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第41話 約束
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帰り道をチサと手をつないで歩く。
人目をはばかることもなく、俯くこともなく、意気揚々とした気持ちで。
視線はある。僕は少しばかり有名人だから。
〝英雄〟の子。〝出涸らし〟。『一ツ星』。
それに加えて、『課題事故で行方不明になっていた学徒』。
どれも僕を指す言葉で、僕そのものを指す言葉ではない。
それらは彼等の尺度なのだと、気付かされた。
ここに来て、ようやく僕は父の言っていたことやこの塔都市について理解できた気がする。ごくごくシンプルなことだったのだ。
賢人の町、ウェルス。
結果のみが評価される、イカれた学術都市。
誰が僕をどう呼ぼうが、そんな事は関係なかった。
やるべきことを、ただやればいいのだ。
生まれてこの方、僕は『誰かの尺度で語られた自分』をの自分なのだと誤解していた。
〝英雄の再来〟の弟らしくあろうとしたり、〝魔導師〟の子であろうとしたりすることにあまりに注力しすぎていた気がする。
……そうでなければ、無価値なのだと思い込んでいた。
でも、それは違う。
違うということを両親と姉はずっと教えてくれていたが、どこか他人事だった。
憧れを追う僕にとって、その言葉は同情に聞こえていたから。
だが、四十年前に跳んで過ごした日々が、かかわった人々が、戦い抜いた事実が……何より僕の手を隣で握るチサが、僕という人間が何たるかを形作ってくれた。
結局のところ、僕は僕だったのだ。
「ふふ、少しご機嫌ですか? ノエル」
「チサのおかげで」
「それはようございました」
こうして笑顔を向け合う相手がいれば、僕は誰の影を追う必要もない。
僕は、僕を魔法使いにしてみせる。
そして、いずれは……僕のような人々を全員笑顔にしてみせよう。
「だから、その、チサ。あのさ……」
「はい?」
「おい、テメェッ! こんな所で会うとはなぁ! 〝出涸らし〟野郎!」
声に振り向くと、なんだか懐かしい顔がこちらを睨みつけていた。
大切なことを頑張って口にしようって時に、どうして邪魔をするのかな? ギルバルト。
「こないだはよくもやってくれたなァ!」
「自業自得だろ、ギルバルト」
「『さん』を付けろつってんだろうがよ! 『一ツ星』が!」
周囲からわらわらと彼の仲間らしき若者が集まってくる。
この塔都市によくもまあ、こんなたくさんの愚連隊がいたものだと感心する。
「女連れとはな。しかも? 獣人? きたねぇきたねぇ……町の品位を損なうぜ」
「……」
「でもまぁ、顔と身体は合格だ。今日はあの凶暴なオネーチャンもいねぇしな……! たーっぷりかわいがってやるよ。『無色の塔』に泥ぶっかけてやりゃぁ、箔もつくしな」
「……」
静かな怒りがふつふつと湧き上がってくる。
彼は変わらない。懐かしくもあるけど、僕の愛する人たちに手を出すってなら……僕だって戦わなくては。
ああ、そうだ。
他人の評価はやはり必要だ。
相対評価で以て、思い知らせなくてはいけない。
今だけは、君の尺度に合わせよう、ギルバルト。
「懲りないな、君も」
「はぁ? あんときは油断してただけだっつーの! 『一ツ星』ごときにビビるオレじゃ──ひゅ」
滑稽な声を上げて、ギルバルトが大きく転倒する。
「彼を殺しますか? ノエル様。ご用命とあれば、すぐに首を刎ねますが」
「いいや。僕がやる。彼とはちょっとした因縁もあってね」
現代であれば、アストラル収納は使い放題だ。
僕は、収納していた魔法道具を次々と顕現させていく。
「ギルバルト、悪かったよ」
「は? て……め……?」
周辺に顕現を続ける魔法道具に、尻餅をついたままのギルバルトは声を失い、取り巻き達が後退る。
「見てくれ。これが僕の『魔法』だ。研究成果として学園に報告しようと思う」
「な、何なんだよ……ォ」
「僕はこれで二百以上の魔物を一息に殺すことに成功した。君のお友達はどうかな」
小さな悲鳴を上げて最初の一人が走り去ると、あとは止まらなかった。
通行人と野次馬をかき分けて、愚連隊は散り散りに去っていく。
ギルバルトはというと、今度は腰を抜かしてしまったらしく蒼い顔をしたまま僕を見ていた。
「『二百以上の魔法道具の連続稼働及びコントロール。それにより行われる戦闘あるいは問題解決プロセスの実用性』は賢人論文基準に達するかな? ギルバルトさん?」
「ち、近寄るな!」
「わかった、一歩も動かないよ。でも、このまま君をすり潰すこともできる。覚えてるかい? 僕はまだ百以上の魔法の巻物を隠しているよ?」
僕の言葉に、ギルバルトの顔がさらに青く……いや、ちょっと土気色になってきた。
百台以上の【ターレットマン二号】に狙いを合せられたら、怖くもあるか。
「彼女に謝罪を。とても大切な人なんだ。君の視界に入れるのすら憚られるくらいに」
「ひッ……ひぃ……ッ」
「あと、僕を〝出涸らし〟って呼ぶのは、もうやめてもらってもいいかな? それを聞いて悲しむ人がいるんだ」
「く、くるな! ……やめてくれ!」
まだ、何もしてないじゃないか。
「お願いだよ、ギルバルトさん」
「わかった! 謝る、この通りだ!」
尻餅をついたまま頭を下げるギルバルト。
ちらりと隣を見れば、チサが小さく頷いたので僕も頷いて返す。
「ありがとう。じゃあ、僕らはいくよ。いいよね?」
「……」
返事はない。
股間を濡らしたギルバルトは、すでに気を失ってしまっていた。
魔法道具をアストラル収納にしまいながら、僕は小さくため息を吐く。
彼の長らくの嫌がらせは、たびたび僕を苛むストレス源だった。
それが、こんなにあっさりと終わってしまうなんて。
不完全燃焼だ。なんなら、姉のように暴力で以て彼を徹底的に制圧して溜飲を下げたかったとすら思う。
「──すっげぇ……!」
野次馬の中から、そんな言葉が小さく漏れる。
「ノエル君ってこんなことできたんだ!」
「あんなにたくさんの魔法道具、見たことない……!」
「〝魔導師〟だってできないぜ、こんな芸当はよ!」
「やっぱり〝英雄〟の子だな!」
通りに拍手が満ち、喝采が浴びせられる。
こんな事、生まれて初めてだ。
「ノエル様、これは……」
「よくない気がするし、対応に困る。行こう!」
再びチサの手を握って、僕は学園都市の大通りを走る。
喝采は喝采を呼び、まるで取り囲むようにして退路を狭めていく。
「こちらです、ノエル様」
いつの間にか前後入れ替わったチサの先導で、ようやく『無色の塔』へ帰りついたときにはすっかりと疲れ切ってしまっていた。
「やれやれ、走蜥蜴の群れよりも性質が悪いよ……」
そうこぼす僕に、チサは微笑んで返しながら、口を開く。
「かっこよかったですよ、ノエル」
「……!」
「では、『だから、その、チサ。あのさ』の続きをお聞かせくださいませ」
そう顔を赤くするチサの手を取って、僕は姿勢を正す。
「──ずっと一緒にいてほしい」
「もちろんです!」
即答するチサを抱き寄せて額を触れさせる。
「約束だよ」
「約束です。今度は、もう離れませんよ」
そう恥ずかし気に笑うチサに、僕はそっと口づけをするのだった。
人目をはばかることもなく、俯くこともなく、意気揚々とした気持ちで。
視線はある。僕は少しばかり有名人だから。
〝英雄〟の子。〝出涸らし〟。『一ツ星』。
それに加えて、『課題事故で行方不明になっていた学徒』。
どれも僕を指す言葉で、僕そのものを指す言葉ではない。
それらは彼等の尺度なのだと、気付かされた。
ここに来て、ようやく僕は父の言っていたことやこの塔都市について理解できた気がする。ごくごくシンプルなことだったのだ。
賢人の町、ウェルス。
結果のみが評価される、イカれた学術都市。
誰が僕をどう呼ぼうが、そんな事は関係なかった。
やるべきことを、ただやればいいのだ。
生まれてこの方、僕は『誰かの尺度で語られた自分』をの自分なのだと誤解していた。
〝英雄の再来〟の弟らしくあろうとしたり、〝魔導師〟の子であろうとしたりすることにあまりに注力しすぎていた気がする。
……そうでなければ、無価値なのだと思い込んでいた。
でも、それは違う。
違うということを両親と姉はずっと教えてくれていたが、どこか他人事だった。
憧れを追う僕にとって、その言葉は同情に聞こえていたから。
だが、四十年前に跳んで過ごした日々が、かかわった人々が、戦い抜いた事実が……何より僕の手を隣で握るチサが、僕という人間が何たるかを形作ってくれた。
結局のところ、僕は僕だったのだ。
「ふふ、少しご機嫌ですか? ノエル」
「チサのおかげで」
「それはようございました」
こうして笑顔を向け合う相手がいれば、僕は誰の影を追う必要もない。
僕は、僕を魔法使いにしてみせる。
そして、いずれは……僕のような人々を全員笑顔にしてみせよう。
「だから、その、チサ。あのさ……」
「はい?」
「おい、テメェッ! こんな所で会うとはなぁ! 〝出涸らし〟野郎!」
声に振り向くと、なんだか懐かしい顔がこちらを睨みつけていた。
大切なことを頑張って口にしようって時に、どうして邪魔をするのかな? ギルバルト。
「こないだはよくもやってくれたなァ!」
「自業自得だろ、ギルバルト」
「『さん』を付けろつってんだろうがよ! 『一ツ星』が!」
周囲からわらわらと彼の仲間らしき若者が集まってくる。
この塔都市によくもまあ、こんなたくさんの愚連隊がいたものだと感心する。
「女連れとはな。しかも? 獣人? きたねぇきたねぇ……町の品位を損なうぜ」
「……」
「でもまぁ、顔と身体は合格だ。今日はあの凶暴なオネーチャンもいねぇしな……! たーっぷりかわいがってやるよ。『無色の塔』に泥ぶっかけてやりゃぁ、箔もつくしな」
「……」
静かな怒りがふつふつと湧き上がってくる。
彼は変わらない。懐かしくもあるけど、僕の愛する人たちに手を出すってなら……僕だって戦わなくては。
ああ、そうだ。
他人の評価はやはり必要だ。
相対評価で以て、思い知らせなくてはいけない。
今だけは、君の尺度に合わせよう、ギルバルト。
「懲りないな、君も」
「はぁ? あんときは油断してただけだっつーの! 『一ツ星』ごときにビビるオレじゃ──ひゅ」
滑稽な声を上げて、ギルバルトが大きく転倒する。
「彼を殺しますか? ノエル様。ご用命とあれば、すぐに首を刎ねますが」
「いいや。僕がやる。彼とはちょっとした因縁もあってね」
現代であれば、アストラル収納は使い放題だ。
僕は、収納していた魔法道具を次々と顕現させていく。
「ギルバルト、悪かったよ」
「は? て……め……?」
周辺に顕現を続ける魔法道具に、尻餅をついたままのギルバルトは声を失い、取り巻き達が後退る。
「見てくれ。これが僕の『魔法』だ。研究成果として学園に報告しようと思う」
「な、何なんだよ……ォ」
「僕はこれで二百以上の魔物を一息に殺すことに成功した。君のお友達はどうかな」
小さな悲鳴を上げて最初の一人が走り去ると、あとは止まらなかった。
通行人と野次馬をかき分けて、愚連隊は散り散りに去っていく。
ギルバルトはというと、今度は腰を抜かしてしまったらしく蒼い顔をしたまま僕を見ていた。
「『二百以上の魔法道具の連続稼働及びコントロール。それにより行われる戦闘あるいは問題解決プロセスの実用性』は賢人論文基準に達するかな? ギルバルトさん?」
「ち、近寄るな!」
「わかった、一歩も動かないよ。でも、このまま君をすり潰すこともできる。覚えてるかい? 僕はまだ百以上の魔法の巻物を隠しているよ?」
僕の言葉に、ギルバルトの顔がさらに青く……いや、ちょっと土気色になってきた。
百台以上の【ターレットマン二号】に狙いを合せられたら、怖くもあるか。
「彼女に謝罪を。とても大切な人なんだ。君の視界に入れるのすら憚られるくらいに」
「ひッ……ひぃ……ッ」
「あと、僕を〝出涸らし〟って呼ぶのは、もうやめてもらってもいいかな? それを聞いて悲しむ人がいるんだ」
「く、くるな! ……やめてくれ!」
まだ、何もしてないじゃないか。
「お願いだよ、ギルバルトさん」
「わかった! 謝る、この通りだ!」
尻餅をついたまま頭を下げるギルバルト。
ちらりと隣を見れば、チサが小さく頷いたので僕も頷いて返す。
「ありがとう。じゃあ、僕らはいくよ。いいよね?」
「……」
返事はない。
股間を濡らしたギルバルトは、すでに気を失ってしまっていた。
魔法道具をアストラル収納にしまいながら、僕は小さくため息を吐く。
彼の長らくの嫌がらせは、たびたび僕を苛むストレス源だった。
それが、こんなにあっさりと終わってしまうなんて。
不完全燃焼だ。なんなら、姉のように暴力で以て彼を徹底的に制圧して溜飲を下げたかったとすら思う。
「──すっげぇ……!」
野次馬の中から、そんな言葉が小さく漏れる。
「ノエル君ってこんなことできたんだ!」
「あんなにたくさんの魔法道具、見たことない……!」
「〝魔導師〟だってできないぜ、こんな芸当はよ!」
「やっぱり〝英雄〟の子だな!」
通りに拍手が満ち、喝采が浴びせられる。
こんな事、生まれて初めてだ。
「ノエル様、これは……」
「よくない気がするし、対応に困る。行こう!」
再びチサの手を握って、僕は学園都市の大通りを走る。
喝采は喝采を呼び、まるで取り囲むようにして退路を狭めていく。
「こちらです、ノエル様」
いつの間にか前後入れ替わったチサの先導で、ようやく『無色の塔』へ帰りついたときにはすっかりと疲れ切ってしまっていた。
「やれやれ、走蜥蜴の群れよりも性質が悪いよ……」
そうこぼす僕に、チサは微笑んで返しながら、口を開く。
「かっこよかったですよ、ノエル」
「……!」
「では、『だから、その、チサ。あのさ』の続きをお聞かせくださいませ」
そう顔を赤くするチサの手を取って、僕は姿勢を正す。
「──ずっと一緒にいてほしい」
「もちろんです!」
即答するチサを抱き寄せて額を触れさせる。
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