ヴァンパイア様は溺愛すぎる

風呂

《颯汰side》
その後、真優華を抱き上げたまま、俺の部屋に連れていった。
そっとベッドに下ろして、横にさせると、俺も真優華の隣に寝転んだ。
抱き寄せると、真優華の香りが鼻をかすめる。
ん？これ････？
「真優華、風呂入んなかったろ？」
ビクンと肩が揺れた。
それにオロオロと視線がさまよう。
はぁ、と息を吐いた。
そして、更に真優華を抱き寄せると彼女の体が大袈裟にビクッと揺れる。
「今日のところは許す。守ってやれなかった、俺の責任もあるしな。ただし、明日は絶対に風呂に入らせるからな」
優しく優しく････傷つけないように。
真優華の心も体も、丸ごと俺が守ってやる。
だから････俺にめいっぱい甘えてくれ。
真優華は一度、深く頷いたあとに、俺が怒ってないことに安心したのか、ホッと息を吐いた。
真優華の頭を優しく撫でて、チュッとおでこにキスを落とす。
「おやすみ、真優華」
「ぉ、おやすみなさい、颯汰さん」
ああ～！！可愛すぎる～！！
そんな顔を赤く染めて･･･可愛いじゃねーか！
その後、真優華を優しく･････でも、強く抱き締めたまま、眠りについた。