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前編 ミーナは糸を紡ぐ
第8話 修道院にて(3)
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さらに一年が過ぎた。ミーナは十四歳になっていた。十五になれば、正式な修道女になれる。その前に、院長に対して、神に身を捧げる誓いを立てるしきたりがあった。
口減らしで修道院に預けられた農民や町人の娘たちのほとんどは、自分の運命を疑うことなく、誓いを立てて修道女になった。なかには、妻を亡くし、子を抱えた男の再婚相手となるために修道院を出た娘もいた。修道院で育った娘ならよき母親となるだろう、と期待されているのだ。
花嫁修業のために預けられた貴族の娘たちは、既に修道院を出ていた。アラリケの取り巻きは一人もいなくなっていた。残されたのは、商人や騎士や貴族の、長女ではない娘たちだ。そんな娘たちは、いつか親が迎えに来る、素敵な男性が迎えに来ると信じては疑い、悩み苦しみ、やがて修道女となる運命を受け容れた。
ただ、貴族の末娘であるアラリケは悩み続けていた。毎日、修道院の門の前で親からの手紙を待ち続けているアラリケを見て、ミーナは、もう諦めればいいのにと思っていた。
しかし、そんなミーナも、修道女になる決心がつかなかった。イェルクのことを待っているからではなく、自身に修道女の適性がないように思えたからだ。
その頃、修道院で暮らす娘たちに、新たな役割が与えられた。それは、戦いの激しい北部から避難してきた人々の世話をすることだった。北部ではデゼルタ国や蛮族どもとの最終決戦が繰り広げられていた。戦火は近くの村にもおよび、領主は領民に、村に火を放ち、捨て置くよう命令した。民は、泣く泣く村や畑に火を放ち、涙を流しながらこの修道院まで逃げてきたのだ。この修道院に逃げてきたのはビルング領の民だった。ミーナは驚いた。そんなむごいことを、イェルクのお父さまが命じたのか、と。
ビルング領からの長く辛い旅路で、病気になったり、けがをしたりした人がたくさんいた。ミーナは院長の手伝いで薬草の知識を得たので、そうした人たちの看護をするよう、院長直々の命が下った。
ミーナは張り切って薬を調合しようとしたが、頼まれたのは病人の身体を拭いたり、けが人に包帯を巻いたり、食事の介助をしたりと、薬の知識がなくてもできるようなことだった。しかも、そういうことはミーナにとって不得手だった。病人の身体を拭くのに手間取り、けが人に包帯を巻けば緩すぎてほどけ、食事を病人に与えようとしてはこぼし、修道女たちから毎日のように叱られていた。ただでさえ自分に自信のないミーナはますます自信をなくし、自分は修道女にさえ向いてはいないんだわ、と、嘆き悲しんでいた。
そんな日々が長く続き、春になった頃、ミーナは一度倒れた。寝台で目覚めたミーナは、丈夫な自分がどうして倒れたのだろう、と不思議に思った。倒れたときに運悪く、頭を強く打ったようなので、ミーナはしばらくの間休むよう命じられた。
ミーナが再び仕事に戻った日、礼拝堂で過ごしていた避難民は歓喜に沸いていた。病人やけが人たちまで、まるですっかり元気になったように騒いでいた。
「まあ、皆さん。そんなにはしゃいでは身体に障りますよ。一体何があったのですか?」
けが人の一人がミーナの手を握りしめてこう言った。
「娘さん、勝ったんだよ。我々リタラント国の勝利だ!」
別のけが人がもう一人の頭を嬉しそうにぐしゃぐしゃにしながら話を続けた。
「あのいまいましい蛮族どもが逃げていったんだ!それで、デゼルタの連中は戦う気をなくして、和平を求めてきたって」
けが人たちの間に、健康な避難民も集まってきて、口々に話し出した。
「和平って、そんな簡単に許しちゃっていいのかい?だってもう何十年も戦ってきたんだろう?」
「そうだそうだ。あいつらのせいで、俺達は村に火を放って逃げてきたんだぞ!」
「あたしゃもう、争いはこりごりだよ。何人の子や孫を、兵隊に取られたと思っているんだい!」
「そうよ。もう、こりごりだわ。村を焼いて逃げるなんて、こんな辛い思いを、これから生まれてくる子どもにさせたくない…。」
「デゼルタの連中は、国境の銀山を、リタラントに明け渡すって約束したらしいぜ」
「何だって、銀山をくれるって?銀山ってあいつらが見つけたんだろう?」
「あいつら、銀山で得た富で、蛮族の野郎どもを雇ったんだろ」
「そんな銀山をくれたってことは、この国に、ものすごいお金が手に入るってことだろう?すごいな!」
「仕事だって手に入るぞ!なにせ、銀山は我らがビルング領のすぐ側にあるんだからな」
「おらあ、銀山で働く。そしてお金をたっぷり稼ぐ!そしたら、ご先祖さまから引き継いだ畑に、また苗をたくさん植えるんだ…」
「そうだ。建物は建て直せばいい!畑はまた耕せばいい!俺達は生きているんだ!生きている限り、やり直せるんだ!」
人々は手を叩いて抱き合い、笑い合い、また、涙を流していた。けれどミーナは、単純に喜んでいるわけではなかった。この長い、永遠に終わらないような戦いが終わったのね。戦いが終わったら、イェルクお兄さまはどうするのかしら?
ああ、嫌だわ。浅ましい。ミーナは首を振った。
「娘さん、どうしたの?こんな時に具合でも悪いのかい?」
「そういえば、最近見かけなかったね」
ミーナが世話していた病人たちは、心配そうにミーナの顔をのぞき込んだ。ミーナは無理して笑顔を作り、心配いりません、と言った。
「それじゃ娘さん、聞いてくれよ。我らが英雄、イェルク様の話を」
先ほどミーナの手を握りしめたけが人が、誇らしげにこう言った。
「イェルク様は、あの憎き赤髭を討ち取ったんだ。娘さんも聞いたことくらいあるだろう?悪名高い赤髭の話を。ビルング家は赤髭のせいで三人の息子を失った。敵討ちのために生まれたイェルク様は、ご自身の使命を果たされたんだ!」
ミーナの胸に、様々な思いが去来した。イェルクが使命を果たしたことへの喜び、自分がイェルクと釣り合わないという悲しみ、イェルクはもう自分のことなど忘れているだろうという諦め、いくら忘れようとしても、イェルクのことを忘れられない自分への怒り…。
「まあ、素晴らしい話。皆さん、さぞかし嬉しいことでしょうね」
震える声でミーナが話すので、病人たちは修道女を呼んで、この子を休ませた方がいいと言った。
口減らしで修道院に預けられた農民や町人の娘たちのほとんどは、自分の運命を疑うことなく、誓いを立てて修道女になった。なかには、妻を亡くし、子を抱えた男の再婚相手となるために修道院を出た娘もいた。修道院で育った娘ならよき母親となるだろう、と期待されているのだ。
花嫁修業のために預けられた貴族の娘たちは、既に修道院を出ていた。アラリケの取り巻きは一人もいなくなっていた。残されたのは、商人や騎士や貴族の、長女ではない娘たちだ。そんな娘たちは、いつか親が迎えに来る、素敵な男性が迎えに来ると信じては疑い、悩み苦しみ、やがて修道女となる運命を受け容れた。
ただ、貴族の末娘であるアラリケは悩み続けていた。毎日、修道院の門の前で親からの手紙を待ち続けているアラリケを見て、ミーナは、もう諦めればいいのにと思っていた。
しかし、そんなミーナも、修道女になる決心がつかなかった。イェルクのことを待っているからではなく、自身に修道女の適性がないように思えたからだ。
その頃、修道院で暮らす娘たちに、新たな役割が与えられた。それは、戦いの激しい北部から避難してきた人々の世話をすることだった。北部ではデゼルタ国や蛮族どもとの最終決戦が繰り広げられていた。戦火は近くの村にもおよび、領主は領民に、村に火を放ち、捨て置くよう命令した。民は、泣く泣く村や畑に火を放ち、涙を流しながらこの修道院まで逃げてきたのだ。この修道院に逃げてきたのはビルング領の民だった。ミーナは驚いた。そんなむごいことを、イェルクのお父さまが命じたのか、と。
ビルング領からの長く辛い旅路で、病気になったり、けがをしたりした人がたくさんいた。ミーナは院長の手伝いで薬草の知識を得たので、そうした人たちの看護をするよう、院長直々の命が下った。
ミーナは張り切って薬を調合しようとしたが、頼まれたのは病人の身体を拭いたり、けが人に包帯を巻いたり、食事の介助をしたりと、薬の知識がなくてもできるようなことだった。しかも、そういうことはミーナにとって不得手だった。病人の身体を拭くのに手間取り、けが人に包帯を巻けば緩すぎてほどけ、食事を病人に与えようとしてはこぼし、修道女たちから毎日のように叱られていた。ただでさえ自分に自信のないミーナはますます自信をなくし、自分は修道女にさえ向いてはいないんだわ、と、嘆き悲しんでいた。
そんな日々が長く続き、春になった頃、ミーナは一度倒れた。寝台で目覚めたミーナは、丈夫な自分がどうして倒れたのだろう、と不思議に思った。倒れたときに運悪く、頭を強く打ったようなので、ミーナはしばらくの間休むよう命じられた。
ミーナが再び仕事に戻った日、礼拝堂で過ごしていた避難民は歓喜に沸いていた。病人やけが人たちまで、まるですっかり元気になったように騒いでいた。
「まあ、皆さん。そんなにはしゃいでは身体に障りますよ。一体何があったのですか?」
けが人の一人がミーナの手を握りしめてこう言った。
「娘さん、勝ったんだよ。我々リタラント国の勝利だ!」
別のけが人がもう一人の頭を嬉しそうにぐしゃぐしゃにしながら話を続けた。
「あのいまいましい蛮族どもが逃げていったんだ!それで、デゼルタの連中は戦う気をなくして、和平を求めてきたって」
けが人たちの間に、健康な避難民も集まってきて、口々に話し出した。
「和平って、そんな簡単に許しちゃっていいのかい?だってもう何十年も戦ってきたんだろう?」
「そうだそうだ。あいつらのせいで、俺達は村に火を放って逃げてきたんだぞ!」
「あたしゃもう、争いはこりごりだよ。何人の子や孫を、兵隊に取られたと思っているんだい!」
「そうよ。もう、こりごりだわ。村を焼いて逃げるなんて、こんな辛い思いを、これから生まれてくる子どもにさせたくない…。」
「デゼルタの連中は、国境の銀山を、リタラントに明け渡すって約束したらしいぜ」
「何だって、銀山をくれるって?銀山ってあいつらが見つけたんだろう?」
「あいつら、銀山で得た富で、蛮族の野郎どもを雇ったんだろ」
「そんな銀山をくれたってことは、この国に、ものすごいお金が手に入るってことだろう?すごいな!」
「仕事だって手に入るぞ!なにせ、銀山は我らがビルング領のすぐ側にあるんだからな」
「おらあ、銀山で働く。そしてお金をたっぷり稼ぐ!そしたら、ご先祖さまから引き継いだ畑に、また苗をたくさん植えるんだ…」
「そうだ。建物は建て直せばいい!畑はまた耕せばいい!俺達は生きているんだ!生きている限り、やり直せるんだ!」
人々は手を叩いて抱き合い、笑い合い、また、涙を流していた。けれどミーナは、単純に喜んでいるわけではなかった。この長い、永遠に終わらないような戦いが終わったのね。戦いが終わったら、イェルクお兄さまはどうするのかしら?
ああ、嫌だわ。浅ましい。ミーナは首を振った。
「娘さん、どうしたの?こんな時に具合でも悪いのかい?」
「そういえば、最近見かけなかったね」
ミーナが世話していた病人たちは、心配そうにミーナの顔をのぞき込んだ。ミーナは無理して笑顔を作り、心配いりません、と言った。
「それじゃ娘さん、聞いてくれよ。我らが英雄、イェルク様の話を」
先ほどミーナの手を握りしめたけが人が、誇らしげにこう言った。
「イェルク様は、あの憎き赤髭を討ち取ったんだ。娘さんも聞いたことくらいあるだろう?悪名高い赤髭の話を。ビルング家は赤髭のせいで三人の息子を失った。敵討ちのために生まれたイェルク様は、ご自身の使命を果たされたんだ!」
ミーナの胸に、様々な思いが去来した。イェルクが使命を果たしたことへの喜び、自分がイェルクと釣り合わないという悲しみ、イェルクはもう自分のことなど忘れているだろうという諦め、いくら忘れようとしても、イェルクのことを忘れられない自分への怒り…。
「まあ、素晴らしい話。皆さん、さぞかし嬉しいことでしょうね」
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