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僕にとってのエリザベス(28話)

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☆弱虫虐められ子が悪役令嬢に転生してしまった件☆

~百合注意~
(乙女ゲーム異世界転生物)

☆第28話☆

俺には、気になる奴がいる。

そいつは、音楽の申し子って言われたあのルカを音楽で感動させてルカの生き方をも変えさせた。

そいつの名前は、エリザベス・ベルナール。

王様と次に発言力があるロック伯爵の1人娘だ。

他に植物を育てる天才とも世界最高の料理人とも国で最強の戦士とも聖女とも女神様とも天使様とも色々と噂されている。

そんな完璧超人のことが気にならない日がないほどだ。

そんな時に王様から呼び出された。


「アルク王様、お呼びでしょうか?」


僕は、王様の謁見の間で膝をついて頭を下げて王様にどんの用事なのか質問した。


「実は、教会を新築する事になってな。

教会の中の壁に絵を描くことになってな。

天才芸術家って言われているロイの力を借りたくてな。

どうだろうか、教会の壁に絵を描くのをお願いできないだろうか?」


アルク王様は、自分の髭を触り僕に教会の壁に絵を描くのをお願いした。


「教会の壁に絵を描く役目をいただけるだなんて光栄です。

謹んで教会の壁に絵を描く勤めを受けさせてもらいます」


僕は、膝をついて頭を下げて教会の壁に絵を描くのを了承しました。


「そうか、受けてくれるか。

感謝する。

他にトマスとその弟子と今回は、エリザベスにも絵を描くのをお願いしている。

力を合わせて教会の壁の絵を完成させてくれ」


アルク王様は、エリザベス達とも力を合わせて絵を描くのをお願いした。


「解りました。

アルク王様の期待に答えられるように頑張らせてもらいます」


僕は、自分の胸に手を当ててお辞儀をしてアルク王様に期待に答える事を知らせた。


でもまさか、エリザベスと一緒に絵が描けるとは、良い誤算だ。

あのエリザベスごどんな絵を描くのか楽しみでしかたがなかった。


教会の壁に絵を描く日にちになった。

僕は、教会に着くとザビエル神父に挨拶をした。


「アルク王様の紹介で来たロイ・シャーマンです。

今日は、よろしくお願いします」


僕は、頭を下げてザビエル神父に今日の事をお願いした。


「あなたがロイ君ですか?

噂は、聞いています。

ロイ君の描いた絵は、それでこそ芸術的な絵らしいですね。

そんなロイ君に絵を描いてもらえるのは、光栄ですな。

今日は、よろしくお願いします」


ザビエル神父は、僕に絵を描いてもらうのが嬉しくてニッコリ笑った。


「今回は、ロイと一緒か。

最近どうだ?

良い絵は、描けたか?」


トマスさんは、僕に気が付いて二って笑いながら僕に近づいて挨拶をした。


「お久しぶりです、トマスさん。

そうですね……

新しい技法で絵を描こうと思っているのですがなかなか上手くいきませんね。

何かヒントのある物を見つけたらどうにかなると思うのですがね」


僕は、困ったように苦笑いを浮かべて絵を描くのが上手くいっていない事を知らせた。


「そうか、存分に悩め若者よ。

俺の若い頃も十分悩んだものだ」


トマスさんは、僕の肩を触り二って笑い沢山悩む事を提案した。


「はい、そうします」


私は、ニッコリ笑い沢山悩む事を知らせた。

しばらくしてからエリザベスが教会に入ってきた。

エリザベスがトマスさんとザビエル神父と話が終わったのを見てエリザベスに話し掛けた。


「おや、街の中でピアノを弾きながら歌を歌っていた奴だよね。

あの、歌とピアノの演奏が凄かったよね。

ルカの良い刺激になったみたいだからあんたには、感謝しても仕切れないよ。

すまない、自己紹介がまだだったよね。

僕の名前は、ロイ・シャーマンって言うよ。

エリザベスの事は、ルカから毎日のように聞かされているよ。

今日からよろしくね、エリザベス」


僕は、エリザベスに近づいてニッコリと笑い今日からの事をお願いした。


「は、はい、よろしくお願いします、ロイ君」


エリザベスは、緊張しながら頭を下げてこれからの事をお願いした。

僕は、自分の担当した壁の絵を書き始めました。


「いたたたーー!?」


いきなり画家の親方のトマスさんの悲鳴が聞こえてきた。


「大丈夫ですか、トマスさん!?」


エリザベスは、慌ててトマスさんのところに駆け寄った。


「これは、ぎっくり腰ですね。

ほら、トマス親方は、年寄りですから無理をし過ぎですよ」


僕は、トマスさんの体調を確認して困ったように苦笑いを浮かべてトマスさんがぎっくり腰な事を指摘した。


「ぎ、ぎっくり腰がなんだ!?

これくらいっ……!

いたたたたーー!?」


トマスさんは、立ち上がろうとしてでもぎっくり腰の痛みでまた倒れた。


「ほら、トマス親方、無理をしないでください。

でも困ったね……

トマス親方しか天井の絵を描く技術がないからね……」


僕は、誰が天井に絵を描いたら良いのか悩みました。


「心配ない、このまま俺がっ……いたたたーー!?」


トマスさんは、立ち上がろうっとしてぎっくり腰の痛みでま倒れた。


「あ、あの……トマスさんの変わりに私が天井に絵を描きましょうか……?

天井に絵を描いた事がありますから……

下手な絵ですいませんが……」


エリザベスが天井に絵を描くのを提案した。


「天井に描いてくれるのは、ありがたいがエリザベスも自分の絵を描かないといけないだろ。

無理をする必要がないよ」


僕は、エリザベスがまだ壁の絵を書き終わっていないと思い無理をしない事を指摘した。


「あ、あの……私の担当された壁に絵を描くのが終わりました。

そ、その……あんまり絵を上手く描くのができませんでしたが……」


エリザベスは、申し訳なさそうに絵が書き終わっている事を知らせました。


「えっ、もう絵を書き終わっているの!?

み、見せてくれ、エリザベス!」


僕は、エリザベスが絵を描き終わっている事を聞いて慌てて僕と他の画家達は、エリザベスの絵を確認しにいきました。


「こ、これは……!?」


壁に女神様に美男子の子供の天使達が女神様に手を差し出して女神様が天使達に手を差し出して慈愛を込めて微笑んでいる絵が描かれていた。

俺達は、エリザベスの描いた絵が素敵し過ぎてうっとりと絵を見つめた。


「す、すいません、私の絵が下手過ぎですよね。

でもこんな私でもトマスさんやロイ君達の手助けをしたいです。

お願いします、私に天井の絵を描かせてください」


エリザベスは、頭を下げて天井の絵を描かせてほしい事をお願いした。


「俺からエリザベス様に絵を描くのをお願いしたいほどだ。

だからエリザベス様、俺の変わりに絵を描いてくれ」


トマスさんは、頭を下げてエリザベスに天井の絵を描くのをお願いしました。


「わ、解りました、天井の絵を描くのを任せてください。

で、でもその絵を描くのが下手ですから迷惑をかけたらすいません……」


エリザベスは、両手を前で握り締めて絵を描く意気込みを表して直ぐに頭を下げて絵が下手で迷惑を描けるのを謝りました。
僕とトマスさんと他の画家達は、謙虚過ぎるエリザベスの言葉を聞いて苦笑いを浮かべた。


「そ、そんな事を気にしなくて良い。

エリザベス様の好きなように描いてくれ」


トマスさんは、エリザベスの言葉を聞いて苦笑いを浮かべてエリザベスの好きなように描いてほしい事を知らせた。


「わ、解りました、頑張らせて絵を描かせてもらいます」


エリザベスは、両手を軽く握り締めて絵を描く意気込みを表しました。

エリザベスが天井に絵を描き始めたのを見て俺達も絵を描き始めた。


「今回は、こんな物で良いだろ。

続きは、明日描こう。

エリザベスは……絵を描くのを集中していますね……

話し掛けない方が良いよね……」


僕は、絵を今日の文の絵が描き終わると両手を上に上げてあくびをしてふと、エリザベスの方を見るとエリザベスが絵を描くのを集中していたから話し掛けるのを止めて家に帰った。

次の日に教会に着くと教会の入り口に変わった女性の人物画が絵が描かれていた。

僕は、直ぐにいろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収めだ女性人物画だと理解した。


「こ、こんな技法が合っただなんて僕には、考えられなかった……

エリザベスが描いたのだよね……

エリザベスは、何て奴ですか……」


僕は、まったく新しい技法を使って絵を描いたエリザベスが凄いって思った。

僕は、そのまま教会の中に入り天井を見上げた。

天井には、天界の空に飛んで向かう子供の天使達が絵を描かれていた。

今にも子供の天使達が動き出すように見えた。


「す、凄いです……

何て絵ですか……」


僕は、あんまりにも絵が素敵し過ぎて絵に感動して自然と涙がぼろぼろ流れた。

僕は、芸術の天才と言われていたがエリザベスから比べると僕の絵なんか子供のお遊びに思えた。

本物天才って言うのは、エリザベスみたいな奴の事を言うのだと理解した。

僕は、もっと努力してエリザベスの絵に近づけるように日々努力する事を改めて誓った。

そして改めて俺にとってエリザベスが特別なのだと理解した。



ーTo Be Continuedー
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