7 / 42
第7話 アケティ師
しおりを挟む
──五日後。
僕たちは、アケティ師が主導する遺構発掘現場へと足を運んでいた。
森の中にぽっかりと姿を現したその遺構は今まさに発掘調査が進んでいるところで、露出したいくつもの人工物らしきものは未だ地面に埋もれ、蔦に隠されているような状態だった。
比較的調査が進んだウェルス周辺に、まだこのような遺跡が眠っていたとは驚きだ。
「やあやあ、助かるよ。最近、少しばかり手が足りなくてね」
「いえ、今日は色々と勉強させていただきます」
柔和な笑顔を浮かべるアケティ師に、僕は深々と頭を下げた。
彼は、僕にとって先生のような人でもある。
少しばかりの懐かしさと、『一つ星』となってしまった恥ずかしさがこみ上げてしまう。
「やはり、お父上の塔に入ることにしたのだね」
「はい。お誘いいただいたのに、すみませんでした」
「いやいや。ダメで元々……と勧誘したのでね。君のような優秀な生徒は誰もが欲しいのさ」
相変わらずの褒め殺しに、僕は小さく苦笑する。
「それで……何からお手伝いしましょうか?」
「ここでの調査から、森の深部に伸びる魔力導線が見つかっておってな、それを探しに行くのを手伝って欲しいんだよ。護衛の冒険者も雇ってはおるが、ここを手薄にするわけにもいかんでな」
アケティ師の振り返る先では、年若い生徒たちが忙しく発掘作業にいそしんでいる。
『青の派閥』は肉体労働がメインではない。
戦闘が得意ではないものも多く、ここにいる者もほとんどは非戦闘員の研究者であるらしい。
そうなると、教授の単独調査に護衛を割くわけにもいかないのだろう。
「わかりました。行こうか、姉さん」
遺構を興味深く見ていた姉に声をかける。
こういう大型魔法道具のような遺跡は僕も好きだが、姉は根が冒険者なので別の興味があるのだろう。
おそらく、この下に迷宮の入り口があるのではないか……などと考えている顔だ。
「エファさんも、相変わらずですね」
「姉さんが一緒でよかったです。僕はあまり戦闘が得意ではありませんから」
「おや。赤の派閥に入ったばかりのやんちゃな若手を、二十人ほど治療院送りにしたと聞きましたよ?」
アケティ師が、にこにこと笑いながら表ざたになっていないはずの情報を口にする。
どこで知ったんだろう?
そんな僕の思考が顔に出たのか、アケティ師が柔和に笑う。
「蛇の道は蛇と言います。私とて〝賢人〟の端くれ……注目生徒の活躍くらい、耳にすることはあります」
「あれは、ちょっとした事故だったんですよ」
「事故じゃないわ! ノエルったらすごいんだから。今日も大船に乗ったつもりでいてよね、アケティ先生」
駆け寄ってきて突然会話に割り込む姉。
「それは安心だ。それでは行きましょう。こっちです」
アケティ師が示す方向──深い森の中へと、僕たちはそのつま先を向けた。
◆
「本当だ……よく見ると、かなり大掛かりな魔力導線が伸びてる」
森の中を歩きながら、僕はモノクルをつけて地面を覗き込む。
僕が作った魔力の流れを可視化する魔法道具だ。
「珍しいの?」
「こんな風に地面に埋まってるのはね」
魔力導線、というのは魔法道具の魔力回路に魔力を流すための、人間で言うなら血管のようなものだ。
緻密な魔力回路には、緻密な魔力導線が必要となる。
つまり、このような太い魔力導線があるということは、この先に何かしらの魔法道具か何かがこの先にあるということだろう。
「君に協力要請して正解だった。魔法道具や魔導装置について、君は専門的な知識を持ているからね」
「まだまだですよ。父や〝賢人〟の御歴々の足元にも及びません」
「もう、またそうやって謙遜する。いいじゃない、ドンと構えてなさいよ! ノエルの魔法道具知識は本物なんだから」
姉の僕に対する自信はどこから湧いてくるのだろうか。
そんなことを考えている隙に、モノクルが周辺の小さな違和感を僕に知らせた。
「姉さん、戦闘準備。何かいる」
「来たわね」
背負ったバスタードソードを抜きながら、姉が周囲を警戒する。
アケティ師を背に庇いつつ、僕もいくつかの戦闘用魔法道具を稼働準備状態にして、目をこらす。
僕が調整した【多機能モノクル】はいろいろと機能がありはするが、精度はそう高くない。
こうして不意打ちを防ぐことはできても、敵性体の位置同期などはできないのだ。
だが、今日は姉が一緒だ。まあ、やりようはある。
「キィゥッ!」
木の影から飛び出してきたのは、大型の鳥類らしき姿。
立ち上がった全長は二メートルほど。
羽は退化して飛行には適さなさそうだが、代わりとばかりにギザギザの突起がついている。カラフルな嘴も鋭く、これも受ければかなりの傷を負いそうだ。
太く発達した下肢は、走るのに特化しているようで、足場の悪い森の中をかなりの速度でこちらに突進してきている。
「タムタム鳥だッ!」
「お肉の美味しい奴ね!」
それはその通りだが、僕が伝えたいのは肉のうまさではない。
このタムタム鳥は、かなり好戦的で危険な魔物なのだ。
縄張り意識が強く、侵入者には問答無用で襲い掛かる習性を持っており、薬草採取に出た駆け出し冒険者が遭遇して犠牲になることもあるらしい。
「〝起動〟」
姉とタムタム鳥が接敵する瞬間、僕は手元の魔法道具の一つを起動させた。
その瞬間、地面から鋭い石の突起が伸びるようにして発生して、タムタム鳥に襲い掛かかる。
「ほう、これは……!」
「〈岩槍〉を封じた魔法の巻物です」
タムタム鳥は突然地面から伸びた石槍を避けようとしたが、このタイミングではそれも叶うまい。
勢いそのまま鋭い突起に激突し、悲鳴を上げる。
「もらったわッ」
そして、動きを止めてしまえば姉のいいカモである。
カモには似ても似つかない姿だが、鳥類には変わりあるまい。
タムタム鳥はあっという間にその頭部を刈り取られてしまった。
血を吹き出しながらぱたりと倒れるタムタム鳥を少し注意深く警戒してから、僕は息を吐きだす。
「他の敵性体はなし。戦闘終了」
モノクルで確認した僕がそう告げると、姉は剣を一振りして血糊を払い、鞘に納めた。
あいかわらずいつ見ても姉さんはかっこいい。
どうして、僕にはこの才能が受け継がれなかったのだろう。
……なんて考えようとしていた矢先、その姉が破顔して僕に抱きついてきた。
「すごいわ、ノエル! ナイスアシストよ!」
「やめてよ、姉さん。アケティ師もいるんだからさ」
「じゃあ、ハグの続きは帰ってからね。さ、まずはあれの血抜きをして……それから先に進みましょ」
すっかり動かなくなったタムタム鳥を指さして、姉が快活に笑った。
僕たちは、アケティ師が主導する遺構発掘現場へと足を運んでいた。
森の中にぽっかりと姿を現したその遺構は今まさに発掘調査が進んでいるところで、露出したいくつもの人工物らしきものは未だ地面に埋もれ、蔦に隠されているような状態だった。
比較的調査が進んだウェルス周辺に、まだこのような遺跡が眠っていたとは驚きだ。
「やあやあ、助かるよ。最近、少しばかり手が足りなくてね」
「いえ、今日は色々と勉強させていただきます」
柔和な笑顔を浮かべるアケティ師に、僕は深々と頭を下げた。
彼は、僕にとって先生のような人でもある。
少しばかりの懐かしさと、『一つ星』となってしまった恥ずかしさがこみ上げてしまう。
「やはり、お父上の塔に入ることにしたのだね」
「はい。お誘いいただいたのに、すみませんでした」
「いやいや。ダメで元々……と勧誘したのでね。君のような優秀な生徒は誰もが欲しいのさ」
相変わらずの褒め殺しに、僕は小さく苦笑する。
「それで……何からお手伝いしましょうか?」
「ここでの調査から、森の深部に伸びる魔力導線が見つかっておってな、それを探しに行くのを手伝って欲しいんだよ。護衛の冒険者も雇ってはおるが、ここを手薄にするわけにもいかんでな」
アケティ師の振り返る先では、年若い生徒たちが忙しく発掘作業にいそしんでいる。
『青の派閥』は肉体労働がメインではない。
戦闘が得意ではないものも多く、ここにいる者もほとんどは非戦闘員の研究者であるらしい。
そうなると、教授の単独調査に護衛を割くわけにもいかないのだろう。
「わかりました。行こうか、姉さん」
遺構を興味深く見ていた姉に声をかける。
こういう大型魔法道具のような遺跡は僕も好きだが、姉は根が冒険者なので別の興味があるのだろう。
おそらく、この下に迷宮の入り口があるのではないか……などと考えている顔だ。
「エファさんも、相変わらずですね」
「姉さんが一緒でよかったです。僕はあまり戦闘が得意ではありませんから」
「おや。赤の派閥に入ったばかりのやんちゃな若手を、二十人ほど治療院送りにしたと聞きましたよ?」
アケティ師が、にこにこと笑いながら表ざたになっていないはずの情報を口にする。
どこで知ったんだろう?
そんな僕の思考が顔に出たのか、アケティ師が柔和に笑う。
「蛇の道は蛇と言います。私とて〝賢人〟の端くれ……注目生徒の活躍くらい、耳にすることはあります」
「あれは、ちょっとした事故だったんですよ」
「事故じゃないわ! ノエルったらすごいんだから。今日も大船に乗ったつもりでいてよね、アケティ先生」
駆け寄ってきて突然会話に割り込む姉。
「それは安心だ。それでは行きましょう。こっちです」
アケティ師が示す方向──深い森の中へと、僕たちはそのつま先を向けた。
◆
「本当だ……よく見ると、かなり大掛かりな魔力導線が伸びてる」
森の中を歩きながら、僕はモノクルをつけて地面を覗き込む。
僕が作った魔力の流れを可視化する魔法道具だ。
「珍しいの?」
「こんな風に地面に埋まってるのはね」
魔力導線、というのは魔法道具の魔力回路に魔力を流すための、人間で言うなら血管のようなものだ。
緻密な魔力回路には、緻密な魔力導線が必要となる。
つまり、このような太い魔力導線があるということは、この先に何かしらの魔法道具か何かがこの先にあるということだろう。
「君に協力要請して正解だった。魔法道具や魔導装置について、君は専門的な知識を持ているからね」
「まだまだですよ。父や〝賢人〟の御歴々の足元にも及びません」
「もう、またそうやって謙遜する。いいじゃない、ドンと構えてなさいよ! ノエルの魔法道具知識は本物なんだから」
姉の僕に対する自信はどこから湧いてくるのだろうか。
そんなことを考えている隙に、モノクルが周辺の小さな違和感を僕に知らせた。
「姉さん、戦闘準備。何かいる」
「来たわね」
背負ったバスタードソードを抜きながら、姉が周囲を警戒する。
アケティ師を背に庇いつつ、僕もいくつかの戦闘用魔法道具を稼働準備状態にして、目をこらす。
僕が調整した【多機能モノクル】はいろいろと機能がありはするが、精度はそう高くない。
こうして不意打ちを防ぐことはできても、敵性体の位置同期などはできないのだ。
だが、今日は姉が一緒だ。まあ、やりようはある。
「キィゥッ!」
木の影から飛び出してきたのは、大型の鳥類らしき姿。
立ち上がった全長は二メートルほど。
羽は退化して飛行には適さなさそうだが、代わりとばかりにギザギザの突起がついている。カラフルな嘴も鋭く、これも受ければかなりの傷を負いそうだ。
太く発達した下肢は、走るのに特化しているようで、足場の悪い森の中をかなりの速度でこちらに突進してきている。
「タムタム鳥だッ!」
「お肉の美味しい奴ね!」
それはその通りだが、僕が伝えたいのは肉のうまさではない。
このタムタム鳥は、かなり好戦的で危険な魔物なのだ。
縄張り意識が強く、侵入者には問答無用で襲い掛かる習性を持っており、薬草採取に出た駆け出し冒険者が遭遇して犠牲になることもあるらしい。
「〝起動〟」
姉とタムタム鳥が接敵する瞬間、僕は手元の魔法道具の一つを起動させた。
その瞬間、地面から鋭い石の突起が伸びるようにして発生して、タムタム鳥に襲い掛かかる。
「ほう、これは……!」
「〈岩槍〉を封じた魔法の巻物です」
タムタム鳥は突然地面から伸びた石槍を避けようとしたが、このタイミングではそれも叶うまい。
勢いそのまま鋭い突起に激突し、悲鳴を上げる。
「もらったわッ」
そして、動きを止めてしまえば姉のいいカモである。
カモには似ても似つかない姿だが、鳥類には変わりあるまい。
タムタム鳥はあっという間にその頭部を刈り取られてしまった。
血を吹き出しながらぱたりと倒れるタムタム鳥を少し注意深く警戒してから、僕は息を吐きだす。
「他の敵性体はなし。戦闘終了」
モノクルで確認した僕がそう告げると、姉は剣を一振りして血糊を払い、鞘に納めた。
あいかわらずいつ見ても姉さんはかっこいい。
どうして、僕にはこの才能が受け継がれなかったのだろう。
……なんて考えようとしていた矢先、その姉が破顔して僕に抱きついてきた。
「すごいわ、ノエル! ナイスアシストよ!」
「やめてよ、姉さん。アケティ師もいるんだからさ」
「じゃあ、ハグの続きは帰ってからね。さ、まずはあれの血抜きをして……それから先に進みましょ」
すっかり動かなくなったタムタム鳥を指さして、姉が快活に笑った。
10
お気に入りに追加
600
あなたにおすすめの小説
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
【前編完結】50のおっさん 精霊の使い魔になったけど 死んで自分の子供に生まれ変わる!?
眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
ファンタジー
リストラされ、再就職先を見つけた帰りに、迷子の子供たちを見つけたので声をかけた。
これが全ての始まりだった。
声をかけた子供たち。実は、覚醒する前の精霊の王と女王。
なぜか真名を教えられ、知らない内に精霊王と精霊女王の加護を受けてしまう。
加護を受けたせいで、精霊の使い魔《エレメンタルファミリア》と為った50のおっさんこと芳乃《よしの》。
平凡な表の人間社会から、国から最重要危険人物に認定されてしまう。
果たして、芳乃の運命は如何に?
【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください
むとうみつき
ファンタジー
暇を持て余した王女殿下が、自らの婚約者候補達にゲームの提案。
「勉強しか興味のない、あのガリ勉女を恋に落としなさい!」
それって私のことだよね?!
そんな王女様の話しをうっかり聞いてしまっていた、ガリ勉女シェリル。
でもシェリルには必死で勉強する理由があって…。
長編です。
よろしくお願いします。
カクヨムにも投稿しています。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる