「うるさい。目を閉じてて」
スキル融合より通知。スキル人格を対象Bにコピー融合。
終了しました。
そして、動ける様になった彼女は気が緩んでいたヴィッチを袋叩きにしたのであった。
「終わったのか?」
「終わりました」
そんなこんなで、私らは家を手に入れた。そして微量ながらヴィッチの服も手に入れた。
これを拠点に新しい日々が始まる。はず。
先が思いやられるが。
スキル貴方より通知。レベルアップ。レベルは1から4に上がりました。
新規スキル。SスキルBを取得しました。
スキル環境把握より通知。状態異常、盲目です。
「盲目?」
スキル貴方より通知。はい。A及び主体の効果はリンクされます。
続けて、スキル環境把握より警告。環境把握にて生命体の反応を感知。レベル49のヴィッチです。
環境把握より通知。状態異常、盲目です。
って警告が遅い。だが、そんな事は言ってられない。なにせ相手はレベル49のヴィッチ。盲目で逃げたとしても木にぶつかるのがオチだ。
どうすれば。
「おやおや、こんな所に美味しそうな精霊が居るじゃないかい」
不気味に笑うヴィッチ。
スキル環境把握より警告。近づいて来ます。
「片方は肉体を持っているのか。これは肉人しても美味そうだ」
声は耳元で鳴る。
死んだ。
転生してもまた死ぬのか。
スキル貴方より通知。ヴィッチは物理攻撃に弱いです。
そんな事は知ってるよ。
スキル貴方より通知。Sスキルゾーンを取得しました。実行を試み。
スキルゾーンにより、思考が加速。
声がスローで聞こえる。
スキル貴方より通知。コピーとのテレパシーを試み。
成功しました。
「どうする?」
「どうするって言われましても。この状況は」
「崖っぷち」
「そうです」
「で、さっき肉体を持っているとヴィッチは言ったがどっちの事?」
「多分私の事です」
「よく分からないが、生命起源のスキルによる物か」
「おそらくは」
「でだ、何となくヴィッチを殴れ」
「え? 見えませんよ! わかりませんよ!」
スキル環境感知を試み。
薄っすら、何かが見える。
何というか、エコーのような感じだ。
「分かりました。殴れば良いんですね」
何やら、骨が折れるような鈍い音がした。
「ぐはっ。何をする? ほう分かった早く喰われたいのか」
スキル環境把握より通知。相手の体力は残り72%です。
は?
「無理ですー!」
そうして、私らはヴィッチに捕まった。
気づけば、ヴィッチの家に居た。
「ちょっと何やってるんだ?」
「何って。殴っただけですよ!」
「よし。じゃぁ肉体を捌くとするか」
スキルゾーンを試み。実行を確認。
「ごめんね私。短い間だったけど楽しかったよ」
「涼ちゃんって呼んでくれてありがとう。嬉しかった」
「ごめんね。さよなら」
そう言ってテレパシーが切れた。
同時に、盲目も消えた。
そこに居たのは、肉塊になった彼女だった。
鮮血が舞ってピンク色の肉が顕になっている。
スキル生命起源より通知。対象Aの毒化を試み。失敗しました。
スキル生命起源より通知。肉体再構築の試み。
続けてスキル貴方より通知。スキル自己再生を取得。
死ぬのか。自分は死ぬのか。
あーこの世の食べ物食べたかったな。
そんな事を考えている時も、骨を折る音が鳴り響く。
はぁ。
死ぬのか。
まぁいいか。
お母さん。楽しかったよ。
「私が死んだと思った?」
え?
「そんな泣き顔してるんじゃないわよ。生きたいんでしょ?」
うん。
スキル生命起源より通知。肉体の再構築が完了しました。
目の前に現れたのは裸の女。
「え? 裸?」
「うるさい。目を閉じてて」
スキル融合より通知。スキル人格を対象Bにコピー融合。
終了しました。
そして、動ける様になった彼女は気が緩んでいたヴィッチを袋叩きにしたのであった。
「終わったのか?」
「終わりました」
そんなこんなで、私らは家を手に入れた。そして微量ながらヴィッチの服も手に入れた。
これを拠点に新しい日々が始まる。はず。
先が思いやられるが。
スキル貴方より通知。レベルアップ。レベルは1から4に上がりました。
新規スキル。SスキルBを取得しました。
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