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第四章:犠牲の国・ポルタ
第93話
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「アタシが奥の聖騎士を相手するわ! アンタたちはアンデッドをお願い!」
「かしこまりました。では、行ってらっしゃいませ。」
ミーナが持っていたチェーンソーを床に突き刺し、右手でパンドラを展開して手を突っ込んだ。そして手を突っ込んだまま何かを投げる体制を取ると、そのまま右手を振りかぶり振り抜いた。
【パンドラ】の亜空間からミーナが投げつけたのは、鎖のついた巨大鉄球だった。何故そんなものを亜空間に入れていたのかはミーナにしか分からない。しかし剛速球で投げつけられた鉄球は、立ちふさがるアンデッドをなぎ倒しつつまっすぐに老騎士へと飛んでいった。
「ヌゥッ!?」
しかし老騎士もまた歴戦の戦士だった。彼は姿勢を極限まで低くさせると、盾を斜めに構え鉄球を正面から迎えうった。
盾に当たった鉄球は重い衝突音を響かせるものの、まるで盾の上を滑るかのように向きを変え老騎士の上を通り過ぎていった。そのまま大聖堂の壁に衝突しめり込んで停止する。
だが、まだ老騎士に安息の時間は訪れない。鉄球の陰に隠れて接近していたエリーが老騎士に襲い掛かったのだ。鉄球のおかげでアンデッドの壁には穴が開いていた。老騎士も鉄球に注目していた上に、今や隙だらけの体勢である。
「いきなりで悪いけど、トドメよ!」
光十字《リュミエール》を振りかぶったエリーが、空中で老騎士に向かって光十字《リュミエール》を投撃した。吸血族《ヴァンパイア》の身体能力で投擲された光十字《リュミエール》は、平らに構えられた老騎士の盾程度ならば簡単に貫通する。これにて決着かと思われたが、老騎士はまだあきらめなかった。
鎧を着けているとは信じられないほどの俊敏な動きで立ち上がった老騎士は、盾を犠牲に光十字《リュミエール》を避けた。そして、空中で無防備にも投げた後の体勢をさらすエリーに向かってランスを構える。
「ハァッ!!」
気合一閃。裂帛の気迫で突き出された老騎士の槍は、空中のエリーを見事刺し貫いた。ランスはエリーのへその上、みぞおちあたりに命中している。肋骨を避け、見事内臓を破壊した素晴らしい腕前だろう。致命傷以外の何物でもない。
――そう、エリザベートが人類種《ヒューマー》であったのなら。
「……ふーん、なかなか良い腕してんじゃない。」
「何ィッ!?」
腹をランスに貫かれながらも余裕の笑みで老騎士を褒めるエリーの様子に、老騎士はランスを振り抜きエリーを振り払った。貫かれたランスから振りほどかれたエリーは空中で体勢を整えると、素早い動きで光十字《リュミエール》を回収する。
「残念ね。アタシ、吸血族《ヴァンパイア》なの。そんな程度の攻撃じゃあ死ねないわね。」
エリーが口を釣り上げた三日月のような笑みを浮かべた。構える光十字《リュミエール》は巨大な十字架であるのに、燃える両手と不吉な笑み、そして流れる血液によってその姿はバケモノ以外の何物でもない。
老騎士はその燃える両手に釣られ、エリーの武器に注目した。そしてその武器の正体に気が付く。
「なるほど……しかしお嬢さん。あなたが構えるそれは、宝珠武器の『光十字《リュミエール》』じゃろう? あなたみたいな種族が持つには、ちと厳しいんじゃあないかのう?」
「ご心配どーも。でも、アタシはこれが良いの。これじゃないと、殺せない相手がいるからね。」
エリーが燃え盛る両手を気にせずに、光十字《リュミエール》に視線を送った。その視線には一体どんな感情が込められているのだろう。
「そうか……ならば何も言うまい。わしも一人の騎士として、あなたに全力を尽くそう!」
床に落ちた盾を拾い、ランスをエリーに向かって構えた老騎士。先ほどエリーの流した血を踏む。その姿はまるで騎士英雄譚の騎士のようだ。しかし、エリーは口元の血を拭うと不敵な笑みを浮かべ老騎士に向かって言葉を返した。
「……悪いけど、もう勝負は着いてるわ。」
「な、何じゃと!?」
「フフン、足元見てみなさい。」
エリーの言葉に老騎士が足元を注視した。老騎士の足元、そこには真っ赤な結晶のような物が老騎士の足にくっついている。驚いた老騎士は慌てて足を動かそうとするが、結晶は堅く足が動かせない。
「ぬ……!? め、面妖な! これは……!?」
「さっきアンタに刺されて流れたアタシの血よ。吸血族《ヴァンパイア》の固有魔法、【血液操作《ブラッドアクセス》】。アタシは下手だからそんな程度だけど、本当はそれが吸血族《ヴァンパイア》の主力武器なのよ?」
「ぐぅ……う、動けん……!」
老騎士は足元の結晶を壊そうと躍起になっているが、よほどの強度を持っているのだろう。一向に壊れる気配が見えない。
動けなくなった老騎士に対し、エリーはまるで無防備に悠然と歩み寄った。老騎士はエリーに厳しい視線を向けると、動きにくい体勢を物ともせずにランスを構えた。そしてそのままエリーに向かってランスを突き出す。
老騎士の槍撃は真っ直ぐにエリーに向かって突き出された。そして先ほどと同じようにエリーの身体を貫通するはずだった。例え再びその傷が再生しようとも、傷は傷である。いずれ再生限界が訪れるまで致命傷を与え続ければ、勝ちが見えてくるはずだ。老騎士はそう考えていたのだ。
それが、如何に甘い考えであるかも知らないで。
「残念、ハズレよ。」
「な……!?」
サラが余裕の声を、そして老騎士は狼狽の声を上げた。何故二人は正反対の声を上げたのか、それは現在のエリーの様子をみれば一目瞭然だろう。
老騎士のランスは、先ほどは確かにエリーの腹部を貫いた。赤い鮮血を滴らせ、エリーにわずかながらも確かなダメージを負わせたのである。しかし現状、老騎士のランスはエリーの身体に傷一つ追わすことは出来なかったのだ。
老騎士のまっすぐに放たれたランスは、老騎士に向かって悠然と歩くエリーの身体を貫通した。しかしエリーの身体はランスが触れると同時にその箇所が、まるで霧のようにぼやけて紛れて霧散したのだ。そしてエリーは余裕の声を、老騎士は目の前の不可解な光景に狼狽の声を上げたのだった。
「アンタが貫いたアタシは、ただの囮《デコイ》よ。いくら攻撃したって無駄。さぁ、アタシを倒したかったら、本当のアタシを見つけてごらんなさいな。」
その言葉と同時に、まるで老騎士を取り囲むかのようにエリーが姿を現した。その数は十数体。その一体一体がまるで意思があるかのように、老騎士へ向かって一歩一歩歩みを詰めてくる。
「ヌウゥ……これが、吸血族《ヴァンパイア》なのか……」
額から脂汗一つ垂らした老騎士は、再び辺りを見回した。老騎士は彼の長い騎士生活において、彼自身数多くの経験を積んできた。相手にしたのは悪人罪人だけにとどまらず、国外近隣の森に現れた魔物を単独で仕留めた事とてある。
事実彼は聖騎士の中でも指折りの実力者であり、今でこそ引退したものの、元々は聖騎士全体をまとめる存在でもあった。老熟を経た今の彼は身体能力こそ全盛期に劣ろうが、その精神力や判断力は人生で最高のものとなっていた。
しかしそんな老騎士の全力をもってしても、目の前の吸血族《ヴァンパイア》は理解の許容の範囲を軽く凌駕するものだった。長年戦いを共にした相棒であるランスの一撃すら効かず、相手の攻撃はどれもが一撃必殺。終いには数多の経験で培われたはずの我が目を疑う分身攻撃である。
(やはり、わしはここらで終いなのかもしれぬ。じゃが、それでも騎士として、抵抗もせず死ぬわけにはいかぬ!!)
「ハァァアアアッ!!」
裂帛の気合と共に、老騎士はランスによる高速の連撃をエリーに放った。彼の周囲に群がるエリーは、次々にランスに貫かれ形のない霧に散っていく。しかし、突けども突けど、その手に手ごたえが訪れることはない。老騎士の体力と精神の限りをもって放たれたランス攻撃は、彼の周囲すべてのエリーを刺し貫き、力の限界でランスを手から滑り落としたところで終わりを見せた。
「ゼェッ、ハァッ、ハァッ……! バ、バカな……!? どこへ行きおったのじゃ!?」
「――ここよ、老騎士様《オールドナイト》。」
突如降り注いだエリーの言葉に、老騎士は上を向いた。そこには一匹の小さな蝙蝠が小さな羽をパタパタと羽ばたかせている。そして彼の目の前でその蝙蝠は一瞬で姿を変え、人型となり彼の目の前を落下した。そしてすれ違いざまに、手にした光十字《リュミエール》で老騎士を袈裟斬りに切り伏せたのだった。
―続く―
「かしこまりました。では、行ってらっしゃいませ。」
ミーナが持っていたチェーンソーを床に突き刺し、右手でパンドラを展開して手を突っ込んだ。そして手を突っ込んだまま何かを投げる体制を取ると、そのまま右手を振りかぶり振り抜いた。
【パンドラ】の亜空間からミーナが投げつけたのは、鎖のついた巨大鉄球だった。何故そんなものを亜空間に入れていたのかはミーナにしか分からない。しかし剛速球で投げつけられた鉄球は、立ちふさがるアンデッドをなぎ倒しつつまっすぐに老騎士へと飛んでいった。
「ヌゥッ!?」
しかし老騎士もまた歴戦の戦士だった。彼は姿勢を極限まで低くさせると、盾を斜めに構え鉄球を正面から迎えうった。
盾に当たった鉄球は重い衝突音を響かせるものの、まるで盾の上を滑るかのように向きを変え老騎士の上を通り過ぎていった。そのまま大聖堂の壁に衝突しめり込んで停止する。
だが、まだ老騎士に安息の時間は訪れない。鉄球の陰に隠れて接近していたエリーが老騎士に襲い掛かったのだ。鉄球のおかげでアンデッドの壁には穴が開いていた。老騎士も鉄球に注目していた上に、今や隙だらけの体勢である。
「いきなりで悪いけど、トドメよ!」
光十字《リュミエール》を振りかぶったエリーが、空中で老騎士に向かって光十字《リュミエール》を投撃した。吸血族《ヴァンパイア》の身体能力で投擲された光十字《リュミエール》は、平らに構えられた老騎士の盾程度ならば簡単に貫通する。これにて決着かと思われたが、老騎士はまだあきらめなかった。
鎧を着けているとは信じられないほどの俊敏な動きで立ち上がった老騎士は、盾を犠牲に光十字《リュミエール》を避けた。そして、空中で無防備にも投げた後の体勢をさらすエリーに向かってランスを構える。
「ハァッ!!」
気合一閃。裂帛の気迫で突き出された老騎士の槍は、空中のエリーを見事刺し貫いた。ランスはエリーのへその上、みぞおちあたりに命中している。肋骨を避け、見事内臓を破壊した素晴らしい腕前だろう。致命傷以外の何物でもない。
――そう、エリザベートが人類種《ヒューマー》であったのなら。
「……ふーん、なかなか良い腕してんじゃない。」
「何ィッ!?」
腹をランスに貫かれながらも余裕の笑みで老騎士を褒めるエリーの様子に、老騎士はランスを振り抜きエリーを振り払った。貫かれたランスから振りほどかれたエリーは空中で体勢を整えると、素早い動きで光十字《リュミエール》を回収する。
「残念ね。アタシ、吸血族《ヴァンパイア》なの。そんな程度の攻撃じゃあ死ねないわね。」
エリーが口を釣り上げた三日月のような笑みを浮かべた。構える光十字《リュミエール》は巨大な十字架であるのに、燃える両手と不吉な笑み、そして流れる血液によってその姿はバケモノ以外の何物でもない。
老騎士はその燃える両手に釣られ、エリーの武器に注目した。そしてその武器の正体に気が付く。
「なるほど……しかしお嬢さん。あなたが構えるそれは、宝珠武器の『光十字《リュミエール》』じゃろう? あなたみたいな種族が持つには、ちと厳しいんじゃあないかのう?」
「ご心配どーも。でも、アタシはこれが良いの。これじゃないと、殺せない相手がいるからね。」
エリーが燃え盛る両手を気にせずに、光十字《リュミエール》に視線を送った。その視線には一体どんな感情が込められているのだろう。
「そうか……ならば何も言うまい。わしも一人の騎士として、あなたに全力を尽くそう!」
床に落ちた盾を拾い、ランスをエリーに向かって構えた老騎士。先ほどエリーの流した血を踏む。その姿はまるで騎士英雄譚の騎士のようだ。しかし、エリーは口元の血を拭うと不敵な笑みを浮かべ老騎士に向かって言葉を返した。
「……悪いけど、もう勝負は着いてるわ。」
「な、何じゃと!?」
「フフン、足元見てみなさい。」
エリーの言葉に老騎士が足元を注視した。老騎士の足元、そこには真っ赤な結晶のような物が老騎士の足にくっついている。驚いた老騎士は慌てて足を動かそうとするが、結晶は堅く足が動かせない。
「ぬ……!? め、面妖な! これは……!?」
「さっきアンタに刺されて流れたアタシの血よ。吸血族《ヴァンパイア》の固有魔法、【血液操作《ブラッドアクセス》】。アタシは下手だからそんな程度だけど、本当はそれが吸血族《ヴァンパイア》の主力武器なのよ?」
「ぐぅ……う、動けん……!」
老騎士は足元の結晶を壊そうと躍起になっているが、よほどの強度を持っているのだろう。一向に壊れる気配が見えない。
動けなくなった老騎士に対し、エリーはまるで無防備に悠然と歩み寄った。老騎士はエリーに厳しい視線を向けると、動きにくい体勢を物ともせずにランスを構えた。そしてそのままエリーに向かってランスを突き出す。
老騎士の槍撃は真っ直ぐにエリーに向かって突き出された。そして先ほどと同じようにエリーの身体を貫通するはずだった。例え再びその傷が再生しようとも、傷は傷である。いずれ再生限界が訪れるまで致命傷を与え続ければ、勝ちが見えてくるはずだ。老騎士はそう考えていたのだ。
それが、如何に甘い考えであるかも知らないで。
「残念、ハズレよ。」
「な……!?」
サラが余裕の声を、そして老騎士は狼狽の声を上げた。何故二人は正反対の声を上げたのか、それは現在のエリーの様子をみれば一目瞭然だろう。
老騎士のランスは、先ほどは確かにエリーの腹部を貫いた。赤い鮮血を滴らせ、エリーにわずかながらも確かなダメージを負わせたのである。しかし現状、老騎士のランスはエリーの身体に傷一つ追わすことは出来なかったのだ。
老騎士のまっすぐに放たれたランスは、老騎士に向かって悠然と歩くエリーの身体を貫通した。しかしエリーの身体はランスが触れると同時にその箇所が、まるで霧のようにぼやけて紛れて霧散したのだ。そしてエリーは余裕の声を、老騎士は目の前の不可解な光景に狼狽の声を上げたのだった。
「アンタが貫いたアタシは、ただの囮《デコイ》よ。いくら攻撃したって無駄。さぁ、アタシを倒したかったら、本当のアタシを見つけてごらんなさいな。」
その言葉と同時に、まるで老騎士を取り囲むかのようにエリーが姿を現した。その数は十数体。その一体一体がまるで意思があるかのように、老騎士へ向かって一歩一歩歩みを詰めてくる。
「ヌウゥ……これが、吸血族《ヴァンパイア》なのか……」
額から脂汗一つ垂らした老騎士は、再び辺りを見回した。老騎士は彼の長い騎士生活において、彼自身数多くの経験を積んできた。相手にしたのは悪人罪人だけにとどまらず、国外近隣の森に現れた魔物を単独で仕留めた事とてある。
事実彼は聖騎士の中でも指折りの実力者であり、今でこそ引退したものの、元々は聖騎士全体をまとめる存在でもあった。老熟を経た今の彼は身体能力こそ全盛期に劣ろうが、その精神力や判断力は人生で最高のものとなっていた。
しかしそんな老騎士の全力をもってしても、目の前の吸血族《ヴァンパイア》は理解の許容の範囲を軽く凌駕するものだった。長年戦いを共にした相棒であるランスの一撃すら効かず、相手の攻撃はどれもが一撃必殺。終いには数多の経験で培われたはずの我が目を疑う分身攻撃である。
(やはり、わしはここらで終いなのかもしれぬ。じゃが、それでも騎士として、抵抗もせず死ぬわけにはいかぬ!!)
「ハァァアアアッ!!」
裂帛の気合と共に、老騎士はランスによる高速の連撃をエリーに放った。彼の周囲に群がるエリーは、次々にランスに貫かれ形のない霧に散っていく。しかし、突けども突けど、その手に手ごたえが訪れることはない。老騎士の体力と精神の限りをもって放たれたランス攻撃は、彼の周囲すべてのエリーを刺し貫き、力の限界でランスを手から滑り落としたところで終わりを見せた。
「ゼェッ、ハァッ、ハァッ……! バ、バカな……!? どこへ行きおったのじゃ!?」
「――ここよ、老騎士様《オールドナイト》。」
突如降り注いだエリーの言葉に、老騎士は上を向いた。そこには一匹の小さな蝙蝠が小さな羽をパタパタと羽ばたかせている。そして彼の目の前でその蝙蝠は一瞬で姿を変え、人型となり彼の目の前を落下した。そしてすれ違いざまに、手にした光十字《リュミエール》で老騎士を袈裟斬りに切り伏せたのだった。
―続く―
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