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番外編 詩穂×真優華
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これは番外編です。
本編とは全く関係ありません。
とばして頂いても構いません。
*百合ではありません。ご理解の上、お読みください*
《詩穂side》
我が家にはお姫様がいる。
可愛くてフワフワしていて、この世のものとは思えないほど、綺麗な人。
心も体も怖いほど美しい、真優華。
「まーゆか!」
家の廊下をスタスタと歩く真優華にドッキリの意味も込めてギュッと抱き締めると
「わっ!?」
華奢な真優華はフラリと体を揺らす。
それを支えつつ、更にギュッとした。
「あ、詩穂さん」
抱きついた犯人が私だと分かると、真優華は口元を綻ばせる。
その顔は女の私でもドキッするくらい、綺麗で・・・・。
一旦、真優華から、離れて向き合うと次は肩に手をおいた。
「真優華!せっかくだしさ、女子同士でショッピングに行こうよ!」
真優華は2、3度瞬きを繰り返すと
「良いですよ。詩穂さんと二人きりでお出掛けなんて滅多にないし・・・・」
またニッコリと笑って、頷いた。
私達はオシャレ着に着替えてから、ショッピングに来ていた。
「あ!これ、真優華に似合うそう!」
そう言って、真優華に渡したのは黄色とピンクの花が散りばめられたミニスカートと白のオフショルダー。
「え?それは、ちょっと・・・・スカートの丈が・・・・それに肩でてるし・・・」
あ、そういうえば、真優華は露出するの嫌だっけ?
でも、絶対に可愛いと思うし~。
ウ~ンと一人で悩んでいると
「あの、詩穂さんも一緒に着てくれるなら、着ます!」
上目遣いにして、お願いされると断れないのが私だ。
あー、なんか私が男だったら、惚れてたなぁ。
「分かった」
ということで、私達は全く同じコーデをして、街中を歩いている。
なんだかんだ、やってたら、もう夕方。
まあ、そもそも街に来た時間も時間だったしね。
そこで、最後に立ち寄ったのは・・・
「わぁ!たくさん、ぬいぐるみがあるー!」
一度、颯汰と立ち寄ったことのある、ぬいぐるみ専門店。
子供のように無邪気に笑う真優華。
良かった・・・・。
真優華はときどき、見てるこっちが驚くくらいの大人びた顔を見せるときがある。
その顔はどこまでも悲しげで・・・・儚かった。
でも、今みたいな笑顔を見せれるなら、まだ大丈夫かな。
「真優華、なんか欲しいのあった?」
「はい!あの、四つあるんですけど、いいですか?」
ウルウルした目で訴えられては仕方ない。
そもそも、50万くらいなら、まだ現金で持ってるし。
「で、どれが欲しいの~?」
すると、真優華は手乗りサイズのぬいぐるみを私に見せた。
あれ・・・・?
これってもしかして・・・?
「この銀色の狼が颯汰さんで、茶色のクマさんが優登さん、黄色の猫が李都さんで、このピンクのウサギが詩穂さんに見えちゃって・・・このぬいぐるみが欲しくなったんです!」
私達・・・?
確かに似てるかも・・・。
私は店内を見回して、あるぬいぐるみに手を伸ばした。
「じゃあ、私はこれを買おっかなー」
「え?これって?」
「そう。真優華!」
それは白の鳥のぬいぐるみ。
何色にもなれる、純白の鳥。
どこにでも、好きなところへ行けるようにという願いを込めて。
また嬉しそうに微笑む彼女に表情が緩んだ。
《詩穂side end》
《作者からのお知らせ》
このお気に入り数が100ずつ増えるたびに番外編を書くことは一度、中止致します。
この企画をお楽しみにしてくださった方々には申し訳ございません。
次回からは本編に集中致しますので、何卒よろしくお願いいたします。
本編とは全く関係ありません。
とばして頂いても構いません。
*百合ではありません。ご理解の上、お読みください*
《詩穂side》
我が家にはお姫様がいる。
可愛くてフワフワしていて、この世のものとは思えないほど、綺麗な人。
心も体も怖いほど美しい、真優華。
「まーゆか!」
家の廊下をスタスタと歩く真優華にドッキリの意味も込めてギュッと抱き締めると
「わっ!?」
華奢な真優華はフラリと体を揺らす。
それを支えつつ、更にギュッとした。
「あ、詩穂さん」
抱きついた犯人が私だと分かると、真優華は口元を綻ばせる。
その顔は女の私でもドキッするくらい、綺麗で・・・・。
一旦、真優華から、離れて向き合うと次は肩に手をおいた。
「真優華!せっかくだしさ、女子同士でショッピングに行こうよ!」
真優華は2、3度瞬きを繰り返すと
「良いですよ。詩穂さんと二人きりでお出掛けなんて滅多にないし・・・・」
またニッコリと笑って、頷いた。
私達はオシャレ着に着替えてから、ショッピングに来ていた。
「あ!これ、真優華に似合うそう!」
そう言って、真優華に渡したのは黄色とピンクの花が散りばめられたミニスカートと白のオフショルダー。
「え?それは、ちょっと・・・・スカートの丈が・・・・それに肩でてるし・・・」
あ、そういうえば、真優華は露出するの嫌だっけ?
でも、絶対に可愛いと思うし~。
ウ~ンと一人で悩んでいると
「あの、詩穂さんも一緒に着てくれるなら、着ます!」
上目遣いにして、お願いされると断れないのが私だ。
あー、なんか私が男だったら、惚れてたなぁ。
「分かった」
ということで、私達は全く同じコーデをして、街中を歩いている。
なんだかんだ、やってたら、もう夕方。
まあ、そもそも街に来た時間も時間だったしね。
そこで、最後に立ち寄ったのは・・・
「わぁ!たくさん、ぬいぐるみがあるー!」
一度、颯汰と立ち寄ったことのある、ぬいぐるみ専門店。
子供のように無邪気に笑う真優華。
良かった・・・・。
真優華はときどき、見てるこっちが驚くくらいの大人びた顔を見せるときがある。
その顔はどこまでも悲しげで・・・・儚かった。
でも、今みたいな笑顔を見せれるなら、まだ大丈夫かな。
「真優華、なんか欲しいのあった?」
「はい!あの、四つあるんですけど、いいですか?」
ウルウルした目で訴えられては仕方ない。
そもそも、50万くらいなら、まだ現金で持ってるし。
「で、どれが欲しいの~?」
すると、真優華は手乗りサイズのぬいぐるみを私に見せた。
あれ・・・・?
これってもしかして・・・?
「この銀色の狼が颯汰さんで、茶色のクマさんが優登さん、黄色の猫が李都さんで、このピンクのウサギが詩穂さんに見えちゃって・・・このぬいぐるみが欲しくなったんです!」
私達・・・?
確かに似てるかも・・・。
私は店内を見回して、あるぬいぐるみに手を伸ばした。
「じゃあ、私はこれを買おっかなー」
「え?これって?」
「そう。真優華!」
それは白の鳥のぬいぐるみ。
何色にもなれる、純白の鳥。
どこにでも、好きなところへ行けるようにという願いを込めて。
また嬉しそうに微笑む彼女に表情が緩んだ。
《詩穂side end》
《作者からのお知らせ》
このお気に入り数が100ずつ増えるたびに番外編を書くことは一度、中止致します。
この企画をお楽しみにしてくださった方々には申し訳ございません。
次回からは本編に集中致しますので、何卒よろしくお願いいたします。
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