20 / 277
第三話
2
しおりを挟む
早朝からやっているレストランの場所を街の人に聞いたカレン達三人は、そのお店で朝食を取った。
「この卵と鶏肉の親子リゾットって奴、美味しい。この店、当たりだね」
カレンは喜んでいるが、サンドイッチを頼んだレイとハンバーガーを頼んだグレイの表情は暗かった。
「折角テルラと一緒の旅ですのに、早速別行動とは。ガッカリですわ」
「このハンバーガー、肉が少ないな。なんで朝だとステーキが無いんだ」
「そりゃ、朝からステーキ食べる人なんて居ないからでしょ。お肉屋さんも開いてないだろうし」
店内に目を向けるカレン。客は少なく、徹夜明けっぽい無精髭を生やした兵士数人が食事を取っているだけだった。
グレイも男達を見て不満顔をする。
「都会だから良い肉が食えると思ったのに。陸に上がってからは盗んだ野菜や果物ばっかりだったし、昨日の夜も干し芋だったから、肉に飢えてるんだよ、俺は」
「盗んだ? 悪い事はまだしていないんじゃなかった?」
「畑に生えてる野菜なんか一個二個消えても分かんないよ。そんな事より、昼は肉を食うぞ。良いな?」
「これを食べ終わったら役所に行くからね。そう言う約束で食費を貰ったんだから、仕事はキッチリやるよ。お肉が食べられるかは良い仕事が有るかどうかに掛かってるから、お昼の心配はそれからにしてよね」
「分かってるよ」
「レイも分かってる?」
「勿論ですわ。廊下でお話しなさっていたテルラの声は聞こえていましたから」
「なら良いけど。って、何で私がリーダーみたいになってるのよ。そう言うのはレイの役割なんじゃないの?」
「テルラが依頼を見て来いとカレンにお願いしたのなら、カレンが一時的にリーダーをこなすのが道理ですわ。わたくしにお願いされていたのなら、勿論わたくしがやりますけれど」
「まぁ、寝坊した奴にお願いは出来ないからな。縛られて動けなかったとしてもな」
「プリシゥアの狸寝入りを見抜けなかったのは一生の不覚ですわ。お陰で寝不足ですわ。長時間同じ姿勢だったから身体も痛いですし。――ん? あのお方は、もしや」
グレイの冷やかしに苛立ちを返したレイは、不穏な気配を感じて振り向いた。
店の入り口付近に、中腰でコソコソしている若い男が居た。その動作が食事中の兵士達の目を引き、店内の空気が微妙になった様だ。
気付いてしまった以上は無視出来ない相手なので、レイは食事を中断して立ち上がった。
「もし。貴方は、もしや――」
レイに話し掛けられた若い男は、人差し指を口に当てて「シー」と言った。
護衛らしい屈強な男と若い女がレイを睨んだが、銀髪美女の顔に見覚えが有る事にすぐ気付いて一歩引いた。
全員がレイと同じくハンターの様な武装をしている。
「こんな所で貴女とお会いするとは夢にも思いませんでしたよ。ここはひとつ、お互いに会わなかった事にしませんか?」
レイと同い年か少し年上くらいの美青年は、金髪の頭を掻いて困り顔をした。
「わたくしは別にお忍びと言う訳ではないので、ひとつ貸し、で宜しければ質問は致しませんけど」
「参ったな」
「あら。返答を渋るくらいに後ろめたい事をなさっておいでで?」
「まさか。――分かりましたよ。降参だ。いつか返しますよ。では、また」
「ごきげんよう」
観念してさわやかに笑んだ金髪の美青年は、護衛を伴ってレストランを後にした。
「今のは誰だ? 知り合いか?」
一部始終を凝視していたグレイは、席に戻って来たレイに小声で訊いた。
「気になりますか? あの方とは会わなかった事にすると約束したのですが」
とぼける気満々のすまし顔で食べ掛けのサンドイッチを口に運ぶレイ。
「凄く気になるな。あいつは信用出来ない顔をしている。海で出会ったら、絶対に俺の船に乗せないタイプだ。そんな奴と知り合いのレイも信用出来なくなるくらいに信用出来ない」
「ふむ……これは『人を見る目が有る』と受け止めても宜しいのでしょうか」
レイは咀嚼しながらグレイの顔を見る。
グレイは、値踏みする様な目付きでレイを見返している。
リゾットを食べ終わっているカレンは二人の顔を交互に見ている。
「あいつの正体を言わないのなら、とてもじゃないが信用出来ないので、ここでお別れだ。どうする?」
「仕方ありませんわね。わたくしのせいで仲間が減ったとなったらテルラがガッカリしてしまいますので、特別に応えましょう。彼とわたくしの信用に係わる事なので、他言無用でお願いしますわ」
「形見の銃に誓って他言しないと約束しよう」
口の中の物を飲み込んでから手招きするレイ。
レイとグレイは顔を近付けて声を潜めた。
ちゃっかりとカレンも聞き耳を立てているが、レイは特に咎めなかった。
「彼の名は、ハイタッチ・ガガ・ランドビーク。ランドビーク王国の第三王子ですわ。本来なら我がエルカノート王国内にお忍びで居てはいけないお方ですが、見ないふりをしてくれとお願いされたんですわ」
「なるほど、第三王子か。道理で嫌な雰囲気を出してる訳だ」
「道理で、とは?」
「自身が持っている力に対する責任を理解していない風に見えた。海賊でも、跡取りでない三番目四番目の子は大体阿呆な厄介者だった。あいつはそいつらと同じ顔をしていた。まぁ、荒くれ者の集まりの海賊と得体の知れない王族では勝手が違うだろうがな」
「耳が痛いですわ……」
第二子と言う立場に甘えてハンターになったレイが頬を引き攣らせる。
「なぜ見ないふりを受け入れた?」
「今のわたくしはハンターですからね。これから役所に行く予定も入っています。ここで国際問題を表沙汰にしたら面倒しか起こりませんわ。それに、グレイの勘が示す通り、彼には良い王族ではないと言える噂が囁かれています。彼の機嫌を損ねると、きっと仕事の邪魔になります」
「そうか。お前は、国よりもテルラを優先して考えるんだな」
「当然ですわ。国王が健在であられる今は、1ハンターのわたくしが国を憂いても意味が有りません。もっとも、持っている義務や責任まで放棄するつもりはありませんので、ハッキリと悪い事をなさるのならば見逃しませんが。グレイに対してもそうでしたでしょう?」
「分かった。――しかしなんだな」
レイから顔を離したグレイは、肩を竦めて溜息を吐いた。
「レイは本当に王女だったんだな」
「わたくしも信用していませんでしたの?」
「当然だ。今朝の姿を見たら誰でもそう思う」
そう言ったグレイは、ハンバーガーを口に押し込んだ。
その隣でカレンが声を殺して笑っていた。
「この卵と鶏肉の親子リゾットって奴、美味しい。この店、当たりだね」
カレンは喜んでいるが、サンドイッチを頼んだレイとハンバーガーを頼んだグレイの表情は暗かった。
「折角テルラと一緒の旅ですのに、早速別行動とは。ガッカリですわ」
「このハンバーガー、肉が少ないな。なんで朝だとステーキが無いんだ」
「そりゃ、朝からステーキ食べる人なんて居ないからでしょ。お肉屋さんも開いてないだろうし」
店内に目を向けるカレン。客は少なく、徹夜明けっぽい無精髭を生やした兵士数人が食事を取っているだけだった。
グレイも男達を見て不満顔をする。
「都会だから良い肉が食えると思ったのに。陸に上がってからは盗んだ野菜や果物ばっかりだったし、昨日の夜も干し芋だったから、肉に飢えてるんだよ、俺は」
「盗んだ? 悪い事はまだしていないんじゃなかった?」
「畑に生えてる野菜なんか一個二個消えても分かんないよ。そんな事より、昼は肉を食うぞ。良いな?」
「これを食べ終わったら役所に行くからね。そう言う約束で食費を貰ったんだから、仕事はキッチリやるよ。お肉が食べられるかは良い仕事が有るかどうかに掛かってるから、お昼の心配はそれからにしてよね」
「分かってるよ」
「レイも分かってる?」
「勿論ですわ。廊下でお話しなさっていたテルラの声は聞こえていましたから」
「なら良いけど。って、何で私がリーダーみたいになってるのよ。そう言うのはレイの役割なんじゃないの?」
「テルラが依頼を見て来いとカレンにお願いしたのなら、カレンが一時的にリーダーをこなすのが道理ですわ。わたくしにお願いされていたのなら、勿論わたくしがやりますけれど」
「まぁ、寝坊した奴にお願いは出来ないからな。縛られて動けなかったとしてもな」
「プリシゥアの狸寝入りを見抜けなかったのは一生の不覚ですわ。お陰で寝不足ですわ。長時間同じ姿勢だったから身体も痛いですし。――ん? あのお方は、もしや」
グレイの冷やかしに苛立ちを返したレイは、不穏な気配を感じて振り向いた。
店の入り口付近に、中腰でコソコソしている若い男が居た。その動作が食事中の兵士達の目を引き、店内の空気が微妙になった様だ。
気付いてしまった以上は無視出来ない相手なので、レイは食事を中断して立ち上がった。
「もし。貴方は、もしや――」
レイに話し掛けられた若い男は、人差し指を口に当てて「シー」と言った。
護衛らしい屈強な男と若い女がレイを睨んだが、銀髪美女の顔に見覚えが有る事にすぐ気付いて一歩引いた。
全員がレイと同じくハンターの様な武装をしている。
「こんな所で貴女とお会いするとは夢にも思いませんでしたよ。ここはひとつ、お互いに会わなかった事にしませんか?」
レイと同い年か少し年上くらいの美青年は、金髪の頭を掻いて困り顔をした。
「わたくしは別にお忍びと言う訳ではないので、ひとつ貸し、で宜しければ質問は致しませんけど」
「参ったな」
「あら。返答を渋るくらいに後ろめたい事をなさっておいでで?」
「まさか。――分かりましたよ。降参だ。いつか返しますよ。では、また」
「ごきげんよう」
観念してさわやかに笑んだ金髪の美青年は、護衛を伴ってレストランを後にした。
「今のは誰だ? 知り合いか?」
一部始終を凝視していたグレイは、席に戻って来たレイに小声で訊いた。
「気になりますか? あの方とは会わなかった事にすると約束したのですが」
とぼける気満々のすまし顔で食べ掛けのサンドイッチを口に運ぶレイ。
「凄く気になるな。あいつは信用出来ない顔をしている。海で出会ったら、絶対に俺の船に乗せないタイプだ。そんな奴と知り合いのレイも信用出来なくなるくらいに信用出来ない」
「ふむ……これは『人を見る目が有る』と受け止めても宜しいのでしょうか」
レイは咀嚼しながらグレイの顔を見る。
グレイは、値踏みする様な目付きでレイを見返している。
リゾットを食べ終わっているカレンは二人の顔を交互に見ている。
「あいつの正体を言わないのなら、とてもじゃないが信用出来ないので、ここでお別れだ。どうする?」
「仕方ありませんわね。わたくしのせいで仲間が減ったとなったらテルラがガッカリしてしまいますので、特別に応えましょう。彼とわたくしの信用に係わる事なので、他言無用でお願いしますわ」
「形見の銃に誓って他言しないと約束しよう」
口の中の物を飲み込んでから手招きするレイ。
レイとグレイは顔を近付けて声を潜めた。
ちゃっかりとカレンも聞き耳を立てているが、レイは特に咎めなかった。
「彼の名は、ハイタッチ・ガガ・ランドビーク。ランドビーク王国の第三王子ですわ。本来なら我がエルカノート王国内にお忍びで居てはいけないお方ですが、見ないふりをしてくれとお願いされたんですわ」
「なるほど、第三王子か。道理で嫌な雰囲気を出してる訳だ」
「道理で、とは?」
「自身が持っている力に対する責任を理解していない風に見えた。海賊でも、跡取りでない三番目四番目の子は大体阿呆な厄介者だった。あいつはそいつらと同じ顔をしていた。まぁ、荒くれ者の集まりの海賊と得体の知れない王族では勝手が違うだろうがな」
「耳が痛いですわ……」
第二子と言う立場に甘えてハンターになったレイが頬を引き攣らせる。
「なぜ見ないふりを受け入れた?」
「今のわたくしはハンターですからね。これから役所に行く予定も入っています。ここで国際問題を表沙汰にしたら面倒しか起こりませんわ。それに、グレイの勘が示す通り、彼には良い王族ではないと言える噂が囁かれています。彼の機嫌を損ねると、きっと仕事の邪魔になります」
「そうか。お前は、国よりもテルラを優先して考えるんだな」
「当然ですわ。国王が健在であられる今は、1ハンターのわたくしが国を憂いても意味が有りません。もっとも、持っている義務や責任まで放棄するつもりはありませんので、ハッキリと悪い事をなさるのならば見逃しませんが。グレイに対してもそうでしたでしょう?」
「分かった。――しかしなんだな」
レイから顔を離したグレイは、肩を竦めて溜息を吐いた。
「レイは本当に王女だったんだな」
「わたくしも信用していませんでしたの?」
「当然だ。今朝の姿を見たら誰でもそう思う」
そう言ったグレイは、ハンバーガーを口に押し込んだ。
その隣でカレンが声を殺して笑っていた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
イレギュラーから始まるポンコツハンター 〜Fランクハンターが英雄を目指したら〜
KeyBow
ファンタジー
遡ること20年前、世界中に突如として同時に多数のダンジョンが出現し、人々を混乱に陥れた。そのダンジョンから湧き出る魔物たちは、生活を脅かし、冒険者たちの誕生を促した。
主人公、市河銀治は、最低ランクのハンターとして日々を生き抜く高校生。彼の家計を支えるため、ダンジョンに潜り続けるが、その実力は周囲から「洋梨」と揶揄されるほどの弱さだ。しかし、銀治の心には、行方不明の父親を思う強い思いがあった。
ある日、クラスメイトの春森新司からレイド戦への参加を強要され、銀治は不安を抱えながらも挑むことを決意する。しかし、待ち受けていたのは予想外の強敵と仲間たちの裏切り。絶望的な状況で、銀治は新たなスキルを手に入れ、運命を切り開くために立ち上がる。
果たして、彼は仲間たちを救い、自らの運命を変えることができるのか?友情、裏切り、そして成長を描くアクションファンタジーここに始まる!
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね
いくみ
ファンタジー
パトリシアは卒業パーティーで婚約者の王子から婚約破棄を言い渡される。
しかし、これは、本人が待ちに待った結果である。さぁこれからどうやって私の13年を返して貰いましょうか。
覚悟して下さいませ王子様!
転生者嘗めないで下さいね。
追記
すみません短編予定でしたが、長くなりそうなので長編に変更させて頂きます。
モフモフも、追加させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
カクヨム様でも連載を始めました。
成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。
譚音アルン
ファンタジー
ブラック企業に勤めてたのがいつの間にか死んでたっぽい。気がつくと異世界の伯爵令嬢(第五子で三女)に転生していた。前世働き過ぎだったから今世はニートになろう、そう決めた私ことマリアージュ・キャンディの奮闘記。
※この小説はフィクションです。実在の国や人物、団体などとは関係ありません。
※2020-01-16より執筆開始。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
ゴブリンに棍棒で頭を殴られた蛇モンスターは前世の記憶を取り戻す。すぐ死ぬのも癪なので頑張ってたら何か大変な事になったっぽい
竹井ゴールド
ファンタジー
ゴブリンに攻撃された哀れな蛇モンスターのこのオレは、ダメージのショックで蛇生辰巳だった時の前世の記憶を取り戻す。
あれ、オレ、いつ死んだんだ?
別にトラックにひかれてないんだけど?
普通に眠っただけだよな?
ってか、モンスターに転生って?
それも蛇って。
オレ、前世で何にも悪い事してないでしょ。
そもそも高校生だったんだから。
断固やり直しを要求するっ!
モンスターに転生するにしても、せめて悪魔とか魔神といった人型にしてくれよな〜。
蛇って。
あ〜あ、テンションがダダ下がりなんだけど〜。
ってか、さっきからこのゴブリン、攻撃しやがって。
オレは何もしてないだろうが。
とりあえずおまえは倒すぞ。
ってな感じで、すぐに死ぬのも癪だから頑張ったら、どんどん大変な事になっていき・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる