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第十四話
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三組のハンターパーティが案内人について港に行くと、銃声と爆発音と悲鳴が響く地獄絵図になっていた。
「矢印にドクロの旗――リバース海賊団か。厄介だな」
長銃のスコープで港に横付けされている海賊船を見るグレイ。
カレンもその横に立って船を見る。港の入り口付近からでは旗の模様は良く見えないが、漁船や小舟が燃えている様子は良く見える。
「グレイの知ってる相手?」
「直接見るのは初めてだが、噂は良く効く。悪い噂だ。根こそぎ略奪し、手当たり次第女を攫う。反抗する奴は皆殺し。追い掛けて来られない様に街の船は全部燃やす。こうして見る限り、その噂は本当だった様だな」
「うわぁ、悪い奴等っスねぇ。そんな奴等と戦うとなると、人殺しの覚悟も決めないとヤバイっスよねぇ」
戦闘用の皮手袋の具合を確かめるプリシゥア。対魔物用のグローブなので、これで人を殴るとタダでは済まない。
テルラ達と一緒に案内人について来た二組のパーティも武器防具の確認をしている。あちらは男性ばかりのパーティなので、闘気の圧が凄い。
「逆に言えば、遠慮無く殺せる悪党って事だろ? アンタらは女ばかりのパーティだから、後方で街の人達を護っていた方が良いぞ」
「酷い目に遭いたくなければ前線に出ない方が良いな。さ、行くぞ!」
二組の男だけパーティは、案内人を伴って港の方に走って行った。
「どうする? テルラ。略奪された物が多くなると常識的な意味で報酬が減るだろうから、急いだ方が良いぞ」
グレイに訊かれたリーダーは、慎重に考える。
「銃声がしますから、正直前には行きたくないです。流れ弾に当たって僕達が倒れたら、不死の魔物の調査が出来なくなりますから。でも、この状況を見て逃げる訳にも行きません。どうしましょうか。みなさん、良いアイデアは――」
「お嬢!」
不意の呼び掛けに即座に反応して身構えるテルラパーティ。
脇の小道から顔だけを出した一人の老人が手招きしている。日焼けで顔と手が真っ黒だ。
それを見たグレイが子供っぽい高い声で応えた。
「爺! 爺もこの街に居たのか!」
「お嬢こちらへ」
「おう。――おい、みんな。こっちだ」
グレイは仲間の返事を待たずに小道に駆けて行く。
「待ちなさい、グレイ。彼は何者ですの?」
後を追うレイ。
他の仲間も小道に入る。
「爺は、俺の海賊団の一員だ。あいつらもだ」
小道には数人の若い男も居た。先程食堂に来ていた男達だった。
「彼等も海賊、っスか」
さり気なくテルラを庇う位置に立つプリシゥア。
グレイはそれを気にせず老人に話し掛ける。
「元気そうで何よりだ、爺。腰は大丈夫か?」
「大丈夫だ。お嬢こそ元気そうで。金を稼ぐと言って飛び出したっきりだったから、みんな心配していたんだ」
「うむ! 金は順調に溜まっているぞ! まぁ、船を買うには全然だが、お前達の稼ぎも合わせればきっと何とかなる。お前達は何をして稼いでいるんだ?」
グレイに笑顔を向けられた若い男達は、気まずそうに言い淀んでから、老人の方に顔を向けた。
「おい、爺さん」
「分かっている。……お嬢」
「ん? 何だ?」
「その、船の事なんですが……」
言い難そうに顔を歪めた老人は、急に脱力してその場に両膝を突いた。
「だめだ! お嬢を、親分を裏切る事は出来ねぇ!」
「ど、どうしたんだ? 爺。何事だ?」
訳も分からずグレイがオロオロしていると、爺さんの白髪交じりのつむじを見て舌打ちする若い男達。
「爺さんならお嬢が油断するって言うから任せればこれだ。――おい、お嬢。新しく船を買う話なんだが、お嬢に聞きたい事が有る」
「何だ?」
「お嬢は死んだ親分の隠し財産の場所を知っていたりするか?」
「……何でそんな事を聞く?」
グレイの声のトーンが低くなったので、若い男達はビビッて後退る。
しかし諦めずに質問を続ける。
「だってよぅ。海賊船だぜ? 海の嵐にも負けない大船だ。まともに働いて買える代物じゃねぇよ。それはお嬢だって分かってるだろ? まともに働いても無理だって」
「まぁな。だから全員で稼ごうって言ったんだが」
「で、だ。隠し財産って言う大金の当てが有るから、ハンターなんてショボイ仕事で、隠し財産を探す資金を貯めてるんじゃねぇのか? って思った訳だ」
「なるほどな。でも、親父の事は、俺よりお前達の方が良く知ってるだろう。隠し財産が有るなら、お前達の方が詳しいはずだ。何かそう言う話を聞いた事が有るのか?」
「いや、俺達は知らない。爺さんも聞いた事は無いって言う。だが、親分の娘であるお嬢なら、お嬢が知らなくてもヒント的なアイテムを譲られた可能性が有ると思ってな。伝説やらおとぎ話やらで海賊の隠し財産は良く聞くから、ウチにあってもおかしくはないだろ?」
「そんなもんが有るなら、お前達と別れて陸を彷徨ったりしない。当てが有るなら最初から有るって言う」
「本当か? とぼけているんじゃないのか?」
「俺がとぼけているだと?」
黒コートの下から水平二連の拳銃を出したグレイは、それを男達に見せ付ける。
「げ!? そ、それは」
「どうにも怪しいなぁ。この親父の銃に訊いてみるか? これは裏切り者を処刑するためにも使われていたから、どれほどの威力かはお前達も知ってるだろう? ちなみに何度も解体掃除してるから、これに情報が隠されてるなんて事は無いぞ」
「わ、悪かったよ、変な事を聞いて。一旦引き上げるぞ! 爺さん、行くぞ!」
「お前達だけで行け。俺はここに残る」
「そんな事が許されると――」
「良いから行け!」
「く……。この事は奴に報告するからな!」
老人に一喝された若い男達は、舌打ちしてからドタドタと走って行った。
グレイは拳銃を黒コートの下に仕舞ってから地べたで項垂れている老人に訊く。
「状況を説明しろ、爺」
「へい。――陸に上がってお嬢と別れた後、俺達はリバース海賊団の世話になったんだ。いや、もちろんすぐにじゃない。最初はちゃんと陸で仕事を探したさ。だがな、根っからの海賊な俺達が真っ当な仕事で金を稼ぐなんざ、どだい無理な話だったんでさ」
「なるほどな。そんな事だろうと思ったよ。隠し財産はリバース海賊団の入れ知恵か」
「リバース海賊団での俺達は新参扱いでな。街に着いたら、食堂を襲って食材や調味料を奪う役目を負っていた。だがお嬢に会ったアイツらが手ぶらで帰ったもんだから、リバースの親分にキレられてな。下働きも出来ねぇのか、ってな」
膝を突き続けるのが辛いのか、老人はアグラに姿勢を変える。
グレイはそれを咎めずに黙って話を聞く。
「お嬢のチャク海賊団の顛末をリバースの親分は知っていたから、お嬢一人になった海賊団に隠し財産が有るなら奪って来いって言われたんだ。そうすれば許してやるってな」
「じゃ、また手ぶらで帰るのはマズいんじゃないか?」
「かもな」
「そうか……アイツ等も海賊団でヘマを繰り返す怖さを知ってるだろうになぁ」
グレイは悲しそうに溜息を吐いた。
港の方では、まだ戦闘の音が鳴っていた。
「矢印にドクロの旗――リバース海賊団か。厄介だな」
長銃のスコープで港に横付けされている海賊船を見るグレイ。
カレンもその横に立って船を見る。港の入り口付近からでは旗の模様は良く見えないが、漁船や小舟が燃えている様子は良く見える。
「グレイの知ってる相手?」
「直接見るのは初めてだが、噂は良く効く。悪い噂だ。根こそぎ略奪し、手当たり次第女を攫う。反抗する奴は皆殺し。追い掛けて来られない様に街の船は全部燃やす。こうして見る限り、その噂は本当だった様だな」
「うわぁ、悪い奴等っスねぇ。そんな奴等と戦うとなると、人殺しの覚悟も決めないとヤバイっスよねぇ」
戦闘用の皮手袋の具合を確かめるプリシゥア。対魔物用のグローブなので、これで人を殴るとタダでは済まない。
テルラ達と一緒に案内人について来た二組のパーティも武器防具の確認をしている。あちらは男性ばかりのパーティなので、闘気の圧が凄い。
「逆に言えば、遠慮無く殺せる悪党って事だろ? アンタらは女ばかりのパーティだから、後方で街の人達を護っていた方が良いぞ」
「酷い目に遭いたくなければ前線に出ない方が良いな。さ、行くぞ!」
二組の男だけパーティは、案内人を伴って港の方に走って行った。
「どうする? テルラ。略奪された物が多くなると常識的な意味で報酬が減るだろうから、急いだ方が良いぞ」
グレイに訊かれたリーダーは、慎重に考える。
「銃声がしますから、正直前には行きたくないです。流れ弾に当たって僕達が倒れたら、不死の魔物の調査が出来なくなりますから。でも、この状況を見て逃げる訳にも行きません。どうしましょうか。みなさん、良いアイデアは――」
「お嬢!」
不意の呼び掛けに即座に反応して身構えるテルラパーティ。
脇の小道から顔だけを出した一人の老人が手招きしている。日焼けで顔と手が真っ黒だ。
それを見たグレイが子供っぽい高い声で応えた。
「爺! 爺もこの街に居たのか!」
「お嬢こちらへ」
「おう。――おい、みんな。こっちだ」
グレイは仲間の返事を待たずに小道に駆けて行く。
「待ちなさい、グレイ。彼は何者ですの?」
後を追うレイ。
他の仲間も小道に入る。
「爺は、俺の海賊団の一員だ。あいつらもだ」
小道には数人の若い男も居た。先程食堂に来ていた男達だった。
「彼等も海賊、っスか」
さり気なくテルラを庇う位置に立つプリシゥア。
グレイはそれを気にせず老人に話し掛ける。
「元気そうで何よりだ、爺。腰は大丈夫か?」
「大丈夫だ。お嬢こそ元気そうで。金を稼ぐと言って飛び出したっきりだったから、みんな心配していたんだ」
「うむ! 金は順調に溜まっているぞ! まぁ、船を買うには全然だが、お前達の稼ぎも合わせればきっと何とかなる。お前達は何をして稼いでいるんだ?」
グレイに笑顔を向けられた若い男達は、気まずそうに言い淀んでから、老人の方に顔を向けた。
「おい、爺さん」
「分かっている。……お嬢」
「ん? 何だ?」
「その、船の事なんですが……」
言い難そうに顔を歪めた老人は、急に脱力してその場に両膝を突いた。
「だめだ! お嬢を、親分を裏切る事は出来ねぇ!」
「ど、どうしたんだ? 爺。何事だ?」
訳も分からずグレイがオロオロしていると、爺さんの白髪交じりのつむじを見て舌打ちする若い男達。
「爺さんならお嬢が油断するって言うから任せればこれだ。――おい、お嬢。新しく船を買う話なんだが、お嬢に聞きたい事が有る」
「何だ?」
「お嬢は死んだ親分の隠し財産の場所を知っていたりするか?」
「……何でそんな事を聞く?」
グレイの声のトーンが低くなったので、若い男達はビビッて後退る。
しかし諦めずに質問を続ける。
「だってよぅ。海賊船だぜ? 海の嵐にも負けない大船だ。まともに働いて買える代物じゃねぇよ。それはお嬢だって分かってるだろ? まともに働いても無理だって」
「まぁな。だから全員で稼ごうって言ったんだが」
「で、だ。隠し財産って言う大金の当てが有るから、ハンターなんてショボイ仕事で、隠し財産を探す資金を貯めてるんじゃねぇのか? って思った訳だ」
「なるほどな。でも、親父の事は、俺よりお前達の方が良く知ってるだろう。隠し財産が有るなら、お前達の方が詳しいはずだ。何かそう言う話を聞いた事が有るのか?」
「いや、俺達は知らない。爺さんも聞いた事は無いって言う。だが、親分の娘であるお嬢なら、お嬢が知らなくてもヒント的なアイテムを譲られた可能性が有ると思ってな。伝説やらおとぎ話やらで海賊の隠し財産は良く聞くから、ウチにあってもおかしくはないだろ?」
「そんなもんが有るなら、お前達と別れて陸を彷徨ったりしない。当てが有るなら最初から有るって言う」
「本当か? とぼけているんじゃないのか?」
「俺がとぼけているだと?」
黒コートの下から水平二連の拳銃を出したグレイは、それを男達に見せ付ける。
「げ!? そ、それは」
「どうにも怪しいなぁ。この親父の銃に訊いてみるか? これは裏切り者を処刑するためにも使われていたから、どれほどの威力かはお前達も知ってるだろう? ちなみに何度も解体掃除してるから、これに情報が隠されてるなんて事は無いぞ」
「わ、悪かったよ、変な事を聞いて。一旦引き上げるぞ! 爺さん、行くぞ!」
「お前達だけで行け。俺はここに残る」
「そんな事が許されると――」
「良いから行け!」
「く……。この事は奴に報告するからな!」
老人に一喝された若い男達は、舌打ちしてからドタドタと走って行った。
グレイは拳銃を黒コートの下に仕舞ってから地べたで項垂れている老人に訊く。
「状況を説明しろ、爺」
「へい。――陸に上がってお嬢と別れた後、俺達はリバース海賊団の世話になったんだ。いや、もちろんすぐにじゃない。最初はちゃんと陸で仕事を探したさ。だがな、根っからの海賊な俺達が真っ当な仕事で金を稼ぐなんざ、どだい無理な話だったんでさ」
「なるほどな。そんな事だろうと思ったよ。隠し財産はリバース海賊団の入れ知恵か」
「リバース海賊団での俺達は新参扱いでな。街に着いたら、食堂を襲って食材や調味料を奪う役目を負っていた。だがお嬢に会ったアイツらが手ぶらで帰ったもんだから、リバースの親分にキレられてな。下働きも出来ねぇのか、ってな」
膝を突き続けるのが辛いのか、老人はアグラに姿勢を変える。
グレイはそれを咎めずに黙って話を聞く。
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「じゃ、また手ぶらで帰るのはマズいんじゃないか?」
「かもな」
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