結婚しろよ

ヒマリ

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彰と歌弥の交際事情 5

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翌日の放課後
俺は学校が終わると即刻、歌弥の学校まで車を飛ばした(まあ、実際に運転したのはうちの使用人だけど)。

歌弥の学校の校門前に車をつけて、お出迎え。
校門まで歩いてきた歌弥の顔は言うまでもなく、不機嫌だった。
ありゃありゃー!
可愛い顔が台無しだぞー!
「か、」
歌弥、と声をかけようとしたとき、
「もう!いい加減にしてよ!なんで、こんなフツーに恥ずかしいことすんの!?そんなに私を虐めて楽しい!?一週間彼女とかもう辞めるから!」
彼女はそう言い残すと走ってこの場を後にした。
ま、逃がす気なんてないけど。
俺は再び車に乗り込むと、「あの女を追いかけろ」と使用人に命じ、車が発進すると同時にため息を漏らした。
まさか、歌弥がこういうの苦手だったとはな。
大抵の女はこうやってお姫様扱いしてやると、勘違いしたように喜び、舞い上がる。
やっぱ、面白いな歌弥は。
一筋縄じゃいかない。
俺、歌弥に惚れるかもな~。
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